神秘の無人島!神宿る島「沖ノ島」は立入禁止の世界遺産!女人禁制の歴史も?
福岡県宗像市にある世界遺産の宗像大社。その女神の一体を祀る沖ノ島は一般人が立ち入り禁止という謎多き島となっています。歴史と伝説が彩る魅惑の沖ノ島について、最古の時代から続く掟や国宝、歴史や伝説の数々について触れていきます。
目次
神秘の無人島!神宿る島「沖ノ島」
九州ナンバー1の人口を誇り、九州経済の中心地でもある福岡県。近未来的な大都市と、雄大な自然が織りなす地形は多くの観光名所とグルメに恵まれており、毎年多くの観光客が福岡の地を訪れています。
福岡と言えば、最初に多くの観光スポットやご当地グルメに目が行きがちですが、多くの神社やお寺がある街としても有名です。学問の神様菅原道真公を祀る太宰府天満宮を筆頭に、多くの神社やお寺に参拝客が訪れる街でもあります。
福岡の神社の中でも、世界遺産に登録されている「宗像大社」は、三女神を祀っている日本最古の神社として有名です。そして、その三女神の一体田心姫神を祀っている沖津宮がある島が神宿る島「沖ノ島」です。立ち入り禁止という多くの謎が残されている沖ノ島は一体どのような島なのでしょうか、詳しく見ていきましょう。
長い伝統と歴史がある立入禁止の島
きれいに延びた1筋の雲。気象衛星の写真には1本の筋雲として写っていました。奥に写っている島は「神の島」とも呼ばれている「沖ノ島」(福岡県宗像市)です。(高) pic.twitter.com/1xfKg7CTs0
— 朝日新聞航空部 (@asahi_aviation) September 1, 2015
沖ノ島は、福岡本土から約60キロメートル離れた無人島で、最古の時代から女性が立ち入る事ができない女人禁制の島として恐れられてきました。一般人でも年に一回のお祭り以外では立ち入りが制限されており、入島できるのは宗像大社に努める神主様のみとされています。
多くの遺跡や国宝級の遺産が多数発掘された、歴史と伝統が詰まっている神宿る島沖ノ島ですが、同時に多くの謎にも包まれています。沖津宮がある神宿る島沖ノ島についてスポットを当て、沖ノ島の全貌を紐解いていきます。
「沖ノ島」の概要や歴史について
宗像大社に祀られている三女神の一体田心姫神を祀っている沖津宮がある島が神宿る島沖ノ島にあります。最古の時代から女性の入島が禁止されてきたこの島は、世界遺産であるとともに多くの歴史や謎が詰まっている浪漫溢れる島でもあります。
一般人には観光ができない神宿る島沖ノ島は、一体どのような島でどのような特徴があるのか、世界遺産の沖ノ島について詳しく見ていきましょう。
福岡県最北の地に位置する周囲4kmの孤島
世界遺産宗像大社で祀られている三女神に一体が祀られている沖津宮がある島、それが神宿る島と称される沖ノ島です。島の直径約4キロメートルという小さな島で、福岡本土から約60キロメートル離れた場所にあります。韓国釜山からも145キロメートルほど離れており、玄界灘に浮かぶ陸の孤島として歴史と謎に包まれてきました。
海の正倉院と呼ばれる
宗像大島より「海の正倉院」沖ノ島を望む 島の手前にとんぼも一緒に写った #九州 #福岡 #島 #神社 #古代 #神話 pic.twitter.com/q8awSWoLnZ
— 高橋御山人@邪神大神宮 (@jyashinnet) June 27, 2014
沖津宮がある沖ノ島は、女性の立ち入りが禁止され、男性でも入島が制限されている歴史と謎が多く残っている神宿る島でもあります。そのため観光に訪れる方はいないという、世界遺産に登録されている島の中でも極めて珍しい島でもあります。
そして、観光に訪れる事がない沖ノ島では、手つかずの古墳や遺跡が数多く残っており、歴史や謎を解明する上でも貴重な遺物が発見されたとして大きな話題を呼びました。一般人の入島が禁止されている沖ノ島では、現在沖ノ島で発掘された遺物は全体の3割程度にとどまっており、神宿る島沖ノ島は海の正倉院として呼ばれるようになりました。
