福島県のご当地ラーメンと言えば「喜多方ラーメン」を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、福島県はラーメン王国と言われていて喜多方ラーメンの他にもご当地ラーメンが多くあります。その中の1つである「白河ラーメン」は、白河駅を中心としていて数多くのラーメン店が軒を連ねる知名度が高いご当地ラーメンです。

白河ラーメンの特徴は、やや太めの縮れ麺に醤油を基本とした豚骨風味のスープで、深い味わいが楽しめます。そして白河ラーメンの中でも特に有名なのが「とら食堂」です。

とら食堂はとら系ラーメンの元祖と言われていて、常に混雑している人気店です。そこで今回は、白河ラーメン店として人気が高い「とら食堂」に焦点を当てて、発祥やメニュー、混雑状況などを徹底解説していきます。

とら食堂は、とら系ラーメンの発祥店です。また白河ラーメンの発祥と言われていて、昔から広く愛されてきました。

元々、とら系ラーメンは初代店主だった竹井寅次さんが作り始めました。とら系ラーメンは瞬く間に美味しいと評判になり、人気店となります。そしてとら系ラーメンを継承したいと多くの弟子が修業をし、弟子たちはとら系ラーメン店を開いていきました。そしてとら系ラーメンの発祥店の味は引き継がれていくのです。

現在、とら系ラーメンの味は2代目店主である息子の竹井和之さんが守っています。とら系ラーメン発祥の頃の味と同じ、縮れ麺に醤油ベースのスープです。また初代店主がワンタンもメニューの一つとして掲げていたことから、とら系ラーメンを始めとする白河ラーメンもワンタンが主流のメニューとなっています。

そんなとら系発祥のラーメンが味わえるとら食堂は、超人気店です。平日でも行列ができるほどの人気ぶりで、休日はさらに混雑しています。またとら食堂は、一杯一杯気持ちを込めて丁寧に作られることから、営業時間が限られています。

とら食堂の初代店主・竹井寅次さんは、「ラーメンの天才」と謳われるくらい絶品のラーメンを作っていました。

1926年生まれの竹井寅次さんは、無類のギャンブル好きで有名でした。時には仕入れ用のお金を使ってギャンブルをすることもあったそうです。その一方で竹井寅次さんが作るラーメンは、誰よりも美味しくお店はとても繁盛していました。現在その味は、息子の竹井和之さんに引き継がれて、今もとら食堂は美味しいと評判です。

ここからはとら食堂のおすすめメニューをみていきましょう。とら食堂には、大まかに分けて6種類のラーメンメニューがあります。どのラーメンも手打ち麺で美味しいと評判ですが、特に人気なのが中華そばとワンタン麺です。

まず1つ目は、看板メニューの1つである手打中華そばです。手打中華そば、シンプルだけど味深いスープが美味しいと人気が高いメニューです。トッピングはチャーシューにメンマ、ホウレンソウ、海苔が入っていて、食べ応え抜群となっています。また手打中華そばは、1杯750円と安いのが魅力です。

なお、手打ち中華そばは2種類あります。少なめの量を食べたい方は、手打中華そば（小）があります。手打中華そば（小）は、1杯600円です。

2つ目は、ワンタン麺です。ワンタン麺は手打中華そばと並ぶくらい人気メニューです。初代とら食堂の店主から人気だったワンタン麺は、1杯970円となります。

ワンタン麺は醤油ベースのスープに、縮れ麺。そしてフワフワなワンタンが大量に入っています。ワンタンは餡が小さめなので、スルッと口当たりも良く食べやすいと評判です。

3つ目は、焼豚麺です。焼豚麺は1杯1,030円で、様々な部位の焼豚が楽しめます。焼豚で使用している部位は、内ももやバラ肉、そしてカブリです。部位によって触感が異なるため、満足感をたっぷり感じられます。

4つ目は、焼豚ワンタン麺です。焼豚ワンタン麺は、手打中華そばやワンタン麺と並ぶくらい人気があるメニューです。そして1杯1,250円で、とら食堂なかで1番値段が高いメニューとなっています。

