島根の伝統芸能「石見神楽」とは?歴史や見所を解説!大蛇の演目は必見!

島根の伝統芸能「石見神楽」は歴史あるもので、鬼が登場したり、大蛇と呼ばれる演目が行われます。今回はそんな石見神楽の見所ポイントや迫力満点な着物について掘り下げていきますので、気になるという人はぜひ参考にしてみてください。

島根の伝統芸能「石見神楽」とは?歴史や見所を解説!大蛇の演目は必見!のイメージ

目次

  1. 1島根の伝統芸能「石見神楽」について調査!
  2. 2島根の伝統芸能「石見神楽」とは?
  3. 3島根の伝統芸能「石見神楽」はどこで見られる?
  4. 4島根の伝統芸能「石見神楽」の演目と見所!
  5. 5島根の伝統芸能「石見神楽」は迫力満点で必見!

島根の伝統芸能「石見神楽」について調査!

島根の伝統芸能である「石見神楽」をご存知でしょうか。石見神楽は地元民からだけでなく、島根県外から訪れる人からも人気があります。しかし、石見神楽がどのような行事なのかわからないと、不安になってしまうという人もいることでしょう。そのため、今回は石見神楽について掘り下げていきます。

石見神楽は歴史ある行事ですので、島根に訪れる予定があるという人はぜひ参考にしてみてください。石見神楽に登場する大蛇や着物についてもご紹介します。これまで石見神楽を知らなかったという人はもちろんですが、行ったことがあるという人も必見です。

歴史と見所や必見の大蛇の演目も!

石見神楽には、歴史と見所ポイントがあります。また、石見神楽では迫力満点の大蛇が登場する演目もあるようです。今回はそんな石見神楽の歴史や見所ポイント、大蛇が登場する演目について掘り下げていきましょう。特に事前に演目を知っておくことで、より島根県の石見神楽を楽しむことができるはずです。

また、石見神楽の見所は演目だけではありません。装飾が豪華な着物にも注目してみてください。演目に合わせて見所ポイントが異なりますので、行われる演目のストーリーを理解しながら見てみてはどうでしょうか。

島根の伝統芸能「石見神楽」とは?

石見神楽は島根県浜田市で行われている行事です。そんな石見神楽にはいくつか歴史があるので、事前に石見神楽へ参加する前に歴史を知っておきましょう。歴史を把握しておくことでより石見神楽を楽しむことができるはずです。石見神楽は家族や友人、恋人と楽しめる行事となっています。

そんな石見神楽は日本遺産構成文化財にも登録されているそうです。神や鬼が登場する石見神楽は子どもから大人まで楽しめますので、ぜひこの機会に石見神楽へ訪れてみてはどうでしょうか。きっと、みんなで楽しめること間違いなしです。

石見神楽の歴史は?

石見神楽の歴史についてですが、由来は平安末期から室町時代に遡ります。石見神楽は農耕神的なものとして村々に祀られていた集落の神「大元神」を信仰していた行事が元だと言われています。江戸時代には神話劇として演ずるようになり、それが石見で演劇として広がっていったそうです。

そんな石見神楽は歴史的な演劇で、躍動感のある劇を楽しむことができるでしょう。また、歴史的な石見神楽はとても演目が多いので、見所ポイントが多いのも魅力の一つだと言えます。様々な歴史がある行事ですので、訪れる際は楽しむだけでなくマナーもしっかりと守るようにしてください。

六調子と八調子

石見神楽には、六調子と八調子と呼ばれるものがあります。六調子石見神楽は石見地方山間部や江の川流域を中心に、大元神楽などで見られるものです。緩やかな動きが特徴的で、重心を落とした姿勢で舞うのも見所の一つです。腰を浮かせないようにしているのですが、これは労働の動作が関係しています。

また、八調子石見神楽は海辺で盛んに舞われていたもので、早いテンポが特徴的です。花火が使用されている他、着物がとても豪華な部分も見所の一つだと言えるでしょう。

「御神楽」と「里神楽」がある!

石見神楽には「御神楽」と「里神楽」があります。御神楽は宮廷で演じられるもので、里神楽は民間の社中で演じられるものです。里神楽はそこから出雲流神楽、伊勢流神楽、獅子神楽、巫女神楽に分けられていて、それぞれ独特な雰囲気が特徴的です。気になるという人は、ぜひどちらも観覧してみてはどうでしょうか。そうすることで2つの違いを知ることができます。

石見神楽本来の姿「奉納神楽」

石見神楽本来の姿「奉納神楽」をご存知でしょうか。奉納神楽は秋になると行われるもので、各町の氏神様を祭る神社で行われるようです。奉納神楽はそも待ちの繁栄に対して感謝するお祭りです。そのため、主に地元民が楽しむお祭りだと言えるでしょう。なので、大騒ぎしたり割り込むといった行為は絶対に行わないようにしてください。

重さ十数キロの豪華な着物も特徴!

