広島「厳島神社」の歴史を解りやすく簡単に解説!成り立ちから現在まで!

日本三景と名高い広場県宮島には、最古の時代から祀られている「厳島神社」があります。厳島神社はどのような成り立ちでどんな歴史を形成していたのか、厳島神社の特徴や見どころ、ご利益などをご紹介していきながら、厳島神社の歴史に深く迫っていきます。

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目次

  1. 1広島「厳島神社」の歴史を時代毎にご紹介
  2. 2「厳島神社」の歴史①~古墳時代・飛鳥時代~
  3. 3「厳島神社」の歴史②~平安時代・鎌倉時代~
  4. 4「厳島神社」の歴史③~室町時代・明治時代~
  5. 5広島「厳島神社」に関する豆知識
  6. 6「厳島神社」の悠久の歴史に触れてみよう!

広島「厳島神社」の歴史を時代毎にご紹介

広場県廿日市には、日本三景に選ばれている宮島があります。多くの歴史を育み、一時代を築いてきた宮島は原爆ドームと並ぶ広島屈指の観光スポットでもあり、毎日のように日本人観光客や外国人観光客が訪れています。

さて、宮島は特殊な海流を目撃を持つ瀬戸内海が一望できる島として有名ですが、その宮島には最古の時代から人々を守り続けてきた厳島神社があります。鳥居が有名な厳島神社は、日本全国にその名を轟かせていますが、どんな成り立ちでどのような歴史を形成してきたのか、謎に包まれている部分が多くあります。

そこで、宮島にある厳島神社を訪ねて、厳島神社の成り立ちや背景、歴史を簡単にご紹介していきながら、厳島神社にゆかりのある歴史的偉人平清盛の簡単な歴史もご案内していきます。

時代の背景や成り立ちを簡単に解説!

世界遺産に登録されている厳島神社は、平清盛によって創建された歴史ある神社となっています。海に浮かぶ巨大な鳥居が印象的ですが、火災によって全損をしてしまい、建て替えをした歴史もあります。

最古の時代から人々を守り続けて、今もなお日本中の人々が訪れる厳島神社の歴史は壮絶なものがあります。波瀾万丈の成り立ちによって形成されている厳島神社の成り立ちやその背景を簡単な歴史と共に振り返り、その時代背景なども見ていきましょう。

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「厳島神社」の歴史①~古墳時代・飛鳥時代~

世界遺産に登録されている厳島神社の歴史や成り立ちを学ぶには、やはり厳島神社がある広島県廿日市の宮島を訪れるのが一番の近道です。厳島神社に参拝をしながら、厳島神社が創建されたとされる古墳時代の歴史を簡単にご紹介し、飛鳥時代にまで遡って厳島神社の成り立ちや時代背景などを見ていきましょう。

593年(推古元年)の創建

厳島神社初期の歴史について、必ず名前に挙がるのが、安芸守(あきのかみ)と平清盛です。平清盛は歴史の教科書でも名前が挙がるほど有名な平家の武将として名を馳せた人物です。

その平清盛が厳島神社の創建に深く関わっているのは驚きですが、実は平清盛が厳島神社を創建するずっと前から厳島神社は存在し、初代厳島神社を創建したのが佐伯鞍職と言われています。厳島神社が創建されたのが推古元年593年と言われており、平清盛が新たに厳島神社を創建するまで、厳島神社は宮島の人々を守り続けてきました。

「厳島神社」の由来

厳島神社は、広島県廿日市の宮島に神社がありますが、厳島神社が宮島に創建された背景には、宮島の真ん中にある弥山があったからとされています。弥山の山頂には神が宿る巨大な石がいくつもあり、山岳信仰の対象となっていました。この事から、「神様に斎き(いつき)祀る島の神社」と称し、厳島神社という名前が付けられるようになりました。

「厳島神社」に祀られる神様

厳島神社には、現在福岡県宗像市にある宗像大社で祀られている宗像三女神が主祭神とされていますが、創建当初は違った神様が祀られていました。それは伊都岐島大明神で、平清盛が現在の厳島神社を創建するまでは、伊都岐島大明神が祀られていました。

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「厳島神社」の歴史②~平安時代・鎌倉時代~

佐伯鞍職氏が飛鳥時代に厳島神社を創建し、時代は平安時代へと移ります。戦国時代の幕開けとされた平安時代は源家と平家の2大巨頭が熾烈な争いを繰り広げてきた歴史があります。

平家が繁栄してきた平安時代から、源家が繁栄を遂げる鎌倉時代まで歴史を遡り、厳島神社の歴史や時代背景などを簡単にご紹介していきます。

名を広めてくれた平清盛

厳島神社が現在の形になるのに最も貢献したとされるのが平家の名将平清盛です。平清盛は平安時代の偉人の中でもトップに名前が挙がるほど、歴史上で最もエピソードが多い人物の一人です。

この平清盛が厳島神社の創建に大きく関わった背景には、当時安芸国を統治していた安芸守にあります。安芸守は平清盛に厳島に神社を創建するように命令を出します。そして、命を受けた平清盛は、当時としては斬新な建築技法を用いて厳島神社を創建する事となります。

寝殿造りへの改築

平清盛は、厳島神社を創建するに当たって、他にある最古の神社とは違った形で神社を創建しようと目論みます。そして思いついたのが、平安貴族で定番となっていた寝殿造りです。この寝殿造りを神社の建築様式に取り入れて、現在ある個性豊かな厳島神社を創建しました。

