九州の世界遺産!「大浦天主堂」は異国文化が漂うカトリック教会!

大浦天主堂は世界遺産の構成遺産に登録された貴重な建築物です。敷地内にあるキリシタン博物館では、潜伏キリシタンの歴史を学ぶことができます。明治維新の頃から長崎の町をを見つめて来た、国宝大浦天主堂の魅力や歴史、アクセス方法、駐車場情報などをご紹介します。

九州の世界遺産!「大浦天主堂」は異国文化が漂うカトリック教会!のイメージ

目次

  1. 1世界遺産に認定された「大浦天主堂」
  2. 2「大浦天主堂」の魅力や見所
  3. 3「大浦天主堂」の歴史や詳細情報
  4. 4「大浦天主堂」見学の注意点
  5. 5「大浦天主堂」の拝観料金や詳細情報
  6. 6「大浦天主堂」で荘厳な雰囲気を体感!

世界遺産に認定された「大浦天主堂」

坂の町長崎には鐘の音が良く似合います。長崎には多くの教会や寺院があり、時刻になると一斉に鐘が鳴り出します。坂の上にある大浦天主堂の鐘もそのひとつです。教会の鐘の音は、楽しそうにも悲しそうにも聞こえ、聞く人の心を映し出しているかのようです。

両側にお土産屋さんが並ぶ、細い坂道を登っていくと、正面に白い壁の教会が現れます。真っすぐ空に向かって建つ尖塔が美しい大浦天主堂です。

大浦天主堂は、1953年(昭和28年)に日本で一番古い、現存するキリスト教会として、国宝に指定されました。2018年(平成30年)に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産に登録された、たいへん貴重な文化財です。

長崎の歴史あるカトリック教会

大浦天主堂は、1865年、明治維新後の開港間もない長崎に、遠くから移住してきた外国のために建てられた教会です。外国人宣教師の指導の下で日本人大工が建築した教会で、当時はその美しい外観からフランス寺と呼ばれました。

大浦天主堂の隣には、幕末から明治以降にかけて、日本の近代化に大きく貢献したトーマス・グラバーなど外国人が居住した外国人居留地があります。大浦天主堂の正式名称は、日本二十六聖殉教者天主堂といい、日本二十六聖人に捧げられた教会堂です。

日本二十六聖人とは、1597年に豊臣秀吉によるキリスト教弾圧で、長崎で磔の刑になった26人のキリスト教徒を指します。後にカトリック教会により聖人の列に加えられたため二十六聖人と呼びます。大浦天主堂は、殉教地の長崎市西坂に向けて建てられています。

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「大浦天主堂」の魅力や見所

長崎の坂の上に建つ大浦天主堂は、世界遺産の構成遺産に登録された歴史ある教会です。その美しい外観、心に響く鐘の音、眩いステンドグラス、マリア像など、訪れる人を惹きつける魅力に溢れています

潜伏キリシタンの歴史は、敷地内にあるキリシタン博物館に資料などが多数展示されていて、詳しく学ぶことが出来ます。大浦天主堂の見どころをご紹介します。

見所①天主堂(教会)

大浦天主堂は1865年(元治2年)に建てられました。設計はフューレ神父、プチジャン神父の二人、施工は小山秀之進が大棟梁でした。3本の塔を持つゴシック風構造で、外壁はなまこ壁の木造建築でした。献堂式には多くの居留外国人や外国船の乗組員が参加しました。

1879年(明治12年)に大規模な増改築工事が行われました。木造の建物を煉瓦造で覆い、白い漆喰を塗り完全にゴシック風の建物になり、創建当時から外観が大きく変わりました。1945年(昭和20年)長崎市原爆投下によって破損します。

爆心地から離れていたため倒壊、焼失は免れましたが、屋根や正面大門扉、ステンドグラスなどに甚大な被害がありました。1952年(昭和27年)修理が完了し、洋風建築として初めて1953年(昭和28年)国宝に指定されました。

