【島根】国宝「松江城」の歴史や見どころとは?観光情報を徹底解説!

島根県県の県庁所在地松江市には、国宝に選ばれた「松江城」があり、多くのお城ファンや観光客が松江城を訪れます。松江城の歴史や特徴を細かく見ていきながら、松江城の見どころや周辺の観光スポット、おすすめグルメまで幅広くご紹介していきます。

【島根】国宝「松江城」の歴史や見どころとは?観光情報を徹底解説!のイメージ

目次

  1. 1島根の国宝「松江城」の観光の魅力を調査!
  2. 2島根の国宝「松江城」の歴史と概要
  3. 3「松江城」の見どころをチェック!
  4. 4「松江城」を楽しむ方法と周辺の観光スポット
  5. 5島根「松江城」のアクセス&駐車場情報
  6. 6島根の国宝「松江城」で迫力ある名城観光!

島根の国宝「松江城」の観光の魅力を調査!

雄大な自然と、豊かな日本海に面した島根県。出雲大社を中心とした観光名所が豊富にある、山陰地方屈指の観光スポットです。毎年多くの観光客が島根県を訪れ、観光スポットとグルメを満喫しています。

島根県の県庁所在地と言えば、ご存じ松江市となりますが、その松江市には出雲大社と並んで、島根県自慢の観光スポットがあります。それが、国宝にも選ばれている「松江城」です。

歴史が古く、見どころ満載の松江城は、遊覧船から眺めても松江城に入っても楽しめるスポットとして毎年多くの方が観光に訪れている、島根県屈指のランドマークとなっています。松江城の歴史や見どころ、人柱伝説などをご紹介していきながら、松江城の魅力に迫っていきます。

歴史やおすすめの観光情報も!

国宝に選ばれている、島根県松江市にある松江城は、400年以上に渡って天守が現存している山陰地方随一のお城です。数多くの歴史を育んできた特徴豊かな松江城は多くの人を魅了し、日本全国のみならず世界各国から沢山の観光客が松江城を訪れ、松江市を活気づけています。

歴史的建造物の松江城は、周辺にもおすすめの観光スポットやグルメが豊富に揃っており、遊覧船から眺める松江城は正に絶景です。松江城の歴史や見どころに特徴、人柱伝説だけではなく、松江城周辺の観光名所もご紹介していきながら、松江城周辺の魅力にも迫っていきます。

島根の国宝「松江城」の歴史と概要

国宝に選ばれ、特徴的な建造物が多くある松江城は、人柱伝説など多くの歴史を歩んできました。400年を超える歴史溢れる松江城は、どのような特徴を持ち、誰が城主となっていたのか、松江城に実際に訪れてみて、松江城の歴史や特徴について詳しく見ていきましょう。

別名「千鳥城」と呼ばれている

人柱伝説など、歴史が深い松江城ですが、別名「千鳥城」と言われています。何故千鳥城と呼ばれるようになったのかは諸説ありますが、その一つは天守の美しい屋根の建築技法から名付けられているという説が有力です。

松江城天守にある屋根は、ちょうど千鳥が羽を思い切り広げたような美しい曲線を描いており、これを千鳥破風と呼びます。この千鳥破風は松江城天守全方角に乗っている事から千鳥の美しさと掛け合わせて「千鳥城」と呼ばれるようになったと言われています。

もう一つは、松江城天守南側は、丁度しじみや穴子で有名な宍道湖があります。宍道湖は千鳥が多く生息しており、天守からよく千鳥を観察していた事から、千鳥がよく見えるお城と掛け合わせて「千鳥城」と呼ばれるようになったという説もあります。

城主は「堀尾3代」「京極1代」「松平10代」

人柱伝説など、数多くの歴史を築いてきた国宝松江城ですが、関ヶ原合戦以後から明治維新までの約200年にも渡って、多くの城主を生み出し松江藩を守ってきました。初代城主の堀尾氏から三代に渡って城主を続け、堀尾氏に変わって新しい城主に就いたのが京極氏になります。

京極氏の城主は一代で終わる事となりますが、京極氏から城主を引き継いだ松平氏が十代に渡って城主を務めあげ、明治維新の廃藩置県で廃城となるまで、松平氏が城主となって松江藩を取り仕切ってきました。

堀尾吉晴が「松江城」の初代城主

人柱伝説などの歴史が沢山残るように松江城ですが、この場所には元々末次城というお城がありました。この末次城跡に新たに築城したのが、現在の松江城になります。

築城には堀尾吉晴が氏が陣頭指揮をとり、1611年に松江城が完成して、堀尾吉晴氏が初代城主となります。しかし、完成直後に亡くなってしまったため、息子の堀尾忠氏氏が2代目松江城城主となりました。

