神秘の無人島!神宿る島「沖ノ島」は立入禁止の世界遺産!女人禁制の歴史も?

福岡県宗像市にある世界遺産の宗像大社。その女神の一体を祀る沖ノ島は一般人が立ち入り禁止という謎多き島となっています。歴史と伝説が彩る魅惑の沖ノ島について、最古の時代から続く掟や国宝、歴史や伝説の数々について触れていきます。

神秘の無人島!神宿る島「沖ノ島」は立入禁止の世界遺産!女人禁制の歴史も?のイメージ

目次

  1. 1神秘の無人島!神宿る島「沖ノ島」
  2. 2「沖ノ島」の概要や歴史について
  3. 3「沖ノ島」の女性の入島禁止だった謎
  4. 4「沖ノ島」の他にもある守られてきた掟
  5. 5「宗像・沖ノ島と関連遺産群」について
  6. 6「沖ノ島」の代表的な国宝
  7. 7「沖ノ島」は歴史深い世界遺産の不思議な島

神秘の無人島!神宿る島「沖ノ島」

九州ナンバー1の人口を誇り、九州経済の中心地でもある福岡県。近未来的な大都市と、雄大な自然が織りなす地形は多くの観光名所とグルメに恵まれており、毎年多くの観光客が福岡の地を訪れています。

福岡と言えば、最初に多くの観光スポットやご当地グルメに目が行きがちですが、多くの神社やお寺がある街としても有名です。学問の神様菅原道真公を祀る太宰府天満宮を筆頭に、多くの神社やお寺に参拝客が訪れる街でもあります。

福岡の神社の中でも、世界遺産に登録されている「宗像大社」は、三女神を祀っている日本最古の神社として有名です。そして、その三女神の一体田心姫神を祀っている沖津宮がある島が神宿る島「沖ノ島」です。立ち入り禁止という多くの謎が残されている沖ノ島は一体どのような島なのでしょうか、詳しく見ていきましょう。

長い伝統と歴史がある立入禁止の島

沖ノ島は、福岡本土から約60キロメートル離れた無人島で、最古の時代から女性が立ち入る事ができない女人禁制の島として恐れられてきました。一般人でも年に一回のお祭り以外では立ち入りが制限されており、入島できるのは宗像大社に努める神主様のみとされています。

多くの遺跡や国宝級の遺産が多数発掘された、歴史と伝統が詰まっている神宿る島沖ノ島ですが、同時に多くの謎にも包まれています。沖津宮がある神宿る島沖ノ島についてスポットを当て、沖ノ島の全貌を紐解いていきます。

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「沖ノ島」の概要や歴史について

宗像大社に祀られている三女神の一体田心姫神を祀っている沖津宮がある島が神宿る島沖ノ島にあります。最古の時代から女性の入島が禁止されてきたこの島は、世界遺産であるとともに多くの歴史や謎が詰まっている浪漫溢れる島でもあります。

一般人には観光ができない神宿る島沖ノ島は、一体どのような島でどのような特徴があるのか、世界遺産の沖ノ島について詳しく見ていきましょう。

福岡県最北の地に位置する周囲4kmの孤島

世界遺産宗像大社で祀られている三女神に一体が祀られている沖津宮がある島、それが神宿る島と称される沖ノ島です。島の直径約4キロメートルという小さな島で、福岡本土から約60キロメートル離れた場所にあります。韓国釜山からも145キロメートルほど離れており、玄界灘に浮かぶ陸の孤島として歴史と謎に包まれてきました。

海の正倉院と呼ばれる

沖津宮がある沖ノ島は、女性の立ち入りが禁止され、男性でも入島が制限されている歴史と謎が多く残っている神宿る島でもあります。そのため観光に訪れる方はいないという、世界遺産に登録されている島の中でも極めて珍しい島でもあります。

