諏訪神社の秋季大祭「長崎くんち」とは?祭りの歴史や楽しみ方を解説!

長崎くんちは、秋の長崎を代表する一大イベントです。龍踊りやオランダ船など華やかさを感じるイベントも多く、例年多くの見物客でにぎわいます。諏訪神社の秋季大祭である長崎くんちの歴史や見所、楽しみ方やチケット情報を詳しく解説していきます。

諏訪神社の秋季大祭「長崎くんち」とは?祭りの歴史や楽しみ方を解説!のイメージ

目次

  1. 1「長崎くんち」とは?
  2. 2「長崎くんち」はどんなお祭り?
  3. 3「長崎くんち」の楽しみ方&見所
  4. 4「長崎くんち」のついでに行きたいスポット
  5. 5「長崎くんち」のチケットや日程
  6. 6「長崎くんち」の豪華な祭りを鑑賞しよう!

「長崎くんち」とは?

長崎くんちは、長崎市の諏訪神社の歴史を感じる祭礼です。日程は、例年10月7日から9日の3日間行われます。龍踊りやオランダ船を模した出し物などが見所です。長崎くんちは、チケットの争奪戦が起こることもある一大イベントです。

長崎くんちは、日本三大祭に選ばれています。国内外から多くの人が祭りを楽しみに長崎を訪れますので、くんちに合わせて長崎を訪れると、活気のある街並みを楽しめます。

諏訪神社の秋季大祭!

諏訪神社は、お諏訪さまと地元長崎の人に愛されている氏神様です。諏訪神社の歴史は古く、1625年に初代宮司青木賢清が長崎の産土神としたと言われています。諏訪神社には、諏訪神社だけでなく弘治年間から長崎で祀られていた森崎神社と住吉神社の三社が祀られています。

長崎くんちは、諏訪神社の秋を代表する祭りです。諏訪神社は、長崎で人気の神社結婚式場としても知られています。楼門から続く石段も見所です。

「長崎くんち」はどんなお祭り?

長崎くんちは、国の重要無形民俗文化財に選ばれているお祭りです。例年長崎くんちの日程に合わせて、国内外から観光客も多く訪れます。長崎くんちでは龍踊りが有名ですが、ほぼ毎年見られる龍踊り以外にもオランダ船などいろいろな催しが開催されます。

毎年訪れても新鮮な気持ちで楽しめる見所の多い長崎くんちが、どんなお祭りなのかを詳しく紹介していきます。初めてくんちを鑑賞しようと計画している人は、歴史を知ってから足を運ぶとより楽しめるでしょう。

400年前から続く歴史ある祭り

長崎くんちは、1634年からの歴史がある祭りです。もともと諏訪神社初代宮司の青木賢清が、長崎奉行の援助を受けて旧暦9月7日から9日の日程を祭日に決めてスタートしました。その後も祭りの歴史が受け継がれ、龍踊りやオランダ船奉納など見所を増やして現在まで続いています。

起源は小舞の奉納を披露

長崎くんちの起源は、高尾と音羽という2人の女性が散楽の曲舞を諏訪神社で披露したことに遡ります。長崎くんちはその後、長崎市民の神事として推奨されることになります。長崎くんちが有力者から認められ広がっていった理由は、当時キリシタン宗門の力をそぐ狙いがあったという説が有力です。

現在の長崎くんちでは、龍が玉を追いかける様子を表現した龍踊りが代表的です。玉使いや龍衆を合わせると龍一頭で80人程度が参加する大規模な催しに進化を続けています。

国指定重要無形民俗文化財に指定

長崎くんちは、長崎くんちの奉納踊という名前で昭和54年に国指定重要無形民俗文化財に指定されています。歴史を感じる人気のお祭りですので、日程を調べてチケットを事前に購入するなど準備万端で足を運ぶことがおすすめです。

