「田代山」は花々が広がる湿原の名峰!登山ルートや林道情報を解説!

皆さんは「田代山」いう福島県の山を知っていますか。「田代山」は田代山湿原という美しい湿原を有する福島県の観光スポットです。この記事ではそんな田代山の魅力や山開き情報をご紹介していきます。田代山が気になっている方は、ぜひ、参考にしてみてください。

「田代山」は花々が広がる湿原の名峰!登山ルートや林道情報を解説!のイメージ

目次

  1. 1美しい湿原が待つ「田代山」
  2. 2「田代山」の魅力や見どころ
  3. 3「田代山」の主な登山ルート
  4. 4「田代山」各登山口へのアクセスや駐車場
  5. 5「田代山」の詳細情報
  6. 6「田代山」絶景の湿原を見に行こう!

美しい湿原が待つ「田代山」

「田代山」は福島県南会津郡舘岩村(現在は南会津郡南会津町)と栃木県塩谷郡栗山村(現在は日光市)の境に出現している標高1917mの山です。山頂には「田代山湿原」という湿原が存在しており、次にご紹介する尾瀬公園の中にある自然の中でも特別保護地区に指定されています。

田代山には手付かずのままの美しい自然が残っており、日帰り登山や日帰り観光で足を運ぶ人も多いようです。

4県にまたがる「尾瀬国立公園」の一部

「田代山」は「尾瀬国立公園」という4県にまたがっている国立公園の一部です。「尾瀬国立公園」は福島県の他に「栃木県」「新潟県」「群馬県」にまたがっています。日光国立公園の尾瀬地域を分割し、会津駒ケ岳や田代山等を加えて新たに誕生した公園が「尾瀬国立公園」です。

日帰り登山が可能!

「田代山」には様々な種類の登山口や登山ルートが設置されており、ほぼすべてのルートで日帰り登山が可能です。「福島県で日帰り登山ができる山を探している」という方は田代山がおすすめです。日帰り登山ができると言っても、利用するルートによって所要時間や特徴が少々異なるので、登山ルートを吟味した上で、日帰り登山を楽しみましょう。

「田代山」の魅力や見どころ

ここからは、「田代山」の魅力や見どころをご紹介します。福島県の中でも有数の美しい湿原を有する田代山には様々な魅力や見どころがたくさん溢れています。田代山の自然の中には季節ごとに楽しむことができる草花や紅葉も存在しています。田代山の魅力や見どころを事前にチェックして、田代山を思う存分堪能しましょう。

見どころ①田代山湿原の草花

最初にご紹介する田代山の見どころは「田代山湿原の草花」です。そのままの自然が残っている田代湿原には季節ごとに様々な種類の草花が咲き誇ります。田代山湿原に咲く草花は主に「高山植物」と呼ばれる草花です。

田代湿原に続く林道でも多くの草花を見ることができるので、見つけた草花をネットなどで調べて、どのような草花なのかを考えるのも楽しいかもしれません。

木道で散策を!

田代湿原周辺には車で行くことも可能ですが、車から降りて、田代湿原周辺も木道を散策することが可能です。木道や林道を散策するとより近く初夏に見られるワタスゲなどの高山植物の草花を鑑賞することができます。木道や林道を散策して、田代湿原の草花鑑賞を楽しんでみてください。

見どころ②弘法沼

次にご紹介する田代山の魅力や見どころは「弘法沼」です。弘法沼は田代山の山頂にある沼です。別名鬼沼とも言われています。その昔弘法大使がこの沼に橋をかけようとしたところ、夜明けに鶏の声がして工事を中止し、結局橋は未完成になってしまった、という逸話があります。この逸話に由来して、「弘法沼」の名前がつけられたようです。

見どころ③クサモミジの紅葉

最後にご紹介する田代山の魅力や見どころは「クサモミジの紅葉」です。秋の季節になると田代山は福島県の中でも有数の紅葉スポットに変身します。田代山の広々とした湿原には紅葉したクサモミジが発生し、辺りが黄金色に染まります。

また、クサモミジの紅葉だけでなく田代山の山頂からは、会津駒ヶ岳や燧ケ岳など周辺の紅葉も堪能できます。田代山でしか見ることのできない紅葉の景色をぜひ、味わってみてください。

見頃は9月中旬

田代山のクサモミジや周辺の山々の紅葉の見頃は毎年9月中旬から10月の中旬です。紅葉の色づきは9月の上旬から始まります。9月〜10月に日帰り登山をすると、紅葉を楽しみながら日帰りで登山が可能なので、「クサモミジを見ることのできる、日帰り登山スポットを探している」という方には田代山がおすすめです。

