「英彦山神宮」の御朱印やご利益を解説!スロープカーでのアクセス情報も!

福岡県にある「英彦山神宮」は勝負の神様が祀られていることで有名な神社です。徒歩でのアクセスが難しい人にスロープカーが整備されており参拝がしやすくなりました。英彦山神宮の御朱印やお守り、駐車場などのアクセス情報、ご利益などについて詳しくご紹介します。

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目次

  1. 1「英彦山神宮」とは?
  2. 2「英彦山神宮」の概要やご利益について
  3. 3「英彦山神宮」の観光ポイント
  4. 4「英彦山神宮」の御朱印とお守り
  5. 5「英彦山神宮」のアクセス&駐車場情報
  6. 6「英彦山神宮」にスロープカーで参拝に行こう!

「英彦山神宮」とは?

「英彦山神宮」(ひこさんじんぐう)は、福岡県にある神社のひとつです。新潟県の弥彦山と兵庫県の雪彦山と共に日本三彦山のひとつといわれている英彦山に鎮座しています。上宮や奉幣殿などのほか、修験道関係の資料や物品が展示されている宝物館内の修験道館も人気があります。

福岡県田川郡の英彦山にある神社

英彦山神宮は、福岡県田川郡の英彦山にある神社です。福岡市内から離れた場所にあるので、都会の喧騒を忘れて落ち着いた気分で参拝することができる神社として知られています。標高1,200mある英彦山全体が神域として信仰されています。

英彦山には複数の登山ルートがあり、登山愛好家からも人気のスポットです。初心者向けから上級者向けまでと様々なルートがあります。また、英彦山は北岳と中岳、南岳の3つの峰があり、英彦山神宮の本殿は中岳に位置しています。

英彦山は霊山で日本三大修験道の一つ

英彦山は霊山として古くから知られており、修験道の修行の場所でもありました。御祭神が伊勢神宮に祀られている神様として有名な天照大御神の子どもの神様である正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命であることから「日の子の山」、「日子山」といわれていました。

819年に当時の天皇であった嵯峨天皇によって「日子」を「彦」と改め、1729年に「英彦山」となりました。日本三大修験道の一つに数えられています。英彦山は日本百景や日本二百名山にも選ばれている山です。

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「英彦山神宮」の概要やご利益について

英彦山神宮は福岡市内からのアクセスに少し時間がかかりますが、神社仏閣が好きな人だけでなく登山愛好家からも人気のスポットです。上宮には勝負の神様が祀られているといわれており、そのご利益をいただきに多くの人が訪れます。英彦山神宮の概要やご利益についてご紹介します。

福岡県内で唯一の神宮

「英彦山神宮」は福岡県内で唯一「神宮」とつく神社です。1年を通して多くの参拝者が訪れています。街中から離れた位置にあることから境内はとても神聖な雰囲気が漂っています。

英彦山神宮の一の鳥居は英彦山神宮の手前7キロあたりの場所にあります。昔は一の鳥居もくぐってお参りしていたと考えられていますが、現在は鳥居の下にある道路が封鎖されており通ることができなくなっています。

英彦山神宮は、中世以降は神仏習合が認められていたため、修験道の道場として栄えていましたが、明治の神仏分離令を受けて英彦山神社となりました。その後、1975年に天皇陛下からの許可が下りて第二次世界大戦後3番目に「神宮」の称号が与えられ、現在の英彦山神宮となりました。

中岳の山頂にある上宮を本殿としている

英彦山神宮は、英彦山中岳の山頂にある上宮を本殿としています。上宮は神武天皇東征の際に祀られたと伝えられています。上宮の本殿が完成したのは崇神天皇の頃です。現在立っている上宮の社殿は1842年に肥前藩の藩主であった鍋島斉正によって建てられました。

上宮の主神は天照大御神の子どもである正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命という神様で、一緒に伊邪那岐命と伊邪那美命という神様が祀られています。なお、上宮までは奉幣殿から歩いて1時間ほど必要です。上宮までの道のりはまさしく修行といえるほど急な石段が続いている場所もあります。

中腹には重要文化財である奉幣殿がある

英彦山の中腹には、国の重要文化財に指定されている奉幣殿があります。奉幣殿は霊仙寺の大講堂です。奉幣殿の周りは木々に囲まれているので、神聖な雰囲気です。

現在の奉幣殿は細川忠興が再建したもの

英彦山神宮の奉幣殿は、1616年に小倉藩の細川忠興が再建したものです。英彦山神宮のご祭神が太陽神の天照大御神の子どもであることから、奉幣殿に太陽のマークが刻まれているのでチェックしてみましょう。

摂末社の全てが英彦山全域にある

英彦山神宮の特徴として、摂末社の全てが英彦山全域にあることが挙げられます。産霊神社や中津宮をはじめ下津宮や玉屋神社の摂社と大南神社をはじめとする10社の末社は全て英彦山に鎮座されています。

英彦山神宮のご利益は?