2018年に改修工事を実施

大浦天主堂では、2018年に大規模な「お色直し」が行われました。建築されて150年が経過し、痛みが多くなり補修が必要となりました。天主堂の外壁は、黒ずみが目立っていましたが、漆喰で塗り直して純白になりました。

傷んだ屋根瓦の補修、建具の塗り替えも行われ、美しい姿に甦りました。事業費は約6千万円で、半分は重要文化財などの外観補修のための国のほど制度を利用しました。

ライトアップは必見

大浦天主堂は夜にライトアップされます。歩いて訪れるのも良いですし、車で来るのもおすすめです。大浦天主堂前の道路「グラバー通り」は、日中は車の乗り入れができませんが、17:00~翌朝9:00まで、車の通行禁止が解除されます。

タクシーを拾って、大浦天主堂前まで乗って来る方法もあります。夜の闇に浮かぶ、幻想的な大浦天主堂は夜の人気の観光スポットです。

見所②教会内のステンドグラス

大浦天主堂の教会内には美しいステンドグラスがあります。正面祭壇の奥の「十字架のキリスト像」は、1865年大浦天主堂の建立記念に、フランス修道院から贈られたステンドグラスです。キリスト、聖母マリア、使徒ヨハネ、マグダラのマリアが描かれています。

これは日本にあるステンドグラスで最も古いものの一つとされていました。しかし原子爆弾で大破し、現在のステンドグラスは戦後の復旧工事新たに作られたものです。側廊、高窓にも色とりどりのガラスで飾られた、ステンドグラスがあります。

大浦天主堂内のステンドグラスは1879年の改装のもの、1945年原爆大破後、1990年の台風被害により破損し修理された三つのステンドグラスが混在しています。まったく同じ色のステンドグラスを作ることができないため、微妙に色や透明度が違います。

見所③マリア像

大浦天主堂には二つの有名なマリア像があります。大浦天主堂を訪れると、まず最初に目に入るのが天主堂の壁と同じ真っ白のマリア像です。大浦天主堂の正面に建っています。このマリア像は潜伏キリシタン発見の記念としてフランスから贈られたものです

1867年に、プティジャン司教は大浦天主堂の門の前へこのマリア像を据え付け、記念式典を盛大に催しました。後に大浦天主堂改築の際、現在入口正面位置へ移動しました。穏やかで優しい表情で、長きにわたり参拝者を迎えているマリア像です。

大浦天主堂にあるもう一つのマリア像は、「信徒発見のマリア像」と呼ばれる像です。このマリア像は、大浦天主堂内の右側、小祭壇に飾られています。フランスかから大浦天主堂が創建された際に運ばれたマリア像です。

世界のキリスト教歴史において、奇跡と呼ばれる「信徒発見」は、1865年に大浦天主堂で起こりました。大浦天主堂が建築から数か月後、十数名の日本人が人目を避けて大浦天主堂へ訪れ、礼拝中のプチジャン司教へ、自分たちがキリスト教徒であることを告白しました。

250年に及ぶキリスト教禁教制で、日本にはキリスト教徒はいないと思われてた中での信徒発見となり、世界中が驚愕しました。この時日本人信者の一人が「サンタマリアの御像はどこ」と言って、他の信者と手を合わせたのが「信者発見のマリア像」です。

見所④鐘楼

浦上天主堂の2階建ての鐘楼は、天主堂の裏にあり、昼12時と夜6時に鳴らされます。昔は人が引っ張って鳴らしていましたが、現在は自動で鳴らされています。青銅製の朝顔型で、フランスの匿名カトリック信者より寄贈されました。

第二次世界大戦の際、お寺などの多くの鐘が供出させられてしまいましたが、大浦天主堂の鐘は由緒ある物と判断され、供出を免れました。大浦天主堂創立以来、天主堂の鐘の音は毎日ずっと長崎の町に響き渡っています。

