「特急いさぶろう・しんぺい」で名物駅弁と九州観光列車の旅を満喫!
熊本から吉松を走る「特急いさぶろう・しんぺい」は車内に足元まで見える展示スペースを搭載した赤い列車です。鉄道好きにはたまらないスイッチバックに日本三大車窓の絶景、立売り駅弁に出会える駅もあります。そんないさぶろう・しんぺい号の由来や予約方法を解説してゆきます。
目次
魅力満載の観光列車「いさぶろう・しんぺい」
もしいつか観光に人吉に来られる時は、SL人吉か、いさぶろうしんぺい号を途中で利用するのおすすめ。
— マユム (@mamumayu) July 5, 2020
のんびり列車旅も良いぞ。 pic.twitter.com/2GygqAYTqJ
ご当地観光列車というものをお聞きになった事はお有りでしょうか。現代では車一つあれば日本全国旅出来てしまう時代ですが、そんな今こそ列車の旅が注目されています。
中でもその土地ならではの景色が楽しめ、のんびり進む列車内での駅弁は百貨店で買って食べる駅弁とは訳が違います。そんな観光列車の中で今回は九州の熊本から宮崎、鹿児島を運行している真っ赤な列車『いさぶろう・しんぺい号』の見所と予約方法までさくっとご紹介致します。
熊本・人吉〜吉松を結ぶ特急列車
「SL人吉」と「いさぶろう3号」。ひとまず座席確保完了。「SL人吉」については希望座席獲得は失敗。ただし窓側座席の獲得は成功した。球磨川の激流は席を立って展望ラウンジで眺める形でいこう。希望座席の件はもうしゃぁない。素直に我慢しよう。 pic.twitter.com/tNoLnfOMjD
— やぎは (@yagiha) July 5, 2013
「いさぶろう・しんぺい」号の出発地は熊本駅です。そこから列車に乗り込んで、南下し人吉駅、大畑(おこば)駅、矢岳駅、真幸(まさき)駅を経て吉松駅が終着駅となります。
各駅にも見所は満載です。スイッチバックや日本三大車窓ならではの味わいのある景色など、列車ならではの見所が多く、鉄道好き以外でも十分に楽しめる列車となっています。さらに欲を出せば、吉松駅からは別の観光列車に乗り継ぐことも可能という便利な面も持っています。
明治時代の鉄道技術を体感できる山岳鉄道
大畑駅(写真下)のスイッチバックと山の周囲をぐるっとまわり円を描くループ線、いさぶろう・しんぺいで訪れてみたいですね。吉 pic.twitter.com/0F1HO9QqEF
— 朝日新聞航空部 (@asahi_aviation) January 4, 2019
「いさぶろう・しんぺい」号が進む線路は明治42年にできました。それを西暦で言えば、1909年の事であり、今から約110年もの前という事になります。九州の山を進む訳ですから、それには技術が必要です。
途中にあるスイッチバックもその一つですし、車両が2両編成というのもその為でもあります。とかく山岳を行く列車は急勾配も多く、特殊構造の列車も少なくありません。このような場所に線路を引く為にとある人物が尽力します。その方の名が今回の列車の由来となっています。
霧島連山の大パノラマも楽しめる
「いさぶろう・しんぺい」号の魅力として挙げられるのは、この後も紹介いたします日本三大車窓が楽しめる点でもあります。現在の車両には、その景色を存分に楽しめるように車両の一部を上下ガラス張りにした展望スペースが設けられています。
足元を覗くような形にも窓がありますので、小さいお子さんがそこから自分で覗き見る事も可能です。カウンターテーブルも設置されていますから飲み物片手に車窓からの景色をお楽しみ頂けます。もちろん座席から駅弁と共にも可能です。
「いさぶろう・しんぺい」の列車紹介
8/6 KK出場
— キノハル (@Tanitetsu05) August 6, 2020
キハ47-9082 “いさぶろう・しんぺい” pic.twitter.com/fsvOQiedAM
3県を跨る観光列車「いさぶろう・しんぺい」に乗車する前に、まずはどんな列車かをご紹介いたしましょう。なぜこのような名前なのかの由来や魅力を知れば、こちらの列車にきっと乗りたくなる筈です。ご予約方法についてはもう少々お待ちください。
温もりを感じる木製インテリア
観光列車のお楽しみの一つはやはり車内の内装へのこだわりではないでしょうか。それぞれにコンセプトが設けられており、有名なデザイナーに依頼してまで設計されている事もしばしばです。