二度の火災による再建

日本三景の宮島に燦然と輝く厳島神社ですが、実は2度大規模な建て替えが行われています。何故建て替えを行ったのかというと、簡単に言えば火事で燃えてしまったからです。1度目は1207年7月3日に火災によって社殿が全焼し、続く1223年12月2日に再び火災に見舞われ、社殿が全焼してしまう事件がありました。

「厳島神社」の歴史③~室町時代・明治時代~

世界遺産に登録されている厳島神社の見どころと言えば、寝殿造の社殿に、海に浮かぶ巨大な鳥居です。さて、この鳥居ですが再建を繰り返す歴史を辿っていっております。厳島神社の鳥居の秘密を探るため、室町時代へとタイムスリップしてみましょう。

繰り返す大鳥居の再建

厳島神社にある巨大な鳥居は倒壊と再建の歴史を繰り返してきたと言って良いほど波瀾万丈な歴史を歩んできています。最初に再建されたのが1286年ですが、1325年には強風によって鳥居が倒壊してしまいます。そして、1371年に鳥居の再建が開始されます。

1561年には、毛利元就、隆元親子が鳥居の再建に乗り出しますが1716年に倒壊、更に1776年には落雷により鳥居が焼失してしまいます。1802年に再び再建しますが1850年に強風によって倒壊、1875年に創建される歴史を繰り返してきました。

戦による「厳島神社」

厳島神社は、神が宿る弥山をパワースポットとした風情豊かな神社で争いとは無縁と思われがちですが、実は厳島神社を舞台に繰り広げられた合戦があります。それが1555年10月に発生した「厳島の戦い」です。元々は、大内家を手中に収めていた陶春賢(すえはるたか)氏に仕えていた毛利元就ですが、三本松城の戦いの最中に陶春賢と袂を分かちます。

厳島神社を始め4つの城を占拠した毛利元就と陶春賢との熾烈な戦いが幕を開けます。毛利元就が見事な勝利をあげますが、厳島神社はただではすみませんでした。社殿を始め至る所が血の海と化していたため、全てを洗い流して7日間に渡って死者を弔ったと言われています。

現在の形に辿り着くまでの歴史

厳島神社の創建や再建には多くの偉人が関わっています。中でも現在の形にしたのは平清盛が最初であり、以降その建築技法を使用して再建を繰り返してきました。中には広島を統治さてきた毛利家はもちろん、豊臣秀吉も厳島神社の再建に携わった歴史があります。

広島「厳島神社」に関する豆知識

海に浮かぶ巨大な大鳥居に、歴史ある風情な社殿など見どころたっぷりの厳島神社ですが、厳島神社を訪れる前に知っておいた方が良い情報もあります。今回は、知っておいた方がお得な厳島神社のトリビアを簡単にご紹介していきます。

実はカップルが別れるジンクスあり?

全国の神社やお寺には様々なご利益が授かれるという噂が広まり、中にはパワースポットとして観光に絶好な場所となっている場所もあります。中でも人気のあるご利益と言えば、交通安全や良縁成就ですが、全く畑違いな神様や真逆のご利益を授かっている神様を祀っている神社やお寺で参拝やお参りをすると、とんでもないご利益を授かる事になってしまいます。

その代表例が厳島神社です。日本三景で景色も良く、一見デートスポットにぴったりな場所と思われがちですが、実は縁切りの神様を祀っている神社としても有名です。下手に良縁成就を願えば離縁となってしまう事で噂が広まり、厳島神社を訪れたカップルは必ず別れるというジンクスまで広まるようになりました。

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幻のパワースポット「鏡の池」とは?

宮島は、厳島神社を始め島全体がエネルギーに溢れるパワースポットとして有名ですが、厳島神社内には鏡の池と言われる幻のパワースポットがあります。それは、東回廊にある一見ただの水たまりで、鏡池秋月と呼ばれています。

この鏡池秋月は厳島八景の一つに数えられており、干潮時にしか池が出現しないレアな池となっています。干潮で池となった水面に映る月がとても美しく、パワーを授かれる事から幻のパワースポットの噂が広まりました。

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干潮と満潮で観光の魅力が異なる!

厳島神社の魅力と言えば社殿ですが、よく旅行雑誌などで登場するのが海に浮かぶ巨大な鳥居でしょう。通常は海に浮かんでおり、中々近づく事はできませんが、干潮になると潮が引いて歩いて鳥居に近づく事ができます。普段は滅多に見る事ができない干潮時の鳥居は、普段目にする鳥居とは全く違い、絶妙な撮影スポットとなっています。

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厳島神社の基本情報

住所 〒739-0588 広島県廿日市市宮島町1-1
電話番号 0829-44-2020
参拝時間 6:30~18:00
アクセス 宮島港より徒歩約15分
URL 公式サイト

「厳島神社」の悠久の歴史に触れてみよう!

歴史が育くんできた最古の建造物や遺産はどれも歴史と時間を刻んでおり、傷一つとっても探ってみれば面白いエピソードだった、というのもよくあります。厳島神社も歴史が培ってきた歴史の証明となるポイントがいくつもあり、そこを探究する事によって、厳島神社の魅力にまた一つ触れる事ができます。

太古の昔から人々を守り、人々が祀ってきた厳島神社、日本中の誰もが憧れる日本屈指の厳島神社の歴史を追いかけながら、厳島神社を参拝してご利益を授かりましょう。

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この記事のライター
MrPatariro
サッカー、ライブ大好きで全国を飛び回っています。ついでに旅行と観光、グルメも楽しんでいます。

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