オタモイ海岸は断崖の心霊スポット!元々は巨大遊園地?現在は立ち入り禁止?

北海道でも知る人は少ない断崖絶壁にある美しい海岸「オタモイ海岸」には、美しさの裏に近隣にあった遊園地が大火で燃えてなくなるという悲しい過去を持っています。そして深夜になると心霊現象が起きることで有名です。そんな「オタモイ海岸」の魅力に迫ります。

オタモイ海岸は断崖の心霊スポット!元々は巨大遊園地?現在は立ち入り禁止?のイメージ

目次

  1. 1オタモイ海岸とは
  2. 2オタモイ海岸の特徴
  3. 3オタモイ海岸には幻の巨大遊園地が存在
  4. 4オタモイ海岸遊歩道の特徴
  5. 5オタモイ海岸と合わせて行きたい観光スポット
  6. 6オタモイ海岸の心霊現象には要注意

オタモイ海岸とは

小樽にある地元では有名な海岸の一つが「オタモイ海岸」です。この「オタモイ」という言葉はアイヌ語でオタ(砂浜)、モイ(入り江)という言葉の組み合わせて作られた名前だそうです。北海道らしくアイヌの文化が根強く残っているのが伺えますね。

オタモイ地区のさらに北にある、断崖絶壁の海岸となっており、小樽駅からの行き方も簡単で、キャンプや、釣りや心霊スポット巡り以外であまり人もこない為か静かで美しい青い海です。また「オタモイ海岸」は「千と千尋の神隠し」のモチーフとなったと噂されており、キャンプがてらジブリファンが訪れることがあるそうです。

断崖の心霊スポットで有名

実はそんな「オタモイ海岸」ですが、地元では釣りと並んで指折りの心霊スポットです。また、自殺の名所などと言われていることもあり、JR北海道の元社長、中島尚俊さんが2011年に「オタモイ海岸」の沖合で遺体が発見されたことでも有名です。

「オタモイ海岸」は立ち入り禁止されている場所もあり、心霊現象を期待している人が立ち入り禁止エリアに入っていくことも多いそうです。しかし落石などによる立ち入り禁止の為、立ち入り禁止エリアに近づくのはやめましょう。

心霊現象の中でも海から白い手が手招きしていたり、誰もいないところから人の声が聞こえたり、空中に人が浮かんでいるなどの目撃証言が多いです。

「オタモイ海岸」の心霊現象は北海道でも有名だそうで、心霊スポット巡りに来る人が後を絶ちません。しかし目撃情報は深夜なこともあり、キャンプや釣りだけでなく、心霊現象見たさに深夜に訪れるのは危険かもしれません。

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オタモイ海岸の特徴

ニセコ積丹小樽国定公園にある「オタモイ海岸」には透き通ったとても美しい青い海が広がっています。断崖絶壁ということもあり、多くの奇岩が多く、海を眺めながらのキャンプや釣りを楽しめる場所としても密かな人気を誇ります。

そして「千と千尋の神隠し」のモチーフになったと噂の「オタモイ海岸」の特徴や行き方、歴史をご紹介します。

特徴①ニセコ積丹小樽国定公園にある

ニセコ積丹小樽海岸国定公園とは北海道にある北海道唯一の海域公園に指定されている地区の総称です。その中で「オタモイ海岸」は日本海側にあるニセコ積丹小樽海岸国定公園積丹・小樽海岸地区に属しています。その地区の中には、赤岩の海食崖やローソク岩の奇岩やいくつかの岬があります。

「オタモイ海岸」には海の幸以外にも植物が多く生息し、ハマエンドウ、ハマナスなども見られ、珍しいものとしてはバシクルモンという多年草が咲いています。小樽近くにある忍路海岸に咲く為、またの名をオショロソウと呼ばれています。その為、キャンプしながら散策する人が多いです。

特徴②透き通る海が綺麗

「オタモイ海岸」は積丹半島にあるとても美しい青い海で、積丹ブルーという名前が付けられています。天候によってはエメラルドに輝く海もまた美しいです。透き通っているからこそ味わえる「オタモイ海岸」の美しさは何にも代えられません。

