バブル時代から残る廃墟「恵山モンテローザ」の現在は?涅槃像や心霊情報!

北海道にある「恵山モンテローザ」は、バブル時代に建設された廃墟です。バブルの華やかな雰囲気を感じさせる恵山モンテローザは、現在どのような状態なのでしょうか?恵山モンテローザの現在や、当時の状況、そして心霊の噂などを解説していきます。

バブル時代から残る廃墟「恵山モンテローザ」の現在は?涅槃像や心霊情報!のイメージ

目次

  1. 1「恵山モンテローザ」とは
  2. 2「恵山モンテローザ」の歴史と概要
  3. 3「恵山モンテローザ」の内部の状況
  4. 4「恵山モンテローザ」の心霊現象は?
  5. 5「恵山モンテローザ」は廃墟マニアに人気のスポット!

「恵山モンテローザ」とは

五稜郭や函館山、朝市など北海道函館市は、全国的に有名な観光スポットです。2019年度に函館へ観光をしに訪れた人は、のべ536万人にも及び、観光地としての魅力の高さを感じさせます。そんな北海道函館市にある「恵山モンテローザ」は、あまりにも豪華すぎる廃墟として有名です。

そこで今回は、恵山モンテローザのスポットを当てて、営業当時の様子や廃墟となった現在、ホテルの内部の様子、そして心霊スポットの噂などを徹底解説していきます!

函館市にある複合リゾート施設跡

恵山モンテローザは、バブル全盛期に建築された複合リゾート施設です。恵山モンテローザがオープンするために、巨額の資金を投入させました。しかしながら、アクセスするのに不便な立地やバブル崩壊が重なったことによって、恵山モンテローザは閉鎖となります。恵山モンテローザは、廃墟となってしまいました。

場所は渡島半島の南東端亀田半島

恵山モンテローザがあるのは、函館市の中心部から車で約1時間ほど離れた北海道函館市柏野町です。北海道函館市柏野町は、渡島半島の南東端にある亀田半島にある自然豊かな街で、海岸線からは絶景を眺められます。

「恵山モンテローザ」の基本情報

住所 北海道函館市柏野町117-7
アクセス 函館駅から車で1時間

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「恵山モンテローザ」の歴史と概要

恵山モンテローザは、いつオープンしていつ頃まで営業していたのでしょうか?そして恵山モンテローザは、宿泊施設以外にどのような施設があったのでしょうか?ここからは、恵山モンテローザの歴史と概要を解説していきます。

1988年のバブル時代にオープン

恵山モンテローザは、バブル全盛期だった1988年にオープンさせたリゾートホテルです。オープンさせるにあたって、元々営業していた「恵山高原ホテル」を買い取り、さらに改築を行っています。

恵山モンテローザは、リゾートホテルがあるだけではありません。周辺には金の仏像やヨーロッパ風のプールなど、様々な観光ポイントを建築しています。

当時は巨大テーマパーク作る構想だった

恵山モンテローザがオープンした当時は、巨大なテーマパークを作る予定でした。当時、過疎化に悩んでいた恵山町に巨大なテーマパークを建築することによって、観光客を誘致することが目的です。恵山モンテローザの経営に乗り出したのは、当時札幌で鉄鋼加工メーカー会社をしていた「三井」でした。

第1期工事だけで300億円もの費用計画だった

「三井」によるテーマパークの構想は、とてつもなく巨大なものでした。計画は当初、何期かに分かれて建築する予定となっていました。

今、残っている当時の名残は、第1期の工事です。第1期の工事は、予算が300億円に及んでいて、70億円ほど使用されました。今もなお残る黄金色に輝く仏像や建物は、当時いかにお金が費やされたのかが分かります。

バブル崩壊で経営破綻

第1期の工事で、予算300億円中70億円が注ぎ込まれたところで、バブル崩壊起こります。バブル崩壊によって、経営は一気に悪化。300億円を投資して建築する巨大テーマパーク構想は、幻に終わってしまいました。

1997年に温泉以外の施設を閉鎖

バブル崩壊のあおりを受けた恵山モンテローザは、オープしてからたった9年の1997年に閉鎖となってしまいます。ただし、閉鎖したのはホテルのみで、日帰り温泉は営業を継続していました。

1999年に全ての施設が閉鎖

しかしながら、経営の悪化は改善することなく、ホテル閉鎖の1年後には日帰り温泉も終了となってしまいます。そして恵山モンテローザを営業していた「三井」が、1999年に倒産。それによって、全ての施設が閉鎖となりました。

現在は廃墟となりマニアに人気に!

恵山モンテローザは、一部を除いてほぼそのままの状態で閉鎖となりました。取り壊しを行う予算もなかったことから、ホテルの館内にある家具やカーテンなどが、ほぼ残されています。廃墟となった現在の恵山モンテローザは、朽ち果てるに任せている状態です。

廃墟となってから長い年月が経過しているため、一部の部屋は、すでに崩壊が始まっています。金色に輝く煌びやかな仏像や、高級感の漂う調度品の数々と、崩れ行く廃墟のコントラストから、恵山モンテローザは、廃墟マニアから人気を集めているようです。

敷地や建物内部は立ち入り禁止

ただし、廃墟となった恵山モンテローザの中には入ることはできません。恵山モンテローザを所有していた「三井」が倒産してしまったため、現在の所有者は行政です。恵山モンテローザが廃墟となったことで、不法侵入者が相次ぎ、さらにボヤ騒ぎがありました。そのため、恵山モンテローザの敷地内や建物内部へ侵入することは厳しく禁止しています。

