「指宿のたまて箱」で最南端を巡る列車旅!レトロな車内や名物グルメとは?
九州新幹線の終着駅から更に南に向かって運行している観光列車「指宿のたまて箱」です。九州の南端に向かう観光列車は1時間弱の旅ですが、錦江湾を眺めて走る優雅な列車です。レトロ車内の観光列車「指宿のたまて箱」について詳しくご紹介していきます。
「指宿のたまて箱」とは
鹿児島県の南、桜島が見える鹿児島中央駅から出発している観光特急列車が「指宿のたまて箱」です。「いぶたま」の愛称で呼ばれていて、毎日運行しています。JR指宿枕崎線の鹿児島中央駅から錦江湾沿いに指宿駅までを1日に3往復で運行されています。
JR九州の観光特急列車
指宿のたまて箱
— BLUEブルー⚓︎ (@blueblue_pier13) April 22, 2020
運休と思ってたけど、見れてよかった#鉄道 pic.twitter.com/8f9gSchbe6
JR九州にはいくつかの観光列車があり、どれも列車に乗ることが旅の目的になるような観光列車ばかりです。そんな中で鹿児島中央駅から指宿駅の間を走っている観光列車「指宿のたまて箱」は白黒のボディーが斬新で目を引きます。「D&S(デザイン&ストーリー)列車」が鉄道マニアの間では大人気なのです。
「指宿のたまて箱」のボディーの色は海側は白色、山側は黒色になっているので、景色がどう見えるのかが乗る前に分かりやすいのがいいですね。
鹿児島中央駅~指宿駅間を運行
JR指宿枕崎線の終点は枕崎駅ですが、鹿児島中央駅を出発した「指宿のたまて箱」の終点は指宿駅です。途中の停車駅は喜入駅だけです。指宿駅まで行くと、JR指宿枕崎線の路線のうちの半分ほどの距離になります。観光で来られて更にその先に行きたい方は、指宿駅から在来線やバスなどに乗り換えて観光を続ける必要があります。
JR九州の基本情報
【名称】 | 九州旅客鉄道株式会社 本社 |
【住所】 | 福岡市博多区博多駅前3丁目25番21号 |
【電話番号】 | 092-474-2501 |
【サイト】 | https://www.jrkyushu.co.jp/railway/index.html |
「指宿のたまて箱」の概要
鹿児島での旅を更に楽しくさせる「指宿のたまて箱」とはどんな列車なのでしょうか?「指宿のたまて箱」の座席や車両、楽しみ方などを、ここから詳しくご紹介していきたいと思います。
2011年3月に運行開始
Part7
— しろうさぎ/鉄道(交通) (@L27497681) April 21, 2020
キハ47 9079 / JR九州
指宿のたまて箱 pic.twitter.com/Ca1abT9M0z
「指宿のたまて箱」は「いぶたま」の愛称でも親しまれている観光列車です。運行が開始されたのは2011年3月からになります。運行開始当初からボディーが斬新なデザインの列車だということで、鉄道ファンの間でも人気がありました。
2両編成で座席は全席指定
「指宿のたまて箱」の座席は全て指定席です。ゆったりとした座席で最高の列車の旅を楽しめます。切符は全国のみどりの窓口で購入できますが、切符を購入する際は特急券も必要です。様々なタイプの座席が用意されているので、どんな座席があるのか情報をもとに、切符を購入される時にしっかりと座席を指定してください。
乗車時間は約50分
#一般人と鉄オタの考え方の違い
— たけまっちゃん (@Takema2_GW) April 7, 2020
一般人「どちらも同じじゃないか!」
鉄オタ「左が指宿のたまて箱本体で、右が予備車で車内はまるではやとの風」 pic.twitter.com/r22G18emvP
発車してすぐは桜島が間近に見える絶好のビュースポットとなっています。天気が良い日の桜島は最高に美しく絶景です。もし噴火のタイミングで乗車することがあれば、迫力ある桜島の風景を見ることができます。50分とそれほど長くはない列車の旅ですが、座席から見える絶景を堪能出来る最高の観光列車です。
走行中には観光スポットが近づくと車内アナウンスで知らせてくれるので、アナウンスも聞き逃さないようにしてください。
名前の由来は竜宮伝説!