「オタモイ海岸」は静かな海で、釣り人の中でも隠れた人気のある場所ですが、夏になるとムラサキウニやエゾバフンウニといったウニが旬を迎える為、釣りだけでなく、ウニを獲りに行く方も多いそうです。

特徴③多くの奇岩が点在

「オタモイ海岸」のあたりには多くの奇岩が存在しています。女郎子岩、恵比寿岩、大黒岩などの有名な奇岩がありますが、近辺の奇岩の中でもシンボル的と言われているローソク岩は高さは約46メートルにもなる大きな岩で、岩の上には神社があることでも有名です。

積丹半島沖地震の津波によって削られてローソクのような形になってしまいましたが、本来はもっと丸く大きな岩だったそうです。「オタモイ海岸」にはそういった岩が数多く存在します。

特徴④オタモイの海を観ながらキャンプ&釣りが楽しめる

「オタモイ海岸」には私有地ではありますが、キャンプ場があります。急な坂道を下ったところにあります。坂道を下った先にはパーキングがあり、パーキングの隣の売店でキャンプの申し込みを行います。キャンプの他に釣りもできるので、夏の間は特に賑わっています。

しかし2019年現在小樽市より、平成18年3月の土砂崩れにより、「オタモイ海岸」にある「オタモイ地蔵尊」までの遊歩道は立ち入り禁止となっています。その為、釣りは可能ですが、キャンプはできない可能性がありますので、キャンプをされる方は必ず小樽市に確認してください。

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オタモイ海岸には幻の巨大遊園地が存在

昭和の初め頃、「オタモイ海岸」には道内屈指の観光地である、「オタモイ遊園地」という遊園地がありました。美しい海の近くに建てられた美しく、巨大なリゾート施設は瞬く間に人気になりました。しかしその終わりもあっという間でした。

そしてこの場所が「千と千尋の神隠し」のモチーフになったと噂になっています。そんな「オタモイ遊園地」をご紹介します。

オタモイ遊園地の歴史

昭和7年にすし屋を経営していた加藤秋太郎という富豪が、知人の紹介で「オタモイ海岸」に目を付けたのが始まりだったと言われています。加藤は小樽に名所を作るべくオタモイ海岸の開発に乗り出しました。

昭和9年に「オタモイ海岸」に高級料亭の「竜宮閣」がオープンし、昭和10年には「オタモイ遊園地」が完成しました。客足は伸び、大盛況だった「オタモイ遊園地」でしたが、戦争が始まると客足は途絶え、昭和27年に「竜宮閣」が火事で全焼したことを受け閉園となりました。

当時の様子

当時は、ブランコや滑り台などの多くの遊園施設が並び、そのスケールの大きさと「竜宮閣」の華やかさで、北海道のみならず全国から多くの人が訪れたそうです。しかし残念ながら現在は遊園地のあった場所に行くことはできず、移築された唐門だけがそ当時の面影を残しています。写真だけでも「千と千尋の神隠し」を彷彿させますね。

人気アニメ千と千尋のモデルにもなったとか

「オタモイ海岸」にあった「竜宮閣」はスタジオジブリ作品の「千と千尋の神隠し」の湯屋のモチーフと噂されています。「千と千尋の神隠し」は、公式にどこがモチーフか公表されておらず、台湾にある「九份」がよくモチーフと言われています。

しかし「オタモイ唐門」も似ているところが「千と千尋の神隠し」内にも出てくることから「竜宮閣」がモチーフになった可能性は非常に高いです。噂になっているモチーフの中でも最有力候補と名高く、「千と千尋の神隠し」のみならずジブリファンにも注目されているそうです。

オタモイ遊園地を象徴する建物「竜宮閣」

やはり「オタモイ海岸」といえば「竜宮閣」は外せません。ただし「竜宮閣」は昭和27年に全焼してしまいましたので、残念ながらその姿を実際に見ることはできません。現在は門が残っているだけですが、人々を魅了した姿は今も語り継がれています。