そして、観光に訪れる事がない沖ノ島では、手つかずの古墳や遺跡が数多く残っており、歴史や謎を解明する上でも貴重な遺物が発見されたとして大きな話題を呼びました。一般人の入島が禁止されている沖ノ島では、現在沖ノ島で発掘された遺物は全体の3割程度にとどまっており、神宿る島沖ノ島は海の正倉院として呼ばれるようになりました。

宗像大社には3姉妹の女神

世界遺産に登録されている神宿る島沖ノ島の歴史や謎を紐解くには、福岡本土にある宗像大社まで観光に訪れると良いでしょう。日本神話や古事記にも登場する宗像大社では、皇孫を護衛すべく天照大神が3人の女性を福岡の地に放ったという歴史があり、その3人の女性が祀られている中心地が宗像大社であります。

福岡の地に降臨し、皇孫を護衛する役割を果たすべく、陸と海の安全を守り続け、いつしかこの3人の女性は女神として、お互いを別々な場所で祀るようになりました。宗像大社がある辺津宮には市杵島姫神(いちきしまひめ)を、筑前大島にある中津宮には湍津姫神(たぎつひめ)をそれぞれ祀るようになりました。

沖ノ島には田心姫神が祀られている

宗像大社は、3人の女性を祀っている宮の総称であり、辺津宮と中津宮、沖津宮にそれぞれの女性を祀っています。その中の一つ沖津宮が祀られている場所が神宿る島沖ノ島であり、沖ノ島では田心姫神(たきりびめ)を祀っています。

田心姫神は、古事記に登場した女神の一人であり、天照大神と須佐之男命の剣の破片から生まれてきた正真正銘の実子であることが歴史上でも明らかになっています。田心姫神は宗像の民から女神と崇められ、現在は沖津宮がある沖ノ島で静かに玄界灘の安全を見守っています。

2017年世界遺産に登録

多くの歴史や謎に包まれている沖ノ島ですが、数多くの遺物や国宝級の遺跡が発見されたのを皮切りに、宗像大社を含む関連資産を世界遺産に登録しようと運動が開始されます。そして、宗像大社が祀っている辺津宮と中津宮、沖津宮に加えて沖ノ島全体をリストに掲載し2015年に世界遺産の推薦候補として選ばれる事になります。

そして、2017年7月にポーランドで開催されたユネスコ世界遺産委員会で承認を得て、宗像大社と沖津宮が祀られている謎多き島沖ノ島が世界遺産に登録される運びとなりました。

一般人の入島が禁止されている

沖ノ島が世界遺産に登録されたことがきっかけで、多くの人が謎多き沖ノ島に観光をしたいと申し出があります。しかし、沖ノ島では長年女性の入島が禁止されている事と、一般の男性でも一定期間以外の立ち入りが禁止されているため、沖ノ島での観光は不可能となっています。

神主のみが常駐!

謎多き沖ノ島は、沖津宮があるのに手入れなどは大丈夫なのかという心配があります。実は、沖ノ島ではたった一人沖ノ島に常駐している方がいらっしゃいます。それは宗像大社の神主様で、昼夜問わず禊を行い、沖津宮に眠っている田心姫神を祀っています。

観光は不可能なので注意!

沖ノ島で一般人が入島したのは、1950年代の発掘調査以来となります。その後から一般人の立ち入りは年に一度のお祭りのみで、更に人数が制限されています。沖ノ島は島全体が御神体となっているため、普段の日に観光や参拝に行く事は不可能とされており、入島する事は禁止されていますので、観光に行く際は沖ノ島以外を回るようにしましょう。

参拝する方法はない?

