福岡「猿田彦神社」は猿面が有名な厄除スポット！待ち時間や御朱印を解説！

福岡県の超有名厄除スポットの一つである、猿田彦神社をご存知でしょうか。県内だけでなく県外の人たちにも人気のスポットで、毎年多くの人たちが猿田彦神社のご利益を求めて訪れています。どうして猿田彦神社が厄除スポットとして有名なのか、参拝方法やお祭り、御朱印情報などについてご紹介します。

猿田彦神社を訪れる人たちの多くの目的は、神社で販売されている猿面を手に入れることです。福岡の猿田彦神社で販売されている猿面は全国的にも人気が高く、多くの人がこの猿面を目当てに行列を作るほどです。

猿面の猿（さる）というのは、「難が去り、幸せが訪れる」「木から落ちない動物＝受験に落ちない」という意味があるそうです。このことから、絶大な厄除スポットとして注目されているという訳です。

まず、猿田彦神社のご利益の源である神徳と、参拝方法についてご紹介します。神徳というのは、神様からの恵の力のことで、これをいただくことを「ご利益」と言います。猿田彦神社では、ニニギノミコトという神様の道案内役を務めたと言われる「猿田彦大神」を祀っています。

そのため、猿田彦神社では人々を幸福に導いてくれる、啓きの神徳があると言われています。そこから、特に受験生の方達が合格祈願で訪れることが多くなり、今では受験後も人生を導いてもらうために、毎年猿面を求めて多くの人が行列を作るようになりました。

猿田彦神社で参拝をする際には、まず取水場で身を清めてください。置かれている柄杓を利用して左手を洗います。その後、柄杓を左に持ち替えて右手を洗い、もう一度柄杓を右手に持ち替えます。最後に、左手に柄杓から水を受け、その水で口の中をゆすいで、身の清めが完了となります。

参拝が終わったら、本殿裏にある猿田彦神社のご神木も、是非見てみてください。1978年4月1日に、市の保存樹に指定されたご神木で、神社を守るような形で空高く枝を伸ばしています。ご神木というのは、結界の役割をしているとも言われていますが、そういう意味ではこの猿田彦神社は、強い結界で守られていると言えるでしょう。

福岡の猿田彦神社と言えば、なんと言っても「庚申祭」が有名です。年に6回行われるこの祭りを、多くの人が心待ちにしています。どうして庚申祭がそんなに重要な日とされているのか、その理由やご利益などについてご紹介します。

先ほども言った通り、「庚申祭」というのは、毎回60日に一度という回数で行われている祭事です。庚申というのは、六十干支という干支に基づいて作られた暦の一つで、全部で60通りあることから、60日周期で考えられています。

庚申信仰では、毎年庚申の日が訪れる日は、体の中にいると信じられていた虫が体の外に抜け出し、神様に罪や過失を告げ口して、寿命を縮めようとするんだそうです。これを防ぐため、寝ずに夜を明かすことから始まったのが、この庚申祭です。

年に6度開催される庚申祭では、猿田彦神社で販売されている猿面を求めて、多くの人が行列を作ります。猿田彦神社では、猿面を手に入れることができるのが、この庚申祭のときだけであると定められているためです。

あまりに多くの人が集まるため、大抵庚申祭の行列には待ち時間が発生します。この待ち時間は大体1時間程度であることが多いようですが、時期によっては2〜3時間の待ち時間が発生してしまうケースもあるそうなので、待ち時間が発生することを最初から考慮して準備しておくことをおすすめします。

多くの人が求める猿田彦神社の猿面ですが、一体どんなご利益があるのでしょうか。実は、この猿田彦神社で販売されている猿面は一つ一つ全て手作りで作られているのですが、災難を退け、幸福をもたらしてくれる面として知られています。

猿田彦神社には、そもそも「災難が去り、幸福が訪れる」「受験に落ちない」などのご利益があると言われているので、そうしたご利益を期待して購入している方が多いようです。

ちなみに、この猿面には正しい飾り方、というものがあります。基本的には、玄関の外壁にかけるようにしてください。玄関の、訪れる人の目線上にかけることで、猿が睨みをきかせ、厄災を退けてくれる効果があるのだと言われています。

ちなみに、マンションなどで玄関の外に飾るのが難しい、という場合には、玄関の扉を開けてすぐ、訪れた人と猿面の目が合うような位置にかけることで、同様のご利益を得られるそうなので、是非参考にしてみてください。

猿面は、基本的に交換しなければならない時期などが決められている訳ではありません。しかし、玄関の外に飾ることを基本としているので、どうしても雨風で劣化してしまったり、落ちて割れてしまった、というアクシデントが起こることも十分想定されます。

