2018年度の北海道の食料自給率（カロリーベース）は、なんと185%。ちなみに日本全体の食料自給率はわずか37%ですので、北海道は文句なしの「グルメ天国」だといってもよいでしょう。

そのため、安くて美味しいグルメを楽しむ目的で、北海道を訪れる旅行者も数多くいます。もちろん、ランチのレベルも高いですよ。

札幌の中心地は、札幌駅と大通駅一帯。このあたりは、札幌市時計台やテレビ塔、赤レンガ庁舎などの、札幌屈指の観光スポットが密集しています。そして、美味しいランチを提供するお店も軒を連ねています。

美味しいものが比較的リーズナブルな値段で楽しめる札幌ですが、旅行中、毎食、贅沢な食事を取っていれば、当然、お財布が悲鳴をあげてしまいますので、ところどころにカジュアルなランチを取り入れて、メリハリをつけましょう。

それでは、グルメ天国、札幌の美味しいランチをご紹介していきましょう。もちろん、料金にもこだわってみました。

「イシヤカフェ」は、ランチを軽く済ませたい日におすすめ。ホットケーキやパスタ、サンドイッチなどの、カフェメニューが楽しめるお店です。

こちらのお店は、北海道土産の定番、「白い恋人」の製造元である石屋製菓が運営するカフェで、白い恋人で使用しているホワイトチョコレートをブレンドしたソフトクリームがあります。1階の店舗では、お土産の白い恋人を購入することも可能。

「四季花まる」は、女性ひとりでも気軽に入れるお寿司屋さん。根室が本店となっています。回転寿司ではありませんが、新鮮でおいしいお寿司が1皿（2カン）260円（税抜）～という良心的な価格設定となっています。根室の地酒や季節の一品料理も味わえます。

大通駅から徒歩5分、時計台の隣の「時計台店」のほか、すすきの駅から徒歩3分のメルキュールホテル2階の「すすきの店」、地下鉄さっぽろ駅すぐの「PASEO店」などの支店があります。詳細は公式HPをご参照ください。

「一夜干しと海鮮丼 できたて屋 時計台店」は、店名のとおり、具沢山の海鮮丼と店内手仕込み、店内手仕上げにこだわった、美味しい一夜干し定食のお店。一品料理も220円～と非常に良心的な価格設定です。

店舗は、札幌時計台ビルの地下1階、ランチタイムは早めの11時～となっています。

「松尾ジンギスカン」は、北海道を中心にチェーン展開している、羊肉のジンギスカン鍋の専門店。札幌市には、地下鉄さっぽろ駅直結の駅前店をはじめ、大通南1条店、すすきの４・２店ほか、7つの支店が営業しています。

半世紀前、滝川市で誕生した「松尾ジンギスカン」は、創業以来変わらぬこだわりのタレを使っています。このタレは、羊肉を美味しく柔らかくするリンゴと玉ねぎを中心に、秘伝の香辛料をミックスして作っています。

羊の肉は牛肉に比べてカロリーが低いうえに、鉄分やビタミン、カルシウムが豊富でヘルシー。札幌駅前店では、3酒類の羊肉を一度に味わえる「3種食べくらべ」や、温泉卵やデザートまで付いた「特上ラムジンギスカン丼」が楽しめます。

「Japanese Ramen Noodle Lab Q（ラーメンQ）」は、北海道産の小麦を使った自家製麺が大好評の、地鶏スープにこだわるラーメン店。基本のラーメンが900円～1,200円の料金設定になっています。

せっかくの札幌旅行ですので、基本のラーメンに、とろ玉子、自家製ワンタン、炭焼チャーシューを贅沢にトッピングした、「LabQ全部トッピング」（700円）を付けて、贅沢してみてはいかがでしょうか。

「串鳥」は、北海道を中心にチェーン展開している焼き鳥店。焼き鳥店としては珍しく、ランチタイムから営業しています。ランチタイムは、ごはんとキャベツが食べ放題になりますので、なにかと野菜不足になりがちな旅行中には、嬉しいサービスです。