「いさぶろう・しんぺい」号の内装は一昔前のレトロ調が際立ちます。木造の座席や背もたれに、明治・大正時代を思わせる落ち着いた感じの生地素材のシートに使い、車窓の日よけはすだれの趣を取り入れています。
名前の由来は明治期の鉄道大臣から
人吉から一勝地まで行きました
— 山陰の乗り鉄 (@izumo187) September 25, 2017
入場券を買おうと思っていましたが時間がなく買えませんでした。
特急いさぶろうで吉松に戻ります。#最長往復切符の旅 その113 pic.twitter.com/1GxYDgSOGL
列車名の由来は明治42年当時の通産省大臣である山縣伊三郎氏の名前に由来します。この方はこの鉄道を開通させる為にとても貢献した人物であるからです。ちなみに「いさぶろう・しんぺい」号と呼びますが、実際は別々の呼称です。
吉松行の下りは「いさぶろう」号、逆に上り列車が「しんぺい」号と呼ばれています。当時の雰囲気を再現した車内はどこかレトロで現代の若い方にも珍しく映るのか人気があります。
足元までよく見える展望スペース
いさぶろう製作、両面に展望窓が付きました。 pic.twitter.com/Wz9kUXMvoV
— よんまる赤とんぼ (@40akatonbo) June 1, 2015
言葉で説明するよりも見た方が判りやすいだろうという事で、模型ではありますがツイートの画像を参照下さい。車体の一部に、通勤電車の出入り口よりも高さのある車窓が設置されています。
ここから見上げたりすることで座席の車窓からよりもより広い視野を持って風景を楽しみ事ができます。パノラマ写真の撮影にもこの窓があれば、素敵な1枚を撮る事が出来るでしょう。
「いさぶろう・しんぺい」の撮影ポイント
2年前に特急いさぶろうから見た球磨川。人吉城に向かっていました。あの時はこんなにエメラルドに輝いていたのに…なぜこんなことに…( ノД`) #球磨川 pic.twitter.com/YfPNe18p4q
— うさちび (@u3chib) July 4, 2020
車窓から見える景色を目に焼き付けるだけでなく、写真にも思い出として残したいという方の為に、ここではおすすめの撮影ポイントをご紹介します。車内でもアナウスがあるかと思いますが、予習しておくと慌てる事もなくなります。
車窓を楽しむなら奇数番号の席
一見どっちでもよさそうですが、進行方向によって車窓から見える景色が変わってくるのは当たり前です。という訳で絶景の見える席はどこなのかという事ですが、上り(吉松から熊本行き)であれば進行方向向かって右側、下り(熊本から吉松行き)であれば進行方向向かって左になるようです。
つまりはそれを座席番号に当てはめると奇数席という事になる訳です。お天気の確認と共にご予約の際の参考にしてみて下さい。
撮影ポイント①真幸駅~矢岳駅「日本三大車窓」
真幸ー矢岳駅間の絶景スポット pic.twitter.com/AUOKqATS7F
— Akabeko1001 (@Akabeko1001RS) July 17, 2017
先程から何度か言葉にしている日本三大車窓の景色である「矢岳越え」は山をループした後矢岳第一トンネルを抜けた先にあります。天気がよければ桜島までが見えるという絶景ポイントです。列車自体も各所で停車してくれますので、見逃す事はないかと思いますが参考になさって下さい。
撮影ポイント②大畑駅「ループ&スイッチバック」
スイッチバックっいう言葉は鉄道好きでないとあまり聞き馴染みのない言葉です。これは何なのか簡単に説明しますと、急な坂道を上る、あるいは下る為の特殊な運転形態の一つで、前進後退を繰り返す事で高低差のある場所を進むというやり方です。
「いさぶろう・しんぺい」号では大畑駅を過ぎた辺りで車内モニターから確認する事が出来ます。ここで見逃してももう一度矢岳と真幸の間でもありますので、ご安心下さい。ただし、ループ線の中にあるスイッチバックは大畑のものだけなので注意しましょう。
撮影ポイント③大畑駅「出世祈願の壁」
ループとスイッチバックと言う両方の走行方式を一緒に使う日本唯一の路線JR肥薩線の大畑駅-矢岳駅間。これは大畑駅舎内。名刺で埋め尽くされています!鉄道ファンの方々にとっては聖地のようです。何も知らない私は居た方に詳しく説明頂きましたw pic.twitter.com/7qycqnh3ti
