2020年01月19日公開
2020年01月21日更新
「阿寒国際ツルセンター」で1年中タンチョウに会える!餌やりの時間は?
北海道釧路市阿寒町にある「阿寒国際ツルセンター」について紹介します。阿寒国際ツルセンターでは特別天然記念物のタンチョウが保護され飼育されています。阿寒国際ツルセンターのアクセスや餌やりの時間、また丹頂の里に注目しましょう。
阿寒国際ツルセンターとは
鶴の舞と着地
— キョロロ (@kinkin5d6d7d03) February 17, 2018
阿寒国際ツルセンターにて pic.twitter.com/t0oac7Jx9S
日本にはいくつかの種類の鶴が生息しています。その中で北海道釧路市阿寒にある「阿寒国際ツルセンター」で、鶴の姿を見ることができるのです。阿寒国際ツルセンターで見学できるタンチョウに注目しましょう。
日本で唯一のタンチョウの研究・保護施設
阿寒国際ツルセンターにタンチョウを見に来ました。自然に飛来するタンチョウは思ったより近くで見られました pic.twitter.com/Nk2UmXFdV1
— yagitch(やぎっち) (@yagitch) March 8, 2019
タンチョウは北海道の釧路湿原やその周辺に生息しています。また、多くのタンチョウが飛来しており、美しい姿を見せてくれます。しかし、明治頃に乱獲や生息地域の減少から数が激減していました。
絶滅寸前となったタンチョウを復活するために保護活動が行われました。現在は阿寒国際ツルセンターが中心となってタンチョウの研究や保護が行われています。釧路で生活するタンチョウを見学するのにおすすめなスポットといえるでしょう。
北海道の釧路市阿寒町にある
タンチョウの生息地域を踏まえて、阿寒国際ツルセンターは北海道釧路市阿寒町に建設されました。1996年に建設され、現在までタンチョウを保護し、その生態や行動の研究をおこなっています。
施設名は「グルス」でラテン語で鶴の意味
【2019 秋☆道東いくもの・くるもの】
— かっこいい道東 (@KakkoiiDoutou) October 31, 2019
阿寒町・国際ツルセンター「グルス」。
こちらはまさにシーズン直前ですが、100を超す野鳥が集まる館内の人工湿原「ビオトープ」は原則10月まで。シーズンラストにしてついにキツツキ界の「帝王」、ヤマゲラさんに会えたという…! pic.twitter.com/7baZG1j6NR
施設には阿寒国際ツルセンターという名称以外に「グルス」という名前が存在します。これはラテン語で「鶴」を意味する言葉なのです。阿寒国際ツルセンターは名称が少し長いですが、グルスなら呼びやすいといえるでしょう。
阿寒町とタンチョウの歴史
現在、タンチョウは特別天然記念物となっており、保護と飼育が大切に行われています。釧路市阿寒町は古くからタンチョウと関わってきた町となっており、歴史的な繋がりのある場所です。阿寒町とタンチョウの歴史について紹介します。
古くからタンチョウの越冬地である阿寒町
名古屋から道東に行くには新幹線&羽田又は飛行機で千歳で乗り換えの選択でしたが私は新幹線を選択
— キョロロ (@kinkin5d6d7d03) February 16, 2018
当日の朝 千歳便が雪で欠航になってたので判断は正解でした
阿寒国際ツルセンター pic.twitter.com/VZ9Z9hINrG
阿寒町は古くからタンチョウが冬を越えるために訪れる越冬地でした。そういった歴史的な背景もあり、阿寒町といえばタンチョウ、といえるほどに有名になったのです。
明治時代には絶滅の危機も!