釘を使わずに建設された宮造りで、あの清水寺を超えると噂されるぐらい美しい建物だったそうです。宿泊施設を兼ね備えた食事処として、人気を博したのが想像できます。

今は礎石が残る「竜宮閣跡地」

「千と千尋の神隠し」のモチーフと噂の「竜宮閣」は全焼しており、現在は跡地が残っているだけです。その為「千と千尋の神隠し」の聖地巡礼で訪れる方は注意しましょう。また、「オタモイ海岸」付近は落石により立ち入り禁止となっており、跡地を確認できるのは海上のみとなっています。

遊園地の繁栄を祈って造られた「白蛇辨財天洞」

「オタモイ遊園地」と「竜宮閣」の通り道にある最初の門として作られた「白蛇辨財天洞」は現在も残っています。「白蛇辨財天洞」の中の辨財天という言葉は現代でいう弁財天を意味しています。遊園地の繁栄を願って建てられたものかもしれません。

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オタモイ海岸遊歩道の特徴

「オタモイ海岸」の遊歩道は現在落石などの危険性がある為、立ち入り禁止とされています。そんな遊歩道の先に何があるのかをご紹介したいと思います。

特徴①朱塗りの唐門

子宝地蔵として有名な「オタモイ地蔵尊」に行く為の目印として建てられたのがこの朱塗りの唐門です。実はこの唐門は、釘を一切使わない手法で建てられた門で、あの有名な正倉院と同じ校倉造でできているそうです。

以前は市道にあり、沢山の人やバスなどが通っていましたが、昭和52年頃に市道拡幅工事の為移転して「オタモイ海岸」の近くにあります。オタモイ地区のシンボルマークとして今も形を変えず佇む姿に、歴史を感じざるを得ません。

特徴②赤い柵の取り付けられた遊歩道

平成18年に起きた土砂崩れにより「オタモイ地蔵尊」までの遊歩道は立ち入り禁止となっています。その為、現在は「オタモイ海岸」を見ることができるのは海上のみとされています。

その為、現在はバリケードのような赤い柵に囲われてしまっています。危険なのは落石だけでなく、マムシのような危険生物も確認されておりますので、絶対に立ち入らないようにしましょう。

特徴③オタモイ地蔵尊

「オタモイ地蔵尊」は「オタモイ遊園地」が出来るより前から存在しており、「オタモイ海岸」の長い道のりを超える先にあります。「オタモイ遊歩道」が封鎖されている現在は中々拝みに行くことが難しいですが、実は今も住民の方が「オタモイ地蔵尊」を守っており、今もなお参拝者が後を絶たないそうです。

ちなみに「オタモイ地蔵尊」は安産祈願の地としても有名です。明治頃に乳の出ている妊婦の遺体が流れ着いたことがきっかけで崇められるようになりました。

現在は立ち入り禁止

先ほどもお伝えした通り、現在は平成18年に起きた土砂崩れにより「オタモイ海岸」へ続く遊歩道が封鎖されています。残念ながら遊歩道の再整備工事は行われない方針となっています。小樽市によるクライミングや地質調査などの結果、安全性に乏しいことが理由だそうです。

また、再整備工事となると巨額の費用が掛かる為、現実的に工事が厳しいという理由もあります。つまりこれから「オタモイ海岸」に一般の観光客が踏み入ることは極めて難しい状況となってしまいました。

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オタモイ海岸と合わせて行きたい観光スポット

「オタモイ海岸」の近くには小樽ということもあり、魅力的な観光地が沢山あります。その中でも特に魅力的な3つの観光地をご紹介します。

観光スポット①小樽水族館

「小樽水族館」は、イルカショーなどの一般的な水族館にあるものだけでなく、北海道ならではの広大な土地にあるメリットを活かした海を仕切っただけのプールがあります。その中で、トドやアザラシが野生と変わらない生活をしています。

非常に野生に近い環境で生活していることもあり、水族館にいる生き物達に紛れて野生の生き物達も遊びに来るのだそうです。また世界的にも珍しい、ネズミイルカの飼育に成功していることでも有名です。その他アザラシの種類も豊富だったりと「小樽水族館」でしか見られない世界が沢山広がっています。「オタモイ海岸」からは車で18分ほどの所にあります。