— 風景写真家 高橋智裕 (@tomotakaenter) May 28, 2014
前後してしまいますが、大畑(おばこ)駅の駅舎の中には何も知らない人が目にしたなら驚くような光景が広がっています。それがこれ、名刺の壁です。千社札が神社に貼られているのは知っている方も多いかと思いますが、なぜ名刺なのか。
その由来はこの壁に名刺を貼ると出世するという噂が流れ始めたからだそうです。噂の出所は定かではありませんが、それを聞き皆願掛けに押ピン片手に張り始めたのだとか。今では柱や窓枠にびっしり貼られています。
撮影ポイント④矢岳駅「SL展示館」
やってきました『矢岳駅』
— ケム (@w650kem) March 28, 2018
はじめて生でみるとデカイ(笑) pic.twitter.com/fiBOihyDGv
昔の列車と言えば機関車です。中でも鉄道好きにはたまらないD51形・通称「デコイチ」が見られるのは矢岳駅にある展示館はなんと入館無料です。だいぶ建物自体の老朽化が進んでおりますが、それでもデコイチ本体の大きさからくる迫力は凄いです。
ちなみにデコイチとは日本で一番作られたとされている蒸気機関車であるD51形の愛称です。大凡1100台以上も作られましたが、現在復活し走っているのは1台のみのようです。
名称 | 人吉市SL展示館 |
住所 | 熊本県人吉市矢岳町4716−4 |
電話 | 0966-22-4011 |
アクセス | 矢岳駅よりすぐ |
営業時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | なし |
URL | 熊本県公式観光サイト |
撮影ポイント⑤真幸駅「幸せの鐘」
真幸駅、幸せの鐘
— grace (@green65535) June 11, 2017
一部では有名らしい pic.twitter.com/JxCd833POI
熊本から進む時、終着点である吉松の一つ手前の駅、それが真の幸せと書いて「真幸(まさき)駅」です。その名にちなんで幸せの鐘が設置されています。こじつけであってもやはり幸せになれるかもと思うと、鳴らしたくなりませんか。実際は国鉄時代に使われていた鐘だそうです。
公式の方には幸せに感謝するという意味のある幸せの鐘と紹介されています。どちらにせよ、減るものではありませんので、記念に鳴らしておきましょう。
「いさぶろう・しんぺい」の車内販売
現在、運休中のSL人吉のグッズを博多駅に売りにきていたので、ピンバッジとクリアファイルを購入。6年ほど前に一度だけ鹿児島中央からはやとの風〜いさぶろう・しんぺい〜SL人吉と旅をしたことがあった。また運転再開するといいな。 pic.twitter.com/9QIMoNgtYL
— ぼんち@ (@bonchi_g) July 24, 2020
新幹線の車内販売でおなじみの駅弁は勿論のこと、観光列車「いさぶろう・しんぺい」号には乗車記念になる特別限定グッズも販売されています。熊本からですと吉松に、吉松からですと熊本の終着駅につく前に、旅の記念にあるいはお土産にご検討下さい。
人吉の名物駅弁「栗飯弁当」
今日のランチは「宮崎こばやし熱中小学校・大人の遠足」で人吉〜吉松間を「特急いさぶろう」に乗るために人吉で買った「栗ご飯弁当」。結局、列車の中では食べずに吉松から小林へのバスの中で食べました。 pic.twitter.com/QUKpFHjF2w
— 原田 英男 (@hideoharada) February 17, 2019
「いさぶろう・しんぺい」号の停車駅である人吉駅で販売されているのが、こちらの栗めし弁当1250円です。栗の形をしたお弁当箱に栗の実がなんと5つも入っているから、なんだか顔がほころびます。
人吉駅ホームでは現在も駅弁の立ち売り販売がされているそうです。停車駅ではありますが、駅に降りなくても窓から買う事も出来る優れものです。この他にも人吉名産の鮎を使った鮎すしや鶏のてりやき弁当といった駅弁も販売されています。
可愛くデフォルメ「立体キーホルダー」
大家さんに借りた鍵を無くさないよう、いさぶろうのキーホルダーを付けてみた。 pic.twitter.com/jRGF1yhvRH