優しい味わいの醤油ベースのスープに焼豚やワンタンがたっぷりと入ったラーメンは格別です。このメニューを食べにはるばる訪れる方も多く、一度は食べて欲しいラーメンです。

5つ目は、つけ麺です。手打中華そばやワンタン麺などに目が行ってしまいがちですが、とら食堂のメニューにはつけ麺もあります。つけ麺は冷たいラーメンと温かいラーメンの2種類があり、冷たいのは800円、温かいのは820円と料金が異なります。

とら食堂の手打ち麺をしっかりと味わいたいと考えている方は、つけ麺がおすすめです。またつけ麺のつけダレは、濃くなく優しい味わいとなっています。

6つ目は、冷やし中華です。冷やし中華は1杯1,000円で、さっぱりとした味が特徴です。紅ショウガや錦糸卵、キュウリやハムなど色とりどりのトッピングをつるっとした麺と一緒に食べると得も言われぬ美味しさです。そしてスープは胡麻の香りがたっぷりと感じらます。またカラシやマヨネーズが付属されているので、混ぜて味を変えてみるのもおすすめです。

さっぱりとした味を楽しめる冷やし中華ですが、夏季限定の販売となっています。例年冷やし中華の販売は、7月8月です。常に混雑しているとら食堂ですが、冷やし中華の期間はさらに混雑します。そのため、早めに来店することをおすすめします。

とら食堂では、ラーメンを注文すると玉ねぎのみじん切りが提供されます。玉ねぎのみじん切りはラーメンに混ぜて食べると、シャキシャキとした触感が楽しめるので一押しです。また食べている途中に玉ねぎのみじん切りを入れると、味変ができます。玉ねぎが入ることでスープに甘味や旨味が生まれて絶品です。

人気店であるとら食堂ですが、常に混雑していることでも有名です。ここからはとら食堂の混雑情報についてご紹介していきます。またとら食堂の駐車場はどのくらいの大きさなのか、駐車場情報についても開設します。

まずはとら食堂の待ち時間です。平日と休日で異なりますが、大体待ち時間は1時間ほどです。ただし、とら食堂は時々メディアで取り上げられます。テレビなどで紹介された後しばらくは、大変混雑し、待ち時間が2時間以上になるときもあります。また開店前から既に行列ができ混雑しているため、待つのは必須と考えてよいでしょう。

次に予約の有無です。とら食堂では予約することはできません。そのため必ず来店してください。また、とら食堂の前には開店する前からボードが置かれています。そのボードに名前を記入し、名前が呼ばれるのを順番に待つ方式となっています。

最後に駐車場についてです。とら食堂は駅から少し離れていることもあり、駐車場が完備されています。駐車場の収容台数は多く、40台ほどです。しかしながら、とら食堂は行列するほどの人気店です。駐車場に停められない場合もありますので、時間には余裕をもって来店することをおすすめします。

最後にとら食堂の詳細情報について記載します。とら食堂へ行く場合は、事前に定休日や営業時間をチェックしてください。

とら食堂へは、JR白河駅から車で約5分ほどの場所にあります。また白河ICからは車で約10分ほどです。白河駅にはレンタサイクルやレンタカーがあるので、借りて来店するのをおすすめします。

また白河駅からはバスもありますが、昼の時間の1本のみなので気を付けて下さい。バスは白河駅から乗車し、双石バス停を下車した後2分ほどでとら食堂に到着します。

とら食堂は、福岡や千葉の松戸、横浜など全国に分店があります。どの分店も本家とら食堂で修業してきた方々が営業しています。ただ分店は、本家の美味しさが味わえるラーメン店や修業後に独創性を追加したラーメン店、そしてとら食堂の手打ち麺を継承しているラーメン店に分かれているので参考にしてください。

福島県白河市にある、とら食堂のラーメンを徹底解説してきました。とら食堂のラーメンは、日本一美味しいと謳われるほど有名です。休日やGWになると多くの人がとら食堂を訪れ、大変賑わいを見せています。中にはとら食堂のラーメンを食べにはるばる訪れる方もいます。ぜひ、白河へ旅行したさいはとら食堂で元祖とら系ラーメンを味わってください！