せっかく宗像大社まで参拝に訪れたら、宗像大社に祀られている三女神を全て参拝したいという方は多くいらっしゃいます。しかし、沖津宮がある沖ノ島は立ち入りが禁止されているため、沖津宮を直接参拝する事はできません。

しかし、沖津宮を参拝するたった一つの方法が存在します。それは、沖ノ島近くにある筑前大島に出向いて沖津宮遙拝所(おきつぐうようはいしょ)から参拝をする事です。天気が良い日は沖ノ島を一望する事ができますので、ぜひ一度立ち寄ってみましょう。

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「沖ノ島」の女性の入島禁止だった謎

沖ノ島は島全体が御神体という神宿る島であり、一般人の入島が制限されている事から謎多き島として見られてきました。そして、ここでも大きな謎に直面します。それは女性の入島が一切禁止されている女人禁制の島であるという事です。

男女差別に厳しい昨今において、女性の入島禁止というのは一見時代遅れにも感じてしまいますが、これには沖ノ島で祀られている沖津宮に深く関わっているからと言われています。女人禁制の沖ノ島の謎について詳しく触れていきましょう。

①沖ノ島の女神が嫉妬する

沖ノ島で祀られている沖津宮の御神体は、田心姫神という宗像三女神の中の一体を祀っています。この田心姫神は非常に嫉妬深い事で有名な女神でもあります。そのため、女性が沖ノ島に入島すると田心姫神が嫉妬に狂い、祟りがあるという説が提唱されています。

②沖ノ島の存在が知れ渡る

沖ノ島は、最古の昔から島全体が御神体であるとされており、沖ノ島に入島したら絶対に見聞きしたことを他言してはならないという決まり事がありました。これをお不言様(おいわずさま)と呼びますが、これによって沖ノ島に入島する人間を予め制限しなくてはなりませんでした。そのため、自動的に女性の立ち入りが制限されたという説もあります。

③船旅が危険である

沖ノ島の位置は、福岡本土から約60キロメートル離れた場所にあります。玄界灘と日本海、対馬海流という荒々しい波が荒れ狂う海に島がありますので、当然海難事故が多発する地域でもあります。

日本版バミューダトライアングルと言われてもおかしくないくらい船旅が危険な地域でもあります。そのため、沖ノ島周辺の航路の安全を確保するため、女性の立ち入りを制限したという説もあります。

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「沖ノ島」の他にもある守られてきた掟

沖ノ島では、女性の立ち入りが禁止という、世界でも稀にみる掟の厳しい島でありますが、沖ノ島では女性の入島が禁止されている事以外でも多くの制約や掟が存在します。これが沖ノ島が謎に包まれる要因でもありますが、果たしてどんな掟や制約が沖ノ島にはあるのでしょうか。沖ノ島に古来から伝わる掟について見ていきましょう。

①不言様(おいわずさま)

沖ノ島では、最古の昔から沖ノ島全体が御神体と言われており、現在でも神宿る島としてその名を轟かせています。そのため、沖ノ島に入島したら沖ノ島で見たり聞いたりしたことを本土の方に言うのは禁止されています。

これをお不言様(おいわずさま)と呼び、女性の入島が禁止されたり、一般の男性が沖ノ島に立ち寄る事が制限されている要因でもあります。

②上陸前の禊

沖ノ島は島全体が御神体さあるとされており、入島するには神様の許可が必要とされます。そのため、沖ノ島に入島する前に体を清める禊をしなくてはなりません。

沖ノ島にある海に裸になって体を清めてから始めて入島の許可を得る事ができます。これは宗像大社の神主様も行う必要があり、例え真冬であっても裸で海に入って体を清めてから沖ノ島に入島しなくてはなりません。

③四足動物を食べてはいけない

沖ノ島でのはまだまだあります。沖ノ島内で生息している動物、特に四足の動物を殺生して食べる事も禁止されています。すべての生命を大切にしている田心姫神ならではの掟とも言えます。

④一木一草一石たりとも持ち出してはならない

沖ノ島は島全体が御神体とされていますので、当然島の中にあるもの全てに神様が宿っているとされています。そのため、沖ノ島に栄えている草木や石ころも持ち出してはならないという掟があります。ただし、沖ノ島から持ち帰っても良いものがたった一つだけあります。

それは沖ノ島から湧き出ている「御心水」です。御心水は、福岡本土にある宗像大社辺津宮が祀られている社務所でお守りの形にされ授与されていますので、宗像大社でぜひ購入していきましょう。

