【岡山】<吉備津彦神社>桃太郎伝説のパワースポット「朝日の宮」

岡山県一宮にある吉備津彦神社は桃太郎伝説が残る由緒ある神社です。朝日の宮をはじめとする境内各所にはパワースポットがあり、多くの人を惹きつけています。そんな吉備津彦神社の魅力をたっぷりご紹介。また、関係の深い吉備津神社についてもご案内します。

【岡山】<吉備津彦神社>桃太郎伝説のパワースポット「朝日の宮」のイメージ

目次

  1. 1吉備津彦神社とは
  2. 2吉備津彦神社のオススメスポット&グルメ
  3. 3吉備津彦神社と吉備津神社と両参り
  4. 4吉備津彦神社のオススメのお守りについて
  5. 5吉備津彦神社のアクセス&駐車場情報
  6. 6桃太郎伝説の吉備津彦神社でご利益をいただく!

吉備津彦神社とは

吉備津彦神社は岡山県岡山市の西部にあり、JR吉備線「備前一宮駅」からすぐの所にある神社です。創建は不詳ですが、古くから多くの信仰を集めていた由緒ある神社で、現在も多くの人が参拝に訪れます。

岡山と言ったら桃太郎ですが、その桃太郎は吉備津彦神社の神様がモデルと言われており、吉備津彦神社の敷地内には桃太郎の像が設置されており、その縁の深さを現しています。

かつての岡山の藩主であった池田家からは、旧国名の「備前」「備中」「備後」それぞれに神社を作る程の厚い信仰を向けられていました。境内には、池田家を飛躍させたとされる池田恒興(信輝)と池田輝政を祀っていて、多くの人から崇拝されています。

「桃太郎伝説」とご祭神について

吉備津神社には「大神実命(おおかむづみのみこと)」と呼ばれる神様が祀られていて、桃太郎のモデルになった神様と言われています。大神実命と桃太郎は同義としている事もあり、岡山では桃太郎がどれほど特別なものかが分かります。そもそも、なぜ桃太郎がご祭神に関わっているのか、由来や由緒の部分も説明します。

はるか昔、「伊邪那岐命(いざなぎのみこと)」という神様が、火の神を生んで亡くなった妻「伊邪那美命(いざなみのみこと)」を迎えに黄泉の国へ行きました。無事妻に会えたものの、妻は夫の元へ帰ることを断ります。ですが、懇願する夫と自身の帰りたい思いから、黄泉津大神と話し合いをすると告げますが、同時にその様子は「絶対に覗いてはいけない」と諌めます。

夫は言われた通り待っていましたが、いくら待っても姿を表さない妻を心配し、その忠告を無視して覗き見てしまいます。話し合いを覗き込んだ夫の目には、腐敗した死体のイザナミの姿が映り逃げ出します。その一連の行動に怒った妻は、1500もの鬼に夫を追わせ、最後には自身も向かうほどその怒りは治らないものでした。

ですが、夫は黄泉の国の入口とされる比良坂にて桃の実を回収し、追手へ投げつけたところ、その威力により追手から逃れることができ、その桃に大神実命と名付けたそうです。そしてさらに、その桃が桃太郎に生まれ変わって鬼退治をしたという流れになり、祀られました。」

「朝日の宮」について

吉備の麓に鎮座する吉備津彦神社は、夏至の日(昼が長く太陽の力が最も強い日)に朝日が鳥居の正面から昇り社殿の鏡に入ることから、吉備津彦神社は別名「朝日の宮」と呼ばれています。

吉備津彦神社のオススメスポット&グルメ

古代より神の山として崇拝されてきた吉備の中山は神が下りる山としてパワースポットになっています。そんな山の麓に建つ吉備津彦神社の見どころとグルメスポットについてご紹介します。