宗像大社には3姉妹の女神
古い旅161 福岡県・宗像大社(辺津宮)(2011年12月)
— 山峡の旅人 (@zWNR1fGOKw9KOCa) July 8, 2019
宗像市に鎮座。沖ノ島の沖津宮、筑前大島の中津宮、宗像市内の辺津宮からなる。伝承では天照大御神の神勅によりニニギノミコトを見守り助けるため祭神の宗像三女神が筑紫宗像の島々に降り、この地を治めたのが起源という。2017年に世界文化遺産に登録 pic.twitter.com/xXmixHtPCs
世界遺産に登録されている神宿る島沖ノ島の歴史や謎を紐解くには、福岡本土にある宗像大社まで観光に訪れると良いでしょう。日本神話や古事記にも登場する宗像大社では、皇孫を護衛すべく天照大神が3人の女性を福岡の地に放ったという歴史があり、その3人の女性が祀られている中心地が宗像大社であります。
福岡の地に降臨し、皇孫を護衛する役割を果たすべく、陸と海の安全を守り続け、いつしかこの3人の女性は女神として、お互いを別々な場所で祀るようになりました。宗像大社がある辺津宮には市杵島姫神(いちきしまひめ)を、筑前大島にある中津宮には湍津姫神(たぎつひめ)をそれぞれ祀るようになりました。
沖ノ島には田心姫神が祀られている
宗像大社は、3人の女性を祀っている宮の総称であり、辺津宮と中津宮、沖津宮にそれぞれの女性を祀っています。その中の一つ沖津宮が祀られている場所が神宿る島沖ノ島であり、沖ノ島では田心姫神(たきりびめ)を祀っています。
田心姫神は、古事記に登場した女神の一人であり、天照大神と須佐之男命の剣の破片から生まれてきた正真正銘の実子であることが歴史上でも明らかになっています。田心姫神は宗像の民から女神と崇められ、現在は沖津宮がある沖ノ島で静かに玄界灘の安全を見守っています。
2017年世界遺産に登録
ポーランド、クラクフでの世界遺産委員会から帰国しました。今回、福岡県の沖ノ島(写真)が新規登録され、日本の世界遺産は21に!ということで、次回23日午後6時からの放送は、この21の世界遺産をすべて見せます。 pic.twitter.com/i8CNdZuGra
— 世界遺産 (@heritage_TBS) July 18, 2017
多くの歴史や謎に包まれている沖ノ島ですが、数多くの遺物や国宝級の遺跡が発見されたのを皮切りに、宗像大社を含む関連資産を世界遺産に登録しようと運動が開始されます。そして、宗像大社が祀っている辺津宮と中津宮、沖津宮に加えて沖ノ島全体をリストに掲載し2015年に世界遺産の推薦候補として選ばれる事になります。
そして、2017年7月にポーランドで開催されたユネスコ世界遺産委員会で承認を得て、宗像大社と沖津宮が祀られている謎多き島沖ノ島が世界遺産に登録される運びとなりました。
一般人の入島が禁止されている
今日の福岡市はお天気良かったので、眺望の良い立花山へ登って参りました。かつて立花山城の領主・立花宗茂は後に筑後・柳川藩の藩祖となられた方です。
— セキセイインコ三平 (@schroedinger55) October 6, 2020
福岡市の空気は澄んでいて、遠く長崎県の壱岐、宗像大社の聖域・沖ノ島(国宝が数万点も眠っていた立ち入り禁止の島)が良く遠望できました。 pic.twitter.com/19NlllLEmX
沖ノ島が世界遺産に登録されたことがきっかけで、多くの人が謎多き沖ノ島に観光をしたいと申し出があります。しかし、沖ノ島では長年女性の入島が禁止されている事と、一般の男性でも一定期間以外の立ち入りが禁止されているため、沖ノ島での観光は不可能となっています。
神主のみが常駐!