華やかで見所満載

歴史ある長崎くんちは、見所満載で人気です。とくに江戸町のオランダ船や龍踊り、奉納踊りなどが有名です。初めて訪れる人は、日程とその見所が開催される場所を事前に下調べしておくことがおすすめです。

長崎らしい異国情緒溢れる雰囲気は、幅広い世代から支持されています。長崎くんちの催しには子供も参加する場合も多く、家族で長崎くんちを楽しめます。

4つの会場で行われる

長崎くんちは、4つの会場で開催されます。会場は、諏訪神社、お旅所、八坂神社、中央公園です。近くで観覧したい場合は有料のチケットが必要ですので、事前にそれぞれの日程やチケット情報を確認しておくとスムーズに踊りなどを楽しめるでしょう。

チケットの購入方法や受付時間は、会場によって異なります。チケットの購入は長崎くんちが始まる数カ月前からスタートしますので注意してください。

ファンが多い観覧スポット諏訪神社

歴史ある諏訪神社は、チケットを購入して観覧する人が多いスポットです。長崎くんちの奉納踊りが最初に披露されるスポットのため、チケットもすぐに完売します。チケットの席は4人1組になっているため、ファミリーで長崎くんちを訪れる人におすすめです。

諏訪神社では、踊場正面の長坂は無料観覧席として提供されています。無料で観覧したい場合は、事前に応募し抽選を経て手に入れた長坂整理券が必要になります。

交通の便が良いお旅所

お旅所は、長崎くんちのチケット観覧場所の中で特に交通の便が良いことで知られています。初めて長崎を観光するという人にもおすすめでしょう。歴史ある長崎くんちのお神輿を囲むようにチケット席が作られていますので、写真撮影したい人にもおすすめです。

お旅所の近くには、露店も多いです。祭りの雰囲気をもっとも感じられますので、ぜひお旅所のチケットをゲットしてみるといいでしょう。神輿を鎮座させる仮宮が設けられています。

迫力満点の演技が観れる八坂神社

八坂神社は、迫力満点の演技が観れることで知られています。チケットでは4人掛け席を確保できるため、友人グループと迫力ある龍踊りや太鼓山などが長崎くんちの見所が楽しめます。チケットは6月頃から発売されますので、発売の日程も確認しておくことがおすすめです。

地元長崎の人からは、ぎおんさんという名前で親しまれています。場所が分からない場合は、ぎおんさんはどこですかという尋ね方をするといいでしょう。

中心市街地から近い中央公園

中央公園は、砂被りゴザ席のチケットも用意されている長崎くんちの人気会場です。平成29年までは長崎市公会堂前広場観覧場で開催されていましたが、中央公園に移動しました。御座に座る観覧席のため、チケット代が他の会場に比べて安く設定されています。チケット代をなるべく節約したい人におすすめです。

また中央公園では、1人単位でチケットが販売されています。1人旅で長崎くんちを楽しむという場合に便利でしょう。

「長崎くんち」の楽しみ方&見所

歴史のある長崎くんちの楽しみ方や見所を詳しく紹介していきます。日程を確認し、ぜひ見所を目の前で観賞してみてください。龍踊りやオランダ船は、長崎らしさを感じられて特に人気です。

見所①毎年入れ替わる奉納踊り

歴史のある長崎くんちは、奉納踊りが毎年入れ替わります。毎年長崎くんちに足を運んでも、新鮮な気持ちで奉納踊りを見物できます。59の町で踊りの当番を順番に担当していきます。町は、7年に1度のペースで踊りの順番が回ってきます。

龍踊りなど毎年見られる踊りもありますが、なかなか見られない演目もあります。気に入った奉納踊りがあれば、次はいつ見られるのかということを調べることもおすすめです。

今博多町の本踊り

今博多町の本踊りは、長崎くんちの歴史のスタートである高尾と音羽などが住んでいたと言われる今博多町で行われる歴史ある催しです。本踊りは今日爰祭祝鶴舞にちなんでたもので、6人の踊りで鶴を表現します。