見所⑤キリシタン博物館

大浦天主堂の敷地内にある、旧羅典神学校と旧長崎大司教館は、現在キリシタン博物館として資料などの展示を行っています。博物館では、テーマに沿って、キリシタンの歴史などの資料を展示しています。歴史的にも貴重な資料を展示する博物館です。

キリスト教禁教解除の後、1875年「長崎公教神学校」が開設されました。ラテン語でミサが行われ、授業もラテン語だったため、「羅典神学校」と呼ばれ、多くの日本人司祭を生みました。しっかりとした木造建築で1972年国の重要文化財に指定されています。

旧長崎大司教館は、大浦天主堂が建てられる前、執務室として司祭館が建てられました。レンガ造りの建物で、2011年、長崎県の有形文化財に指定されました。両方の建物共に、博物館として利用されています。博物館の料金は、大浦天主堂の拝観料に含まれています

「大浦天主堂」の歴史や詳細情報

大浦天主堂は古い歴史を持つ日本最古の教会建築物です。世界遺産の構成遺産に登録された貴重な文化遺産です。美しいステンドグラスやマリア像があり、キリシタン博物館では、長崎キリシタンの歴史を学ぶことができます。大浦天主堂の歴史や詳細をご紹介します。

大浦天主堂の歴史について

長い鎖国の時代が終わり、1859年、長崎港は横浜港、函館港と共に開港され、大勢の外国船が入港してくるようになりました。長崎にもヨーロッパから多くの外国人が住むようになり、大浦天主堂は1865年に外国人たちのために建てられました。

当時まだカトリックという言葉は日本になく、キリスト教宣教師たちは、教会のことを「天主」と呼びました。中国語で神様という意味です。大浦天主堂ができてすぐ、アジアの奇跡と呼ばれた「信徒発見」があり、多くの潜伏キリシタンの存在が確認されました。

当時はまだ禁制下だったため、キリシタン弾圧は続きましたが、その後禁教が終わり、大浦天主堂は多くの信者が訪れるようになりました。大きな改築や、長崎原爆投下による損傷の補修などを経て、洋風建築として初めて国の重要文化財に指定されました。

国宝・世界遺産に認定

大浦天主堂は、1953年(昭和28年)洋風建築として初めて、国宝に指定されました。また、2018年(平成30年)第42回世界遺産委員会で「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産に登録されました。

長崎の潜伏キリシタンの歴史は大浦天主堂敷地内にある、キリシタン博物館で展示されています。博物館の見学料金は、大浦天主堂の拝観料金に含まれています。

日本唯一の「小バジリカ」にも認定

大浦天主堂は、2016年、日本で唯一の「小バジリカ」に認定されています。小バジリカは、教皇が推奨し、重要かつ活気のがある教会のことです。大浦天主堂は、潜伏キリシタンの歴史が評価されたとされ、日本ただ一つの小バジリカ称号を持つ教会となりました。

結婚式を挙げる事が可能!

大浦天主堂では、キリスト教信者でなくても結婚式を挙げることができます。信者でない場合は、一定期間講習を受けます。結婚式は、ブライダル会社などにお願いし、料金などを含めて企画してもらいます。日本最古の教会での結婚式は一生の宝物になることでしょう。

「大浦天主堂」見学の注意点

大浦天主堂をはじめ、教会は信者さんたちの祈りの場所で、観光地ではありません。神聖な場所にお邪魔しているという気持ちを忘れずに、マナーを守って見学するこを心がけましょう。祭壇は特に神聖な場所ですので絶対に立ち入らないようにします。

教会内大声を出したり、騒いだり、飲食や、タバコの喫煙などは厳禁です。教会内の物には手をふれないようにしましょう。教会でトイレは使わないようにします。服装も肌の露出を避けるなど気を配りましょう。感謝の気持ちを忘れずに拝観しましょう

ミサの時間は見学不可

教会ではミサが行われている時間は、教会内の見学はできません。ミサが終わるまで、教会の外で待ちましょう。大浦天主堂では、観光客が増えてミサなどに支障が出てきたため、1975年に天主堂のそばに大浦教会が建てられ、ミサはそちらで行われています。

