「白水阿弥陀堂」は福島県唯一の国宝!御朱印や紅葉のライトアップ情報!

福島県にある唯一の国宝に指定されている「白水阿弥陀堂」は、平安時代から現存されている阿弥陀像など心に刻まれる美しい像と建造物からなる由緒正しきお寺です。夜にライトアップされた建造物は必見です。御朱印や紅葉など、白水阿弥陀堂の魅力をたっぷりとご紹介します。

「白水阿弥陀堂」は福島県唯一の国宝!御朱印や紅葉のライトアップ情報!のイメージ

目次

  1. 1「白水阿弥陀堂」とは
  2. 2「白水阿弥陀堂」の歴史
  3. 3「白水阿弥陀堂」の見どころ
  4. 4「白水阿弥陀堂」の詳細情報
  5. 5「白水阿弥陀堂」のへのアクセス
  6. 6福島で唯一の国宝「白水阿弥陀堂」を拝観しよう!

「白水阿弥陀堂」とは

福島県いわき市にある白水阿弥陀堂(しらみずあみだどう)は、1160年に建立された真言宗智山派のお寺で、徳姫という女性が発願した歴史あるお寺です。

平安時代に作られた阿弥陀像が祀られている、全国でも類を見ないお寺で、建造物は福島県唯一の国宝に指定されています。

現在では、白水阿弥陀堂で初詣や七五三、受験や就職祈願のお守りに参拝する方も多い中、歴史ある仏像を一目見ようと訪れる歴女や外国人参拝客、夜にはライトアップされた美しい建造物や、綺麗な紅葉が拝観できるカップルや家族連れにも人気が高いお寺となっています。

福島県いわき市の願成寺にある仏堂

白水阿弥陀堂は国宝として全国の参拝客が毎日のように訪れていますが、所有しているのは白水阿弥陀堂内にある寺院「願成寺(がんじょうじ)」です。

願成寺と言えば、日本全国に同じ名前を持つお寺がいくつもあり戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。同じ名前のお寺でも東北地方に5寺、日本全国で23寺確認されています。どれも宗派が違いますのでご注意ください。

「白水阿弥陀堂」の歴史

白水阿弥陀堂は今から860年前、1160年に建立された歴史あるお寺です。白水阿弥陀堂は平安時代から祀られ、江戸時代の徳川幕府からも寺領が与えられるなど、歴史上の為政者達に愛され続けてきました。そして、1952年に文化財保護法に基づき国宝に指定される事になりました。

さて、この白水阿弥陀堂はどのような経緯で建立される事になったのか、少しハートフルなエピソードがあります。白水阿弥陀堂の歴史をこれから振り返っていきましょう。

歴史①1160年に岩城則道の妻徳姫により建立

時間を平安時代1160年に巻き戻しましょう。現在の福島県いわき市に岩城則道と徳姫という仲睦まじいおしどり夫婦がいました。しかし、徳姫の夫岩城則道氏はこの年で亡くなってしまいます。徳姫は彼の菩提を弔うためお寺を作ろうと発願しました。

夫の菩提寺として「成願寺」も建立

徳姫の発願が叶い、見事に菩堤寺が建立されます。そして徳姫はこの菩堤寺を「願成寺」と名付け、そして仏像を祀ろうと一角にもう一つお堂を建立します。それが後に国宝にまで指定される白水阿弥陀堂が出来上がりました。白水阿弥陀堂の歴史はここから始まります。

歴史②1902年には特別保護建造物に指定

平安時代に建立された願成寺と白水阿弥陀堂は、時の為政者に大切に保護されそして愛され続けてきました。時間が経ち、江戸時代に大政奉還があり明治政府になっても、白水阿弥陀堂を愛する方達は後を絶たず、1902年7月に当時法律に制定されていた古社寺保存法に基づいて特別保護建造物に指定されました。

歴史③1952年には国宝に指定

白水阿弥陀堂は時間の経過と共に歴史と文化が根付いていき、太平洋戦争集結後の7年後1952年に文化財保護法に基づいた国宝に指定される事になりました。現在でも岩城則道と徳姫は、時間が経っても変わらず白水阿弥陀堂と参拝客を見守り続けています。