優美で美しい踊りですが、激しく動く場面もあります。お揃いの白い着物を着ているため、一目で鶴だと分かります。プロ以外の人も踊りに参加することも多く、本番では練習の成果を見て感動することでしょう。

魚の町の川船

魚の町の川船は、長崎くんちで人気の奉納踊りです。大迫力の船回しは見所1つとして知られていて、魚の町など7つの町が披露します。町ごとに雰囲気が違う踊りですので、毎年訪れて楽しむこともおすすめです。

玉園町の獅子踊

玉園町の獅子踊は、総勢79名で行われる長崎くんちでも大規模な催しです。雄雌の獅子が登場し、大迫力を感じることでしょう。昭和58年に初演を迎えてから、踊りのレベルアップを続けています。日程を調整して、見学してみるといいでしょう。

江戸町のオランダ船

江戸町のオランダ船は、かつてオランダ船が長崎の出島を通って文化を伝えたという歴史を感じる奉納踊りです。オランダ船は目の冴えるような青色で、オランダ国旗が掲げられています。オランダ船の踊りの準備は、6月頃から約5ヶ月かけて開催されます。

オランダ船は、江戸町以外の参加者も多い奉納踊りです。子供達が太もオランダ船の見所のため、注目して聞いてみるといいでしょう。

見所②敬意を表す庭先回り

庭先回りは、旧市街や民家の前で長崎くんちで行われる催しの一部を披露するというイベントです。敬意を表し、福を分けるという意味合があります。庭先回りの日程は事前に公表されますので、スケジュールを組んで楽しむといいでしょう。

庭先回りが実施される建物の前では、幔幕が掲げられます。長崎くんち前には、庭先回りの稽古も行われます。長崎に早めに入った場合は、稽古の様子を見れるでしょう。

見所③踊町のプラカード傘鉾

踊町のプラカード傘鉾は、踊りの当番に当たった街を表す印です。傘鉾はには町名に因んだ装飾がデザインさえていますので、注目してみるといいでしょう。重さは150キロほどあるため、大迫力を楽しめます。

傘鉾には、専門の持ち手がいます。持ち手を誘導する傘鉾棟梁もいますので、チェックしてみるといいでしょう。小旗で合図をしています。

見所④露店グルメ

長崎くんちでは、露店グルメも楽しみにしている人も多いです。例年グルメ店を含めて400店ほど出店するため、グルメ巡りを楽しむこともおすすめです。じゃがバターやフライドポテトなど食べ歩きグルメが人気です。

カルメラ焼きや天津甘栗だけでなく、タピオカジュースなどドリンクメニューも販売されていることが多いです。日程を確認して、ぜひ食べてみてください。露店の時間はお店によって異なりますが、話題の梅が枝餅の屋台などは朝からオープンしています。

「長崎くんち」のついでに行きたいスポット

龍踊りなどを堪能するために長崎くんちを訪れた場合は、ぜひ周辺の人気観光スポットにも足を運んでみてください。長崎くんちの日程の間は、普段よりも人が多く活気がある長崎の街並みを楽しむことができるでしょう。

観光スポット①稲佐山

稲佐山は、夜景が美しいと評判のスポットです。世界新三大夜景に選ばれていますので、くんちを見た帰りに足を運んでみるといいでしょう。日中天気がいい日は、五島列島まで見ることもできます。雰囲気のいい場所のため、デートで利用する人も多いです。

稲佐山の上には、ロープウェイで登ることができます。季節によって色々な表情の長崎が楽しめますので、くんち以外の時にも足を運んでみることがおすすめです。

【住所】 長崎県長崎市稲佐町
【営業時間】 24時間
【定休日】 なし
【料金】 なし
【アクセス】 長崎駅からバスで10分
【駐車場】 あり
【参考HP】 https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/115/

