厳島神社で干潮時のみ出現!厳島八景「鏡の池」が神秘的で美しい!
海の中、荘厳で美しい姿がお馴染みの「厳島神社」。今回はその厳島神社境内のとある場所、干潮時にしかお目にかかれない「鏡の池」についてご紹介。一瞬のその時間にしか見られない貴重な「鏡の池」、幻想的な現象の中映し出される月が名月とされ、厳島八景の一つになっています。
厳島神社「鏡の池」は神秘的なパワスポ!
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— CMLみらい (@run_toru) July 11, 2020
海に囲まれた宮島、その宮島の浜辺に建っている「厳島神社」は、満潮時海の中に浮かんでいるその姿が有名で干潮時の姿はあまり知られてはいません。今回は、その「厳島神社」の干潮時の姿、特に干潮時に現れる境内に三カ所ある神秘的な「鏡の池」についてご紹介します。
干潮時にしか見ることができない、そんな希少な時間に姿を現わすことから、この「鏡の池」が、厳島神社の知る人ぞ知るパワースポットとして密かに人気を呼んでいます。
鏡の池の場所や伝説も解説
今回の記事では、「厳島神社」の「鏡の池」について、その出現する場所や「鏡の池」についての伝説など、詳細を解説していきます。厳島神社への観光を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
厳島神社「鏡の池」の概要や伝説について
「厳島神社」は、通常時その足元が海に覆われています。そんな「厳島神社」の足元が、顔を出す干潮時に現れるのが「鏡の池」です。
この「鏡の池」は厳島神社の境内に三カ所あります。干潮時に現れる「鏡の池」は、何故かその池の水が絶えることはなく、海水でもないという謎に満ちています。いったい、この「鏡の池」にはどんな秘密が隠されているのでしょうか。
干潮時に現れる神秘的パワースポット
鏡の池もよく見えます (@ 厳島神社 in 廿日市市, 広島県) https://t.co/kXoe86OmeV pic.twitter.com/aVjybeEiak
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干潮時の一瞬の時間にしかお目にかかることのできない厳島神社の「鏡の池」。その謎に満ちた神秘的な由来からか、この「鏡の池」は、昔から「パワースポット」としても密かに人気を呼んでいます。厳島神社、そして宮島自体が相当強力な「パワースポット」ではありますが、この「鏡の池」は、その中でもさらに強力なパワ-を持っているとも言われています。
干潮時間は潮見表で確認!
「鏡の池」は干潮時にしか見られないということですので、訪れる際は干潮時間を潮見表で確認することをおすすめします。季節によって干潮時間が違ってくるので、注意が必要です。一瞬のつかの間の美しい時を逃さないために、ぜひ干潮時間を確認してくださいね。
水が無くならない神秘的な理由
さて、干潮時にも関わらず、この「厳島神社」の「鏡の池」の水は絶えません。何故でしょうか。気になりますね。
その理由は、元々この「厳島神社」は近くに流れている御手洗川の上に建立されたからです。当時創建を立案実行した平清盛公が、「厳島神社」の境内に桃山様式の庭園を想定していました。平清盛公は、綿密な計算のもと、その川の水が湧き出るように設計したとされています。
鏡の池は厳島八景の一つ
鏡の池。厳島八景の一ですが、干上がっていてイマイチ。上手いこと五重塔も入りました。 pic.twitter.com/QCxdRSAQGm
— Ryu-yu (@ryu_yu37564) September 10, 2014
「厳島神社」の「鏡の池」は厳島八景の一つに数えられています。厳島の中での景勝地とされている八カ所のうちの一つで、当時その八カ所を選定した光明院の僧恕信の発案によるものだそうです。
この厳島八景は他にも、夜間の厳島神社を神々しく照らす「厳島明燈(いつくしまめいとう)」や、宮島桟橋から船で10分ほどのところにある「大元公園」の見事な桜。時期になると、白糸の滝付近に競うように飛び交うホタルたちの競演が見事な「瀧宮水螢(たきのみやのほたる)」があります。
また、厳島神社に訪れるとお目にかかれる鹿や、谷ケ原にある鹿の群れが絶景の「谷原麋鹿(やつがはらびろく)」、厳島神社周辺の雪景色が見事な「御笠濱鋪雪(みかさのはまほせつ)」。この宮島は海運、海の交易が盛んでした。その交易の様子が見事であると、「有浦客舩(ありのうらのかくせん)」の八カ所の景勝地が八景とされました。
鏡池秋月の意味
そして「鏡の池」は、「鏡池秋月(かがみいけのあきのつき)」として書き残されました。「鏡池秋月」とは、池に写される満月がとても美しく、きれいなことを意味しています。
鏡の池にまつわる伝説
また、この「鏡の池」には伝承があって、何でも神社の創建時に一夜にしてこの池ができたとされ、この奇跡が神力によるものではないかと、当時の人々が喜んだといった話が残されています。
それとはまた別に、江戸時代当時は木造の建物が多く火事がよく起こっていました。そんな中、干潮時にはこの「鏡の池」が消火用の水として利用されていたようです。そういったことからも、この「鏡の池」には神力が潜んでいるような気がしますね。
厳島神社に3つある「鏡の池」の場所
ここからは、この「鏡の池」がある場所を具体的にお伝えしていきます。全部で三カ所ある厳島神社の「鏡の池」、訪れる際の情報として参考にしてみてください。
①社殿回廊の途中
先ずは、社殿回廊にある「鏡の池」です。ここの場所にある「鏡の池」が、とても美しかったことから「鏡池秋月」と呼ばれるようになりました。この社殿回廊は、八景入口に入ってすぐのところにあります。最初にお出迎えしてくれる一カ所目の「鏡の池」です。
②卒塔婆石の場所
重要文化財 桃山時代。卒塔婆石の横の橋 (@ 揚水橋 in 廿日市市, 広島県) https://t.co/Nw9RURQ4vg pic.twitter.com/NMkWtWmZmU
— Jagar.Mogar (@JagarMogar) October 16, 2018
次は卒塔婆石の場所にある「鏡の池」です。この卒塔婆石は、平家一門の滅亡を企てたとして、現在の硫黄島に島流しにされた平康頼公が、「母、故郷恋しい」と和歌を唄いました。その千本の卒塔婆の一つが、この場所に流れ着いたとされている場所のようです。
その後、この卒塔婆がこの場所に流れ着いたことにより、平康頼公の島流しの罪が恩赦され戻ってくることができるようになったそうです。平康頼公はその感謝の念を込めて、この厳島神社に参拝したと言われています。
③天神社付近
天神社の横にも、鏡の池みたいな池がある。 pic.twitter.com/1pKLwQ25WV
— 宮島大好き!! (@miyajimadaisuki) September 13, 2013
最後三カ所目は、大国社と天神社へと続く渡り廊下のところにあり、少々分かりづらい場所にあって見落としがちです。穴場のスポットでもあるので、注意深く見落とさないよう気をつけてください。
厳島神社の穴場パワースポット「鏡の池」へ!
「厳島神社」の「鏡の池」はパワ-スポットとして、また干潮時にしか見ることができないとして、密かに人気の穴場観光スポットです。満潮時の海の中に浮かぶ荘厳で美しい「厳島神社」も素敵ですが、干潮時の「厳島神社」で「鏡の池」を見るのも風情があって良いですね。
時間が許すのであれば干潮時から満潮時の「厳島神社」というのがベストなので、潮見表で干潮時間を調べて、そのタイミングで行ってみてください。そして、「厳島神社」と「鏡の池」から大いなるパワ-を授けてもらってください。