福島県唯一の国宝である

白水阿弥陀堂は、文化財保護法に基づいた国宝ですが、実は福島県にある国宝はこの白水阿弥陀堂ただ一つのみです。近くにある国宝は栃木県と宮城県にあります。かなり貴重な建造物でもあります。

堂内には重要文化財の5体の仏像を安置

白水阿弥陀堂は建造物が国宝に指定されている事で有名ですが、実は白水阿弥陀堂の堂内に安置されている仏像も、歴史の教科書に掲載されるくらい歴史が詰まっています。白水阿弥陀堂の堂内には、阿弥陀三尊や持国・多聞天王の5体が安置されており、5体とも国の重要文化財に指定されています。

歴史④2011年3月の震災で被害を受け参拝中止

白水阿弥陀堂は時間と共に歴史を刻んでいき、多くの参拝客と福島県を見守ってきました。しかしここで悲劇が起こります。2011年3月に発生した、現在でも目に焼き付いて離れない東日本大震災です。

この震災の影響で、白水阿弥陀堂や仏像は甚大な被害を受けました。そして、安全上の理由から拝観の中止が決定してしまいます。

歴史⑤2012年7月に修復が終わり参拝再開

平安時代から時間と共に作り上げてきた白水阿弥陀堂を守ろうと、被害をうけた箇所の修復作業を急ピッチで行います。損害を受けた仏像は、同じ時期に京都に送られ修復作業が開始されます。

そして、時間が経ち2012年7月に白水阿弥陀堂の復旧作業は完了、京都に修復作業に向かっていた仏像も無事修復作業が完了し、拝観が再開される事となりました。

「白水阿弥陀堂」の見どころ

白水阿弥陀堂は、初詣などで参拝をしてお守りを購入し、御朱印をいただくのが一般的です。国宝に指定された美しい本堂や、三方に囲まれた池や平安時代からなる浄土四式庭園、そして周囲を取り囲む自然が魅力的なお寺です。

夜にはライトアップされた美しい白水阿弥陀堂や紅葉も拝観する事ができる、ハスの花やヤマザクラなど自然も満喫できる見どころ満載の白水阿弥陀堂です。

見どころ①平安後期の阿弥陀堂建築

白水阿弥陀堂は平安時代後期から続く日本でも最古のお寺になり、日本で珍しい阿弥陀堂建築が拝観できるお寺として有名です。美しい曲線が描かれた屋根と浄土式庭園が見事に調和し、一つの芸術作品を作り上げています。

他の地域に建立された阿弥陀堂は、災害や戦争の空襲などで全損または倒壊してしまっているものも多く、白水阿弥陀堂は日本でもほとんどみられなくなった阿弥陀堂建築と言って良いでしょう。

見どころ②阿弥陀如来像

国宝である白水阿弥陀堂の堂内には、重要文化財に指定されている5体の仏像が安置されています。その中の一つが「阿弥陀如来像」です。阿弥陀如来像と言えば鎌倉の大仏様で有名ですが、最も優れた仏として祀られいる仏像として、白水阿弥陀堂でも阿弥陀如来像が安置されています。

見どころ③観世音菩薩

白水阿弥陀堂に安置されている阿弥陀三尊の仏像「観世音菩薩」も必見です。阿弥陀三尊の左脇に安置されており、基本的には聖観音と呼ばれています。現世利益的な御利益があるとされ、商売繁盛や就職祈願で参拝される方も多いです。

見どころ④勢至菩薩

阿弥陀三尊の右脇に配置されているのが「勢至菩薩」です。水瓶を付けているのが大きな特徴で合掌している姿が神々しく、時間を忘れていつまでも眺めていられる仏像でもあります。

見どころ⑤浄土庭園

白水阿弥陀堂は、平安時代から守られてきた建造物と仏像を一目見ようと多くの参拝客で賑わっていますが、実は時間が育んできた歴史ある物があります。それが「浄土式庭園」で、極楽浄土の世界を再現するために白水阿弥陀堂の前に佇み、皆さんをお出迎えしてくれます。