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「宗像・沖ノ島と関連遺産群」について

宗像大社で認定されている世界遺産は、宗像大社で祀られている辺津宮に筑前大島で祀られている中津宮、そして沖ノ島に祀られている沖津宮が有名です。

しかし、宗像大社の世界遺産の総称は「宗像・沖ノ島と関連遺産群」となっており、宗像三女神が祀られている神社以外にも沢山の遺跡などが世界遺産として登録されています。これらの遺産を見ていき、宗像・沖ノ島と関連遺産群の全てに触れていきましょう。

構成資産①宗像大社沖津宮

世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、まず最初にご紹介するのは「宗像大社沖津宮」です。沖ノ島で田心姫神が祀られている沖津宮がある島として有名であり、多くの遺跡や遺物が残されている島でもあります。一般の立ち入りが禁止されている島であり、古代のロマンそのものを味わう事ができる島でもあります。

住所 〒811-3400 福岡県宗像市大島
電話番号 0940-62-1311
参拝時間 立ち入り禁止のため上陸不可
参拝料 なし
アクセス 現地大祭にて抽選
URL 公式サイト

構成資産②宗像大社中津宮

世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、続いてご紹介するのは「宗像大社中津宮」です。福岡県最大の島である筑前大島にあり、宗像大社の三女神に一体である湍津姫神を祀っている中津宮があります。

中津宮で一番有名なのは、やはり七夕発祥の地である事でしょう。中津宮近くには天の川が流れており、天の川の水をタライに入れて姿を見ると男女の縁が深まるという恋愛成就のご利益に授かれる事で人気のある神社です。

住所 〒811-3701 福岡県宗像市大島1811
電話番号 0940-62-1311
参拝時間 24時間
参拝料 なし
アクセス 大島港より徒歩約5分
駐車場 有り
URL 公式サイト

構成資産③沖津宮遙拝所

世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、続いてご紹介するのは「沖津宮遙拝所(おきつみやようはいじょ)」です。沖ノ島で祀られている沖津宮を参拝する事ができる場所として多くの方が参拝に訪れます。

筑前大島の大島港の反対側に位置しており筑前大島でドライブやサイクリングなどを楽しみながら沖津宮遙拝所を参拝しましょう。快晴の日には、海から沖ノ島を一望する事ができ、大島屈指の観光スポットとしても人気があります。

住所 〒811-3701 福岡県宗像市大島
電話番号 0940-62-1311
参拝時間 24時間
参拝料 なし
アクセス 大島港よりバスで約10分
URL 公式サイト

構成資産④宗像大社辺津宮

世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、続いてご紹介するのは「宗像大社辺津宮」です。福岡県宗像市本土にある神社で、宗像三女神の中の一体市杵島姫神を祀っている辺津宮がある神社として有名です。

交通安全の御守を始めて作った事で人気があり、車を購入したら宗像大社辺津宮でお祓いをするというのが宗像市民の定番でもあります。交通安全のご利益に授かれる辺津宮で参拝をして、交通安全のご利益に授かりましょう。

住所 〒811-3505 福岡県宗像市田島2331
電話番号 0940-62-1311
参拝時間 9:00~17:00
参拝料 600円~
アクセス 九州自動車道若宮ICより車で約20分
駐車場 有り
URL 公式サイト

構成資産⑤新原・奴山古墳群

世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、続いてご紹介するのは「新原・奴山古墳群(しんばる・ぬやまこふんぐん)」です。福岡県宗像市から少し離れた場所、福津市にある古墳で古くから外国との交流と信仰を育んできた宗像氏のお墓がある場所として有名です。

現在では前方後円墳が5基、円墳35基に方墳1基が並んでいる歴史上でも珍しい古墳群となっております。歴史にまつわる道なども残されており、散策を楽しんだりしながら当時の情景を見渡す事ができます。

