東北屈指のパワスポ「出羽三山」を参拝&観光!3つの山と神社を巡る!

山形の出羽三山は1年を通して多くの人が観光や登山に訪れます。国宝五重塔や石段などの文化財がたくさんあります。また、神社の参拝だけでなく山伏体験や修験道の修行も体験できることで人気です。出羽三山を訪れる人が抑えるとよい情報を御朱印や駐車場含めご紹介します。

東北屈指のパワスポ「出羽三山」を参拝&観光!3つの山と神社を巡る!のイメージ

目次

  1. 1山形の「出羽三山」とは
  2. 2「出羽三山」は三つの山の総称
  3. 3「出羽三山」①羽黒山
  4. 4「出羽三山」②月山
  5. 5「出羽三山」③湯殿山
  6. 6「出羽三山」でのおすすめスポット&体験
  7. 7「出羽三山」観光で尊いご利益を頂こう

山形の「出羽三山」とは

山形ある出羽三山とは羽黒山・月山・湯殿山という3つの山の総称です。古くから山岳信仰の場として多くの観光客や登山客が訪れており、天狗伝説や修験道でも有名な場所です。また、多くの文化財を見ることもできます。そんな東北でも有数のパワースポット出羽三山とはどんな場所なのかまずはご紹介します。

推古天皇元年に蜂子皇子が開山

出羽三山は今から1400年ほど前の推古天皇元年(西暦593年)に崇峻天皇の皇子である蜂子皇子が開山したと言われています。父の崇峻天皇が曽我氏によって殺されたときに蜂子皇子はその難を逃れて出羽国に入りました。

そして、3本足の零鳥に導かれて出羽三山の羽黒山に登り羽黒権現の示現を拝しました。その後さらに月山と湯殿山も開いて三つの山の神様を祀ったことが出羽三山の始まりといわれています。

修験道を中心とした山岳信仰の場

出羽三山は修験道を中心とした山岳信仰の場としても有名です。出羽三山は月山の祖霊信仰が結び付いた土着の羽黒派修験をはじめ当山派と本山派の合わせて3つの修験の修行道場でした。その他にも天狗が多くいたという伝説もあり、出羽三山は古くから修行の場だったことがわかります。

現在でも毎年8月末には出羽三山神社と羽黒山修験本宗のそれぞれの山伏が修行を行います。「秋の峰」と呼ばれている荒行で、1週間以上もの期間出羽三山の山に籠って修行が行われます。

東北随一のパワースポットとしても人気

出羽三山は東北随一のパワースポットとして観光客にとても人気があります。出羽三山詣は「生まれ変わりの旅」といわれており、出羽三山の月山が前世(過去)、羽黒山は現世(現在)、湯殿山は来世(未来)を表すとされていることに由来しています。出羽三山では登山しながら観光とは思えない神秘的な光景を見たり体験したりできます。

多くの国宝や文化財に出会える

多くの国宝や文化財に出会えるのも出羽三山の魅力のひとつで31の文化財があります。羽黒山の五重塔や梵鐘、三神合祭殿をはじめ、羽黒山正善院黄金堂などの文化財の他、国指定の特別天然記念物である羽黒山の杉並木や羽黒山爺杉などが出羽三山にはあります。また、月山は8合目から頂上一帯の地域は国指定の天然記念物に指定されています。

「出羽三山」は三つの山の総称

出羽三山は近年使われるようになった言葉で、山形県の村山地方と庄内地方に広がる3つの山を総称したものです。出羽三山はかつては羽州三山、奥三山、羽黒三山、湯殿三山などと呼ばれていました。昔から西の伊勢詣に対して出羽三山は東の奥といわれ、多くの観光客が訪れます。

羽黒山・月山・湯殿山

出羽三山には羽黒山、月山、湯殿山があります。3つの山それぞれの頂上には神社があり、それらを総称して出羽三山神社といいます。出羽三山のうち羽黒山には3社の神様を一緒にお祀りしている三神合祭殿と社務所があります。

江戸時代以前は湯殿山は三山に入らず

羽黒山と月山と湯殿山の三山で出羽三山と呼ばれて始めたのは実は江戸時代以降のことです。江戸時代以前までは湯殿山は出羽三山に入っておらず、羽黒山と月山、そして月山の山脈が東に伸びた葉山が出羽三山とされていました。

「出羽三山」①羽黒山

出羽三山の3社の神様が一緒に祀られている三神合祭殿があり、自然豊かな杉並木と石段で有名な羽黒山について見ていきましょう。ぜひ立ち寄りたい観光スポットや文化財、観光バスや車ではなく自分の足で登ることでしか味わえない体験についても触れていきます。