「SAPPORO餃子製造所」は、出来立てホヤホヤの餃子が自慢のお店。ボリュームいっぱいで、新鮮な野菜と肉汁がたっぷりと入っています。看板メニューの「大粒餃子」のほか、水餃子や揚げ餃子など、餃子のバリエーションも豊富です。

ランチタイムには、美味しい餃子とタレザンギ、塩ザンギとを組み合わせた定食が人気です。ボリュームたっぷりのランチセットが700円前後というお財布に優しいお店。ちなみに、ザンギとは、北海道の言葉で、鶏のから揚げのこと。濃厚な味付けが特徴です。

「海鮮問屋ヤマイチ根室食堂」は、札幌駅西口の高架下にある安くて美味しい鮮魚料理のお店。こちらもリーズナブルなお値段でランチを提供しています。

サーモンやいくらなどがたっぷり入った美味しい「海鮮グランプリ丼」が、680円（税別）という驚きの価格で、サッポロクラシックの生ビールがいつでも290円で楽しめます。旅先での昼酒は最高です。

「道議会食堂」は、基本的には議員や職員のための食堂なのですが、一般にも開放されている穴場のお店です。札幌のランドマークである、赤レンガ庁舎と同じ敷地にあり、旅行者は観光の前後に立ち寄りたいスポットです。

社員食堂的な内装のお店ですが、メニューは充実。安くて美味しいと、地元の人にも観光客にも大人気。ケチャップライスにふわとろ卵がたっぷりとかかった、デミグラスソースのオムライスも人気メニューのひとつです。

「十勝豚丼いっぴん札幌ステラプレイス店」は、雨の日でも雪の日でも傘いらず、札幌駅直結の「札幌ステラプレイス」の6階にあります。

ジンギスカンや焼肉のタレの製造メーカーである「ソラチ」社直営のお店。そのため、主役の国産豚の本ロースはもちろん、脇役のタレも自信を持ってお勧めできるお店です。

直火で焼き上げる美味しい豚丼のほかにも、ビールが進む豚皿もおすすめの逸品。女性ひとりでも入りやすい、明るく清潔なお店です。

「とんかつ玉藤札幌ESTA店」は、昭和27年創業の老舗とんかつ店。札幌市内に10軒もの店舗を展開しています。こちらのとんかつは、低温で18日間熟成させた豚肉を使用した「熟成とんかつ」。旨味と柔らかさを最大限引き出しています。ポストハーベストフリーのとうもろこし豚を使い、安心安全。

とんかつと、エビ、鶏、牡蠣などとの贅沢なセットもあります。職人さんが手で切ったシャキシャキの美味しいキャベツは、おかわり自由。旅行中の野菜不足に嬉しいサービスです。

「175°DENO担々麺（ひゃくななじゅうごどでのたんたんめん）札幌駅前通店」は、店主みずからが本場、四川省で買い付けた日本未上陸の「四川花椒」という香辛料と、自家製ラー油がウリの担々麺のお店。

こちらのおすすめは、青山椒をふりかけたしびれる「麻婆豆腐」。ただし、予約限定となるので、ご注意ください。辛い物の好きな人には、とくにおすすめのお店です。

「SALVATORECUOMO（サルヴァトーレ・クオモ）すすきの店」は、北海道産の食材にこだわったイタリアンのお店。ナポリ風ピッツァを日本に広めた、サルヴァトーレ・クオモ氏がプロデュースしています。ランチタイムは、ピッツア880円～、パスタ680円～という良心的な料金設定。

こちらのレストランは、豊水すすきの駅から徒歩1分のロケーションのダイワロイネットホテル札幌すすきのの1階にあります。テイクアウトは10%オフになりますので、ホテルのお部屋で友だち同士でワイワイ騒ぎながら食べるのもおすすめ。

