長崎県になる五島列島は字の通り、中通島、若松島、奈留島、久賀島、福江島の5つの島からなっています。船や飛行機で向かうこともできます。そんな五島列島の郷土食であるのが今回ご紹介する五島うどんです。その食感や味わいに一度食べると病みつきになる人が多い、特徴あるうどんです。

五島うどんは、讃岐うどんや稲庭うどんと並び日本の三大うどんの1つと言われていますが、五島うどんがどんな特徴があり、歴史があるのか知っている方は少ないかもしれません。

そこで、五島列島の名物である五島うどんの特徴やその歴史、五島列島で味わう際にオススメのお店や自宅で五島うどんを味わうのにぴったりの通販情報までお伝えします。

長崎県の五島列島の郷土食で名物である五島うどんですが、一般的なうどんと何が違うのでしょうか。使われている素材や作り方にも特徴があるようです。また、五島うどんが作られるようになった歴史についてもお伝えしていきます。

日本三大うどんである五島うどんは、一説にはうどんの起源とも言われていますが、他の讃岐うどんや稲庭うどんと比べると知名度が低いため初めて聞いたという方もいるかもしれません。それは、五島列島が長崎県でありながら本土がから離れているため、島の中だけで味わわれており、本土に伝わりにくかったためと言われています。

五島列島の地元の人のみが知っていた幻のうどんともいえるような五島うどんですが、どのような歴史があるのでしょうか。日本三大うどんと言われる、美味しいうどんについて詳しくお伝えしていきます。

五島うどんは歴史が深く、伝わったのは遣唐使の時代であったと言われています。遣唐使の時代には、五島列島が日本で西に位置するため中国大陸からの渡航者の経由地となっていました。そこで、中国大陸の文化が伝わってくる中で、食文化も影響を受けたと言われています。

その食文化の中でも索麺（さくめん）という麺が伝わってきて、それが五島うどんの原型と言われています。日本のうどんの発祥でもあったと言われており、知名度は低いですが歴史ある味わいになっています。

遣唐使の時代には伝わり作られ始めていた五島うどんは、古くから五島列島の郷土食として地元の方に愛されてきました。またうどんに合わせるつゆは、五島列島で水揚げの多いトビウオを使って出汁をとり、その出汁のつゆで味わうのが一般的です。

トビウオからとられる出汁はあごだしと呼ばれ、一般的なかつお出汁や昆布出汁とはまた一味違う旨みがあり、五島うどんとの相性は抜群です。五島うどんを味わう際には、甘みと旨みを感じるあごだしで味わってみてください。

五島列島の郷土食である五島うどんは、麺自体は丸くうどんにしては細い麺で、そうめんに近い雰囲気です。五島うどんは、2本の棒に交互に8の字を描くようにうどんを掛けていくいく手延べ製法で作られています。

また、他の地域の手延べうどんには手延べの際に麺と棒がくっついてしまわないように粉が使われることが多いのですが、五島うどんは地元の名物でもある椿の油が使われています。その椿油を麺に塗っていることから、伸びにくくコシのある五島うどんに仕上がっています。

椿油の効果でぷるぷるに、かつ艶やかに茹で上がる五島うどんですが、「地獄炊き」と呼ばれる釜揚げタイプで食べるのが一般的です。他のうどんよりも細い五島うどんはツルっと喉越しもいいのが特徴で、他の麺よりもついつい食べ過ぎてしまうという方が多いです。

また乾麺であるため、五島列島のお土産としても五島うどんは人気があります。日持ちもしますし、家で簡単に名物の地獄炊きをでたのしむことができるため、五島列島のお土産として五島うどんはおすすめです。

歴史ある五島うどんは色々な食べ方がありますが、ご当地では地獄炊きと呼ばれる釜揚げタイプの食べ方がポピュラーです。そんな本場の地獄炊きと、焼きアゴをたっぷりと使ったつゆで味わう本場の味わいを地元長崎県で食べてみてください。厳選したおすすめの五島うどんの店を7店舗ご紹介します。