羽黒山の見どころ

羽黒山は出羽三山の中でも仏教と神道が織り交ざった場所で、ミシュランガイド3つ星にも選ばれた石段があることで有名な山です。頂上には出羽三山の三神が合祀された社殿や鏡池があり、1年を通して多くの人がかんこうに訪れます。車でも頂上まで上がることができますが、時間と体力があればぜひ登山でチャレンジすることをおすすめします。

見どころ①国宝「五重塔」

羽黒山の入り口である随神門を通って神橋を渡って300メートルほどいったところにあるのが国宝に指定されている五重塔です。こちらの五重塔は平将門によって創建された塔で現在のものは室町時代に再建された貴重な文化財です。五重塔の近くには国の天然記念物にしていされている爺杉や石段があります。

貴重な文化財に指定されている羽黒山の五重塔は高さ29.4メートルで、杭や塗料が一切使われていないのが特徴です。また、雪深い出羽三山の気候に合わせて五重塔の屋根の形が工夫されています。本来五重塔はお釈迦様の骨を納めるための塔でしたが、羽黒山の五重塔には観音様が祀られていました。現在羽黒山五重塔には大国主命が祀られています。

見どころ②三神合祭殿

羽黒山山頂にある三神合祭殿は、冬期に湯殿山に登拝できないことから創建された建物です。出羽三山にそれぞれに祀られている3神を一緒にお祀りしている場所で2000年に国指定重要文化財となりました。茅葺の木造建築としては日本最大で茅葺屋根の厚さは2.1メートルもあります。これまでに何度も火災に遭い、現在の建物は江戸時代に再建されました。

内陣中央の金色の扉の奥に3神が祀られており、中央が月山神社の月読命(ツクヨミノミコト)、右側にでは神社の稲倉魂命(ウガノミタマノミコト)と伊氐波神(イデハノカミ)、左側に湯殿山神社の大山祇命(オオヤマツミノミコト)と大己貴命(オオナムチノミコト)、そして少彦名命(スクナヒコナノミコト)が祀られています。

見どころ③鏡池

出羽三山の羽黒山で三神合祭殿に参拝したらぜひ訪れていただきたいのが鏡池です。鏡池は池自体がご神体とされており、山頂にあるにもかかわらず1年中水位が変わらない神秘的な池です。三神合祭殿にお参りした後に鏡池を訪れると邪な心が祓われるといわれているパワースポットです。水面には夏に黄色の花が咲くコウホネがあります。

時間がある方はいけのみたま心願参り(鏡池特別地中納鏡)がおすすめです。たくさんの銅鏡が出土している鏡池は昔から鏡を納めることで願いがかなうというジンクスがあるといわれています。いけのみたま心願参りでは小さな池に願いごとを書いた紙と小さな納鏡用の鏡を納めるという神事を体験することができます。

いけのみたま心願参りは所要時間約30分で初穂料2,000円です。当日現地で受付が可能で参拝に必要なものが一式含まれています。通常は立ち入ることができない神域で神秘的な体験をしたい方にとてもおすすめです。

見どころ④2446段の石段・絵

羽黒山の山頂までは2446段の石段と杉並木があります。参道の石段は国の特別天然記念物に指定されている「羽黒山参道と杉並木」に含まれています。石段を登っていく中で楽しめるのが石段の絵です。2446段ある石段の中に33個の絵が彫られており、そのうちの18個を見つけると願いが叶うというジンクスがあります。

2446段の石段を上るだけでも大変なので、石段の絵を見つけながらとなるとさらに大変ですが楽しみながら登ることができます。おちょこやひょうたんなどの絵が石段に彫られているのを見ることができます。中にはパッと見ただけではわかりにくい天狗の絵柄が描かれている石段もあります。五重塔も立ち寄りながら探してみてください。

御朱印が頂ける場所・時間

羽黒山の御朱印は全部で3種類あります。国宝五重塔と末社の天地金神社、そして出羽三山神社です。国宝五重塔と末社の天地金神社の御朱印は随神門手前の御朱印所でいただくことができます。

出羽三山3神の御朱印は山頂の社務所でいただくことができます。3つの御朱印の中でも三神合祭殿の御朱印は見開き御朱印となっており、迫力があります。御朱印の受付時間は特に公にされていませんが、8時から16時を目安にするとよいでしょう。

羽黒山のご利益

出羽三山の羽黒山に訪れることでいただけるご利益ですが、参拝する人に今必要な力を与えてくれるといわれています。同時に悪いものも流してくれるといわれており、悪い出来事が続いていて脱したいという方におすすめです。