謎多き沖ノ島は、沖津宮があるのに手入れなどは大丈夫なのかという心配があります。実は、沖ノ島ではたった一人沖ノ島に常駐している方がいらっしゃいます。それは宗像大社の神主様で、昼夜問わず禊を行い、沖津宮に眠っている田心姫神を祀っています。
観光は不可能なので注意!
福岡の世界遺産【沖ノ島】に観光で行こうと思ったら、想像を絶するハードルの高さだった pic.twitter.com/qVne69uF2I
— ばやし@🇨🇳上海 🐼イマチュウ 自社ブランドOEM (@muraba1) March 6, 2020
沖ノ島で一般人が入島したのは、1950年代の発掘調査以来となります。その後から一般人の立ち入りは年に一度のお祭りのみで、更に人数が制限されています。沖ノ島は島全体が御神体となっているため、普段の日に観光や参拝に行く事は不可能とされており、入島する事は禁止されていますので、観光に行く際は沖ノ島以外を回るようにしましょう。
参拝する方法はない?
福岡県福津市 大峰山展望台に到着。
— ASUPARA (@asuparider) June 15, 2019
神宿る島「沖ノ島」が見えます。
久しぶりにバイク乗れたー😃 pic.twitter.com/U6FxKGZXy9
せっかく宗像大社まで参拝に訪れたら、宗像大社に祀られている三女神を全て参拝したいという方は多くいらっしゃいます。しかし、沖津宮がある沖ノ島は立ち入りが禁止されているため、沖津宮を直接参拝する事はできません。
しかし、沖津宮を参拝するたった一つの方法が存在します。それは、沖ノ島近くにある筑前大島に出向いて沖津宮遙拝所(おきつぐうようはいしょ)から参拝をする事です。天気が良い日は沖ノ島を一望する事ができますので、ぜひ一度立ち寄ってみましょう。
「沖ノ島」の女性の入島禁止だった謎
女性が #行ってはいけない場所 がありまして。
— 同人サークル・このはなマルシェ@COMITIA134 (@KonohanaMarche) July 16, 2020
福岡の沖ノ島という場所なんですよ。 pic.twitter.com/A5eQGjHJ5j
沖ノ島は島全体が御神体という神宿る島であり、一般人の入島が制限されている事から謎多き島として見られてきました。そして、ここでも大きな謎に直面します。それは女性の入島が一切禁止されている女人禁制の島であるという事です。
男女差別に厳しい昨今において、女性の入島禁止というのは一見時代遅れにも感じてしまいますが、これには沖ノ島で祀られている沖津宮に深く関わっているからと言われています。女人禁制の沖ノ島の謎について詳しく触れていきましょう。
①沖ノ島の女神が嫉妬する
沖ノ島で祀られている沖津宮の御神体は、田心姫神という宗像三女神の中の一体を祀っています。この田心姫神は非常に嫉妬深い事で有名な女神でもあります。そのため、女性が沖ノ島に入島すると田心姫神が嫉妬に狂い、祟りがあるという説が提唱されています。
②沖ノ島の存在が知れ渡る
海の彼方に神社写真 福岡県 宗像大社沖津宮遥拝所 離島である大島に存在する.宗像大社の沖津宮は島自体がご神体で神職以外が入れない沖ノ島にあるため,ここから遥拝することになる.ロケーションが好み過ぎるのですよ 2020年1月撮影 pic.twitter.com/a5m8O48tSv
— 土鍋 (@donabe5) January 28, 2020
沖ノ島は、最古の昔から島全体が御神体であるとされており、沖ノ島に入島したら絶対に見聞きしたことを他言してはならないという決まり事がありました。これをお不言様(おいわずさま)と呼びますが、これによって沖ノ島に入島する人間を予め制限しなくてはなりませんでした。そのため、自動的に女性の立ち入りが制限されたという説もあります。
③船旅が危険である
中国船 長崎・対馬と福岡・沖ノ島沖の領海侵入。第7管区海上保安本部(北九州市)は15日、中国海警局の船2隻が対馬・下島(長崎県対馬市)沖と沖ノ島(福岡県宗像市)沖の領海に相次いで侵入と。いずれの海域でも初めて。2隻とも武器を搭載した巡視船の可能性。たかし君 自衛隊を国防軍に。 pic.twitter.com/0PMlnbU6wG
