登別市「天華園」は廃墟化した中国風テーマパーク!現在は解体!跡地利用は?

北海道登別市にあった「天華園」は、巨額の資金を投入した巨大中国風テーマパークです。オープンしてわずか数年で閉園し、廃墟となってしまった天華園。今回は、天華園の歴史を振り返っていくとともに、現在の様子や心霊の噂などを紹介していきます。

登別市「天華園」は廃墟化した中国風テーマパーク!現在は解体!跡地利用は?のイメージ

目次

  1. 1登別のテーマパーク廃墟「天華園」
  2. 2「天華園」の歴史や廃業の理由は?
  3. 3「天華園」跡地はどうなった?
  4. 4「天華園」に関する注意点&アクセス
  5. 5廃墟マニアが惜しむ「天華園」は解体された!

登別のテーマパーク廃墟「天華園」

北見ファミリーランドや白い恋人パークなど、全国的にも有数な観光地である北海道では、様々なテーマパークがあります。

しかし、その一方で思うように客足が伸びず、閉鎖してしまったテーマパークもあります。今回ご紹介する、登別にあった「天華園」もそのひとつです。天華園は、期待のテーマパークとしてオープンしたものの、瞬く間に閉園となりました。天華園は、どのようなテーマパークだったのか歴史を紹介するとともに、現在や跡地について徹底解説していきます。

中国をモチーフにしたテーマパークだった

天華園は、中国をモチーフにしたテーマパークでした。園内は全て中国の歴史や建物を再現し、レストランでは中国料理を楽しめました。

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「天華園」の歴史や廃業の理由は?

天華園はいつオープンして、営業当時はどのようなテーマパークだったのでしょうか?天華園の歴史や廃業となった理由について、ご紹介します。

登別の4大テーマパークの1つ

天華園は、登別にある4大テーマパークの1つとして、華々しく誕生しました。登別には、1958年にのぼりべつクマ牧場がオープンした後に、1990年には登別マリンパークニクス、そして天華園と同じ1992年4月に登別伊達時代村が開園しました。これら4つのテーマパークは「登別の4大テーマパーク」と呼ばれ、観光スポットとして大いに注目を集めます。

天華園は廃業となってしまったことに対し、他の3つのテーマパークは現在も高い人気を誇っています。他のテーマパークとは決定的に違う点から、天華園のみ客足が遠のく結果となりました。

どんなテーマパークだった?

天華園は、「中国」をモチーフとしたテーマパークです。中国の清朝時代にあった宮廷庭園や、40mもの高さがある五重塔、本格的な中国雑技団によるイベントなどがありました。特に建築物には力を入れていた天華園。建築で使う資材は、中国から取り寄せています。そのため、実際にある建造物と見劣りしないものばかりでした。

また建設にあたり、天華園は莫大な費用をかけています。天華園は約4万平方メートルという広大な敷地に、約60億円の建築費用を投入しました。

テレビドラマのロケ地にも採用

まるで中国にいるかのような雰囲気を味わうことが出来た天華園は、そのクオリティの高さからテレビドラマのロケ地に起用されたこともあります。特に1994年に放送されたドラマ「西遊記」では、天華園の広大な敷地を利用して大規模な撮影が行われました。

実は千と千尋の神隠しのモデル?

テレビドラマの撮影地として起用された他にも、「千と千尋の神隠し」のモデルとも噂されています。「千と千尋の神隠し」は、2001年に公開の言わずと知れたジブリ作品です。「千と千尋の神隠し」の作中では、中国のような雰囲気が随所にあります。

そして特に「千と千尋の神隠し」で似ていると言われているのが冒頭のシーンです。「千と千尋の神隠し」の冒頭で、千尋の両親がブタになってしまうシーンがありますが、それが天華園に似ていると言われています。

開園当時の料金や営業時間は?

天華園が開園していた当時、入園料金は大人1,800円。子供及び65歳以上は、1,000円でした。同時期にオープンした登別伊達時代村の料金が2,900円なので、比較すると価格は安いものの、リピートしたくなる目玉的なアトラクションなどはありませんでした。そのため、「入園料金が高い」と言われてしまいます。

本格的な中華料理店もあった!

天華園には、本格的な中華料理店がありました。中華料理店は、天華園が閉園した夜間も営業していて、昼の11時半から深夜2時までオープンしていました。広々とした中華料理店では、個室も完備されていて本格的な中国料理を味わうことが出来ました。

わずか7年で廃業

1992年にオープンし、その年の来場者数は約27万人でした。しかしながら、翌年には来場者数が激減。試行錯誤をするも、オープンしてから3年後には来場者数がオープン時の半分まで減ってしまいました。

来場者数が激減したことで、天華園の経営状況は悪化の一途を辿ります。経営悪化を受け、1997年に登別市が天華園を借り受けし、新たな会社に運営を委託しました。しかしながら、一度客足が減ってしまった天華園は、なかなか回復することはできません。

オープンから5年後の1998年には冬季は休園し、代わりに週1回の定休日としたものの、経営悪化を脱することはありませんでした。そのため、天華園は1999年10月31日に閉園・廃業となります。

廃業の理由は?