しかし、かつてはタンチョウを乱獲していた時期があり、その影響から明治頃に絶滅の危機に陥りました。かつては生物の絶滅に関する意識が低かったことも関係しているのでしょう。
日本で初めて山崎定次郎氏が人口餌付けに成功
2015年2月24日 北海道釧路市 阿寒国際ツルセンター pic.twitter.com/X8KtlpE0Sj
— 旅行写真bot (@pic_travel) February 4, 2018
タンチョウの数が減少し、絶滅の危機に陥ったことから保護する動きが活発になりました。その中心となったのが「ツルのおじいちゃん」と呼ばれた山崎定次郎です。富山県生まれだった彼は姉が生活していた阿寒町に移り生活するようになりました。
たまたま彼がまいたトウモロコシをタンチョウが食べたことから保護に関わっていくことになったのです。この経緯から山崎定次郎が人工餌付けを最初に成功させたと考えられています。
1952年には特別天然記念物に指定
そういった中で国は、1952年にタンチョウを特別天然記念物に指定しています。山崎定次郎も1959年に北海道文化財保護委員会から「丹頂鶴監視員」に委嘱されています。
1996年に阿寒国際ツルセンター設立
山崎定次郎は1975年に亡くなりましたが、その後も阿寒町ではタンチョウの保護が続けられました。また、1996年に阿寒国際ツルセンターが設立されました。現在は少しずつ数は増えているようですが、継続した保護が必要といえるでしょう。
現在でもタンチョウは絶滅危惧種に指定
タンチョウは日本において千円札や折り鶴、鶴の恩返しのモデルになっています。日本人と関わりの深いタンチョウですが、まだまだ絶滅の危険を脱したとはいえません。現在も絶滅危惧種に指定されており、さらなる生態の研究が必要といえます。
阿寒国際ツルセンターの見どころ
グルスの別名がある阿寒国際ツルセンターの見どころを紹介します。タンチョウを見る場合は夏と冬のどちらがいいのでしょうか?タンチョウが訪れる季節や餌やりの時間に注目しましょう。
見どころ①野外飼育場
阿寒国際ツルセンター。
— き★ゃ★す (@kyasuming) July 6, 2016
何十億年もかけてできている生態系。ポッと出の人類ごときが、自分たちの都合でいろいろ勝手にするのは良くないって、すぐ分かる。
自然や命を借りている。 pic.twitter.com/K10rwZUQ7Z
実際にタンチョウを見たいという場合は野外飼育場を訪れましょう。阿寒国際ツルセンターではいくつかの飼育方法が用意されています。野外飼育場は1年を通してタンチョウを観察できるのでおすすめです。
1年中自然に近いタンチョウを観察できる
野生のタンチョウを見つけるのは大変ですが、阿寒国際ツルセンターの中では1年中自然に近い形を観察できます。美しいタンチョウの姿を撮影することもできるので、驚かさないように見学しましょう。
見どころ②展示コーナー
阿寒国際ツルセンター内には展示コーナーが設けられています。こちらではパネルや映像などを使ってタンチョウの生態や生活について学ぶことができます。阿寒国際ツルセンターでタンチョウがヒナから成長する模型をチェックしましょう。
見どころ③映像コーナー
なかなか普段は見ることのできないタンチョウですが、1年をどのように過ごしているのでしょうか?タンチョウの春夏秋冬の1年の過ごし方を17分の映像にまとめて紹介しているコーナーがあります。
見どころ④キッズスペース&ライブラリー
子供の学習の場として阿寒国際ツルセンターはおすすめです。夏休みの学習に利用したり、キッズスペースの木製玩具で遊んだりしましょう。図鑑好きの子供にはタンチョウを始めとして、様々な動物が載っている本が用意されています。
見どころ⑤ビオトープ
阿寒国際ツルセンターで丹頂ツル見てきたよ pic.twitter.com/N1NmROcvAQ
— 八ちゃん (@rakunou2) September 3, 2014
阿寒国際ツルセンターには「ビオトープ」が設置されています。ドイツ語で「いろいろな生き物が暮らす場所」という意味があります。阿寒国際ツルセンターでは様々な野鳥やエゾシカ、キツネなどが生活しています。
見どころ⑥別館タンチョウ観察センター
『阿寒国際ツルセンター』へは釧路市内から車で約50分
— CHIE (@HOKKIDO_N) February 18, 2015
冬期間毎日14時から行われる給餌の様子を見学しに たくさんの人たちが訪れます pic.twitter.com/XLvGw9WJzk
冬期間だけオープンしているスペースが別館の「タンチョウ観察センター」です。こちらは11月から3月の冬の間だけ餌やりを見学することができます。非常に貴重な光景であり、多くのカメラマンが集まっているのです。
野生のタンチョウの人工給餌を行う
こちらの餌やりのときは野生のタンチョウもかけつけて300羽以上になるそうです。阿寒国際ツルセンターに大量のタンチョウが揃う姿は圧巻といえるでしょう。餌を求めて羽を広げる姿を撮影するカメラマンも多いです。
餌やりの時間は?
