札幌ラーメンや喜多方ラーメン、横浜家系ラーメンなど、全国にはご当地ラーメンが多数あります。一言にご当地ラーメンと言っても、醤油や味噌、塩など味も具材も異なっていて多種多彩。そして、今回ご紹介する「丸星ラーメン」もご当地ラーメンのひとつ、久留米ラーメンです。

久留米ラーメンとは、豚骨がベースのスープに縮れた細い麺が特徴です。久留米ラーメンの歴史は古く、1937年から始まります。「志那そば」と長崎名物である「長崎ちゃんぽん」のベースとなる豚骨スープを掛け合わせた久留米ラーメンは、あっという間に人気となりました。

九州にあるご当地ラーメンにも影響を及ぼした久留米ラーメンは、「食堂系」と「国道系」の2種類に分かれています。「食堂系」の久留米ラーメンは、あっさりとした味わいの豚骨スープ。それに対して、「国道系」の久留米ラーメンは、脂肪分の多いコッテリとした豚骨スープです。

国道系の久留米ラーメンは、国道3号線沿いにラーメン屋があったことから、「国道系」と呼ばれるようになったと言われています。

そして国道系の代表格なのが、今回ご紹介する「丸星ラーメン」です。丸星ラーメンは、1958年に開店した老舗のラーメン店です。地元の方を中心として長年愛されてきた丸星ラーメン。その人気の秘密について、メニューや値段を紹介しつつ解説していきます。

丸星ラーメンの正式名称は、「丸星中華そばセンター」です。国道3号にある丸星ラーメンの看板には、大きく「丸星中華そばセンター」と書かれ、連日多くの人が並び混み合っています。そんな丸星ラーメンを味わえる「丸星中華そばセンター」は、どのようなお店なのでしょうか？

「丸星中華そばセンター」の開業は、1958年の昭和33年です。久留米ラーメンが誕生した25年後に「丸星中華そばセンター」はオープンしました。オープンから以降、60年以上の月日が経過されてもなお、行列が絶えない人気店です。

「丸星中華そばセンター」があるのは、国道3号線沿いです。車の往来が多い国道3号線は、長距離トラックが多く通る道路です。そのため、長距離トラックのドライバーも多く利用し、その美味しさから口コミで人気となりました。

豚骨ラーメンと言えば、紅生姜がトッピングされていますよね。丸星ラーメンも紅生姜がトッピングされ、味のアクセントとして人気です。そんな豚骨ラーメンに必須な紅生姜の発祥は、丸星中華そばセンターが最初だと言われています。

丸星中華そばセンターでは、初期のころ紅生姜ではなく漬物がトッピングされていました。しかしながら、オープン当初、漬物不足となってしまいました。そこで、漬物の代わりにトッピングされたのが紅生姜です。今では紅生姜は豚骨ラーメンに欠かせない食材のひとつになりました。

丸星中華そばセンターが人気の理由として、24時間営業という点が挙げられます。朝昼晩、深夜問わずいつでもラーメンを味わえます。24時間営業は、特に深夜の時間も運転する長距離トラックを中心として、高い支持を得ました。

丸星中華そばセンターのメニューは、とてもシンプルです。ラーメンのメニューは、たった1つ「丸星ラーメン」のみとなっています。そして、値段も安いのが人気の理由です。驚くような破格の値段で、美味しい丸星ラーメンが味わえます。

丸星ラーメンの美味しさもさることながら、高菜やお新香、肉じゃがといった総菜が食べ放題なのも人気の秘密です。丸星中華そばセンターの店内には、セルフサービスの総菜コーナーがあります。総菜は、自由に好きなだけ取ることが出来ます。

丸星ラーメンと言えば、国道3号線にある丸星中華そばセンターのイメージが強いかもしれません。しかしながら、2019年9月には久留米市善導寺に「善導寺店」がオープンしました。丸星中華そばセンターからは、約9kmほど距離がある善導寺店。善導寺店では、丸星中華そばセンターと同じメニュー、同じ味が楽しめます。

丸星中華そばセンターには、丸星ラーメンを含めた人気メニューがいくつかあります。ここからは人気メニューの中で、特におすすめしたいメニューを紹介します。

1番人気のメニューが、「丸星ラーメン」です。丸星中華そばセンターのラーメンメニューは、丸星ラーメンの1種類しかありません。シンプルだけど深い味わいの丸星ラーメンは、創業以来ずっと愛され続けているヒットメニューです。