観光スポット②眼鏡橋

眼鏡橋は、1634年に誕生した国の重要文化財に指定されている長崎を代表する観光スポットです。日本で最初にできたアーチ式石橋として知られていて、川面に眼鏡のような影を作ります。人気の写真撮影スポットですので、くんちの前後に足を運んでみるといいでしょう。

昼と夜で雰囲気が異なるため、時間帯を変えて足を運ぶこともおすすめです。中島川護岸にはハート型の石が埋め込まれていますので、カップルで探してみることも楽しいです。

【住所】 長崎県長崎市魚の町
【営業時間】 24時間
【定休日】 なし
【料金】 なし
【アクセス】 めがね橋電停から徒歩3分
【駐車場】 なし
【公式サイト】 https://www.city.nagasaki.lg.jp/shimin/
190001/192001/p000713.html

観光スポット③長崎新地中華街

長崎新地中華街は、ちゃんぽんや皿うどんが食べられるグルメ店、中国雑貨店などが人気の観光スポットです。龍踊りなど中華風のくんちをみた後に足を運ぶと、テンションが上がるでしょう。毎年1月には、長崎ランタンフェスティバルの会場になることでも知られています。

長崎新地中華街は、長崎駅から車で4分程度の場所にあってわかりやすいです。くんち開催中は混雑が予想されますので、お祭り気分を満喫できるでしょう。

【住所】 長崎県長崎市新地町10-13
【営業時間】 10:00-21:00
【定休日】 なし
【料金】 店舗によって異なる
【アクセス】 JR長崎駅から路面電車で6分
【駐車場】 なし
【公式HP】 http://www.nagasaki-chinatown.com/

「長崎くんち」のチケットや日程

長崎くんちでは、観覧場所によってはチケットがあればより楽しめる場所もあります。長崎くんちのチケット情報や日程について詳しく紹介していきます。くんちは初めてという人は、詳細を確認しておくとよりくんちを楽しめるでしょう。

チケットの購入方法

くんちのチケットの販売は、踊場がそれぞれに行っています。購入方法や受付日時がが場所によって異なるため、まずどこでくんちを見たいのかを事前に決めておくといいでしょう。具体的には、八坂神社とお旅所は電話受付けですので、販売開始日時を調べて電話することがおすすめです。

中央公園くんち観覧場は、全国のチケットぴあやコンビニの端末で購入できます。諏訪神社は、まずさじき運営委員会事務所で先行販売された後、電話やインターネットで販売されます。いち早く購入したい人は、事務所で購入するといいでしょう。

チケットが無くても鑑賞できる?

くんちは、チケットが無くても観賞できます。場合によっては後ろから観賞することもありますが、十分に臨場感を感じられます。また庭先回りは市内各地で開催され、本場所の大迫力を気軽に楽します。

ただチケットが必要な席はより大迫力でくんちを鑑賞できるため、初めてくんちを楽しむ時にはチケットを用意しておくことがおすすめです。

開催日程はいつ?

くんちの開催日程は、毎年10月7日、8日、9日です。長崎はくんち開催中の3日間は、大いに盛り上がっています。くんち自体の準備は6月頃からスタートすることも多く、地元の人の並々ならぬ熱意を感じるでしょう。くんちは、長崎の秋の風物詩として定着しています。

「長崎くんち」の基本情報

【住所】 長崎県長崎市
【開催日程】 例年10月7日-9日
【開催時間】 朝7時頃~
【料金】 砂かぶり椅子席6,000円
【アクセス】 会場により異なる
【駐車場】 なし
【公式HP】 http://nagasaki-kunchi.com/kanranken/

「長崎くんち」の豪華な祭りを鑑賞しよう!

長崎くんちが開催される3日間は、長崎の町は華やかな雰囲気に包まれます。出し物は豪華絢爛ですので、思い出に残る旅になることでしょう。長崎くんちの日程に合わせて長崎を訪れて、素晴らしいパフォーマンスを堪能してみてください。

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この記事のライター
さとひろろ
旅行大好きなアラサー!ドラマのロケ地に行くことが好きです。

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