指宿のたまて箱に乗ります pic.twitter.com/QT5y9ZDWOz
— nishikagoshima (@nishikagoshima) April 3, 2020
「指宿のたまて箱」が走る薩摩半島には、有名な「竜宮伝説」があります。いじめられている亀を助けたお礼に竜宮城に行った浦島太郎が、帰り際に乙姫様からお土産のたまて箱をもらいました。町に帰ってたまて箱を開けたら白い煙が出ておじいさんになってしまったという、誰もがご存じの昔話です。
その昔話の舞台が薩摩半島だと言われているので、その地を走る観光列車に「指宿のたまて箱」という名前を付けたのだそうです。
列車のボディーは白黒の玉手箱をイメージ
指宿のたまて箱
— 鉄道旅図鑑 (@tetudou_bot) April 2, 2020
JR九州がキハ47を改造して作った観光特急列車。指宿枕崎線の鹿児島中央ー指宿間を走行する。車内には様々な種類の座席がある。ドアが開いた際には玉手箱の煙に見立てたミストが連結面寄りの噴出口より噴射される。 pic.twitter.com/X6KcItKlq3
「指宿のたまて箱」の列車のボディーは白黒のおしゃれで斬新なデザインとなっています。列車といえば普通は、ボディーの上下で色が変えられているものですが、「指宿のたまて箱」は前から見てみると左右で白と黒になっているという、大変珍しいデザインなのです。
浦島太郎の髪の色が黒色から、たまて箱を開けて白色に変わってしまった様子をイメージしてデザインされました。おしゃれで斬新な列車に鉄道ファンはもちろんのこと、家族連れや外国から来られた観光客も釘付けで写真撮影を行うほど大人気の列車です。
乗車時にはドアの上部から白い煙が!
「指宿のたまて箱」はドアが開くとシューっと上から白い煙が出てきて、まるでたまて箱を開けたときのような演出ですが、この煙の正体はミストです。列車自体がたまて箱であるようなイメージとなっています。初めて見た方はみんな驚いて、乗るのを一瞬ためらう方もいるほどです。
この霧のカーテンを通り抜けて、これからおとぎ話の世界へ旅立つような楽しい気分にさせてくれます。
「指宿のたまて箱」の車内
観光列車・指宿のたまて箱(いぶたま)なう pic.twitter.com/ngRfigupC0
— ぱずらー (@10121061) March 24, 2020
斬新な外観の「指宿のたまて箱」の車内は昔話をイメージしてレトロな雰囲気の内装だと言われています。実際に車内の様子はどのようになっているのでしょうか?詳しくご紹介していきたいと思います。
車内はチーク素材や南九州産の杉材を使用!
たまて箱をイメージした「指宿のたまて箱」の列車内はレトロな雰囲気の内装です。チーク素材や南九州で伐採した杉などを使用して、暖かな和風のイメージとなっています。
物語のたまて箱は木でできているので、そのイメージを大切に内装も工夫されています。車内には竜宮伝説のお話を額に入れて飾ってあり、改めてこの列車が竜宮伝説を意識して作られたと分かります。
海側に面したカウンター席が人気
「指宿のたまて箱」には海側が見やすいように窓に向かって設置されている座席があります。通常であれば横を見ながら景色を眺めるのですが、真っ直ぐに車窓を望めるため、とても楽に景色を見ることができます。
車窓を存分に楽しみたい方に特に人気の座席ですので、切符を購入する際にはしっかりと確認して、出来れば早めに予約されることをおすすめします。
本棚やソファー席・ボックス席もあり
指宿のたまて箱に乗って南へ(*´-`) pic.twitter.com/KvrsLf3yVM
— ふかひれどん?@スタジオレイン (@fukahiredon12) March 16, 2020
海側を見やすい座席にはソファーになっているものもあります。ゆったりとリラックスできる作りとなっています。ソファー席には本箱も備え付けられているので、景色だけでなくゆっくりと本を読みながら列車の旅を楽しむことも出来ます。
更に車窓を存分に楽しみたい方には窓際に外向きに備え付けられている座席も大人気です。ボックスになっている座席は家族や仲間など、一緒に列車に乗っている人が個室感覚で利用できる座席です。ちょっとしたプライベート空間を楽しめます。
1号車にはサービスカウンター
「指宿のたまて箱」には車内販売がありますので、スタッフの方が常駐するサービスカウンターが設置されています。こちらの方で車内販売のスタッフの方が、飲み物や食べ物やお土産などを用意して、全車両をワゴンで移動して販売をされます。ちなみにトイレも1号車に設置されています。
2号車にはキッズ席やベビーサークルも!