昭和63年にに五島列島の中で初めて五島うどんの専門店として開店したのが、竹酔亭（ちくようてい）です。小上がりの席があるので、家族連れでも安心して五島うどんを味わうことができます。竹酔亭は地元の五島うどんの製麺所であるますだ製麺の直営店なので、お土産に購入することも可能です。

五島うどんのポピュラーな食べ方であり、名物の地獄炊きについては、準備等が必要なため事前の予約が必要です。五島列島で味わうのであれば、やはり地獄炊きで！という方は必ず予約をしてから訪問するようにしてください。また営業時間もランチタイムのみとなっているので注意してください。

中通島の有川港というフェリー乗り場の近くにある五島うどんの里は、立地も便利なことから観光客でにぎわっているお店です。併設の施設では、製造工程の見学や製造体験などもできる貴重なお店です。製造工程を見てから食べる五島うどんは格別です。

ランチタイムのみの14時30分までの営業ですが、ツルっとした食感の五島うどんが様々な味わいで楽しむことができます。有川港が捕鯨の港であったことから、鯨串の定食など鯨のメニューも合わせて味わうことができます。

五島列島の中でも一番大きな福江島にある美女花（みじょか）は、歴史ある武家屋敷を観光として楽しめる武家屋敷ふるさと館の中にあります。そのため観光の途中で、五島うどんを味わうことができるのでとても便利です。

喫茶店であるためパンケーキやかき氷やパフェなどのカフェメニューもありますが、地元の五島豚をつかった五島うどんメニューや、五島うどんをアレンジしたパスタ仕立てのメニューなどがあります。他では味わうことができない五島うどんを味わえるのでおすすめです。

五島手延うどん おっどん亭は、駐車場が広々とした店舗で食事もお土産も購入することができる便利なお店です。店内は広々としたテーブル席になっており、グループでの訪問でも五島うどんを味わうことができます。

五島列島で有名な中本製麺所の直営店で、トビウオを炭火で焼いた焼きアゴ使った出汁が絶品です。名物の地獄炊きも味わうことができます。福江島にあり、福江港から車で10分程度のところにあるので是非観光の途中に味わってみてください。

店内に店名の由来であるばらもん凧が展示されているばらもん亭は、五島うどんでは珍しい生麺が使用されています。名物の地獄炊きは定番の乾麺ですが、それ以外のうどんメニューは生麺を使っており他では味わえないよりもちっと、ツルとったした食感が楽しめます。

変わり種のメニューも多く、あごだしカレーうどんなど五島うどんらしい味わいをアレンジしたものから、地元の五島豚のピリ辛肉そぼろののった五島豚のジャージャーうどんなどが味わえます。ジャージャーうどんは辛さの調整もできることからお好みの1杯を味わうことができます。

いけす割烹 心誠（しんせい）では、名物の五島うどんだけでなく、五島列島近海でとれる新鮮な海鮮料理を味わうことができるお店です。ランチタイムだけでなく、ディナータイムも営業しているためお酒を飲みながら味わうことも可能です。

店内はカウンター席やテーブル席、個室もあるのでどんなシーンでも利用しやすく、ゆっくりと食事を楽しむことができます。ランチでもディナーでも、五島うどんがレギュラーサイズとミニサイズから選ぶことができるので、〆におすすめです。

窓際の席から五島の海を見渡すことができる鬼岳四季の里は、五島列島の福江島のシンボルともいえる鬼岳のふもとにあるお店です。事前に予約をすれば五島うどん作りの体験ができたり、お土産コーナーがあるので旅のお土産として購入することもできます。

鬼岳四季の里の名物といえば、五島牛ぶっかけうどんです。茹でた麺を冷たい水でしめているのでよりツルっとした五島うどんの喉越しを楽しむことができます。近くには観光スポットの鬼岳天文台もあるので、観光と合わせての訪問がおすすめです。