歴史的な行事である石見神楽では、重さ十数㎏もある豪華な着物も特徴的です。石見神楽で使われている着物は装飾がとても細かく、遠くからは着物の美しさのすべてを把握することはできません。そのため、迫力ある豪華な着物を見てみたいという人は、ぜひ最前列で石見神楽で使われる着物を観察してみてはどうでしょうか。

担い手は地域の人!

石見神楽の担い手は地域の人です。地域には担い手に憧れる人が多く、準備の段階から参加しているのは小学生から大学生まで年代は様々です。これまで石見神楽を見てきているからこそ、それに憧れるという人も多いと言えるでしょう。伝統的な行事ですので、これからもその歴史は引き継がれていくはずです。ぜひ、石見神楽に参加してみてはどうでしょうか。

島根の伝統芸能「石見神楽」はどこで見られる?

石見神楽の歴史を知って、見てみたいと思っている人もいるのではないでしょうか。しかし、どこで見られるのか知らなければ意味がありません。そのため、ここからは島根の伝統芸能である石見神楽が見られる場所について詳しく掘り下げていきましょう。

石見神楽の公演の種類

石見神楽には、いくつか公演の種類があるようです。「奉納神楽」だけでなく、定期公演やホール公演、ゲストが登場する神楽大会なども行われています。ここからはそんな石見神楽の公演の種類について詳しく掘り下げていきますので、気になるという人はぜひ参考にしてみてください。

初めて石見神楽に訪れるという人はもちろんですが、これまで石見神楽に訪れたことがあるという人も必見です。また違った楽しみ方を見つけることができるでしょう。

三宮神社の「奉納神楽」

三宮神社では、「奉納神楽」を見ることができます。また三宮神社では夜の神社で石見神楽が行われているため、違った雰囲気の石見神楽を見たいと考えている人に最適です。夜に行われる石見神楽は迫力満点で、その雰囲気に圧倒されるという人もいるかもしれません。

初めて訪れるという人は、ぜひ三宮神社で行われている石見神楽に参加してみてはどうでしょうか。また、夜に行われている三宮神社の神楽は毎週土曜日が定期公演となっています。

「石見神楽」の定期公演

石見神楽の定期公演が行われているのは、三宮神社だけではありません。石見神楽は一年中定期公演が行われていて、基本的には週末を中心に行っているようです。定期公演は1時間から2時間という短時間で行われているので、演目を短い時間で楽しみたいという人におすすめです。

また、定期公演は神社関係なく行われています。なので、定期公演を見たいという人は近くの神社の訪れましょう。料金も無料で行われている場所もありますので、ぜひお気に入りの神社を探してみてください。

「石見神楽」のホール公演

石見神楽はホール公演も行われています。ホール公演は約3時間ほど行われていて、大きなホールで大迫力の石見神楽を見ることができるでしょう。演目は行われるホールによって異なりますが、3演目ほど見ることができるようです。そのため、ホール公演を見たい場合は事前に演目を確認しておくようにしてください。

「神楽大会」もあり!

石見神楽では、神楽大会と呼ばれるイベントも行われています。神楽大会は山陽や近隣からのゲスト出演があるため、多くの人が訪れるようです。神楽大会が行われているのは11月の第3日曜日なので、神楽大会を見たいという人はスケジュールを確認しておくようにしましょう。

見に行く前には「島根県西部公式観光サイト」でチェックを!

石見神楽を見に行くのなら、ぜひ「島根県西部公式観光サイト」をチェックしてみてください。島根県西部公式観光サイトでは石見神楽のことを紹介しているだけでなく、近くにある観光スポットも紹介しています。もちろん、石見神楽の公園予定表も記載されているので、ぜひそちらをチェックしてみてはどうでしょうか。

島根の伝統芸能「石見神楽」の演目と見所!

島根の伝統芸能である石見神楽の演目は、何と30以上にも上ると言われています。代表的な演目は28と言われており、主に行われるのがこの28の演目です。ここからはそんな石見神楽で行われている演目や見所について詳しく掘り下げていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

ただし、演目をすべて紹介することはできません。そのため、特に見所ポイントのある演目をご紹介しますので、石見神楽を見たいと考えている人はそちらも参考に見たい公演を探してみましょう。

塩祓(しおはらい)

塩祓(しおはらい)は四方祓いとも言われており、東西南北に向かってお清めを行います。これは神を向かい入れる準備として行われ、この演目で歌われるのは神を降ろす歌です。塩祓は1人か2人で行われるもので、歌いながら舞う神事系の舞てが見所ポイントとなっています。演目を見る際は歌の意味も考えながら見るのがおすすめです。

