博多うどんは、讃岐うどんの硬くてコシのある麺ではなく、うどん麺にコシがなく長時間にこまれたようなやわらかさが特徴です。

麺にコシがないので苦手と思う人もいますが、一度食べてみると、麺を具材・出汁と一緒に食べることで讃岐うどんとは違う楽しみ方と美味しさを発見できます。そんな博多のうどんの名店といわれているのが「うどん平（たいら）」で、開店前から行列ができる人気のお店です。

博多うどんの出汁が染みた柔らかい麺は、よそでは食べらない美味しさがあります。その中でも人気店の「うどん平」は、福岡出身のタモリさんも帰省のときには、必ず立ち寄るぐらいお気に入りのお店としても知られています。

また、有名な店舗にも関わらず良心的な値段や、店主がひたすら黙々と麺を打ち、茹でる姿が名物となっています。

「うどん平」は、混雑必死のお店です。そこで、「うどん平」の混雑状況について事前に調べてから行くことをおすすめします。ただ、混雑を避けてしまうと逆にお目当てのうどんが売り切れてしまう場合もあり得ますので、状況を見極めながらお店へ行ってみましょう。

「うどん平」は、1974年からでオープンしているお店で、創業40年以上になる博多の中でも老舗のうどん店です。博多うどんでおすすめのお店として紹介する博多っ子も多く、食べログでも「食べログうどん百名店」に三年連続選出されるなど、博多を代表するうどん店といえます。

「うどん平」は、創業以来構えていた店舗がテナントビル立退きになりました。そこで2019年8月に旧店舗から徒歩5分程度の場所に移転オープンしています。博多駅から店舗までの距離が旧店舗に比べて少し離れてしまいましたが、それでも徒歩15分以内で行ける場所なので人気度は以前と変わりません。

土日は別ですが、平日に博多でおいしいからといって行列が出来るお店はそんなにありません。思っているよりもスムーズに入れます。ですが、うどん平では平日でも開店前から人が並んで混雑していることが多いです。行列が出来ていることからも博多で有名かつ人気がたかいうどん店だということが伝わります。

日によっては30人から40人並ぶこともあるため、店内に入るための待ち時間は必須と考えておく方が無難です。人が並んでいないときは、運がいいのでぜひ入店してみて下さい。

店内は座席数がさほど多くないため、開店とほぼ同時に満席になります。特に、正午を過ぎから行列が更に伸びるので、その分待ち時間も長くなります。40分前後待つと覚悟してきましょう。

正午からのランチタイムが終わる時間ぐらいになると、店内は落ち着いてきます。席もゆっくりと座ることができますので、混雑している状態が苦手な人はランチタイム終わりかけの時間を狙って来店することをおすすめします。

ただし、気を付けないといけないのが、「うどん平」の営業は麺もしくはスープがなくなり次第終了します。他にもお目当てのうどんのメニューが売り切れていることもありますのでお目当てのメニューがある人は、やはり開店前に並ぶことをおすすめします。

特に土曜日になると、来客も多く混雑するので早めに閉店する可能性が高いです。来店の時間は気を付けましょう。

うどん平の人気メニューや幻の一品を紹介します。なかには、タモリさんおすすめの一品もありますのでチェックしてみましょう。おすすめのメニュー以外にもおいしいものがたくさんあるので、お腹に余裕があれば１杯だけでなく2~3杯注文してみてください。

うどん平らのおすすめメニューといえば「肉ごぼう天うどん」を紹介する人がほとんどでしょう。店内では、ただひたすらごぼう天を揚げる人がいるぐらいの人気メニューです。実は定番の博多のうどんといえば、「ごぼう天うどん」。福岡では「ごぼ天」と呼ばれており他県ではあまり見かけないトッピングです。

そして、タモリさんの「うどん平」のおすすめメニューも「ごぼう天うどん」です。ごぼう天のサクサク感はまるでクリスピーのようになっており、ごぼうの歯ごたえもたまりません。きっと、その美味しさの虜になってしまいます。

ですが、「肉ごぼう天うどん」というメニューはありません。「肉うどん」にトッピングで「ごぼう天」をオーダーしましょう。それでも値段は650円ととてもリーズナブルな値段です。

ラーメンでラー油などをかけて味変を楽しむように、うどんでも一味などをかけて味変をする人がいるでしょう。「うどん平」でのおすすめの味変は、テーブルに乗っている柚子胡椒をかけること。

常連客は、前半になにもかけずにうどんを楽しみ、後半に柚子胡椒をかけて出汁の香りの変化を楽しみながらうどんを食べています。一味もテーブルの上に準備してありますが、常連客の多くは柚子胡椒での味変を選んでいます。

その日に厳選されたえびが入荷していないと用意されていない幻のメニューといっても過言ではありません。しかも準備してある数が少ないため、正午になる頃には売り切れ必至の人気のメニューです。

えびをそのまま揚げたてんぷらはサクサクした衣とえびの甘みが汁にしみこんで絶品です。こちらを目当てに訪ねる場合は、開店前と同時に入店するぐらいの時間を狙う方がいいでしょう。早めに並ぶことをおすすめします。

ごぼう肉うどんの次に人気なのが「丸天うどん」です。こちらは、出汁をしみこませた丸天を味わいながらうどんを食べることがおすすめです。

こちらも、「ごぼう天」をトッピングして注文する人が多いです。味の染みた丸天とごぼう天の歯ごたえを楽しみながらうどんを食べましょう。トッピングをして注文しても値段は550円となっていますので、2杯目に注文してもいいかもしれません。

以前は、かしわおにぎりとおいなりがありましたが、移転に伴いに変更にかしわめしのみになりましたが、人気の高い商品です。一品150円という良心的な値段もその魅了の一つで多くの人がうどんとセットで注文します。

味はどちらかというと薄味ですが、うどんと一緒に食べるには程よい味になっていますのでぜひ食べてみて下さい。

うどん平での、メニューと価格一覧です。移転と増税に伴い、価格も若干アップしていますが、それでも良心的な値段で提供されています。気になるメニューを事前にチェックしてみましょう。
 

「うどん平」のアクセスと駐車場を案内します。「うどん平」は博多駅から徒歩10分弱で到着します。キャナルシティにも近い場所にありますので、近くに行く機会があればせひ行ってみましょう。

【徒歩の場合】
JR博多駅より徒歩約13分

【バスの場合（住吉経由のバスに乗車）】
西鉄バス・博多駅より乗車、西鉄バス・駅前四丁目で下車、徒歩約７分
西鉄バス・博多駅より乗車、西鉄バス・住吉で下車、徒歩約5分

【車の場合】
博多駅より住吉通り経由で約6分

うどん平専用駐車場はありませんが、周辺にコインパーキングが多数あります。そちらに駐車させてから列に並びましょう。

タモリさんもお気に入りの「うどん平」は、博多っ子もお気に入りのうどん屋です。その味は、絶品の上に、良心的な値段も魅力的です。福岡市内に立ち寄った際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

出汁をたっぷりと吸い込んだうどんは、子供やおとしよりにも食べやすく、家族全員で楽しむことができます。たまには、コシのないうどんを食べてみませんか？