住所 〒811-3521 福岡県福津市勝浦
電話番号 0940-43-8134
アクセス JR鹿児島本線福間駅より車で約25分
駐車場 有り
URL 公式サイト

構成資産⑥小屋島

世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、続いてご紹介するのは「小屋島」です。沖ノ島から約1キロ離れた場所に位置している小さな島で、福岡本土から沖ノ島まで渡る神主様は、小屋島の岩礁の間を通って入島しています。

住所 〒811-3701 福岡県宗像市大島
電話番号 0940-36-1121
URL 宗像市公式サイト

構成資産⑦御門柱

世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、続いてご紹介するのは「御門柱」です。沖ノ島から南東約1キロ、小屋島近くにあり江戸時代には天然の鳥居として沖ノ島を守ってきたという伝説が残っています。

住所 〒811-3701 福岡県宗像市
電話番号 092-643-3162
URL 沖ノ島公式サイト

構成資産⑧天狗岩

世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、最後にご紹介するのは「天狗岩」です。沖ノ島から南東約1キロ付近に小屋島と御門柱がありますが、天狗岩はちょうどその隣に位置しています。神宿る島を守る役割を果たしていたとされる岩でもあります。

住所 〒811-3701 福岡県宗像市大島
電話番号 092-643-3162
URL 宗像市公式サイト

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「沖ノ島」の代表的な国宝

沖ノ島は、長年一般の方が入島してこなかった謎多き島として、歴史上でもかなり興味がある島として知られていました。しかし、1950年代に入り、沖ノ島で発掘調査が行われ、4世紀から9世紀までの遺跡や遺物が次々と発見されていきました。

古代から信仰の深かった場所として貴重な史料となる遺跡の数々は、国の重要文化財や国宝に指定され、現在でも手厚く保護されています。それでは、沖ノ島で発見された貴重な国宝の数々を見ていきましょう。

①切子玉

沖ノ島で発見された出土品、まず最初にご紹介するのは「切子玉」です。ガラスで造られた切子玉は6世紀から7世紀の間に作られたものであるとされ、当時としてはかなり珍しい品でもありました。八角形の角錐体を2つに合わせた緑の透明感が美しい品であり、外国船に積載された品物である可能性もあります。

②金銅製雛型五弦琴

沖ノ島で発見された出土品、続いてご紹介するのは「金銅製雛型五弦琴」です。7世紀ごろの品と言われており、長さが約27センチ、幅が約7センチある5弦のお琴として発表されました。祭り事の捧げものではないかと言われており、現在は亀裂部分や錆の部分を修復して宗像大社に保管されています。

③カットグラス碗片

沖ノ島で発見された出土品、最後にご紹介するのは「カットグラス碗片」です。発見された当初はニュースになるほど話題を呼んだのがカットグラス碗片です。5世紀から7世紀の間で中東の文明が栄えたメソポタミア文明由来の品というのが分かってきております。

このカットグラス碗片は、メソポタミアからペルシャを経由してシルクロードを通って運ばれてきたのではないかと言われております。大きなお祭りの際の捧げものに使われたという説があり、現在は宗像大社で大切に保管されています。

「沖ノ島」は歴史深い世界遺産の不思議な島

歴史と謎が大きな相乗効果を生み出している神宿る島沖ノ島。一般の方は近づく事は叶いませんが、世界遺産などロマンに溢れた島は、多くのご利益と遺跡を残して私たちを見守り続けています。

沖ノ島への入島はできませんが、かわりに筑前大島から沖ノ島を眺めて崇拝する事もできます。宗像三女神を全て参拝したい場合は、沖津宮崇拝所で参拝をして、沖ノ島をじっくりと眺めましょう。

日本では珍しい神宿る島であり、島全体が御神体でもある沖ノ島は、海上の安全を守りながら神様を守る島として玄界灘に浮かんでいます。大島まで観光に訪れる際には、沖ノ島に向かってしっかりと参拝をして、神様の安住と旅の安全を祈願しましょう。

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この記事のライター
MrPatariro
サッカー、ライブ大好きで全国を飛び回っています。ついでに旅行と観光、グルメも楽しんでいます。

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