塵輪(じんりん)

塵輪(じんりん)には仲哀天皇、高麻呂、塵輪である白鬼、赤鬼が登場します。塵輪とは翼を持って黒い雲に乗っている鬼のため、塵輪の演目の衣装では鬼の背中に注目してみてください。鬼の背中には翼が描かれていることが多いです。また、塵輪は狭い舞台で大きく舞う演目ですので、その迫力に圧巻されること間違いなしです。

八幡(はちまん)

八幡(はちまん)には八幡麻呂、第六天の悪魔王が登場します。この演目では八幡麻呂が鬼を退治するというストーリーです。八幡麻呂が弓を使って鬼を退治する様子は圧巻で、代表的な展開の神楽でもあるようです。鬼の面は般若を用いた怖いものが多いため、八幡の演目を見る際は鬼の面と八幡麻呂の弓に注目してみてください。

天神(てんじん)

天神(てんじん)には菅原道真、随身、藤原時平が登場します。菅原道真は学問の神様として太宰府天満宮などの祀られている人物で、多くの人に知られていることでしょう。天神では衣装の早変わりや激しい刀での立ち合いが見所ポイントとなっており、特に激しさが特徴的です。大きな立ち回りを見たいという人は、ぜひ天神を見てみましょう。

岩戸(いわと)

岩戸(いわと)には天児屋命、太玉命、天鈿女命、手力男神が登場します。そんな岩戸の演目では神々が集まって相談を行い、闇夜となってしまった世の中をどうするべきかと話されることとなります。そして、神たちが対処する様子を見ることができるでしょう。神楽の起源を語ろうとするものため、欠かせない演目でもあります。

鬼返し(おにがえし)・道返し(みちがえし)

鬼返し(おにがえし)・道返し(みちがえし)は鬼反(きがえ)とも言われており、鬼を退治するという話です。神と鬼が幕を挟んでの言葉の戦いを行い、立ち合いが行われます。結果的に鬼は命乞いをすることとなり、人間を食べる行為は辞めるように説得されるようです。そして、人間ではなく米を食べなさいと言われ、鬼は喜ぶという演目です。

十羅(じゅうら)

十羅(じゅうら)は鬼が自分たちだけの国を作ろうとするのですが、鬼を説得する人が現れます。しかし、鬼はその説得に応じようとはせず争いに発展してしまうようです。戦いの末鬼は破れてしまい、異国へと鬼は追い返されてしまいました。女性と女性が対立する演目なので、気になるという人は必見です。

西大和(にしやまと)・熊襲 (くまそ)・西日本(にしやまと)

西大和(にしやまと)・熊襲 (くまそ)・西日本(にしやまと)には日本武尊、熊襲梟帥、長吉が登場します。小碓命は宴会に参加し、熊襲建を襲撃するのですがそれが成功してしまいます。そして、熊襲建は相手に自分の名前を使ってほしいと「建」の字をささげ、小碓命はここから倭建命と名乗るようになりました。

鐘馗(しょうき)

鐘馗(しょうき)は鬼だけでなく神も怖い面に変化し、衣装も豪華になります。その衣装の値段は1着で数百万円にも上るそうです。鐘馗を担当するのはキャリアのある舞子なので、伝統的に受け継がれた舞を見ることができるでしょう。演目の花形とも言われていますので、ぜひ鐘馗を見ることをおすすめします。

大蛇(おろち)

大蛇(おろち)には須佐之男命、足名椎、手名椎、奇稲田姫、八岐大蛇が登場します。ストーリーは大蛇に娘を食べられてしまったという老夫婦が登場し、その老夫婦に毒酒を造らせます。大蛇は毒酒を飲んでしまうのですが、その結果酔ったところを退治されてしまうそうです。

大蛇の尾からは天の村雲の剣が出てくるのですが、三種の神器の一つとして熱田神宮に祀られています。気になるという人は、ぜひ熱田神宮に足を運んでみてください。

島根の伝統芸能「石見神楽」は迫力満点で必見!

島根の伝統芸能である石見神楽は、迫力満点で見る人を魅了します。豪華な着物は装飾がとても綺麗で、1着数百万円にも上る着物も登場するようです。そのため、石見神楽を見る際は大蛇などの演目はもちろんですが、見につけている着物にも注目してみてはどうでしょうか。

また、石見神楽は定期的に公演が行われていますが、一気にすべての演目が行われるわけではありません。行われる演目は場所やタイミングによって大きく異なりますので、事前にどの演目が行われるのかチェックしておくようにしましょう。

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この記事のライター
すうこ
毎年旅行に行き、全国のグルメや心霊スポット、観光地を模索しています。

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