— みひ。CA sop (@miffymisumi) March 5, 2018
「いさぶろう・しんぺい」号の赤い車体が細かく再現された立体キーホルダーは本体のみの大きさは大凡3cm程度でしょうか。ちんまりとしていて可愛いです。価格は税込み価格で740円とまずまずなお値段です。電車好きのお子さんから大人の方まで使えそうなデザインです。
迫力満点「イラストクリアファイル」
車内販売でクリアファイルを購入😃(^_^)‼️いさぶろう・しんぺい限定😃(^_^)‼️ pic.twitter.com/d7k4kzRexI
— Masat 2020年は1日1日を元気に!! (@masat1968) January 28, 2020
写真ではなく、イラストとして描かれた「いさぶろう・しんぺい」号のクリアファイル350円です。A4用紙が入るサイズのものだと思います。やはりイラストは写真よりどこか優しい感じがして、味わいがあるように感じられます。
つかうのがもったいない「マスキングテープ」
お土産はいさぶろうしんぺいのマステ! pic.twitter.com/qYJSNmDZas
— やまだめ (@mgmymd) January 30, 2019
クリアファイルより更に手描き感たっぷりなデザインのイラストがなんとも言えないのは、マスキングテープ380円です。
ちなみに九州を走る有名列車6つとセットになったタイプであれば、鉄コレというサイトにて税込1833円で販売しておりました。もし、ご興味のある方で現地にはどうしてもいけないという方はご利用してみては如何でしょうか。
「いさぶろう・しんぺい」の予約方法
特急 いさぶろう・しんぺい号。名前は逓信大臣 山縣伊三郎、鉄道院総裁 後藤新平から。#肥薩線 pic.twitter.com/CBaFZros2A
— azumi@おとめ座超銀河団 (@nyaon13) May 21, 2020
「いさぶろう・しんぺい」の魅力を知ってしまったら、今度は予約方法です。「列車の予約方法なんてもう知っている」と言わずに、念の為確認していきましょう。
乗車1ヶ月前から予約可能
「いさぶろう・しんぺい」の切符確保については、基本1ヵ月前より予約購入が可能です。詳しい運行状況や時刻表については九州旅客鉄道株式会社のHPより確認する事が出来ます。
URL | 九州旅客鉄道株式会社公式HP |
予約はインターネットが便利
JR窓口でも予約は勿論可能ですが、手軽に済ませたいのであればインターネットからをおすすめします。「いさぶろう・しんぺい」を運行しているのは、先程も書きました通り九州旅客鉄道株式会社であり、つまりはJR九州です。
ですので、JR九州のホームページにアクセス頂ければ、自動的に空席情報や運行時間が確認できます。支払いまで可能となっていますので、非常に便利です。
観光に便利な「肥薩線のんびりきっぷ」
おはようございます。
— のりまき (@norimaki561226) June 20, 2020
一昨日からJR九州各線とも通常運行に戻りましたね。
SLも復活。
2020.06.20 肥薩線鎌瀬・瀬戸石間SL人吉 pic.twitter.com/hre6P90297
九州観光を列車でゆったりしたいのであれば、こちらの肥薩線のんびりきっぷがおすすめです。なぜなら、こちらの切符は3日間指定区間乗り放題だからです。一部指定席に追加料金が発生する場合がありますが、「いさぶろう・しんぺい」についての指定席は追加なしでご利用頂けます。
熊本→吉松 いさぶろう1号 キハ47-8159[3] 指定席 #乗車記録
— おおぎ (@oogzk) October 9, 2016
のんびりきっぷ使って今日は3人で乗ります!(๑•̀ㅂ•́)و✧ pic.twitter.com/AjyUZCLYDA
ちなみに区間は熊本から人吉、隼人および鹿児島中央から霧島神宮までと、新幹線では博多から鹿児島中央に限り利用が可能です。お値段は出発駅により異なりますが、熊本発で10690円です。
「しさぶろう・しんぺい」を熊本から吉松まで特急として利用した場合、片道だけで4010円(指定席かつ特急券の場合)かかりますので、それを聞けばかなりお得だという事が判るのではないでしょうか。ただし、こちらは窓口のみの販売です。ご注意下さい。
「いさぶろう・しんぺい」以外の九州観光列車4選!