住所 北海道小樽市祝津3-303
電話番号  0134-33-1400
営業時間 夏季9:00~17:00、冬季9:00~16:00
定休日 3月初め~20日ごろ、12月初め~20日ごろまでは休業
アクセス 札幌から車で60~70分、オタモイ海岸から車で18分
料金 大人1400円、小中学生530円、幼児(3歳以上)210円
※学校団体、障がい者料金あり。
HP https://otaru-aq.jp/

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観光スポット②小樽市総合博物館

「オタモイ海岸」から車で10分ほどのところにある「小樽市総合博物館」は北海道の鉄道をメインに展示しており、指定文化財となっている「機関車庫三号」も見ることができます。その他にプラネタリウムがあったり、土日祝にはチャレンジラボで子供向けの工作や実験などが行われています。

屋外には夏季限定ではありますが、蒸気機関車が運行しており、無料で乗車できます。また、本館と運河館と別れており、それぞれに対して利用料金がかかるので注意しましょう。

住所 北海道小樽市手宮1丁目3-6
電話番号 0134-33-2523
営業時間 9:30~17:00
定休日 火曜日 12月29日~1月3日
アクセス 小樽駅から車で10分、オタモイ海岸から車で10分
料金 中学生以下無料
本館:一般400円(冬期300円)
   高校生・市内在住の70歳以上の方200円(冬期150円)
運河館:一般300円
   高校生・市内在住の70歳以上の方150円
HP https://www.city.otaru.lg.jp/simin/sisetu/museum/

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観光スポット③小樽 貴賓館


「小樽貴賓館」は国の登録有形文化財に指定されており、贅を尽くした非常に美しい建物です。旧青山別邸とも呼ばれており、祝津三大網元の青山政吉が建てた建物になります。昭和の日本画家である島崎柳鴻の「八仙人」という襖に描かれた13枚の水墨画が展示されています。

またニシン漁が有名な土地であることから敷地内にあるレストランではニシンの甘露煮が名物として今もなお人気の一品とされています。「オタモイ海岸」からは車で20分かかります。

住所 北海道小樽市祝津3-63
電話番号 0134-24-0024
営業時間 旧青山別邸/4月~10月:9時~17時、11月~3月:9時~16時
レストラン/4月~10月:11時~17時、11月~3月:11時~16時
定休日 1月1日~7日(レストランは12月26日~1月7日)
アクセス JR小樽駅から車で20分、オタモイ海岸から車で20分
料金 [旧青山別邸のみ]中学生以上1080円、小学生540円、未就学児無料
HP http://www.otaru-kihinkan.jp/

オタモイ海岸の基本情報

「オタモイ海岸」への小樽駅からの行き方は、基本的には車が良いです。車で12分の距離にあり、道も複雑でないことから非常にアクセスしやすいからです。また小樽港から「オタモイ海岸遊覧船」がでており、海上から「オタモイ海岸」を見ることができるだけでなく、有名な「青の洞窟」も回るクルーズもあります。

車でしたら「オタモイ海岸」にある駐車場までであれば行けるので、車で駐車場を目指すのをおすすめします。釣りをされる方はここから海沿いを歩いて釣り場に行くそうです。

住所 北海道小樽市オタモイ
電話番号 0134-32-4111/小樽市役所
※オタモイ海岸直通の連絡先はありません
アクセス 函館本線小樽駅から車で約30分
料金 無料
HP http://www.tabirai.net/sightseeing/column/0001575.aspx

オタモイ海岸の心霊現象には要注意

「オタモイ海岸」には悲しい過去が沢山詰まっていますが、地元民でも中々立ち寄ることのない場所の為か海はとても澄み切っており、その海の色は天候によって深いブルーからエメラルドに変わっていきます。現在は「オタモイ海岸」への遊歩道が立ち入り禁止ですが、行き方も非常に分かりやすいです。

立ち入り禁止の場所もありますが、心霊現象や「千と千尋の神隠し」が好きな方や釣りやキャンプが好きな方、綺麗な海がお好きな方は是非「オタモイ海岸」をご覧になってみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
サニーポップ
旅行が大好きなサニーポップです!記事を書きながら旅行の妄想をしてしまいがち・・!皆さんに素敵な場所や土地を紹介でき...

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