いぶたま pic.twitter.com/vutNP4gUoQ
— てつろう (@teturo14) March 15, 2020
「指宿のたまて箱」の車内には、長い列車の旅に飽きてしまう子どものために、2号車には、小さな子どもが自由にできるベビーサークルや、子ども向けの遊べるコーナーが用意されています。小さなお子様が車内をウロウロとするのは危険ですので、こういうコーナーがあるのは嬉しいですね。
「指宿のたまて箱」の車内販売
特急指宿のたまて箱号の箸置き
— ゆーさん (@YuukaHarapeko) April 13, 2020
使いますかw pic.twitter.com/EbYyXXehjp
「指宿のたまて箱」の楽しみの一つが車内販売です。「指宿のたまて箱」の車内ではお弁当の販売はありませんが、デザートに飲み物などがあり、お弁当代わりに食事として利用できます。ご当地名物や「指宿のたまて箱」でしか買えないものもあります。
「指宿のたまて箱」のグッズなどは、お土産にもおすすめです。支払いにはSuicaやPASMO、ICOCAなどの全国共通ICカードが利用できますので、おつりや小銭に困らなくておすすめです。
車内販売①いぶたまプリン・いぶたまスイーツ
#ぬこ氏にスイーツテロ @halpal02_mof28
— いちもと さくら. (@ichimoto_sakura) March 23, 2020
鹿児島中央〜指宿間のDS特急指宿のたまて箱の車内限定のスイーツ「いぶたまプリン」430円
下の黒ごまプリンと上の卵プリンのために、やや硬め・素材の味が活きた超控えめな甘さなので、市販のプリンとは一線を画している。
最高にうますぎオブザマイルド。 pic.twitter.com/kgMkdGCMTl
「指宿のたまて箱」に乗車したら是非とも食べて頂きたいのがここでしか食べられない「いぶたまプリン」です。「指宿のたまて箱」を外観をイメージして、車体の白色をクレームブリュレ、黒色を黒ゴマプリンで表し2層になっています。大人気の為、早くに売り切れてしまうこともあるので、購入したければ早めに買われることをおすすめします。
もう一つお土産にもぴったりなのが「いぶたまスイーツ」です。お手ごろなサイズのたまて箱のような箱の中には、指宿の特産品であるそら豆をペーストにして練りこんだクッキーと、南九州市で栽培されているお茶を使ったサブレが入っています。
車内販売②カメロンパン
揺れでカメロンパンと指宿サイダーを十分に楽しめなかった…(;・`ω´・;) #特急 #指宿のたまて箱 #鹿児島 pic.twitter.com/kfRhhTRWAo
— まこねこ (@mako_acm) July 23, 2019
「指宿のたまて箱」の列車のボディーをイメージした「カメロンパン」です。見た目は白黒に色分けされたメロンパンですが、中にはサツマイモペーストがたっぷりと入っています。食べ応えがある満足できるお味です。
車内販売③おにぎりのたまて箱
いぶたまプリンとおにぎりのたまて箱 pic.twitter.com/5CHKY3I1Qo
— ひで (@hide_mrc) August 12, 2019
車内販売ではお弁当は売られていませんが、おにぎりは売られています。「おにぎりのたまて箱」はお弁当代わりにぴったりです。海苔とご飯で白黒になっていて、サンドタイプになっているおにぎりです。
材料は全て鹿児島産で作られていて、中の具は卵に野菜のほか、鹿児島の郷土料理である「豚味噌」も挟まれています。数量限定の為、直ぐに売り切れていしまう可能性があるので、食べたい方は早めの購入をおすすめします。
車内販売④指宿温泉サイダー・さつまゴールド
現在、「いぶたま」乗車中。
— yonepon (@Yone_Poon) January 13, 2019
「さつまゴールド」と「かつおせんべい」と共に。 pic.twitter.com/jjFbaannIH
ゆったりとした列車の旅を満喫する中で、やはりアルコールも飲みたいと思われる方におすすめなのが「さつまゴールド」です。鹿児島産の「黄金千貫(こがねせんがん)」というサツマイモを使用して作った発泡酒です。芋焼酎のようで珍しい味わいです。
子どもやアルコールが苦手な方には「指宿温泉サイダー」がおすすめです。唐船峡(とうせんきょう)の湧水を使い、甘さ控えめで爽やかに仕上がっています。
車内販売⑤ピンバッチ・ストラップなど
いぶたまグッズ
— ちぽぽ しろ⛅FF14Yojimbo (@Chipopo_DQX) February 23, 2020
いっぱい買ってしまった。かわいー! pic.twitter.com/nemmVMOWpt
車内販売ではお土産にピッタリのキーホルダーやピンバッチなどが売られています。記念にもお土産にもなるので、1つ購入してみてはどうでしょうか?