鬼滅の刃の無限列車のモデル、まいてつやSL人吉でもお馴染みハチロクやん…… pic.twitter.com/rn5BPLH95K
— ふє( ˘ω˘ )эぐ (@fuguuna_6_2) August 2, 2020
九州には「いさぶろう・しんぺい」号の他にも観光列車は存在いたします。希望の目的地が近いのであれば折角の旅ですし、観光列車を使って優雅に旅を楽しんでみるのも悪くありません。
なお、これからご紹介する列車はJR九州のホームページから予約が可能です。気になりましたら、チェックしてみて下さい。
①列車好きなら一度は乗りたい「SL人吉」
今日は8月6日ということで
— 新川佐紀衛門 (@saharin2000) August 6, 2020
「ハチロク」にしましょう。この姿…また見たい。
祈・早期復旧、応援してます✨#肥薩線 #人吉 #8620型 #SL人吉 pic.twitter.com/fXep5wSBgi
「デコイチ」についで好きな機関車と言えば「ハチロク」と言う方も多いのではないでしょうか。そんなハチロクに乗れるのは、「いさぶろう・しんぺい」と同じ肥薩線・熊本から人吉を走るSL人吉です。
先頭の機関部を含めての4両編成で展望ラウンジは勿論、ミニSLミュージアムを完備している特殊列車です。人吉の名産である栗ジャムや栗最中あいすの他、駅弁ハチクロ弁当も販売しており、機関車好きにはまらない旅がおくれる事でしょう。
②最南端を巡る列車旅「指宿のたまて箱」
なんちゃら男爵みたいな「指宿のたまて箱」もサイコーでした。 pic.twitter.com/S3NiLiWNhm
— えれぷろ (@elepro2) September 27, 2018
2両編成のツートンカラーが特徴的な指宿のたまて箱は乗車時からびっくりする仕掛けが満載です。玉手箱という名の通り、由来は浦島太郎の物語のアレがモデルとなっており、乗ろうとすると煙の代わりにミストが乗客をお出迎えします。
車内も一風変わった仕様で、古風な着物を思わせるシート柄に海側の座席はくるんと回る回転椅子仕様となっています。車内自体は全体的に明るくキッズルームも完備しており、家族旅行にも対応しています。
違うな、鹿児島中央から指宿は「特急 指宿の玉手箱」で行くべき。 pic.twitter.com/oHm3s7Cjaj
— ゆき (@shizu_yuuki) July 30, 2016
名物駅弁もいいですが、こちらに乗ったなら指宿ブランドの卵「いぶたまスイーツ」かカメロンパン240円がおすすめです。
特にカメロンパンは列車の由来となっている浦島太郎の亀からの発想で作られたもので、半分に薩摩芋ペーストの入った珍しいメロンパンで車体のツートンにも見えて見た目にも楽しい仕様となっています。
③漆黒の車体がカッコいい「はやとの風」
はやとの風も撮れた! pic.twitter.com/qRb1EeP8MU
— きりしまの街で (@NH_1011J) August 11, 2020
漆黒の外観とは裏腹に車内は木の香りがしてきそうな木目が明るい列車がこのはやとの風です。「いさぶろう・しんぺい」号の到着あるいは出発駅である吉松駅から鹿児島中央駅までを走り、山旅の後の水面の先の桜島の風景はまた格別です。
先程述べた通り乗り継ぎにもなる駅である事からはやとの風といさぶろう・しんぺいの二つがついた携帯ストラップ740円も販売されています。お酒が好きな方は薩摩芋で作られた発泡酒と共に、お土産にどうでしょうか。
はやとの風で販売されてた駅弁 かれい川買ってみた pic.twitter.com/FMWGxpvpcf