他の登別3大テーマパークと異なり、短期間で客足が減ってしまったのには理由があります。その大きな理由として、天華園には魅力的なアトラクションやイベントがなかったためです。

天華園は、細部までこだわり抜いた中国の建物を再現し、美味しい本格的な中華料理などがあったくらいで、目玉となるようなアトラクションはありませんでした。そのため、一度訪れた客はリピートすることはなく、急激に客足が減ってしまう結果となりました。

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「天華園」跡地はどうなった?

天華園が閉園されてから、その跡地は廃墟化しました。しかしながら、現在の天華園跡地は活用されているようです。そこで、ここからは天華園が閉園した直後から廃墟化に至るまで、そして現在の天華園跡地について紹介していきます。

閉園当時に怖い噂があった?

あまりにも早すぎる閉園だったことから、天華園が廃墟となった当時「何か事件があったのではないか?」といった怖い噂がありました。もちろん、天華園がオープンしていた当時は事件や事故など一切発生していません

ただ、天華園が閉園した後、心霊スポットとして噂が広まっています。さらに1995年に天華園の入り口で、ワゴン車に乗った女性の死体が発見されました。女性の死因は不明ですが、女性の交際相手が近くにある橋の上から飛び降り自殺をしています。

心霊現象などは特にない

天華園の入り口前で、死体が発見されたことがあったことから、より天華園は心霊スポットとしても注目されるようになりました。しかしながら、天華園では具体的な心霊現象のエピソードは、ほとんどありません。

具体的な心霊現象などがないのにも関わらず、天華園が心霊スポットとして噂される理由の一つとして、近くのスポットが関係しています。天華園からすぐ近い場所にある新登別大橋は、有名な自殺のスポットです。心霊の噂も絶えず流れていることから、天華園も一緒となり「心霊スポット」として有名になりました。

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17年もの間放置されていた

1999年に閉園した天華園は、その後17年にも渡り、何も手を付けず放置されていました。建物は解体されることがなく、そのまま残された状態です。

巨大な建造物が残る天華園を解体しなかった理由は、莫大な費用がかかるためだと言われています。ただ、調理器具など再利用できそうな資材については、閉園したときに処分が行われました。

廃墟マニアには人気に!

解体されることなく朽ち果てている大型の建造物の数々から、天華園は廃墟マニアたちには人気のスポットとなります。特に人気があるのが、高さ40mの五重塔です。驚くような広い敷地に、ボロボロとなっていく五重塔は、フォトジェニックな写真が撮れることから高い人気を集めていました。

2017年に解体される

廃墟マニアから人気があった天華園ですが、2017年に解体作業が行われます。解体作業は1月から始まり、数か月に渡って続きました。17年もの間、解体されることなく廃墟として残っていた天華園に、多くの人が嘆きの声をあげました。大きな宮廷庭園や高い五重塔は、すでに解体され、現在は見ることが出来ません。

現在跡地にはメガソーラーがある?

解体された後の跡地には、中国系企業である「SJソーラー北海道」のメガソーラー施設となります。現在、メガソーラー施設は完成し、天華園があった痕跡を感じることはできません。

「天華園」に関する注意点&アクセス

忠実に制限した宮廷庭園や驚くほど高い五重塔など、廃墟化しノスタルジックで「千と千尋の神隠し」のような雰囲気が感じられることから高い人気を誇っていた天華園。現在天華園は、解体され姿かたちは残っていません。現存していなくても天華園の跡地がどこにあるのか、気になる方もいるでしょう。そこで天華園へのアクセスについて解説していきます。

無断侵入は禁止

天華園は、北海道登別市の中心部から少し離れた場所にあります。ただし、廃墟となった当時もメガソーラーとなった現在も、無断侵入は禁止です。特に現在はメガソーラー施設となり、大きなメガソーラーが均等に並んでいます。所有者がいる土地なので、無断侵入することのないようにしてください。

跡地へのアクセス情報

天華園へアクセスする場合、公共交通機関がないため車がおすすめです。登別東ICから車で5分登別駅からは車で9分です。天華園近くには、絶景や心霊スポットとして有名な新登別大橋や、クマと遊ぶのが楽しい、のぼりべつクマ牧場がああります。特に新登別大橋からは、天華園の跡地が眺められるのでおすすめです。

廃墟マニアが惜しむ「天華園」は解体された!

中国のテーマパーク「天華園」について、紹介してきました。当時、登別の4大テーマパークとして華々しくオープンしたものの、たった7年で閉園となった天華園。

閉園後は解体されることなく、そのまま廃墟となります。少しずつ廃墟化していく天華園の姿は、「千と千尋の神隠し」に似ていると話題となるほど、廃墟マニアから絶大な支持を誇っていました。しかしながら、2017年に解体され、メガソーラー施設となっています。そのため敷地内へ無断侵入することはできませんので、注意してください。

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この記事のライター
まなしま
東京在住。大阪が大好きで月に一度は関西旅行をしています。他にも東北道の駅スタンプラリーや沖縄離島巡りが好き!

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