7代目「松平不昧(ふまい)」は財政改革の名君

人柱伝説などの歴史があり現在国宝に指定されている松江城ですが、一度財政破綻で廃城寸前にまで追い詰められた歴史があります。それを救ったのが松江藩城主の松平治郷、またの名を松平不昧(まつだいらふまい)公です。

松平不昧は、松江藩の厳しい財政を建て直そうと藩政改革に乗り出します。厳しい倹約令を敷き、市民の生活は困窮を極めますが、木綿や朝鮮人参など当時としては価値のある特産品を次々と売りさばき、松江藩の財政を黒字化した功績ある人物です。

松平不昧公は、城主としてだけではなく、江戸時代を代表する茶人として有名で、島根県にお茶の文化を広めた、かなり特徴ある人物でもあります。
 

国宝に指定されている

松江城は、1934年に国の史跡に選ばれ、続く1935年に現在の重要文化財に当たる旧国宝に選ばれました。そして、2006年には、日本で64番目となる日本百名城に認定されると、2015年に現在の国宝に選ばれる事となりました。

お城の跡地が国宝に認定されるのはかなり久しぶりの事で、63年ぶりに松江城が国宝に指定された事になります。1950年代から国宝に向けて数多くの苦難を乗り越えた松江城は更に有名となり、現在では国宝でわずかしかない正統な天守を一目見ようと、多くの方が松江城を訪れています。

「松江城」には人柱伝説がある!

多くの歴史を育んできて、特徴や見どころが満載の松江城ですが、築城当時に悲しい事件が発生してしまいます。これが後に語り継がれる人柱伝説です。敵から天守を守るために建てる石垣が災害などに見舞われて、何度も崩れ落ちてしまい、築城が困難を極めていた時期があります。

悩んだ工夫が、人柱をたてて工事を完成させようと城主に進言します。人柱になる人間を選出する方法は盆踊りを開催して、その踊りや容姿が一番美しい女性にしようと決まりました。

事情が分からず盆踊りを続けていた女性がさらわれ、あっという間に人柱にされてしまいます。人柱にされた女性は生きたまま埋められてしまい、その甲斐もあって石垣は完成しますが、松平氏が城主になった後に天守の真下から女性のすすり泣く声が聞こえたという伝説が人柱伝説です。

「松江城」の見どころをチェック!

喜怒哀楽の歴史がたっぷりと詰まった松江城ですが、現在でも当時の天守を現存している日本でも珍しいお城です。見どころや特徴が沢山あり、多くのお城ファンや歴史ファンが松江城を訪れ、その姿に魅了されています。

島根県自慢の松江城は、どのような特徴を持っていて、見どころはどんな所にあるのか、松江城の城外から城内まで散策して、松江城の見どころを見ていきましょう。

日本最大の木造の鯱(しゃちほこ)

松江城の天守の屋根には、大きな鯱鉾(しゃちほこ)が飾られています。この鯱鉾は木製となっており、高さが2.08メートルある、日本最大の木製鯱鉾となっています。左と右で造りも変わっており、向かって右側の鯱鉾が雌です。向かって左側が雄で雌の鯱鉾と比較すると鱗を荒くしているのが見どころの一つです。

「松江城」特徴の附櫓(つけやぐら)

松江城と言えば、敵からの攻撃を防ぐ櫓が見どころですが、天守入口には防御を固めるために鉄延板張りの大戸があります。これが附櫓(つけやぐら)で、升の形をした小さい広場が2段あり、敵の侵入を防ぐ役割を果たしていました。

7ヵ所にある「石落とし」

松江城にある鉄壁の附櫓を近づくためには、さらなる困難を乗り越えなければなりません。天守の石垣に近づこうものなら、天守から大量の石が降り注いできます。

この役割を果たしていたのが石落としで、天守2階の東と西、北側の壁、更には東西南北の隅に大きい穴を設置して、敵が侵入するやそこから石を投げ込み、敵の侵入を防いでいました。この石落としは石垣からは見えづらい構造になっており、石垣に近づいた敵は、どこから落ちてくるのかわからない石におびえながら進軍をしていた事でしょう。

ハートマークの柱

松江城には様々な特徴や見どころがありますが、カップルなどにとって嬉しい模様が描かれているのも松江城の魅力です。それがハートのマークの模様が入った石垣や柱です。ハートの柱は天守にあります。