— 鍵っ子アグニ@8/11 12 13 14北海道旅行 (@AGUNI_key_pso2) September 7, 2019
そして、もう一つのお楽しみである駅弁ですが、かれい川という名のお弁当1200円がおすすめです。地元の山の幸が詰まった素朴なお弁当です。ただし、この駅弁は事前予約(駅弁引換券)が必要になりますので、ご注意下さい。
さらに運が良ければこちらの名前の駅、嘉例川(かれいがわ)駅にてメイドさんがお出迎えへ見送りをしてくれる事がございます。出会えるかどうかは運次第ですが、国登録の有形文化財である駅舎をPRする為にお仕事されているそうです。
④リゾート感溢れる「海幸山幸」
南郷にちなはJR九州の日南線の南郷駅のでんこだー
— 〔でんこ〕美深ふぶ (@hubu_bifuka) March 1, 2016
元ネタはキハ125形400番台の特急「海幸山幸」だなー(画像はWikipediaより) #駅メモ pic.twitter.com/xyLEdsV8Lk
はやとの風よりも更に木を使い、ナチュラルな列車といえば宮崎を走る海幸山幸(うみさちやまさち)です。地元の飫肥杉を車内全体に使用しており、不思議とリゾート感が感じ慣れる車内となっています。
見所は何といっても車窓から見える鬼の洗濯板と列車名の由来ともなっている「海幸彦・山幸彦の伝説」を紹介した紙芝居サービスです。手作りの紙芝居でほっこりできます。ちなみに運行場所は宮崎駅から南郷駅までとなっています。
昨日、海幸山幸のタオルも買ったけどいい感じ
— ふじもん (@ryohei400) October 27, 2019
飴久しぶりに貰った pic.twitter.com/5NCUm7xzNM
車内販売では客室常務員さんがデザインしたオリジナルタオル1000円や宮崎名物のチーズ饅頭160円が販売されています。宮崎マンゴー地サイダー270円も思ったより甘くなく飲みやすい仕上がりで人気の商品です。こちらのみのんびりきっぷの対象範囲ではございませんので、ご利用の際はご注意下さい。
「いさぶろう・しんぺい」で九州の旅を楽しもう!
特急いさぶろう・しんぺいで人吉へ。
— Kispucca🐾🐾⋆*☆ (@kispucca83) December 6, 2017
熊本から人吉へ球磨川を沿って走るレトロな観光列車☆
♪さあ旅に出よう〜。「FUTURE TRAIN」を聴きながらしばし車窓の旅🎵
記念乗車証貰えるよ😊#来たよクマモトオオイタ #キスマイクマモトオオイタ pic.twitter.com/UBIUqUl8Zu
如何でしたでしょうか。肥薩線生みの親の名に由来する特急「いさぶろう・しんぺい」号は1日2往復のとても貴重な列車です。ですが、うまく乗り継げば「いさぶろう・しんぺい」だけでなく、他の九州観光列車をもお得に楽しめます。
ですので、他県からお越しの際はぜひゆっくりとのんびりきっぷで巡ってみて下さい。乗車記念のスタンプも各列車に設置されていますから、お子さんと一緒であればいい思い出になのかと思います。
そして最後にアニメ好きさんにプチ情報を残しておくと、どうやら人吉駅や大畑駅のある地域はニャンコ先生でおなじみの夏目友人帳の舞台となっている地域だそうです。
加えて、新幹線変形ロボ・シンカリオンには今回取り上げたいさぶろう・しんぺい由来のサブキャラクターがいるとの情報もありました。大人も子供も作品の舞台、あるいは由来の列車に思いを馳せる事が出来る九州列車の旅、一度計画してみては如何でしょうか。