支笏湖は北海道千歳市にある淡水湖で、支笏洞爺国立公園内にあります。日本最北の不凍湖で面積は78.4ｋｍ、湖面の周囲は約40km、最大水深は360m、平均水深は265mありこの深さは秋田県の田沢湖に次いで2番目に深い湖です。

また支笏湖は約4.4万年前に火山の大噴火でできた支笏カルデラに水が溜まったカルデラ湖です。できた当初の支笏湖は円形でしたが、支笏カルデラの縁から噴火した火山で現在のくびれた形になりました。今でも湖底の温かい水が滞留していて、その水が日本最北の不凍湖を形成しています。

支笏湖は日本の湖の透明度ランキングで毎年3位以内に入る透明度を誇っています。上位3位に入る湖はいずれも北海道なのですが、支笏湖の透明度は17.5mと倶多楽湖、然別湖の19ｍとランキングを争っている位置にいます。

また水質も環境省の湖沼の水質基準も最上のAAクラスに位置しており、透明度は近年変化があまりありません。5m先の魚が泳ぐ透明度はまるで水族館で見学してるかのようです。

支笏湖は札幌からも日帰りで楽しめる北海道内で6位の人気紅葉スポットです。レイクサイドロードからドライブやサイクリングで紅葉を楽しむことが出来ますし、遊覧船で湖上から紅葉を楽しむことができる色んな角度から支笏湖の紅葉を楽しむことが出来ます。

湖の周辺の森は様々な落葉樹が色づきを見せ、支笏湖の透明度と見頃を迎えた紅葉のコントラストは絶妙です。ここではそんな美しい支笏湖の紅葉と種類と紅葉の時期をご紹介します。

支笏湖畔に映る紅葉の木々の紅葉を写真に収める人が多くいます。北海道には数々の素晴らしい紅葉スポットが多くありますが、支笏湖の変わらない透明度と紅葉のコントラストは、札幌から車で約60分の近さで多くの観光客が紅葉と透明度のコントラストを観に訪れます。

支笏湖の紅葉は湖畔が原生林に囲まれているので遊覧船から紅葉を観る美しさ、バイクでレイクサイドロードをツーリングする楽しみ方、湖畔で散策しながらじっくりと紅葉を楽しむなど様々な紅葉の楽しみ方ができます。また陸上でなく湖上からも紅葉を楽しめるのが支笏湖の最大の魅力のスポットです。

支笏湖の紅葉はドライブ・サイクリングで紅葉狩りをするのもおすすめです。片側に日本有数の透明度のある湖、もう片側には山の紅葉を楽しみながらという風景の中を通ることができる素晴らしさがあります。また札幌から約1時間の距離にあることから気軽な紅葉スポットとして楽しむことが出来ます。

支笏湖の湖面に映える美しい紅葉を見せてくれる木々は、シナノキ、イタヤカエデ、ヤマモミジ、ナナカマド、イチョウなどです。

支笏湖の紅葉の見頃の時期は、例年10月中旬から10月下旬です。北海道の秋は本州より早く訪れます。札幌の紅葉の時期と重なりますが、札幌で見頃の時期を迎えた紅葉を見た後、車で支笏湖の紅葉を観に訪れるのも面白いプランです。

支笏湖の紅葉が見頃になった頃、支笏湖では紅葉ウイークが行われます。紅葉ウイークとは支笏湖の紅葉が見頃になる期間です。この期間に北海道内で6位の人気紅葉スポットに訪れる人が多くなります。この期間に支笏湖紅葉まつりが行われ、紅葉を楽しみながら秋の旬の味覚を味わうことが出来ます。

支笏湖は自然に溢れた絶景スポットです。湖の美しさと山の自然ののコントラスト、見頃の時期を迎えた紅葉の美しいシチュエーションを観ることができる素晴らしいスポットです。支笏湖周辺の観光スポットはそんな支笏湖の自然と調和したスポットです。ここではそんなおすすめの観光スポットをご案内します。

山線鉄橋は支笏湖から唯一流れだす千歳川の源流部に架かっています。北海道で現存する現役最古の鉄橋で、元々は鉄道橋でした。明治32年（1899年）に北海道官設鉄道として架けられたのが、設計荷重が小さく輸送量の大幅な増加に対応できなくなったため1923年(大正12年)頃に架け替えられました。

その新しい橋にかけ替えられる際、国から払い下げられた王子製紙は今まで使っていた橋梁を千歳川源流に移設し、苫小牧から自社工場向け水力発電所（海線）・支笏湖畔（山線）を結ぶ軽便鉄道の橋梁として使用しました。

その後軽便鉄道はモータリゼーションの発達により昭和26年（1951年）に廃止されましたが、山線鉄橋は廃止後の昭和42年（1967）に千歳市に寄贈され、湖畔の遊歩道に生まれまわりました。この山線鉄橋から見る支笏湖と見頃を迎える紅葉は美しく、支笏湖の紅葉狩り観光ポイントしておすすめのスポットです。