阿寒国際ツルセンターの餌やり時間は午前8時半から9時の間となっています。朝早くから行われるので寝坊しないように訪れましょう。また、季節は冬なので防寒具や車の整備も大切です。
冬季のみの開館で夏季は休館
別館のオープンは冬の間だけとなっているので、夏は休館となっています。夏に訪れた場合は野外飼育場の方でタンチョウを見学しましょう。夏は休館で冬にしか見れないからこそ、多くの観光客が餌やりを見るために訪れるのです。
阿寒国際ツルセンターの周辺情報とアクセス
通称グルスの名前で親しまれている阿寒国際ツルセンターの周辺情報やアクセスを確認しましょう。夏に来ても楽しめるスポットも要チエックです。阿寒国際ツルセンターにスムーズにアクセスできるように、行き方を予習しましょう。
道の駅阿寒丹頂の里に立ち寄ろう
北国の野生生物のドラマを感じられる阿寒国際ツルセンターです pic.twitter.com/ipwLys3yJq
— 釧路市観光振興室 (@kushirokankou) March 7, 2013
夏に訪れるときは道の駅「阿寒丹頂の里」がおすすめです。阿寒国際ツルセンターのグルスという愛称と同じく、丹頂の里では「クレインズテラス」という愛称がつけられています。これは「タンチョウが集う憩いの場所」という意味です。
地元の特産品やグルメに温泉も!
丹頂の里では地元の特産品やグルメだけでなく、日帰り温泉や美術館、キャンプやパークゴルフが用意されています。夏に訪れたときはキャンプやパークゴルフを楽しむのがおすすめです。
阿寒国際ツルセンターへのアクセス
周辺に丹頂の里もある阿寒国際ツルセンターへのアクセス方法を紹介します。電車とバスを使ったアクセス方法と空港から車で向かう方法を確認しましょう。どちらもアクセス方法は難しくないので要チエックです。
JR釧路駅からバスで約60分
電車はJR「釧路駅」からバスで約60分です。バス停は「丹頂の里」で下車しましょう。丹頂の里や阿寒国際ツルセンターがすぐにあります。夏場や冬場などは人が多くなるので時間にゆとりを持って行動しましょう。
釧路空港から車で約20分
飛行機は「釧路空港」から車で約20分とアクセスしやすくなっています。釧路空港からタクシーを使ってアクセスするのもおすすめです。冬のグルスに朝早い時間からアクセスしてタンチョウの餌やりを見学しましょう。
阿寒国際ツルセンターの基本情報
【名称】 | 阿寒国際ツルセンター(グルス) |
【住所】 | 北海道釧路市阿寒町上阿寒23線40番地 |
【アクセス】 | 電車:JR「釧路駅」からバスで約60分 車:「釧路空港」から車で約20分 |
【料金】 | 大人(高校生以上):480円 小人(小・中学生):250円 |
【公式HP】 | https://aiccgrus.wixsite.com/aiccgrus |
【備考】 | 別館は11月から3月末日まで営業(夏季休館) |
阿寒国際ツルセンターにタンチョウを見に行こう!
阿寒国際ツルセンター(グルス)について紹介しました。日本の大切なタンチョウを保護して飼育しており、間近に見ることのできる観光スポットです。タンチョウは絶滅危惧種に指定されており、長い時間をかけて少しずつ数が増えてきている生き物です。
冬にはたくさんのタンチョウが越冬地として釧路に訪れますが、その姿は当たり前のことではないことを学ぶことができます。タンチョウをとして自然を守る大切さを感じ取れるかもしれません。阿寒国際ツルセンターでタンチョウの美しい姿を目に焼き付けましょう。