— はせがわたかし (@KIMINOKAI_Tokyo) July 16, 2017
沖ノ島の位置は、福岡本土から約60キロメートル離れた場所にあります。玄界灘と日本海、対馬海流という荒々しい波が荒れ狂う海に島がありますので、当然海難事故が多発する地域でもあります。
日本版バミューダトライアングルと言われてもおかしくないくらい船旅が危険な地域でもあります。そのため、沖ノ島周辺の航路の安全を確保するため、女性の立ち入りを制限したという説もあります。
「沖ノ島」の他にもある守られてきた掟
沖ノ島では、女性の立ち入りが禁止という、世界でも稀にみる掟の厳しい島でありますが、沖ノ島では女性の入島が禁止されている事以外でも多くの制約や掟が存在します。これが沖ノ島が謎に包まれる要因でもありますが、果たしてどんな掟や制約が沖ノ島にはあるのでしょうか。沖ノ島に古来から伝わる掟について見ていきましょう。
①不言様(おいわずさま)
神宿る島に一泊滞在し撮影してきました。この島は「不言様(おいわずさま)」。見聞きしたことはむやみに語れません。
— カピバラ☆おやじ (@darth_yoneda) November 13, 2017
しかし、またと得られない貴重な経験をさせていただきました。 pic.twitter.com/CA11aO0o1O
沖ノ島では、最古の昔から沖ノ島全体が御神体と言われており、現在でも神宿る島としてその名を轟かせています。そのため、沖ノ島に入島したら沖ノ島で見たり聞いたりしたことを本土の方に言うのは禁止されています。
これをお不言様(おいわずさま)と呼び、女性の入島が禁止されたり、一般の男性が沖ノ島に立ち寄る事が制限されている要因でもあります。
②上陸前の禊
㊗️世界遺産登録
— やす@ゴン (@6ck27) August 19, 2017
遺産群だから宗像大社単体では無いが、沖ノ島は禊をしないと入れ無い(笑) pic.twitter.com/MA9TgLbznz
沖ノ島は島全体が御神体さあるとされており、入島するには神様の許可が必要とされます。そのため、沖ノ島に入島する前に体を清める禊をしなくてはなりません。
沖ノ島にある海に裸になって体を清めてから始めて入島の許可を得る事ができます。これは宗像大社の神主様も行う必要があり、例え真冬であっても裸で海に入って体を清めてから沖ノ島に入島しなくてはなりません。
③四足動物を食べてはいけない
沖ノ島での掟はまだまだあります。沖ノ島内で生息している動物、特に四足の動物を殺生して食べる事も禁止されています。すべての生命を大切にしている田心姫神ならではの掟とも言えます。
④一木一草一石たりとも持ち出してはならない
5月27日は【沖津宮現地大祭】
— 地球くん (@chikyukun) May 26, 2017
今日、福岡県に属する玄界灘の孤島「沖ノ島」で「沖津宮現地大祭」が開催される。沖ノ島は島自体が御神体であり、女人禁制であるとともに、一木一草一石も持ち帰ってはならない掟がある。島にある宗像大社に参拝できるのは一年でこの日のみ。#今日は何の日 pic.twitter.com/jAcNAIPpSa
沖ノ島は島全体が御神体とされていますので、当然島の中にあるもの全てに神様が宿っているとされています。そのため、沖ノ島に栄えている草木や石ころも持ち出してはならないという掟があります。ただし、沖ノ島から持ち帰っても良いものがたった一つだけあります。
それは沖ノ島から湧き出ている「御心水」です。御心水は、福岡本土にある宗像大社辺津宮が祀られている社務所でお守りの形にされ授与されていますので、宗像大社でぜひ購入していきましょう。
「宗像・沖ノ島と関連遺産群」について
宗像大社で認定されている世界遺産は、宗像大社で祀られている辺津宮に筑前大島で祀られている中津宮、そして沖ノ島に祀られている沖津宮が有名です。
しかし、宗像大社の世界遺産の総称は「宗像・沖ノ島と関連遺産群」となっており、宗像三女神が祀られている神社以外にも沢山の遺跡などが世界遺産として登録されています。これらの遺産を見ていき、宗像・沖ノ島と関連遺産群の全てに触れていきましょう。