丸星ラーメンの値段についてです。丸星ラーメンの値段は、1杯450円。ラーメンと言えば、1杯の値段が700円～800円くらいが多いです。その値段から考えると、丸星ラーメンの値段はとてもリーズナブルということが分かります。

丸星ラーメンの麺は、ストレートのやや中太タイプとなっています。食べやすいストレート麺は、あっという間に完食してしまうこと間違いなしです。丸星ラーメンでは、替え玉もできるので、ぜひ注文してください。替え玉の値段は100円と、リーズナブルなのもおすすめポイントです。

丸星ラーメンには、チャーシューやネギ、海苔など一通りトッピングされています。またテーブルには、紅生姜や漬物があるので、お好みの量でトッピングも可能です。好きな分だけトッピングできるのは、とても嬉しいですよね。

丸星ラーメン以外にも、メニューがあります。それは、屋台の定番メニューである「おでん」です。おでんは、一品の値段が90円と安いので、一緒に注文するのもおすすめです。おでんのメニューは、大根や卵、こんにゃく、牛スジと多種多彩となっています。特に大根は、出汁がぎゅぎゅっと染み込んでいるので、人気メニューです。

丸星ラーメンと一緒に注文してほしいメニューが、「焼き豚」です。焼き豚の値段は、270円。旨味が濃縮された焼き豚は、ラーメンやご飯にぴったりと合います。丸星ラーメンでは、ライスも注文できますので、ぜひ一緒に味わってみてください。ライスの値段は、120円です。

人気絶大な丸星ラーメンは、カップ麺も発売しています。カップ麺は佐賀県に本社があるサンポー食品が発売されていて、商品名は「焼豚ラーメン×丸星ラーメン」です。2019年1月にカップ麺が発売され、全国のコンビニで購入することが出来ます。

カップ麺は、丸星ラーメンの濃厚な豚骨スープと中太の麺を再現し、カップ麺とは思えないほどのクオリティの高さです。

カップ麺もおすすめですが、丸星ラーメンはお土産用もあります。お土産用の丸星ラーメンは、3食入りで380円とリーズナブルです。なお、お土産用は生麺タイプとなっていて、自宅で麺を茹でる必要があります。お土産用の丸星ラーメンは、丸星中華そばセンターで購入することが出来るので、ぜひ自宅でも味わってみましょう！

最後に、店舗情報やアクセス、駐車場について記載していきます。丸星ラーメンを味わいたい方は、ぜひ参考にしてください。

丸星中華そばセンターは、24時間営業となっています。深夜早朝を問わず丸星ラーメンを味わえます。ただし、24時間営業を行っているのは、本店のみです。善導寺店では、24時間営業を行っていませんので注意してください。

またランチ時間は、特に混雑します。時には行列が長くできている場合もあるので、ランチ時間を避けて来店するのがおすすめです。

丸星中華そばセンターは、福岡県久留米市の国道3号線沿いにあります。久留米の中心から鳥栖方面へ北上した場所です。黄色い看板で大きく「丸星中華そばセンター」と書いてあるので、見つけやすいでしょう。

鳥栖ICからは車で約10分、電車だと最寄り駅は西鉄天神大牟田線の宮の陣駅となります。宮の陣駅からは、徒歩10分で丸星中華そばセンターに到着します。

丸星中華そばセンターの駐車場は、とても大きく広いので駐車しやすいです。駐車場が広いので、トラック等の大型車も利用できます。

また駐車場は店舗前はもちろんのこと、国道3号の道路を挟んで反対側にもあります。店舗前の駐車場が混雑しているばあい、反対側を利用するのもおすすめです。また駐車場には、トイレも設置してあります。

カップ麺も発売されるくらい人気の「丸星ラーメン」を紹介してきました。丸星ラーメンが味わえる丸星中華そばセンターは、国道3号線沿いにあり、とてもアクセスしやすいです。安くて美味しい丸星ラーメンは、何杯食べても飽きることはありません。ぜひ久留米を訪れたら、丸星ラーメンを味わってみてください！