本殿について

現存する本殿は1697年に完成したもので、飛鳥時代の社殿建築を思わせる三間社流造りの流麗で荘厳優美な姿が目を引きます。伝統的な神社建築の建物と周囲の深い緑とが一体になった景色は荘厳な雰囲気を放っています。

本殿、渡殿、拝殿、祭文殿と社殿が一直線になるように配置しているのも吉備津彦神社の特徴です。本殿は県指定の重要文化財に指定されています。

温羅神社について

温羅神社は吉備津彦神社が末社として祀っていて、ご祭神は桃太郎が退治した鬼と言われる温羅の和魂(うらのにぎみたま)。

温羅は童話・桃太郎では村人たちを困らせる悪者として登場しますが、吉備では百済から製鉄技術をもたらし繁栄させた王子として吉備津彦神社内の温羅神社に祀られています。

磐座について

吉備津彦神社の背後にある吉備の中山は、古代より巨大な磐座(いわくら)が信仰対象で、吉備の国の信仰の中心、山全体に神が宿るとして崇拝され続けています。

磐座とは、古神道において巨石などをご神体ないし神様の座所としたものです。つまり中山の磐座は、吉備津彦神社の社殿建立前の元宮であったということになります。

龍神社について

吉備津彦神社の境内、中山山頂に鎮座する龍神社には、八大龍王神を祀っているそうです。古くから日本では竜神を信仰している地域が多く、天象気象を司る八大龍王神は国土を守護するとも言われています。

桃太郎像について

吉備津彦神社の駐車場の北西側には桃太郎像があります。桃太郎伝説の犬や猿を従えた姿は凛々しくもありほのぼのとした表情がとても癒されます。

「備前一宮 桃太郎茶房」たかきび団子

吉備津彦神社の門前にある「備前一宮 桃太郎茶房」は、甘味や軽食が味わえる和カフェです。ぜんざいや団子など優しい味の和スイーツが多く、おすすめの岡山産のたかきびを使用して作られたたかきび団子は、素朴でやさしい味が特徴。

たかきびはイネ科の仲間で弾力のある食感とコクがあるのが特徴で、トウモロコシに似た形状をしています。炊いたり粉にしてだんごなどにして食することが多いです。

吉備津彦神社と吉備津神社と両参り

吉備津神社から吉備の中山をはさんで1.5kmの場所にあるのが吉備津神社です。よく似た名前の2社ですが、古代吉備の国にあった元となる社が吉備津神社で、その創建は不詳。

吉備津彦神社はこの吉備津神社が分社して造られた神社となります。名前が似ていても雰囲気のまったく異なる二社なので、両参りをして二社を見比べてみるのもおもしろいのではないでしょうか。

吉備津神社のまっすぐな参道には450mにわたって松の大木が並び、吉備津の松並木と呼ばれており、どんどん神域に近づいていく神聖な雰囲気が感じられます。

吉備津神社のご祭神も大吉備津彦命で、どちらか片方だけの神社にお参りするのは「かた参り」として両宮にお参りするならわしがあったと言われています。

吉備津彦神社と吉備津神社は徒歩で30分ほどの道のりなので、時間がある方は両参りをしてみてはいかがでしょうか。

国宝の社殿と360mにも及ぶ回廊

鬼退治の矢を置いたと伝わる矢置岩、鬼の首を埋めたと言われる御竈殿など、備中の国の一宮・吉備津神社には見どころが多くあり、桃太郎伝説の舞台を体感できます。

特に1425年に再建された国宝の本殿や拝殿は、入母屋造の2つの屋根を1つの大きな屋根で結合した比翼入母屋造と呼ばれる独特の建造物です。全国でも唯一の構造であるため「吉備津造」とも呼ばれます。

360mに及ぶ回廊も見どころで、自然の地形を生かして一直線に造られた回廊は壮観で、周りの景色と一体になったような感覚が味わえます。回廊輪に咲き誇る牡丹園やあじさいも必見です。