「恵山モンテローザ」の内部の状況

巨額な金額を費やした恵山モンテローザは、営業当時は豪華でとても煌びやかな雰囲気が感じられた施設でした。恵山モンテローザの内部には、何があったのでしょうか?そこで恵山モンテローザの内部の状況について、ご紹介していきます。

仏像や女神像などが至る所にある

恵山モンテローザの内部には、黄金色に輝く仏像や女神像が至る箇所にありました。どの像も金色や銀色に輝いていて、いかにお金を費やしたのかを感じられます。

特に高さが30m近くある、「繖産山恵龍王子大観世音菩薩像」です。巨大な菩薩像は、他の仏像や女神像と同じように黄金色に輝いていました。また菩薩像の近くには照明が設置されていたことから、営業当時はライトアップしていたようです。

シンボルだった涅槃像は現在はない

恵山モンテローザのメインには、巨大な涅槃像がありました。涅槃像は、恵山モンテローザのシンボルとして設置され、観光スポットとして人気を集めていました。

横たわる涅槃像は、全長が45m、高さ11m、奥行きが12mもあり、世界最大級の大きさです。ブロンズ製の涅槃像で世界一の大きさは、福岡県の南蔵院で、全長が41mです。それよりも長い恵山モンテローザの涅槃像は、2000年頃まで敷地内部にありました。

涅槃像は買い取られ、現在、別の場所にあります。涅槃像を購入したのは、札幌南区にある寺院です。寺院には今も涅槃像があり、恵山モンテローザ当時のまま展示しています。

凱旋門や金閣寺のパロディがあった

涅槃像や菩薩像、女神像の他にも、巨大な建築物が恵山モンテローザにありました。ホテルの入り口には、パリの凱旋門を彷彿させる門や、京都の金閣寺をモチーフとした「金龍閣」です。どちらも、本物そっくりに建設されていて、恵山モンテローザがいかに力とお金を投資していたのかが伺えます。

ホテルや大きな屋外プールがあった

恵山モンテローザは、その他にもホテルや巨大な屋外プールがあります。ホテルは以前あった「恵山高原ホテル」を改築したもので、内部は本館と新館で分かれています。また外と同様にホテル内部も、ロビーや露天風呂などがこだわりを見せた豪華な造りでした。

大きな屋外プールの中心には、黄金の女神像が飾られていました。この黄金の女神像は、廃墟となった現在も残っています。その他にも黄金の天使の像や、噴水などがあり、細部に渡って手間暇をかけていました。

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「恵山モンテローザ」の心霊現象は?

恵山モンテローザは廃墟スポットとして有名ですが、一方で心霊スポットとしても噂が絶えません。恵山モンテローザは、なぜ心霊スポットとして知名度が高いのでしょうか?その理由について、紹介していきます。

具体的な心霊現象の話はあまりない!

心霊スポットとして有名な恵山モンテローザですが、事件や事故は発生していません。そのため恵山モンテローザを肝試ししに訪れた人たちからは、心霊現象の話はほぼありません。事件事故が発生していないのに、なぜ「心霊スポット」と言われるようになったのでしょうか?それには、いくつかの理由があります。

理由①廃墟特有の不気味さや空虚感がある

理由1つ目は、廃墟特融の不気味さが感じられ、周囲が荒れ果ててることから空虚感抱くためです。営業が終了し、人気がなくなってから何年も月日が経過した恵山モンテローザは、そのまま放置されています。

当時の面影が残っているまま廃墟となってしまったため、恵山モンテローザがある場所一帯は不気味な雰囲気が感じられます。また立派な仏像や女神は、草木に覆われ、見るも無残な空虚感が漂っています。

理由②建物は窓ガラスが割れておりボロボロ

理由2つ目は、ホテルといった建物は窓ガラスが割れていてボロボロな状態となっているためです。特にホテルはカーテンが設置されたまま、廃墟となっています。

月日が経過し自然と割れてしまった窓ガラスは、カーテンがむき出し状態です。風によって揺れ動くカーテンは、とても不気味で、幽霊が出そうな雰囲気を感じられ、心霊スポットとして噂されるようになりました。

理由③周辺には何もなく夜は真っ暗!

理由3つ目は、恵山モンテローザがある場所です。恵山モンテローザがある場所は、周辺には全く何もありません。そのため、夜になると暗闇が広がります。街頭すらない真っ暗な場所に佇む廃墟や仏像の数々は、薄気味悪いため、心霊の噂が広まりました。

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「恵山モンテローザ」は廃墟マニアに人気のスポット!

北海道函館市にある恵山モンテローザについて、紹介してきました。恵山モンテローザは、バブル経済真っただ中に建築された非常に豪華なホテルです。周辺には何もない場所ということもあり、閉鎖後もそのまま廃墟として残っています。

廃墟として有名な恵山モンテローザですが、敷地内は立ち入り禁止です。また場所柄、クマが出没し、敷地内にはクマの糞も発見されています。非常に危険なので、立ち入ることがないようにしましょう。

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この記事のライター
まなしま
東京在住。大阪が大好きで月に一度は関西旅行をしています。他にも東北道の駅スタンプラリーや沖縄離島巡りが好き!

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