英彦山神宮を参拝した際のご利益についてご紹介します。英彦山神宮には農業や産業、鉱山や勝運の神様が祀られています。祀られている神様から見ると、英彦山神宮のご利益は五穀豊穣や商売繫盛、勝負運向上などがあると考えられます。

勝負運の神様として知られる

英彦山神宮は特に勝負運の神様の正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかつあかつかちあめのおしほみみのみこと)が祀られていることで知られています。神様から勝負のご利益をいただきたいときに英彦山神宮をお参りすると良いでしょう。

しっかりとご利益をいただきたい人は、かなり険しい道のりになりますが参道から上がって参拝すると良いかもしれません。参拝後には勝負運のご利益があるというお守りをいただくのもおすすめです。

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「英彦山神宮」の観光ポイント

勝負運の神様が祀られていることで有名な英彦山神宮は、福岡市内からのアクセスは決して便利ではありませんがご利益を求めて多くの参拝者が訪れます。英彦山神宮は参拝だけでなく観光スポットとしても人気です。英彦山神宮の観光ポイントについてわかりやすくご紹介します。

見どころ①奉幣殿

英彦山神宮の見どころのひとつめは奉幣殿です。現在の奉幣殿は1616年に再建されたもので、修験道時代は霊仙寺の大講堂でした。奉幣殿の建築様式は桃山建築様式で、建てられてからは小倉藩主によって修復が行われ守られてきました。国の重要文化財にしていされている建築物です。

見どころ②銅の鳥居

英彦山神宮には国の重要文化財に指定されている銅で作られた二の鳥居があります。江戸時代に作られた鳥居で、佐賀県から大量の銅を運んで作られたといわれています。

当時は現在のようにスロープカーもありませんでしたので、作るのにかなりの人の労力が使われたと推測できます。英彦山神宮の銅の鳥居は高さ17m、周囲3mの大きな鳥居なのでとても迫力があります。

見どころ③御龍神水

英彦山神宮を参拝したら、修験者ゆかりの御龍神水もチェックしましょう。英彦山神宮の御龍神水は、修験道の行者が入峰するときに水筒に入れてお守りとして持ち歩いていたものといわれています。

近年では御龍神水は不老長寿の水として知られており、参拝者は自由に水を汲んで持ち帰ることができます。御龍神水の水源は岩の間から流れている園通の滝からきているといわれています。

見どころ④財蔵坊

英彦山を登山していると「財蔵坊」という古い民家を通りがかります。財蔵坊は江戸時代の後期まで、英彦山で修行をしていた修験者たちが生活をしていた建物です。福岡県の有形民俗文化財に指定されていて、一般公開もされています。

財蔵坊の一般公開は週末の10時から15時までで、無料で見学することが可能です。修験道に関係している建物の中でも保存状態がよいことからとても貴重な建築物といわれています。

見どころ⑤花公園

花公園はスロープカーの花駅の近くに設置された公園です。17,000平方メートルという広い敷地に添田町の花であるシャクナゲが5,000本植えられているほか、高山植物などの花や木が植えられています

花公園の営業時間は9時から16時半までで、年に数回施設点検のための休園日が何日かあります。入場料は高校生以上の大人が200円、小中学生が100円です。

「英彦山神宮」の御朱印とお守り

「英彦山神宮」では御朱印やお守りをいただくことができ、祀られている神様にちなんだ勝負のお守りが人気です。また、オリジナルの御朱印帳もいただくことができるのでチェックしてみてください。「英彦山神宮」の御朱印とお守りについて詳しくお伝えします。

御朱印は社務所で授かれる

「英彦山神宮」の御朱印は境内の社務所でいただくことがあります。社務所は拝殿の上の方にあります。参拝者が多い時期は御朱印に時間を要する場合があります。本来は参拝してからいただくのがマナーですが、どうしてもという場合は先に御朱印帳を預けると良いでしょう。御朱印の初穂料は300円です。

白鹿と鷹が刺繍された御朱印帳も!

「英彦山神宮」では白鹿と鷹が刺繍された御朱印帳も人気です。英彦山の伝説によると、藤原恒雄が一頭の白鹿を射て殺してしまった際に、鷹の姿をして現れた正勝吾勝勝天之忍穂耳命が白鹿を生き返らせたといわれています。このときのエピソードが御朱印帳に刺繍されています。

お守りは「勝守」が人気

ご祭神の「正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命」の名前に「勝」という字が3つも入っていることから、英彦山神宮は勝負運のご利益があるといわれています。授与してもらえるお守りは何種類かありますが、お守りも「勝守」が人気です。勝利のお守りは色が2種類あり、どちらもカッコいいデザインになっています。

魔除の英彦山がらがらはお土産にも!

