富士山麓にあるミステリーな聖地「人穴浅間神社」は心霊スポット?

「人穴浅間神社」は、世界遺産「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」の構成遺産になっていますが、かつては富士講という富士山信仰の聖地でした。また、神社の境内には、溶岩洞穴や碑塔群などもあります。今回は、パワースポットとしても知られる「人穴浅間神社」を紹介します。

 富士山麓にあるミステリーな聖地「人穴浅間神社」は心霊スポット?のイメージ

目次

  1. 1富士山麓の聖地「人穴浅間神社」
  2. 2「人穴浅間神社」はどんなところ?
  3. 3「人穴浅間神社」で噂の心霊現象
  4. 4「人穴浅間神社」へのアクセス&御朱印情報
  5. 5霊験あらたかな富士講の聖地「人穴浅間神社」へ

富士山麓の聖地「人穴浅間神社」

「人穴浅間神社」は、その遺跡が世界遺産「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」の構成遺産になっていますが、かつては富士講と呼ばれていた富士山信仰の聖地として、沢山の参拝客が訪れ、また修行の場としても知られていたようです。

神社なのに心霊スポット?

世界遺産 富士山の構成遺産となっている「人穴浅間神社」は、今では霊験あらたかなパワースポットとして知られ、また、鳥居から境内へと続く参道や、溶岩洞穴、碑塔群などのエリアが静岡県内屈指の心霊スポットとして、昔から数多くの伝説を残しており、アクセスしてくる心霊マニアや御朱印マニアも数多くいるようです。

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「人穴浅間神社」はどんなところ?

「人穴浅間神社」は富士山の麓にあり、昔から富士を治める神様の浅間大菩薩がおられる場所として考えられています。また、江戸時代に、関東を中心に流行した富士山を信仰する民衆信仰である富士講の信者にとっては聖地となっていました。

「人穴浅間神社」の場所は?

「人穴浅間神社」は、富士山の麓・富士宮市にありますが、1942年に日本軍から接収され、少年戦車兵学校の建設とともに神社があった辺り一帯が演習地となったことから、「人穴浅間神社」は一度移転していますが、太平洋戦争終戦後1953年には今の場所に復興されています。また、現在の社殿は2001年に建立されたものです。

そして、旧社殿については、遺跡として富士宮市上井出字芝山に移築され、現在は、人穴に住んでいた人々によって祀られているということです。

「人穴浅間神社」の歴史について解説

「人穴浅間神社」は日本全国に点在する浅間神社の一つで、創建は1648年、かつては光侎寺大日堂があったとされていますが、明治時代の神仏分離令・廃仏毀釈によって光侎寺大日堂は廃され、現在の「人穴浅間神社」が置かれたようです。

現在「人穴浅間神社」の鳥居から少し進んだところに、かつて存在した光侎寺大日堂の入口に建っていた「人穴浄土門の碑」が残っていますが、この碑には、富士講の開祖となった角行の二百回忌にあたり、1835年に大日堂が再興されたことが記されています。

境内には人穴富士講遺跡がある

「人穴浅間神社」の境内には富士山を信仰する民衆信仰である富士講の歴史を今に伝える「人穴富士講遺跡」があり、この人穴洞窟は富士山の噴火でできた溶岩洞穴です。この人穴は富士講の開祖として崇拝されるようになった角行が、16世紀から17世紀にかけて修行を行った場所として知られています。

そして人穴については、角行が浄土とし、また入滅した場所であることから、富士講の信者はこの場所を聖地とするようになり、参拝や修行が頻繁に行われるようになります。しかし、富士講の衰退によって現在では「人穴富士講遺跡」としてパワースポットあるいは心霊スポットと言われるようになっています。

溶岩洞穴「人穴」がある

富士講の開祖として崇拝された角行が修行の場とし、その後多くの参拝者が詣で、また多くの修行者が修行をした溶岩洞穴「人穴」は、富士山の噴火によってできたもので、総延長83.3メートル、高さ最高6mの洞穴です。以前は洞窟探検ができたようですが、現在ではこの遺跡の安全面への配慮から立ち入り禁止となっています。

富士講信者が建立した232基の碑塔

「人穴浅間神社」の境内には、富士講の信者たちが建立した232基の碑塔があります。現在、世界遺産の構成遺産となっているこれらの碑塔は、富士講が隆盛を極めた18世紀末あたりから関東地方の富士講信者によって墓碑供養碑や、祈願奉納碑、顕彰記念碑などとして建立されたものですが、富士講の衰退に伴い、碑塔の建立は1964年以降行われていません。

また、碑塔の近くには甲州街道道跡が残っており、かつてこの場所から甲州街道や山梨県郡内地方へ抜けることができる郡内道(人穴道)が通っていたようです。

ご祭神は?

「人穴浅間神社」のご祭神は、木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)、角行、源家康朝臣(徳川家康のこと)となっています。しかし、なぜ、徳川家康がご祭神となっているでしょうか。

実は、かつて甲斐武田氏の一派に追われていた徳川家康を、富士講の開祖である角行が人穴に匿ったという伝説が残っています。その当時、戦乱に明け暮れていた世の中を、家康であれば戦による混乱がない世の中にしてくれると確信した角行が家康を助け、それをきっかけに徳川家康公がご祭神として祀られたということです。

一方で、この「人穴浅間神社」の境内にある溶岩洞穴「人穴」は、古く鎌倉時代に確認され、浅間大菩薩の御在所として崇拝の対象となっていたパワースポットであったことから、徳川家康は、この溶岩洞穴「人穴」のパワーを授かり天下統一の足掛かりにしたとも言われています。

藤原角行も修行した場所!