そんなときには、猿田彦神社の拝殿のすぐ脇に設置されている「古面納所」というところに返納するようにしてください。遠方から訪れて猿面を購入したため、返納が難しい場合は、近所の神社でやってくれることもあります。陶器のため、必ず事前に神社に相談するようにしましょう。

なお、猿田彦神社には、小さいサイズの猿面の他、御祭神である猿田彦の顔を模した「大面」という面も販売されています。こちらは外に飾るのではなく、床の間などに飾ることで、縁起物となります。こちらは時間が経つにつれて顔が赤みを増し、どんどん凄みが出てくるという特徴があります。

では、猿田彦神社でいただける御朱印や、その他の授与品などについてご紹介します。実は、福岡の猿田彦神社では、いつでも御朱印がいただける訳ではありません。猿面同様、いただける期間が限られている、非常にレアな御朱印となっています。

ここでは、猿田彦神社の御朱印と、他にもいろいろ存在している授与品についてご紹介しようと思います。

まず、猿田彦神社の御朱印についてです。猿田彦神社の御朱印は、事前に準備されているものではなくその場で書いていただくものなので、御朱印をいただくのにも行列ができると評判です。こちらも猿面同様、2〜3時間は待つことがあるそうなので、なるべく早い時間に向かうことをおすすめします。

猿田彦神社の御朱印は、いついただいたものなのか、というのがわかるように、朱色で「○番庚申」と記載されているのが特徴的です。御朱印帳に書いていただくタイプの御朱印は、初穂料300円でいただくことができます

なお、猿田彦神社の御朱印は、いつ行ってもいただけるものではありません。基本的には年6回の庚申祭のときにしかいただけないものなので、くれぐれもひょこっと行って御朱印をお願いする、というようなことのないようにしてください。

また、庚申祭のときには、御朱印帳に書いていただく御朱印の他、特別サイズ（A4サイズ）の御朱印も用意されているそうです。こちらの御朱印は初穂料800円でいただけるそうなので、是非こちらも合わせて購入を検討してみてください。

猿田彦神社では、オリジナルの御朱印帳も用意されています。鶯色と茜色の落ち着いた2色があり、どちらも猿田彦神社の紋と「猿田彦神社」の文字が金で入れられている、非常にシックなデザインの御朱印帳です。こちらも庚申祭のとき限定でいただけるもので、初穂料は1,500円です。

庚申祭のときの猿田彦神社の出店では、猿面の猿をもうちょっと可愛らしくデフォルメしたデザインの飴「猿飴」が販売されています。金太郎飴のように作られているため、平べったい円柱形の形をしていて、同じ猿の顔をした飴が並ぶ姿は非常に可愛らしいです。こちらの猿飴は、200円で購入することができます。

先ほど、猿飴は庚申祭のときだけしか購入できない、という風にお話ししましたが、年6回ある庚申祭の中でも、実はこの猿飴が購入できるのは最初の初庚申祭と二番庚申祭の2回しか購入ができません。三番以降は、どれだけ探しても見つけることができませんので、注意してください。

最後に、猿田彦神社の重要な授与品である福笹です。こちらも猿飴同様、初庚申祭と二番庚申祭の2回しか手に入れることができない授与品となっています。こちらは神棚に飾ることで、幸福をもたらしてくれると言われています。初穂料は500円です。

最後に、猿田彦神社のアクセス情報と駐車場情報についてご紹介します。猿田彦神社は遠方からやってくる人も多いので、駐車場があると非常に便利ですよね。アクセスが便利な福岡市内にあるようですが、利便性についてもご紹介します。

猿田彦神社へのアクセスは、福岡市営地下鉄を利用するのが最も簡単です。地下鉄で「藤崎駅」に向かい、電車を降りたら1番出口に向かいます。1番出口を出たら、目の前の歩道を右手側に曲がって少し進むと、猿田彦神社に到着します。1番出口から、猿田彦神社の看板が見えると思いますので、とてもわかりやすいです。

猿田彦神社があるのは、とても利便性の良い街中ですので、基本的に神社に駐車場は存在しません。周辺に有料駐車場はありますが、特に庚申祭のときは非常に多くの人が訪れるので、周辺駐車場もすぐに埋まってしまいます。余裕を持つのであれば、公共交通機関を利用することをおすすめします。

いかがだったでしょうか。福岡の猿田彦神社がとても魅力的な神社であることがおわかりいただけたと思います。特に、猿面や御朱印をいただくのには多くの人が行列を作るほどで、2〜3時間もの待ち時間を有する場合もあります。是非一度は、庚申祭にも訪れてみてくださいね。