英彦山神宮をお参りしたら買って帰りたいのが魔除けの英彦山がらがらです。英彦山がらがらは日本で最も古い土鈴だといわれており、800年以上の歴史があるとされているお守りです。福岡県の県知事が指定する特産民芸品にも指定されていて、玄関に飾っている人もいます。

英彦山がらがらは2種類あり、5つ連なった英彦山がらがらは「小がら」大きいものは「大がら」といいます。がらがらの朱色は太陽、青色は水を表しています。ひとつひとつ手作りで作られている貴重なものです。英彦山がらがらは1年に1度交換すると良いといわれています。

「英彦山神宮」のアクセス&駐車場情報

英彦山神宮はスロープカーで楽に参拝できるようになりましたが、スロープカーの駅までも可能であれば車を利用するのがおすすめです。英彦山神宮のアクセスや駐車場情報についてご紹介します。

アクセス情報

「英彦山神宮」へは車で福岡市内から1時間半ぐらいでアクセスすることができます。福岡市内からは国道201号線、北九州方面からは国道322号線を利用します。車は英彦山神宮の無料駐車場に停めましょう。

公共交通機関で「英彦山神宮」へアクセスする場合は添田駅が最寄り駅です。世江田駅からはバスで30分ほどでアクセスすることができます。

英彦山神宮へはスロープカーが便利

英彦山神宮へのアクセスはスロープカーが便利です。スロープカーを使うと石楠花などが綺麗に咲き誇る花公園にも行くことができるので、英彦山神宮を訪れた際は観光の足としても便利です。

スロープカーは修験道の修行場として栄えていた当時の石段の参道を進んでいきます。全長849mあるスロープカーの路線には3つの駅があり、15分間隔で運行しています。スロープカーがあれば険しい参道を歩いて上がる必要がありませんので、足が不自由な方や小さな子どもでも楽に参拝できます。

スロープカーの車両は3つあり、神号と幸号、花号があります。それぞれのスロープカーの定員が40人以上で、バリアフリー対応になっています。車いすやベビーカーのまま乗ることができるので人気があります。

英彦山神宮のスロープカーの運賃は区間によって変わります。往復で利用する場合は往復券を購入すると料金が割引になりお得です。英彦山神宮のある神駅までは片道310円で4歳から中学生までは200円で乗ることができます。往復券は大人830円、子どもは400円です。

なお、健脚に自信がある方は参道を階段で登っていくのもおすすめです。英彦山独特の雰囲気を感じながら参拝することができます。ただ、全長2kmほどある階段なので、歩いて登る場合は山登りの装備で臨むことをおすすめします。

参道の入り口から10分ほど行くと下津宮に到着します。スロープカーでは味わえない景色を楽しむことができます。中岳の山頂にある上宮までは歩いて約30分かかります。

花駅の売店では英彦山名物も販売

英彦山スロープカーの花駅には売店があり、英彦山名物の英彦山がらがらや英彦山サイダー、柚子こしょうなどが販売されています。英彦山名物が一か所に集まっているのでお土産を購入したい人は訪れてみましょう。なお、花駅の売店ではお茶やコーヒーの無料サービスがあるので休憩所としても利用できます。

駐車場は?

英彦山神宮には無料の駐車場があります。駐車場は銅の鳥居の横に1か所、花駅の近くに1か所、参道駅の近くに1か所あります。足に自信がない方は銅の鳥居横の駐車場に車を停めてスロープカーを利用するか、参道駅近くの駐車場を利用すると良いでしょう。

「英彦山神宮」の基本情報

住所 福岡県田川郡添田町大字英彦山1
営業時間 9時~17時
定休日 なし
アクセス 福岡市内から車で約90分
北九州市方面から車で約1時間
料金 参拝自由
駐車場 あり
URL 公式サイト

「英彦山神宮」にスロープカーで参拝に行こう!

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英彦山神宮は、勝負の神様が祀られている神社として有名です。無料の駐車場があり、参拝者だけでなく登山を目的として訪れる人もいます。奉幣殿までだけでなく上宮までも登るならしっかりと時間を確保して、駐車場に車を停めて向かうことをおすすめします。英彦山神宮にスロープカーで参拝に行きましょう。

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この記事のライター
nanairohatch
地元奈良が大好きな東京都民です。趣味は神社仏閣巡り、今年は車で北海道キャンプ旅行を企画中!

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