この山線鉄橋は平成19年に「洋紙の国内自給を目指し北海道へと展開した製紙業の歩みを物語る近代化産業遺産群」として経済産業省の近代化産業遺産に認定された貴重な建築文化財です。

支笏湖畔にある野鳥の森は休暇村支笏湖が管理する野鳥がさえずる美しい森です。森の中の探索路を歩くと、野鳥観察舎とこの森で見られる野鳥の解説などが立てられています。探索路を秋の紅葉を楽しみながら歩いていきましょう。そして高台にある野鳥の森にある展望台から美しい景色が広がります。

支笏湖畔園地でゆっくり紅葉狩りを楽しみましょう。湖畔園地は支笏湖畔に設けられた散策スポットです。湖畔園地から遊覧船のりばがありますので、支笏湖上から紅葉を楽しむことが出来ます。また相漕ぎボートのりばもありますので自分の足でボートを漕ぎながら紅葉を楽しむのもいいかもしれません。

湖畔園地でゆっくり支笏湖と紅葉の風景を楽しみながら散策する楽しみがありますが、この湖畔園地では初夏の湖水まつり、秋の紅葉まつり、冬の氷濤まつりなどのイベントも開催されています。

休暇村支笏湖は支笏湖畔に建つ天然温泉のあるリゾートホテルです。全国で37か所ある休暇村の中で北海道内にある唯一の休暇村です。休暇村支笏湖の温泉はナトリウム－炭酸水素塩・塩化物泉で効能はリュウマチ、やけど、きりきず、疲労回復でお風呂上りにすべすべの肌を体感できます。

休暇村支笏湖には周辺が原生林に覆われていて、樹齢100年を超す大樹に覆われた休暇村園地で散策しながら美しい紅葉を楽しむことが出来るのもおすすめです。

支笏湖紅葉まつりは紅葉狩りを楽しみながら秋の味覚を味わうイベントです。支笏湖紅葉まつりは紅葉ウイークに開催されます。支笏湖の秋の紅葉を楽しみながら旬のグルメに舌鼓っていうのもこの支笏湖紅葉まつりならではのイベントです。

支笏湖紅葉まつりで旬のグルメが楽しめます。ヒメマスのことを「チップ」と言いますが、その支笏湖で採れたチップの串焼きはここだけしか味わえない支笏湖産のグルメです。「花より団子」ではありませんが、支笏湖原産のグルメを頬張りながら紅葉を楽しむのがおすすめです。
 

支笏湖紅葉まつりで「支笏湖秋の味覚汁」がおすすめの秋の名物グルメです。支笏湖で採れる天然ヒメマス、シメジ、マイタケなど秋のグルメを大鍋で豪快に盛り込んだ名物グルメです。1杯300円で300杯限定のグルメのため、早めの来場がおすすめです。

支笏湖紅葉まつりは秋の味覚を味わえるだけでなく、旬の野菜やとれたてきのこ、焼き鳥やおでんの販売など支笏湖紅葉まつり限定のバザールのお店が並びます。収穫したばかりの安心、安全で新鮮な野菜を格安で販売する野菜の即売会は大人気のバザールです。

また子供も楽しめるコーナーは綿あめ、くじびき、型抜き、ヨーヨー釣りもあり、神社の縁日で出る屋台のような祭り気分で楽しめます。

支笏湖紅葉まつりの開催日程は毎年10月中旬に行われますが、年によって10月上旬に開催された年もあります。2019年は10月14日に開催されました。2020年以降は千歳の観光ー北海道千歳市ホームページをご覧ください。

支笏湖紅葉まつりの開催場所は支笏湖の湖畔園地で開催されます。支笏湖紅葉まつりの時期はステージもありいつもの支笏湖畔園地より賑やかになります。

支笏湖紅葉まつりを開催している支笏湖へは、新千歳空港・南千歳駅から北海道中央バスで支笏湖行きに乗車し、終点支笏湖下車です。車・バイクでのアクセスは道央道千歳ICから国道36号、道道16号経て40分の距離です。

支笏湖への車での駐車場スペースは広く620台分あります。料金は1日当たり420円、二輪車100円となっております。

支笏湖は日本有数の透明度を誇る湖です。札幌から車で1時間と訪れやすい距離もあり、毎年多くの環境客が紅葉狩りを楽しみに訪れます。支笏湖畔の山々の美しい景色、秋の色彩溢れる色とりどりの原生林の紅葉は遊覧船、バイク、車など、どの角度から見ても美しいです。

支笏湖の色彩溢れる紅葉の見頃になった時期に支笏湖紅葉まつりが開催されますが、この支笏湖からとれるヒメマス、シメジ、マイタケなど秋のグルメをふんだんに煮込んだ名物グルメ、支笏湖秋の味覚汁を頬張りながら秋を感じる今を楽しんでみてはいかがでしょうか。