浄土式庭園を拝観できる場所は全国でも限られており、白水阿弥陀堂の他に岩手県と奈良県、京都府にある寺院やお寺でしか拝観できません。白水阿弥陀堂には、日本でも珍しい浄土式庭園を拝観する事ができます。

「白水阿弥陀堂」の詳細情報

白水阿弥陀堂は、国宝である建造物や重要文化財に指定されている仏像を拝観し、御朱印をいただいたりお守りを購入される参拝客で、初詣を始め大きく賑わっています。

せっかく白水阿弥陀堂に来たら、浄土式庭園など自然が織り成す美しい風景も一緒に堪能しましょう。ライトアップされた建造物、夏にはハスの花、秋に咲き誇る大イチョウやモミジの紅葉など見どころ満載です。

7月中旬~9月上旬に古代ハスが見頃

白水阿弥陀堂は、紅梅・白梅、ヤマザクラやアヤメ、紅葉など自然豊かな風景を楽しむ事ができます。中でもおすすめなのが古代ハスの花です。7月中旬から9月上旬にかけて、ハスの花が一様に咲き誇り、拝観された方々は一目見ようとハスの花に行列をつくります。

11月上旬に夜間特別拝観

白水阿弥陀堂は、通常16時、冬は15時30分で閉館となり拝観する事ができなくなりますが、11月上旬の紅葉の季節に合わせて夜間特別拝観を実施しています。

暗い白水阿弥陀堂がライトアップされ、その姿は芸術作品そのものです。そして、紅葉もライトアップされ白水阿弥陀堂の自然を満喫できて、その美しさは時間を忘れて見とれてしまうほどです。

紅葉のライトアップも!

白水阿弥陀堂の夜間特別拝観は、白水阿弥陀堂本堂だけでなく、周辺にある紅葉までもライトアップされ、美しく照らしてくれます。昼に白水阿弥陀堂と紅葉を楽しみ、夜にまた訪れて違った雰囲気で白水阿弥陀堂と紅葉を楽しめる非常に贅沢な時間を過ごす事ができます。

夜間特別拝観期間中は、JR湯本駅といわき駅から無料のシャトルバスが運行します。先着20名となっておりますので、シャトルバスご利用の方は時間にゆとりを持って行くと良いでしょう。

夜間特別拝観の開催時間は、17時30分から20時30分までで、拝観受付は20時までとなっております。白水阿弥陀堂内で講話も随時開催されていますので、ぜひ拝聴しましょう。

お守りや御朱印は受付で授かれる

初詣などで白水阿弥陀堂を拝観したら、御朱印をいただきお守りを購入します。お守りは白水阿弥陀堂近くの受付で販売しており、御朱印も拝観する旨を伝える必要がありますが、受付でいただく事ができます。

御朱印は拝観者のみ!

白水阿弥陀堂で初詣の際に、お守りを購入する事はどなたでも可能ですが、御朱印に関しては拝観した方のみお渡しする決まりとなっています。

白水阿弥陀堂では寺社に写経を納めた証明として御朱印をお渡ししてきた歴史があり、現在も決まりを守り続けています。お守りと一緒に御朱印を希望される方は、拝観受付時に声をかけると良いでしょう。

初穂料300円(直書き)・400円(書置き)

白水阿弥陀堂で、初詣の帰りにお守りと御朱印をいただきます。御朱印の初穂料は金額が別れており、直書きが300円、書置きが400円となっております。拝観受付は閉館時間の15分前となりますので、その時までに御朱印をいただきたい旨を受付に伝えておきましょう。

「白水阿弥陀堂」のへのアクセス

白水阿弥陀堂で初詣に行きたい、お守りや御朱印をいただきたい、ライトアップされた紅葉を見学したいと様々な方がいらっしゃいます。その中で皆さんが心配なのがアクセスですね。