まずは天守に入場したら階段を昇ります。階段を昇ったら左に曲がると松平直正公の像があります。松平直正公の斜め向かいを見ると板柱がありますが、この包み板柱の裏側にハートの模様が入った木目を見る事ができます。縁結びのご利益に授かれるハートの柱や石垣をぜひ見つけてみましょう。

例がなく珍しい「桐の階段」

松江城には、全国のお城では中々見る事ができない特徴的な建造物があります。それが桐でできた階段で、階段を昇り降りする板の暑さは約10センチ階段の幅は1.6メートルあり、4階建ての松江城の階段に設置されています。腐食がしにくく、仮に火事になっても燃えにくい桐を使った階段は、当時の建築技法としてはかなり画期的なものでした。

牛蒡積みの石垣と刻印

全国に名だたる有名なお城の最も特徴的な所と言えば石垣です。天守の基礎部分相当し、敵から天守を守る役割を果たした石垣は、今もなお現存している頑丈な石垣を多く見る事ができます。

松江城の石垣も他のお城に負けていないくらい頑丈にできており、小さい石を表にして大きい石を内側に収めた牛蒡積みという技法を使った石垣になっています。400年以上に渡ってもなお崩れる事がない鉄壁を誇る石垣となっており、築城した時に目印として彫られた刻印も見どころです。

「松江城」だけの特徴「天守の井戸」

松江城には、穴蔵の間が地下にあり、これは籠城した時に生活物資を蓄えておく貯蔵庫となっています。この穴蔵の間には深さ24メートルもある井戸が掘られており、地底に流れる松江の綺麗な水がここでも飲む事ができました。ここまでの深さの井戸を、天守内に収めているのは松江城だけで、松江城の見どころの一つとも言えます。

御将印と御城印もチェック!

お城巡りがブームとなっている現在では、日本全国のお城を巡った記念に御城印を発行しているお城が沢山あり、全国のお城ファンがコレクションしにお城へ訪れています。松江城の御城印も魅力的なものとなっており、歴代城主であった堀尾氏や京極氏、松平氏の家紋をあしらったデザインの御城印を販売しています。

そして、松江城近くの松江観光協会では松江城で活躍した戦国武将の名前が入っている御将印も販売しています。期間限定の御城印も販売していますので、松江城観光の際はぜひチェックしてみましょう。御城印の料金は350円、御将印の料金は350えんとなっております。

「松江城」を楽しむ方法と周辺の観光スポット

松江市を観光に訪れるのであれば、まずは松江城といきたい所です。しかし、松江城だけを観光して終わりというのは、あまりにももったいないくらい、松江城近くには魅力的な観光スポットが沢山あります。

遊覧船で松江城を眺めたり、城下町を散策したり、公園のパワースポットでご利益を授かったり、島根県自慢のグルメに舌鼓を打ったりと、見どころ満載の観光名所をご用意しております。さあ、松江城を目一杯楽しんだ後は、遊覧船から松江城周辺の観光を楽しみましょう。

遊覧船で松江堀川めぐり

松江城周辺には、松江城一帯をぐるりと取り囲むようにお堀があります。これが松江堀川で、このお堀を遊覧船で回れるという贅沢なスポットがあります。全長約8メートル、幅約2メートルという小さな遊覧船は、低い橋を渡る時に屋根が下がる仕組みになっており、驚きと興奮を与えてくれます。

冬は遊覧船にこたつを用意してくれて、冬でも雪景色が綺麗な松江の街と松江城を一望する事ができます。遊覧船を運転する船頭さんは、松江の歴史やお城の解説をしてくれて、遊覧船でゆったりと松江城を眺めながら歴史を感じる事ができます。1日乗り放題の遊覧船は20分間隔で運行しており、料金は大人1500円、小人800円となっております。

松江城山公園のパワースポット

松江城の周りにあるお堀を遊覧船で回った後は、松江城山公園で自然の息吹を感じましょう。松江城山公園にある散歩道は、桜や梅、竹林に松まど、色とりどりの木が植えられており、季節が変わるごとに様々な情景を映し出してくれます。特に春は桜が美しく咲き誇り、日本さくら名所百選にも選ばれています。強大なエネルギーを発する大樹もあり、パワースポットとしても人気が高い公園です。

武家屋敷など「松江城」にゆかりのある歴史スポット

松江城を観光した後は、やはり歴史を感じ取れる城下町を散策してみたくなるものです。塩見縄手のハートのくぐり松の近くに武家屋敷があり、260年前に建てられた当時の屋敷や内部を詳しく見る事ができます。

江戸時代の台所や座敷など、興味深い家具や食器なども展示されており、歴史や時代劇ファンは一度は訪れてみる価値ありです。武家屋敷の料金は、大人300円、小人150円となっています。

出雲そばやしじみ汁などグルメを堪能!