羽黒山の関連情報

羽黒山のアクセス方法や駐車場などの詳細情報についてチェックしましょう。羽黒山は麓と山頂の両方に無料駐車場があるので車でも比較的訪れやすい場所です。五重塔を訪れる人は麓の駐車場が便利です。公共交通機関でのアクセス方法含め詳しく見ていきましょう。

アクセス・駐車場

羽黒山山頂までは車で行くことができます。山頂の駐車場までは有料道路で、普通車は往復で600円です。頂上の駐車場は駐車台数が400台ほどあり、3か所に分かれています。通行時間は4月25日から10月31日までは7時半から17時、11月1日から4月24日までは8時から16時と時期によって異なります。

冬の時期は積雪があるので五重塔までは長靴を履いていれば大丈夫ですが、登山して頂上まで行くことができません。スタッドレスタイヤを装着した自家用車またはバスでアクセスしましょう。

公共交通機関で羽黒山にアクセスする場合は観光バスもとめられる随神門かいでは文化記念館からバスに乗るのがおすすめです。鶴岡までも公共交通機関の方は鶴岡駅からバスがでていますので、そちらを利用してアクセスすることをおすすめします。

基本情報

出羽三山の羽黒山は出羽三山の3神がお祀りされている三神合祭殿や貴重な文化財の五重塔などがある自然豊かな山です。登山だけでなく、有料ですが車でも山頂にアクセスできるので観光に便利です。

「出羽三山」②月山

出羽三山の月山は標高1984メートルある修行の山とも呼ばれている厳しさをもつ山です。冬は立ち入り禁止になります。山頂には月山神社があり、月読命(ツクヨミノミコト)が祀られています。出羽三山の中でもひときわパワーが強いといわれています。多くの人が観光で訪れる月山について詳しく見ていきましょう。

月山の見どころ

月山は出羽三山の中でもひときわ高山植物の種類が多いことで有名です。また、御田原神社や真名井神社など途中で立ち寄りたい神社もあります。そして頂上の月山神社ではお祓いを受けてから参拝するという他の神社では体験できないこともあります。出羽三山の月山観光の見どころをチェックしてみましょう。

見どころ①弥陀ヶ原の高山植物

月山の8合目には弥陀ヶ原と呼ばれる場所があり、1周約60分の木道が整備されています。登山初心者でも安心して回れるようになっており、夏にはミズバショウやニッコウキスゲなど130種類を超える高山植物で埋め尽くされます。また、秋には金色の絨毯を敷いたような草紅葉を見ることができます。

見どころ②御田原神社

御田原神社は月山神社中之宮と呼ばれている神社です。古事記に登場するスサノオノミコトの妻である奇稲田姫(クシナダヒメ)がお祀りされています。五穀豊穣や縁結び、夫婦和合にご利益があるといわれています。こちらの神社の社殿には月山神社が式年遷宮した古材を利用して建てられています。

見どころ③真名井神社

真名井神社は月山9合目にある仏生池の近くにある神社です。豊受姫が祀られており、食物や穀物をつかさどるといわれています。近くの仏生池には仏生池小屋という茶屋があり、力餅やおでん、コーヒーなどがいただけます。店主手作りのカミナリ豆腐がはいったみそ汁も人気です。宿泊やお弁当の購入も可能なのでぜひ立ち寄ってみてください。

見どころ④月山神社

出羽三山の月山神社本宮は参拝前に必ずお祓いを受ける必要があります。人の形をした紙に息を吹きかけて邪気払いをし、お神酒をいただきます。お祓いに500円必要ですが、参拝認定証とお祓い守りをいただくことができます。

月山神社は阿弥陀如来がご本尊という珍しい神社で、ご祭神は月読命です。明治時代以前は神仏習合だったので両方お祀りしていましたが、現在は月読命が御祭神です。参拝した後、御朱印や御守りをいただくことができます。

登山初心者でもお参りできる?

月山は登山初心者でも登ることができますが、装備をして挑みましょう。片道3時間から4時間ほどで登頂できますが、出羽三山は天気が変わりやすく濃霧で動けなくなることもあります。非常食や登山用の雨具があると便利です。また、開山期間が7月1日から10月中旬までと短いだけでなく、7月中旬でも雪が残っていることがあります。杖や軽アイゼンがあると安全です。

御朱印が頂ける場所・時間

月山では月山中之宮の御田原神社と月山本宮の2か所で御朱印をいただくことができます。どちらも見開きの御朱印です。御朱印をいただくことができる時間については特に明記されていませんが、8時から16時半を目処に訪れると良いでしょう。