白水阿弥陀堂で初詣とお守り、ライトアップされた紅葉を味わうために、電車やばす、車などの詳しいアクセス方法をご紹介します。

電車とバスでのアクセス

白水阿弥陀堂は、全国から多数の参拝客が拝観に訪れています。ライトアップされた紅葉が観れる夜間特別拝観や初詣は、毎年混雑するため車ではなく、公共交通機関を利用される方も非常に多くいらっしゃいます。

公共交通機関と言えば電車とバスですが、どちらでも白水阿弥陀堂に行く事が可能です。電車でJRいわき駅か内郷駅を目指し、そこからバスが利用できます。

いわき駅から川平行きバスで約20分

白水阿弥陀堂へバスでアクセスするには、JRいわき駅からが便利です。路線バスの「川平方面3番乗り場」で川平行きに乗車し、そこから約20分ほどで近くのあみだ堂バス停に到着します。

JR内郷駅からもバスが出ており、いわき駅と同じく川平方面3番乗り場で川平行きに乗車します。約5分ほどであみだ堂バス停に到着します。

あみだ堂バス停下車で徒歩5分

あみだ堂バス停に到着したら、白水阿弥陀堂まであと少しです。既に白水阿弥陀堂への案内看板が出ておりますので、看板を便りに5分ほど歩けば白水阿弥陀堂入口に到着します。

車でのアクセス

初詣や夜間特別拝観以外に参拝をご希望の方は、車でのアクセスもおすすめです。国道や県道を使ってゆっくりドライブしながら白水阿弥陀堂を目指すのも良いですが、やはり有料道路を利用してのアクセスが一番良いでしょう。

車は常磐自動車道いわき湯本ICから約15分

首都圏から白水阿弥陀堂にアクセスするには、首都高速6号線ルート6を斜め右方向に曲がります。そうしたら常磐自動車道に入りますので、いわき湯本インターチェンジを目指します。

いわき湯本インターチェンジを降りたら、石川小名浜方面に向かって走り、約15分ほどで白水阿弥陀堂に到着します。

駐車場は30台

白水阿弥陀堂に車でのアクセスが完了し、無事に到着しました。ここで心配されるのが駐車場です。白水阿弥陀堂には無料の駐車場が完備されており、30台駐車する事が可能です。ただし、初詣や夜間特別拝観などのシーズンは大変混み合いますので、車でのアクセスには充分にご注意ください。

年始は初詣の拝観者で混雑必至!

白水阿弥陀堂は、初詣になると地元いわき市の方々や全国から多くの参拝客が訪れ、歩く隙間がないほどの混雑が予想されます。

特に受付でお守りや御朱印をいただくだけでも一苦労です。駐車場もかなり混雑しますので、初詣のアクセスには電車やバスでの移動をおすすめします。

「白水阿弥陀堂」の基本情報

住所 福島県いわき市内郷白水町広畑221
電話番号 0246-26-7008
拝観時間 ・8:30〜16:00(4月〜10月)
・8:30〜15:30(11月〜3月)
拝観料 ・大人500円
・小人300円
駐車場 有(30台)
公式URL http://shiramizu-amidado.org/
備考 拝観休寺日はホームページをご確認ください

福島で唯一の国宝「白水阿弥陀堂」を拝観しよう!

平安時代から、数々の歴史を作り出し、多くの方に愛されきた白水阿弥陀堂は、今日もいわき市と参拝客の方々を温かく見守っています。

一度白水阿弥陀堂に入れば、歴史を感じる建造物に圧倒され、重要文化財に指定された5体の仏像が参拝客をお出迎えしてくれます。拝観で御利益をいただいたら浄土式庭園で水と自然を堪能し、春は赤梅と白梅、ヤマザクラを楽しみましょう。

夏にはハスの花が元気一杯に咲き誇り、秋にはライトアップされた紅葉をふんだんに楽しむ事ができます。自然を愛し、人々を見守り続けている白水阿弥陀堂に、ゆっくりとした時間をぜひお楽しみください。

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この記事のライター
MrPatariro
サッカー、ライブ大好きで全国を飛び回っています。ついでに旅行と観光、グルメも楽しんでいます。

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