構成資産①宗像大社沖津宮
世界遺産 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の宗像大社
— shang (@shang531) September 25, 2017
辺津宮を参拝後、大島に渡って中津宮を参拝、そして御神体の沖ノ島・沖津宮を遥拝 pic.twitter.com/P7ZyDBmBBh
世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、まず最初にご紹介するのは「宗像大社沖津宮」です。沖ノ島で田心姫神が祀られている沖津宮がある島として有名であり、多くの遺跡や遺物が残されている島でもあります。一般の立ち入りが禁止されている島であり、古代のロマンそのものを味わう事ができる島でもあります。
住所 | 〒811-3400 福岡県宗像市大島 |
電話番号 | 0940-62-1311 |
参拝時間 | 立ち入り禁止のため上陸不可 |
参拝料 | なし |
アクセス | 現地大祭にて抽選 |
URL | 公式サイト |
構成資産②宗像大社中津宮
今日は、七夕です。世界遺産の宗像大社には天ノ川伝説の神社があります。境内の、天ノ川を挟んで、中津宮に向かって、左の丘の上に、織姫を祀る神社。そして、右の丘の上には、牽牛を祀る神社があります。 pic.twitter.com/knOTSX4Kcr
— 井上レオ (@reoking1) July 7, 2019
世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、続いてご紹介するのは「宗像大社中津宮」です。福岡県最大の島である筑前大島にあり、宗像大社の三女神に一体である湍津姫神を祀っている中津宮があります。
中津宮で一番有名なのは、やはり七夕発祥の地である事でしょう。中津宮近くには天の川が流れており、天の川の水をタライに入れて姿を見ると男女の縁が深まるという恋愛成就のご利益に授かれる事で人気のある神社です。
住所 | 〒811-3701 福岡県宗像市大島1811 |
電話番号 | 0940-62-1311 |
参拝時間 | 24時間 |
参拝料 | なし |
アクセス | 大島港より徒歩約5分 |
駐車場 | 有り |
URL | 公式サイト |
構成資産③沖津宮遙拝所
そして最後に、宗像大社沖津宮の遙拝所。沖津宮は大島からさらに50キロ沖の孤島に鎮座しています。今日は遙拝所からも島はみえませんでした pic.twitter.com/Bah8h9D8fp
— comaro (@comarocity) January 12, 2017
世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、続いてご紹介するのは「沖津宮遙拝所(おきつみやようはいじょ)」です。沖ノ島で祀られている沖津宮を参拝する事ができる場所として多くの方が参拝に訪れます。
筑前大島の大島港の反対側に位置しており筑前大島でドライブやサイクリングなどを楽しみながら沖津宮遙拝所を参拝しましょう。快晴の日には、海から沖ノ島を一望する事ができ、大島屈指の観光スポットとしても人気があります。
住所 | 〒811-3701 福岡県宗像市大島 |
電話番号 | 0940-62-1311 |
参拝時間 | 24時間 |
参拝料 | なし |
アクセス | 大島港よりバスで約10分 |
URL | 公式サイト |
構成資産④宗像大社辺津宮
鐘崎にある織幡神社は地元では「シキハン様」とも呼ばれ、古くより鐘崎の人々から親しまれてきた神様です。歴史は古く、宗像大社沖津宮、中津宮、辺津宮の三宮、鎮国寺、織幡神社が「宗像五社」とされています。
— 辛子めんたいこ 海千 KAISEN (@mentaiko_kaisen) May 5, 2020
#海千 #宗像 #明太子 #めんたいこ #織幡神社 #シキハン様 #宗像五社 #鐘崎 #神社 pic.twitter.com/kYrjDQV1lq