「人穴浅間神社」の境内にある溶岩洞穴「人穴」は、富士講の開祖となった藤原角行も修行した場所です。角行は、この溶岩洞穴「人穴」の中で1,000日間におよぶ修行を重ね、数々の荒行の後に浅間大菩薩から呪符や曼荼羅を授かったとされています。

「人穴浅間神社」で噂の心霊現象

「人穴浅間神社」は、数々の心霊現象を体験したとの噂が多い心霊スポットでもあります。例えば、「鳥居を車でくぐると無事には帰れない」「人穴洞窟は霊の巣窟」「嫌な雰囲気がする」などで、ほかにも、溶岩洞穴「人穴」における怪奇現象は鎌倉時代から話題になっているということです。

心霊現象①鳥居を車でくぐると無事には帰れない

「人穴浅間神社」で噂の心霊現象として最初に紹介するのは「鳥居を車でくぐると無事には帰れない」というものです。ネット上では、「人穴浅間神社」の鳥居を車でくぐって参拝した帰りに事故に遭ったという報告があり、現在では鳥居を避けて車が通行できるように迂回路が整備されています。

心霊現象②人穴洞窟は霊の巣窟

「人穴浅間神社」で噂の心霊現象として2番目に紹介するのは、「人穴洞窟は霊の巣窟」というものです。そもそもトンネルや洞窟は霊が宿りやすいと言われていますが、それは湿気が多く薄暗いことがその理由の一つとしてあります。また、特に袋小路のようになった洞窟は一度宿った霊が出てこれなくなっているからとも言われています。

心霊現象③嫌な雰囲気がする

「人穴浅間神社」で噂の心霊現象として3番目に紹介するのは、「嫌な雰囲気がする」というものです。特に霊感の高い方が訪れると強く感じるようですが、溶岩洞穴「人穴」を見るためには、鳥居から入りしばらく進み、途中、富士講信者が建立した232基の碑塔群の間を通る細い道を歩いていくことになります。

また、碑塔群は長い年月の経過とともに表面は苔むし、特に、曇り空の時や夕方の薄暗くなった時間帯に一人で歩くと、何かいるのでは、誰かに見られているといった恐怖感から、いやな雰囲気として感じるようになるのかもしれません。

歴史書には洞窟内で死亡した事件が記載?

「人穴浅間神社」の境内にある溶岩洞穴「人穴」は、もともとは鎌倉時代に発見されたもので、当時、この洞窟を探検したという記録が残されています。それは、吾妻鏡という歴史書で、その中には源頼家が率いる6人の家臣の中で、4人が不可解が死を遂げたというものです。

一方で、吾妻鏡には、溶岩洞穴「人穴」は浅間大菩薩がおられる場所という記載があり、その当時、人穴が富士山信仰に関係する場所であり、当時からパワースポットとして知られていたことを今に伝えています。

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「人穴浅間神社」へのアクセス&御朱印情報

「人穴浅間神社」を参拝し、人穴富士講遺跡を見学するには、車を利用してアクセスする方法と、バスを利用してアクセスする方法があります。また、「人穴浅間神社」では御朱印をいただくこともできますので、参拝の際は御朱印帳を持参することをおすすめします。

アクセス詳細は?

「人穴浅間神社」は、富士山の麓・富士宮市にあり、JR身延線富士宮駅からは車で約40分、東名富士ICからは車で約50分のところにあります。また、同駅のバス停2番乗り場より白糸線に乗車し、白糸滝バス停で下車(所要時間約24分)。

そのバス停から少し歩き、白糸滝入口バス停(河口湖線)でバスを乗り換えして、畜産試験場北口バス停で下車(所要時間約12分)。そこから徒歩約35分のところにあります。

駐車所はある?

「人穴浅間神社」には駐車場が完備されていますので、車でアクセスする場合でも心配いりません。この駐車場の収容台数は、大型3台、普通車7台、身障者用1台となっており、公衆トイレ、案内所もあります。

この案内所では、土日祝日の10:00~15:00、富士山世界遺産ガイドによる案内を受けることもできますので、興味のある方は、この時間内にアクセスすることをおすすめします。

御朱印を頂こう!

「人穴浅間神社」では、御朱印を頂くことができますが、管理事務所が営業している土日祝日の10:00~15:00の間のみの対応となりますので注意が必要です。参拝時に宮司から直書きの御朱印を頂けますが、もし参拝時に宮司が不在でも、管理事務所に駐在するボランティアの方から書置きの御朱印を頂くことができます。

「人穴浅間神社」の基本情報

住所 富士宮市人穴206
電話 (平日)富士宮市役所 0544-22-1111(代表)
(土日祝)人穴富士講遺跡案内所 0544-52-1620 
参拝時間
参拝料
年中無休・無料
ガイド案内:土日祝の10:00~15:00
御朱印:土日祝の10:00~15:00
アクセス JR身延線富士宮駅からは車で約40分
東名富士ICからは車で約50分
駐車場 有り・無料(大型3台・普通車7台・身障者用1台)
HP 公式HP

霊験あらたかな富士講の聖地「人穴浅間神社」へ

「人穴浅間神社」は、世界遺産「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」の構成遺産になっていますが、かつては富士講と呼ばれていた富士山信仰の聖地でした。また、神社の境内内には、溶岩洞穴や碑塔群などもあります。

この霊験あらたかな富士講の聖地として崇拝され、現在ではパワースポットとしても知られるようになった「人穴浅間神社」を訪ねてみては如何でしょう。

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この記事のライター
Yoshi
お仕着せの旅行ではなく、自分でプランを立てて歩き回るのが好きです。趣味は、温泉・ゴルフ・徘徊・お酒・料理・妄想・音...

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