「田代山」の主な登山ルート

田代山の登山ルートのついてご紹介します。田代山にはいくつかの登山ルートが存在していますが、その中でも主要な登山ルートである「猿倉登山口ルート」、「馬坂登山口ルート」、「木賊登山口ルート」の3つの登山ルートをピックアップしてご紹介します。

それぞれの登山ルートの見どころや違いを事前にチェックしておくと、より一層田代山の登山を楽しむことができるかもしれません。

ルート①猿倉登山口ルート

1つめにご紹介する田代山の登山ルートは「猿倉登山口ルート」です。猿倉登山口ルートから田代山山頂までは約2kmと山頂に近い場所にある日帰り登山が可能なルートです。秋には紅葉を楽しむことができる林道です。沢沿いの道を登り始めると、すぐに水場があるので、十分に水分補給をしましょう。

しばらく樹林に覆われいる、視界のない急登の林道が続きますが、1時間ほど歩くと小田代と呼ばれる湿原に到着します。この湿原から約30分ほどで田代山湿原の一端までアクセスすることができます。

ルート②馬坂登山口ルート

2つめにご紹介する田代山の登山ルートは「馬坂登山口ルート」です。馬坂登山口ルートは田代山に到着する前に「帝釈山」という別の山を通過する特殊なルートになっているルートです。馬坂登山口から田代山湿原までは約3時間で到着することができます。

先ほどご紹介した「猿倉登山口ルート」よりも林道が整備されている綺麗なルートなので、比較的歩きやすい日帰り可能な登山をすることができます。

ルート③木賊登山口ルート

3つめにご紹介する田代山の登山ルートは「木賊登山口ルート」です。2時間ほどで田代山湿原にアクセスすることができる林道ルートです。5時間程度でゴール地点に到着することができるルートなので、日帰りで登山を楽しみたい、という方にもおすすめです。

この林道ルートには特に危険な箇所はありませんが、最初の沢沿いのみ足元が見づらいので、沢に落下しないようにご注意ください。

「田代山」各登山口へのアクセスや駐車場

続いては「田代山」各登山口へのアクセスや駐車場をご紹介します。田代山には、全部で3つの登山口が設置されており、それぞれのアクセス方法が異なります。

また、それぞれの登山口に専用の駐車場が設置されています。登山口によって特徴も異なるので、ご自身のプランやお気に入りの登山口を見つけて、どの田代山の登山口から田代山に登るか決めましょう。

登山口①猿倉登山口へのアクセス

まずはじめに、「猿倉登山口」までのアクセス方法をご紹介します。「猿倉登山口」は田代山の中でも最もポピュラーな登山口で利用者も多いです。電車で「猿倉登山口」までアクセスしたい場合は「JR大糸線白馬駅」という駅が最寄り駅です。

車を利用する場合は「上信越道長野インターチェンジ」から約60㎞で猿倉駐車場という「猿倉登山口」に一番近い駐車場に行くことができます。

駐車場情報

「猿倉登山口」には「猿倉駐車場」という駐車場が登山口付近に設置されています。「猿倉駐車場」は無料駐車場で約70台の車を駐車することができます。猿倉駐車場が満車になってしまった時は、八方の第5駐車場という少し遠い駐車場に誘導されてしまいます。

八方の第5駐車場を利用することになった場合は猿倉登山口までタクシーかバスでアクセスするのが一般的です。

登山口②馬坂登山口へのアクセス

続いてご紹介する登山口は「馬坂登山口」です。馬坂登山口は他の登山口に比べると比較的最近整備された新しい登山口です。馬坂登山口からのルートを利用する場合は田代山に行く前に「帝釈山」という違う山を通ります。馬坂登山口までのアクセスは車でのアクセスがおすすめ。

東北道西那須野塩原インターチェンジから約110kmで「馬坂登山口」付近の駐車場まで到着します。

駐車場情報

「馬坂登山口」には「馬坂峠駐車場」という無料駐車場が併設されています。しかし、他の駐車場に比べると20台しか駐車することができない、小さめの駐車場です。「満車で駐車することができない‥」ということがないように早めに到着しておくと無難です。

また、馬坂峠駐車場にはトイレが設置されています。心配な方は登山前にトイレをきちんと済ませておきましょう。

登山口③木賊登山口へのアクセス

最後にご紹介する登山口は「木賊登山口」です。周辺施設が充実していたり、路線バスが運行していたりする、田代山の登山口の中でも栄えている登山口です。登山口周辺には入浴施設があり、登山後に利用する人も多いのだとか。そんな木賊登山口までのアクセス方法はバスと車の2種類。