「みゆきちゃん定食」は、ボリュームたっぷりで美味しい海鮮料理が、驚くほど安い価格で食べられます。近くに北海道大学があり、学生さんにもおすすめのお財布に優しいお店。店内の壁には、手書きのメニューが所狭しと貼られていて、そのお値段に驚くこと間違いなしです。

こちらのおすすめは、海鮮丼定食1,000円（税抜）。ご飯のうえに、新鮮な魚介類が隙間なく敷き詰められ、圧巻のボリューム。売り切れ必須のメニューですので、早めにお出かけください。

「楽笑屋（らうしょうや）」は、ワンコインでお釣りがくる美味しいランチが食べられる居酒屋。とくに日替わりランチは、390円という嘘のような価格です。しかも、3種類ほどから選択ができます。ライスのサイズも調整してもらえます。

ディナータイムも、9品のお料理と、サッポロクラシックの生を含む約60種類のドリンクの飲み放題が付いたコースがたったの2000円。

北海道でぜひ利用したいのが、回転寿司。ここ北海道なら、手軽な回転寿司でも、一流寿司店の味です。「海天丸 北23条店」は、職人さんの握る新鮮なお寿司が1皿120円（税別）～。ネタは、札幌中央市場やえりも漁港から直送されました。

平日限定ですが、10貫のセットが、わずか500円。お吸い物やソフトドリンクまで付いています。てんぷらやそば、茶わん蒸しまでついたと特上ランチセットでも1,300円ととてもリーズナブル。

「とりの介アピア店」は、JR札幌駅、地下鉄サッポロ駅から徒歩1分の抜群のロケーション。木を基調にした落ち着いたインテリア。リラックスできる掘りごたつ席や、ひとりでも気軽に入れるカウンター席もあります。

日替わり定食は、670円と770円（税抜）の2種類。メインの料理に、おかわり自由のご飯、味噌汁、サラダ、漬物が付いています。こちらのお店は、昼呑み派の人におすすめ。平日11時から18時までは、ハッピーアワーで、ドリンクが全品45%オフになります。

「スープカリーhirihiriOH!Ｄo-Ｒi（ヒリヒリオオドオリ）」は、大通駅から徒歩1分という抜群のロケーションのお店。スープカレーは北海道の郷土料理と化していて、現在、札幌だけでも200店舗を超えるスープカレーのお店があります。スパイシーで温かいスープカレーは北海道の風土にぴったりなのでしょう。

北海道のスープカレーの特徴は大きな具材がゴロゴロと入っていること。ヘルシーで栄養たっぷりです。こちらのお店の一番人気は、骨付きチキンカリー。ほろほろと崩れるバターの香りのチキンは、病みつきになること間違いなし。女性のイラストが描かれたオレンジの看板が目印です。

「花の舞 本店 札幌北2条店」は、北海道産の新鮮な魚介類を堪能できるお店です。平日のランチタイムには、数量限定ですが、ワンコイン（500円）の日替わりランチを提供しています。ほかにも、肉と魚の日替わり定食もあり、こちらは690円。

全体的に良心的な料金設定で、北海道の海の幸を楽しめます。和風で落ち着く内装も魅力です。

「らーめんサッポロ赤星」は、メディアなどでもたびたび紹介される人気のラーメン店。カウンター9席のみのレトロな雰囲気の小さなお店で、魚介でダシをとったあっさり醤油ラーメンが500円とリーズナブル。

お店のオリジナルである「さばにんにく粉」を適量ふりかけて食べるのが、サッポロ赤星流。

今回は、北海道、札幌の美味しくて安いランチタイムに営業しているお店を厳選してご紹介しました。札幌は、海の幸や和牛など、豪華な料理も比較的リーズナブルな価格で食べられる街ですが、「美味しいもの天国」ゆえ、つい、食欲が進み、お土産が増え、散在してしまう街でもあります。

そんなときは、お得なランチが強い味方となってくれるでしょう。良心的な価格のランチセットも、素材が新鮮なので味は一流です。