「指宿のたまて箱」の予約方法やおすすめ情報
指宿のたまて箱で指宿に向かいます。 pic.twitter.com/rtPk9v8tsV
— 大ちゃん (@VT1100C2RIDER) March 15, 2020
おしゃれな観光列車「指宿のたまて箱」を利用するにはチケットの購入など、どのような方法があるのでしょうか?予約の仕方や、おすすめ購入方法などをご紹介していきます。
切符はネット予約がおすすめ
指宿のたまて箱 pic.twitter.com/SkVwTx0b2a
— ゎぃゎぃ@在宅 (@yy_kuso) March 15, 2020
「指宿のたまて箱」に乗車する際には切符の予約をおすすめします。もちろんJR九州の窓口での切符の購入が可能です。切符を買うために早くに行かなくてはいけないと思ってしまいがちですが、事前に電話での予約もできるので「JR九州予約センター」へ予約の連絡をしておいてください。
「指宿のたまて箱」は全車指定席となっています。予約しておけば、当日30分前までに切符の発券を済ませればいいので心配が要りません。それよりももっと良い切符の購入方法がネット予約です。JR九州の《こちらのサイト》からネット予約で切符を購入することができます。
それ以外にも全国のJRのインターネット予約サイトでも切符の購入は可能です。予約するサイトによって実際に切符を手にする場所が変わりますので、よく調べてから切符の予約をしてください。
お弁当の車内販売はない
「指宿のたまて箱」は乗車時間が1時間にも満たないために、車内販売ではお弁当の取り扱いはありません。列車内でお弁当が食べたいと思われる方は、乗車前に駅でお弁当を購入ておいてください。駅にはご当地弁当などたくさんのお弁当が売られていますので、旅のお供におすすめします。
駅でのお弁当の購入も、人気のお弁当は早くに売り切れてしまう可能性があるため、お目当てのお弁当があるのであれば、早めの購入をおすすめします。
車内ではフォトサービスも!
観光列車の「指宿たまて箱」に乗って指宿に向かいます。#指宿たまて箱 pic.twitter.com/kxbpw6iCFB
— 変態神グリやん@リトルトゥース (@guriguriyandesu) March 15, 2020
車内には記念撮影用に、乗務員さんの帽子やボードなどが借りられるコーナーがあります。自由に利用して撮影することができるので、撮影グッズを使って乗務員さんになりきれば、子ども達も大喜びになること間違いなしです。
記念乗車のスタンプもあり
「指宿のたまて箱」では車内で記念乗車証が配られていて、この記念乗車証はスタンプ台紙にもなっています。車内には「指宿のたまて箱」だけのスタンプが設置されているので、是非とも旅の記念にスタンプを押して行ってください。
言霊メッセージサービスも利用しよう
言霊サービスなんて粋だ~ね。
— Taka@Newzealand🇯🇵?? (@Taka_xoxo_NZ) January 13, 2020
珍しく音声拾えていたので、読んで貰った次女も大喜び。#JR九州#いぶたま pic.twitter.com/TOMap0YF3s
子どもが遊べるコーナーには「言霊(ことだま)サービス」が用意されています。小さなたまて箱が置いてあり、そこにメッセージを入れておくと、なんと車内アナウンスでメッセージを読んでもらえるのです。
お誕生日に合わせて乗車をして「お誕生日おめでとうメッセージ」をサプライズでアナウンスしてもらうのも、他にはない楽しい思い出になります。メッセージは何でもいいので、カップルのサプライズにもおすすめです。観光列車ならではの計らいです。
「指宿のたまて箱」で列車の旅を楽しもう!
席取れたらいぶたま!と思ったけど満席だった。 pic.twitter.com/cqus7XQHB2
— かっぴー🎀🌸🎀🐰🍄??🍊🌊🐉?🎀 (@c14mugi) February 17, 2020
九州の観光列車「指宿のたまて箱」はいかがでしたでしょうか?景色も最高ですが、車内も楽しく過ごせる工夫がたくさん用意されています。鹿児島中央駅から来た場合、終点の指宿駅から更に南へ観光される方も多いでしょう。列車の醍醐味を堪能できる「指宿のたまて箱」に乗車して、より楽しい旅を満喫してください。