バスでアクセスする場合は会津高原尾瀬口駅から会津バスで桧枝岐行きに乗車して約1時間40分で最寄りのバス停である、木賊温泉入口に到着します。車でアクセスする場合は川衣ゲートという登山口に近い駐車場まで行くことが可能です。

駐車場情報

「木賊登山口」には「川衣ゲート」という場所に最寄りの駐車場があります。「木賊登山口」までは約2.5キロメートルの距離がある場所に位置しています。約5台ほどしか駐車することができないので、比較的すぐに満車になってしまう可能性が高い駐車場です。駐車場を探す手間を省きたい方はバスのご利用をおすすめします。

「田代山」の詳細情報

最後に「田代山」の詳細情報をご紹介します。「田代山の山開きの時期」や「田代山までのアクセス方法」「田代山の避難所情報」など、いざというときに役立つ情報をご紹介します。「田代山の詳細情報が気になる!」「田代山の山開きの時期を知りたい」という方は最後まで目を通してみてください。

山開きの時期は6月上旬

福島県にある「田代山」の山開きは例年6月上旬に始まります。2019年の山開きは6月9日の日曜日に行われました。その年によって山開きが行われる時期は少々異なるので、細かい日程は田代山の公式ホームページを確認すると確実です。山開き当日は田代山の入り口は大変混雑します。

安全に十分気をつけて、係の方の指示に従って行動しましょう。山開きは大雨でも行われるので、ご安心ください。

当日はシャトルバスが運行

「田代山」が山開きされると、無料のシャトルバスが運行されます。ルートは往路で舘岩総合支所を午前7:00に出発し、猿倉登山口に午前8:00に到着します。復路は猿倉登山口を午後12:30に出発し、舘岩総合支所に午後13:30に到着します。

予約は不要ですが、満席になると乗ることができないので、早めに受付を済ませましょう。一日に一本しか運行されないので、乗り過ごさないように注意しましょう。

田代山林道は通行止めになる事も

「田代山」では山開きが行われても、田代山に続く「田代山林道」という道路が天候状況によって閉鎖されることも度々起こります。田代山林道は全長31.1キロメートルの林道です。山の中にある道なので、霧が起こりやすかったり、悪天候になってしまうことがあります。

そのような場合は田代山林道の入り口に通行止めの看板が設置され、通れないようになります。「田代山」に登りたい場合は天候にも十分しましょう。

山頂トイレが閉鎖に!

「田代山」には山頂にチップ制の水洗トイレが設置されていましたが、2018年11月3日をもって閉鎖されました。世界的にも有数の美しい「田代山」の自然を守るために水洗トイレの廃止を決定したようです。田代山に登る前には、しっかりとトイレは済ませておきましょう。

山頂にトイレがない代わりに、山登りのルートの途中にトイレが設置されています。新しい、改装されたばかりのトイレで綺麗と評判なので、快適に使用することができるでしょう。

田代山避難小屋は使用可能

また「田代山」の新しいトイレがある場所には「田代山避難小屋」という避難小屋が併設されています。小屋の中には「弘法大師」が祀られていることから、別名「弘法大師堂」とも呼ばれています。

周りを木々に囲まれているため、景色を一望することができませんが、山頂までの道に設置されているので、休憩にも最適です。田代山避難小屋の収容人数は15名とあまり大きくはありません。

田代山の基本情報

【所在地】 福島県南会津郡南会津町宮里
【山開き期間】 6月〜11月
【電話番号】 0241-64-5611
【アクセス】 【車】
会津高原尾瀬口駅より約70分
【電車】
松戸原⇒タクシー乗換で約70分
【駐車場】 あり
【HP】 https://www.kanko-aizu.com/

「田代山」絶景の湿原を見に行こう!

この記事では福島県、群馬県、新潟県、栃木県にまたがる尾瀬国立公園の中にある「田代山」についてご紹介しました。田代山の見どころや魅力、田代山の登山ルートや山開き情報など、様々な情報をご紹介しています。

「田代山がなんとなく気になっている」「田代山にの登山ルートが知りたい」と思っている方は、ぜひこの記事を参考に田代山の情報を集めてみてください。

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この記事のライター
asana
海外旅行が好きで、20ヶ国以上の国に行ったことがあります。好きな地域は東南アジア。趣味は読書と映画鑑賞です。

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