ミサは、カトリック教会で行われる典礼です。「最後の晩餐」が起源で、イエス・キリストの復活を祝います。ミサでは聖書の言葉を聞く典礼の後、感謝の典礼が行われ、ミサの最後にイエス・キリストの体であるパンを司教から頂きます。

信者でなくてもミサに参加することはできますが、パンを拝領するのは洗礼を受けた人だけに許されます。教会では、日曜日以外でも毎日ミサが開かれています。ミサに参加する場合は、マナーを守り、信者さんたちの邪魔をしないように心掛けます。

撮影は事前申請が必要

大浦天主堂の教会内部は撮影が禁止となっています。携帯電話はマナーモードもしくは電源を切り、通話は外で行いましょう。祈りの神聖な場所であることを忘れずに拝観しましょう。撮影が必要な場合は、事前に申請が必要です。

バリアフリー対策について

大浦天主堂の敷地や建造物は、国宝、国の重要文化財、長崎県有形文化財です。文化財保存の観点から、特別なバリアフリー対策が取られていません。あらかじめ承知の上で出かけましょう。

「大浦天主堂」の拝観料金や詳細情報

歴史ある大浦天主堂は、世界遺産の構成遺産に登録された日本最古の教会建築物です。美しくお色直しされ、荘厳な姿で甦りました。長崎の歴史を見つめて来た、大浦天主堂の拝観料金や駐車場、アクセス情報などをご紹介します。

敷地内にグッズを販売する店舗が!

大浦天主堂の敷地内には「オラショの店」があります。キリスト教関連のグッズを販売していて、大浦天主堂の限定商品もあります。オラショとは、日本のキリシタンの言葉で「祈り」を意味します。ラテン語のオラシオに由来すると言われています。

アクセスの詳細

大浦天主堂へのアクセス方法をご紹介します。JR長崎駅からのアクセスは、市電でアクセスする場合は、市電1番「崇福寺」行乗車、「築町」停留所で「石橋」行に乗り換え、「大浦天主堂」下車後徒歩5分です。

長崎バスでのアクセスは「大浦天主堂下」下車後徒歩5分です。JR長崎駅あら徒歩でアクセスすると約35分かかります。車でアクセスする場合は、駐車場がありませんので、近隣の有料駐車場を利用します。

駐車場情報

大浦天主堂には専用駐車場がありません。車でアクセスする場合は、近隣の有料駐車場を利用することになります。大浦天主堂のある南山手地区は駐車場が限られています。最近は誘導が強引で割高な駐車場も一部あり、情報をチェックしてから出かけるのがおすすめです。

大浦天主堂に近い駐車場は駐車料金が割高です。市営駐車場がスペースが安心感がありおすすめですが、格安料金という駐車場料金ではないようです。少し遠くの料金が安い駐車場へ停め、市電などの公共交通機関でアクセスするのも良い方法ではないでしょうか。

大浦天主堂の詳細情報

住所 〒850-0931 長崎市南山手町5-3
電話番号 095-823-2628 
拝観時間 8:00~18:00
拝観受付の終了は 17:30 となります。
拝観料金 大人1,000 円
中高生400 円
小学生300 円
キリシタン博物館の料金を含みます
アクセス 市電大浦天主堂停留所より徒歩5分
駐車場 なし
公式サイト https://nagasaki-oura-church.jp/

「大浦天主堂」で荘厳な雰囲気を体感!

坂の町長崎には今日も教会の鐘の音が響きます。世界遺産に登録された大浦天主堂、その鐘は150年余りの長い間、長崎の町に時を告げてきました。大浦天主堂を囲むノスタルジックな風景と、時を超えて響く鐘の音を、心に刻む極上の旅へ出かけましょう

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この記事のライター
ORANGE77
旅行大好きです。特に博物館や神社仏閣巡りが好きです。歴女というほどではありませんが、日本史、世界史にとても興味があ...

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