五島うどんは、基本的には乾麺であることから旅のお土産や通販でも取り寄せしやすいのが特徴です。茹でるだけで食べることができる五島うどんは、五島うどんを食べたことにない方でも美味しく食べることができるためお土産におすすめです。

お土産がすぐに渡せない場合に気になるのが賞味期限ですが、五島うどんはほとんどが乾麺のため安心して購入することができます。また、自分で実際に食べて美味しかった五島うどんを買って帰ることで、自宅でも五島の歴史ある五島うどんを味わうことができるのでおすすめです。

五島うどんは乾麺ゆえにお土産にぴったりなのですが、多くの方に渡したい場合には重量が気になります。そんなときは、自宅から通販でお取り寄せをすることもできます。また、後日五島うどんが食べたいと懐かしく思い出した際にも、お気に入りの製麺所を覚えておくと通販で取り寄せることができるので便利です。

通販の際には、各社でメニューや乾麺か冷凍麺かなどを選ぶことができたりすので、旅先で食べられなかったメニューを選んでみるのもおすすめです。また、五島うどんを食べる際に必要なアゴダシがセットになっているもの、なっていないものがあるので、確認して購入するようにしましょう。

五島うどんをお取り寄せする際におすすめのネットショップを、4つ厳選してみました。実際に五島列島で直営店があり味わうことができるお店や、店舗はないものの物産展などで人気のお店まで揃っています。歴史ある五島うどんを是非お取り寄せでも楽しんでみてください。

五島うどんの産直通販 五島マルマスは、現在もですが島のアイスキャンディー屋さんとして創業したお店です。現在では五島うどんを自社で製造して、通信販売を行っています。乾麺が中心の五島うどんですが、創業時の冷凍技術を使い独自で冷凍麺を開発しており取り寄せすることができます。

五島列島でも珍しい乾麺以外の五島うどんが味わえるので、冷凍麺で味わってみたい場合にはおすすめのネットショップです。オリジナルの梅うどんやわかめうどんなどもありますので、ベーシックな五島うどんとの食べ比べもできて楽しめます。

太田製麺所は、大正8年創業の創業から100年を超える老舗の五島うどんの製麺所です。その歴史ある製麺所の味わいと通販で取り寄せて楽しむことができます。パッケージもとてもおしゃれなので、お取り寄せでけでなく、お中元やお歳暮に利用される方が多いです。

五島列島では「つ」と呼ばれる五島うどんのふし麺の販売や、本格的に自分で焼きアゴから出汁が獲れるように焼きアゴやすぐに食べることのできる粉末のアゴダシスープまで揃っており、目的に合わせて五島うどんと一緒に取り寄せることができます。

五島手延うどん協同組合は、五島うどんの匠と呼ばれる各種製麺所の麺を取り扱っているネットショップです。各製麺所ごとにこだわりや特徴も違ってきますので、特定のお気に入りの製麺所がまだない場合や、色々な製麺所の五島うどんを味わってみたい場合にはこちらでのお取り寄せがおすすめです。

おすすめのお店で紹介した竹酔亭を運営しているますだ製麺は、ネットショップも運営しています。にじいろざるうどんセットやトマトが練り込まれた五島手延べトマトうどんなど変わった乾麺メニューがあり、プレゼントにもおすすめです。

ますだ製麺の五島うどんといってもそれぞれに特徴があり、名物の地獄炊きを味わいたいときには、スープやつゆがセットになる本格的な地獄炊きが味わえるセットメニューなども用意されています。自宅で本格的な五島の味を楽しむことができます。

長崎県五島列島の郷土食である五島うどんの歴史や特徴、おすすめのお店からお取り寄せのネットショップまでご紹介しました。現地で食べる独自のメニューもおすすめですが、自宅で自分でシンプルに味わったりアレンジメニューで楽しむのもおすすめです。是非日本三大うどんである五島うどんを味わってみてください。