世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、続いてご紹介するのは「宗像大社辺津宮」です。福岡県宗像市本土にある神社で、宗像三女神の中の一体市杵島姫神を祀っている辺津宮がある神社として有名です。
交通安全の御守を始めて作った事で人気があり、車を購入したら宗像大社辺津宮でお祓いをするというのが宗像市民の定番でもあります。交通安全のご利益に授かれる辺津宮で参拝をして、交通安全のご利益に授かりましょう。
住所 | 〒811-3505 福岡県宗像市田島2331 |
電話番号 | 0940-62-1311 |
参拝時間 | 9:00~17:00 |
参拝料 | 600円~ |
アクセス | 九州自動車道若宮ICより車で約20分 |
駐車場 | 有り |
URL | 公式サイト |
構成資産⑤新原・奴山古墳群
新原・奴山古墳群 pic.twitter.com/wdz7KZ5YOz
— ひたすら古墳を愛でる会社(宮野) (@hitasura52wo) September 27, 2020
世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、続いてご紹介するのは「新原・奴山古墳群(しんばる・ぬやまこふんぐん)」です。福岡県宗像市から少し離れた場所、福津市にある古墳で古くから外国との交流と信仰を育んできた宗像氏のお墓がある場所として有名です。
現在では前方後円墳が5基、円墳35基に方墳1基が並んでいる歴史上でも珍しい古墳群となっております。歴史にまつわる道なども残されており、散策を楽しんだりしながら当時の情景を見渡す事ができます。
住所 | 〒811-3521 福岡県福津市勝浦 |
電話番号 | 0940-43-8134 |
アクセス | JR鹿児島本線福間駅より車で約25分 |
駐車場 | 有り |
URL | 公式サイト |
構成資産⑥小屋島
世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、続いてご紹介するのは「小屋島」です。沖ノ島から約1キロ離れた場所に位置している小さな島で、福岡本土から沖ノ島まで渡る神主様は、小屋島の岩礁の間を通って入島しています。
住所 | 〒811-3701 福岡県宗像市大島 |
電話番号 | 0940-36-1121 |
URL | 宗像市公式サイト |
構成資産⑦御門柱
旅の記録:沖ノ島(福岡県宗像市)、世界遺産になっちゃうのか。写真手前の岩礁は左から、小屋島、御門柱、天狗岩(いずれも世界遺産勧告に含まれる構成要素)。沖ノ島自体は雲に隠れて山頂付近がかろうじて姿を見せている。2011.05.27 pic.twitter.com/WWL85osRsN
— えぬ (@roadexplorer) May 5, 2017
世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、続いてご紹介するのは「御門柱」です。沖ノ島から南東約1キロ、小屋島近くにあり江戸時代には天然の鳥居として沖ノ島を守ってきたという伝説が残っています。
住所 | 〒811-3701 福岡県宗像市 |
電話番号 | 092-643-3162 |
URL | 沖ノ島公式サイト |
構成資産⑧天狗岩
世界遺産に登録されている宗像・沖ノ島と関連遺産群、最後にご紹介するのは「天狗岩」です。沖ノ島から南東約1キロ付近に小屋島と御門柱がありますが、天狗岩はちょうどその隣に位置しています。神宿る島を守る役割を果たしていたとされる岩でもあります。
住所 | 〒811-3701 福岡県宗像市大島 |
電話番号 | 092-643-3162 |
URL | 宗像市公式サイト |
「沖ノ島」の代表的な国宝
古墳の副葬品の呪術的な性格から、被葬者は神として崇められたことがわかっている。事実、古くから「神の島」として信仰されてきた福岡県沖ノ島の祭祀遺跡からは古墳の副葬品と全く同じ製品が出土している。 pic.twitter.com/OxGFjZ2bAL