御釜殿の「鳴釜神事」

御釜殿で行われる全国で唯一の鳴釜神事は、鬼退治伝説にも登場しています。温羅の妻、阿曽暖がお米を入れた蒸篭を釜の上に置き、釜を炊いたときに釜の下に埋められたとされる温羅の唸り声で吉凶を占います。

古来からこの鳴釜神事は都でも知られるほど有名でした。一般には大きく長く豊かに鳴るのがいいと言われていますが、その答えは聞こえてくる釜の鳴る音から各々で感じてください。

きびグルメ「桃太郎うどん」

吉備津神社の駐車場前にお店を構える「お食事処 桃太郎」は、10種類のうどん、そば、丼物などを味わえる食事処と土産物店です、

こちらでは桃太郎の昔話にちなみ、松茸やきじ肉、きび団子までが乗った看板メニューの桃太郎うどん(そば)が人気です。

吉備津彦神社のオススメのお守りについて

吉備津彦神社にはさまざまなご利益のお守り・授与品があり、種類が豊富です。神社のご利益は厄除け、災い除け、五穀豊穣、武運長久、慈愛、長寿など多岐にわたります。

八方除けのお守り、諸願成就のお守り、病除け、学業成就などさまざまなご神徳を授かるお守りが揃っています。

新しいお守り「桃太郎桃剣御守(護神桃剣御守)」

桃太郎伝説と神楽、備前刀が有名な一宮。桃太郎桃剣御守(護神桃剣御守)は、大吉備津日子命のパワーと桃の持つ魔除けの力を合わせた開運招福・疫病疫鬼退散を授かる御守刀のお守りです。

桃守り、桃太郎守り

神社のおみくじやお守りも、桃太郎伝説に関連して桃をかたどった愛らしいものが多く、思わず手に取りたくなります。

桃守りや桃太郎守りは災難除けのお守りとして、桃には魔除けの果実の意味があるので、いつも身に着けておくといいでしょう。初穂料は500円から1,000円です。

桃みくじについて

おみくじも桃を形どったかわいらしい桃みくじがあります。ころんとした桃の形をしたかわいらしいものや、紙の桃みくじなど、岡山らしいおみくじがたくさんあります。

おみくじがくくりつけられた様子もかわいいと人気で、写真を撮影する人も多いです。岡山に来たのならぜひ一度引いてみてはいかがでしょうか。

吉備津彦神社のアクセス&駐車場情報

桃太郎伝説が色濃く残る吉備津彦神社のアクセス方法をご案内します。緑に囲まれた神社ですが意外とアクセスがいいのも特徴です。吉備のパワースポットとして年始には多くの人が訪れる人気スポットになっています。

アクセス情報

吉備津彦神社への交通機関を利用するアクセス方法は、JR岡山駅から吉備線(桃太郎線)で備前一宮駅下車、一宮駅から徒歩約3分で到着できます。

車では山陽自動車道岡山ICから約10分、国道53号線を岡山市街方面へ約2㎞、180号線を総社方面へ3.5㎞です。

ー駐車場は?

吉備津彦神社には通常100台分の駐車スペースがあり、年末年始にはさらに合計300台に拡大され多くの参拝者が訪れます。通常神社の開門時間に合わせた6時から18時までの営業です。

桃太郎伝説の吉備津彦神社でご利益をいただく!

繊細で緩やかな曲線の切妻屋根が美しい本殿を中心に、周囲の緑とのコントラストが素晴らしい吉備津彦雄神社。多くの摂社があることからパワースポットと言われる人気の神社です。

周囲の吉備の中山、見どころの多い吉備津神社、鬼の城といった桃太郎伝説にまつわる見どころも多いので、古代ロマンを味わえる吉備津彦神社とともに訪れてみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
pakumama
旅行と寺社巡りが好きで、特に京都にはよく行きます。いまは宮古島の海の青さに魅せられ、また次いつ行こうかと考えている...

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