松江城や松江城周辺を観光して回ったらお腹がすいてきました。ここからは、待ちにまった島根県自慢のご当地グルメをいただきましょう。松江城周辺には、ご当地グルメが豊富に味わえるお店が沢山あります。島根県のご当地グルメと言えば、やはり出雲そばです。

松江城近くには、出雲そばで有名な「神代そば」さんがあり、こちらが有名店となっています。十割そばと自家製のつゆを使った割り子そばは最高です。まずは料金720円の釜揚げそばでそばの風味を楽しんで、続いて料金930円の割子そばをつゆと共にいただきましょう。

そして、松江と言えば宍道湖で採れた新鮮なしじみを使った料理です。特にしじみ汁は、朝ご飯やランチのお供などにピッタリで、大粒で美味しいしじみと、しじみの出汁を使ったスープは絶品の一言です。しじみ汁は350円ほどの料金でいただく事ができます。

島根「松江城」のアクセス&駐車場情報

島根県に来たら、松江城を観光して美味しいグルメをぜひ味わって松江を楽しむのが最もおすすめです。そして、最も重要なのが松江城までのアクセスやお城を観光するための料金、お車で来られた方は駐車場や駐車場の料金も気になります。

ここからは、松江城までのアクセス方法と松江城の開館時間や料金、駐車場や駐車料金のご紹介をしていきます。車やバイク、電車などでもアクセス可能な松江城にぜひアクセスしてみましょう。

アクセス情報

松江城までアクセスするのにおすすめの交通手段はです。JR松江駅からくにびき大橋を渡って、松江市北公園に進みます。松江北公園交差点を左に曲がると大手前通りに出ますので、そのまま直進します。道なりに走ると京橋川が出てきますので、右手側が松江城大手前駐車場になります。

駐車場は?

松江城近辺には有料駐車場が沢山用意されており、城山西駐車場や松江城大手前駐車場が最も早く松江城に着く事ができます。城山西駐車場は普通車158台収容、松江城大手前駐車場が普通車67台収容可能となっています。

両駐車場とも24時間駐車可能で、朝8時から夜の7時までの料金は1時間300円、2時間までは500円、30分停める毎に100円の料金がかかります。料金の上限が600円となっていますので、のんびり観光を楽しむ事ができます。

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営業時間&定休日について

松江城を観光するための開館時間ですが、外の本丸や天守内部を観られる時間が限られています。季節ごとに時間が変わり、4月1日から9月30日までは天守は朝8時30分から夜6時30分まで、本丸は朝7時から夜7時30分までとなっています。10月1日から3月31日までは天守と本丸は朝8時30分から夕方5時までとなっています。

料金は大人680円、小人290円となっており、外国人の方は470円となっています。武家屋敷や小泉八雲記念館を回りたい方はお得な共通券も販売しています。休みはなく年中無休で開館しております。

「松江城」の基本情報

住所 〒690-0887 島根県松江市殿町1−5
電話番号 0852-21-4030
開館期間 ・4月~9月8:30~18:30
・10月~3月8:30~17:00
閉館日 年中無休
料金 ・大人680円
・小人290円
アクセス JR山陰本線松江駅より車で約10分
駐車場 有り
URL 公式サイト

島根の国宝「松江城」で迫力ある名城観光!

多くの歴史を形成し、山陰地方のシンボルとなった国宝松江城。見どころが沢山ある松江城は、松江市を観光する際には絶対に外せない観光スポットとなっております。松江城を見学するだけではなく、遊覧船や武家屋敷など、滅多に味わう事ができない非日常空間と歴史を感じる事ができ、松江市を観光して良かったと心から思える景観を用意しております。

そして、何といっても島根県自慢のグルメも堪能しましょう。出雲そばを筆頭に宍道湖自慢の素材を使った料理や、日本海で水揚げされた新鮮な魚介類を使った料理は、また松江市を観光したくなる美味しさに出会えます。

島根県の観光と言えば出雲大社ですが、国宝の松江城も必ず立ち寄っていただきたいおすすめの観光スポットです。多くの感動と歴史が詰まった松江城にぜひ訪れて、美味しい島根のグルメを満喫しましょう。

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この記事のライター
MrPatariro
サッカー、ライブ大好きで全国を飛び回っています。ついでに旅行と観光、グルメも楽しんでいます。

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