— 古代と古墳と〜帝のお墓〜 (@S_Reader_tsuma) October 31, 2015
沖ノ島は、長年一般の方が入島してこなかった謎多き島として、歴史上でもかなり興味がある島として知られていました。しかし、1950年代に入り、沖ノ島で発掘調査が行われ、4世紀から9世紀までの遺跡や遺物が次々と発見されていきました。
古代から信仰の深かった場所として貴重な史料となる遺跡の数々は、国の重要文化財や国宝に指定され、現在でも手厚く保護されています。それでは、沖ノ島で発見された貴重な国宝の数々を見ていきましょう。
①切子玉
福岡県の宗像大社は1日、世界文化遺産に登録されている沖ノ島で1949~50年に出土したガラス碗(わん)の破片とガラスの切子玉(きりこだま)が、ともにササン朝ペルシャ(226~651年)で作られたガラス製だったと発表しました。蛍光X線分析で古代ガラスの組成を調べている東京理科大チームとの協同研究です。 pic.twitter.com/JskgZHKWtT
— 今井邦彦 Kunihiko Imai (@imaikuni) March 1, 2020
沖ノ島で発見された出土品、まず最初にご紹介するのは「切子玉」です。ガラスで造られた切子玉は6世紀から7世紀の間に作られたものであるとされ、当時としてはかなり珍しい品でもありました。八角形の角錐体を2つに合わせた緑の透明感が美しい品であり、外国船に積載された品物である可能性もあります。
②金銅製雛型五弦琴
金銅製雛型五弦琴 pic.twitter.com/IZCH1tf8Q7
— 免許!青森十和田で合宿免許どうでしょ? (@towada2828) March 21, 2018
沖ノ島で発見された出土品、続いてご紹介するのは「金銅製雛型五弦琴」です。7世紀ごろの品と言われており、長さが約27センチ、幅が約7センチある5弦のお琴として発表されました。祭り事の捧げものではないかと言われており、現在は亀裂部分や錆の部分を修復して宗像大社に保管されています。
③カットグラス碗片
2020年3月、沖ノ島出土の国宝の
— こうしん (@antonioshokun) September 15, 2020
ガラス製品『カットグラス碗片』と
『切小玉』が調査によって5〜7世紀の
メソポタミア(現在のイラク)由来であることがわかった
ササン朝ペルシャからシルクロードを通して運ばれ祭祀で捧げられたとみられる
沖ノ島の祭祀が国家レベルで行われていたことを物語っている pic.twitter.com/6qKBRGYzAv
沖ノ島で発見された出土品、最後にご紹介するのは「カットグラス碗片」です。発見された当初はニュースになるほど話題を呼んだのがカットグラス碗片です。5世紀から7世紀の間で中東の文明が栄えたメソポタミア文明由来の品というのが分かってきております。
このカットグラス碗片は、メソポタミアからペルシャを経由してシルクロードを通って運ばれてきたのではないかと言われております。大きなお祭りの際の捧げものに使われたという説があり、現在は宗像大社で大切に保管されています。
「沖ノ島」は歴史深い世界遺産の不思議な島
沖ノ島玄界灘おじさんだった( ˘ω˘ ) pic.twitter.com/OrmN10hHlX
— たまりおじ㌠ (@Tamari360) November 1, 2020
歴史と謎が大きな相乗効果を生み出している神宿る島沖ノ島。一般の方は近づく事は叶いませんが、世界遺産などロマンに溢れた島は、多くのご利益と遺跡を残して私たちを見守り続けています。
沖ノ島への入島はできませんが、かわりに筑前大島から沖ノ島を眺めて崇拝する事もできます。宗像三女神を全て参拝したい場合は、沖津宮崇拝所で参拝をして、沖ノ島をじっくりと眺めましょう。
日本では珍しい神宿る島であり、島全体が御神体でもある沖ノ島は、海上の安全を守りながら神様を守る島として玄界灘に浮かんでいます。大島まで観光に訪れる際には、沖ノ島に向かってしっかりと参拝をして、神様の安住と旅の安全を祈願しましょう。