月山のご利益

月山神社は天下泰平、国土安穏、産業発展、五穀豊穣、大漁満足がご利益とされています。また、月山神社へ参拝すれば亡くなった人への伝言を頼めるともいわれています。亡くなった人を思い出した時、心残りがあるときは月山へ参拝すると良いでしょう。

月山の関連情報

出羽三山の中で過去や亡くなった人と出会うことができるといわれている月山ですが、登山できる時期に制限があるので事前にチェックしておきましょう。登山する場合はしっかりと準備をしていきましょう。アクセス方法や駐車場などについてご紹介します。

アクセス・駐車場

月山神社へ登山するにあたり、アクセス方法は主に3つあります。羽黒山口ルート、湯殿山口ルート、そして姥沢(志津)ルートです。羽黒山口から登山する場合はJR鶴岡駅からバスで1時間ほどで月山の8合目にアクセスできます。また、車でアクセスする場合は8合目に駐車場があります。

湯殿山口ルートは湯殿山本宮前からスタートです。装束葉までは急な岩の坂道で鉄梯子もあるなどまさに修行場です。湯殿山口ルートまでは山形駅から高速バスで1時間半乗った後、荘内あさひバスストップで下車します。朝日小学校前のバス停まで徒歩10分歩き、再びバスに乗り40分です。自家用車でのアクセスも可能で150台ほど停められる駐車場があります。

姥沢(志津)ルートはリフトを使うルートです。JR山形駅から高速バスで1時間ほどで月山口に到着します。バスを乗り換えると30分ほどで月山姥沢口にアクセスすることができます。心臓破りの急な坂道を除けば比較的登山しやすいルートです。駐車場も500台ほどあります。

基本情報

月山は夏はスキーが楽しめるほど高い山で、気軽に登山はできませんが一度は訪れたい山です。他の神社では味わえないお祓いを受けてから参拝するという体験もぜひしてみたいものです。スケジュールに余裕があれば宿坊を利用してじっくりと月山の空気感を味わってみてください。

「出羽三山」③湯殿山

出羽三山の中でも特に決まり事が多いのが標高1,504メートルの湯殿山です。出羽三山の奥宮ともいわれていて、参拝するにあたり気を付けなければならないことがいくつかあるので、しっかりと守って参拝しましょう。具体的には土足禁止、撮影禁止、そして見たことや聞いたこと、体験したことは他言無用です。神聖な気持ちで参拝すると良い場所です。

湯殿山・周辺の見どころ

まず湯殿山とその周辺にある見どころをチェックしていきましょう。決まりごとがたくさんある神聖な湯殿山神社だけでなく貴重な文化財や神社など登山をはじめ観光でも訪れたい場所があります。

見どころ①注連寺

弘法大師が湯殿山を開山したときに、祈祷所にしたのが始まりとされているのが注連寺です。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで2009年に2つ星認定を受けました。芥川賞を受賞した森敦の「月山」の舞台としても有名です。鉄門海上人の即身仏や森敦文学碑などの文化財があり、境内には鶴岡市指定天然記念物の樹齢約200年のカスミザクラもあります。

見どころ②大網大日坊

大網大日坊は弘法大師が開山したお寺として有名です。弘法大師が自ら作ったとされる御本尊と即身仏「真如海上人」、国指定重要文化財の釈迦如来などが安置されています。旧境内にそびえたっている27メートルほどの老杉は山形県指定文化財でパワースポットとしても注目されています。大網大日坊は事前予約制で宿泊することも可能です。

見どころ③紅葉の名所「七ツ滝」

七ツ滝は磐梯朝日国立公園にある日本の滝百選にも選ばれている滝です。近くの七ツ滝公園からは滝の全景を見ることができます。初夏の新緑と紅葉が美しいことで有名な場所で、多くのカメラマンや観光客が一目その美しい景色をみようと訪れます。

見どころ④湯殿山神社

湯殿山神社は西の伊勢参りに対して「東の奥参り」といわれている場所です。湯殿山神社には本殿も社殿もありません。湯殿山神社のご神体は大きな岩といわれています。この岩は「三山奥ノ院」とされていて湯殿山神社でも一番神聖な場所です。ご神体に参拝する際には本宮の入り口で素足になってお祓いを受けてからになります。

湯殿山神社のご神体の巨石からは温泉が湧き続けているようで、そのためにご神体の巨石は茶色く染まっています。通常は神社のご神体に触れることすら許されていませんが、湯殿山神社ではご神体の巨石に登ことができます。

御朱印が頂ける場所・時間

湯殿山神社では御朱印をいただくことができます。御朱印は見開きの大きなもので、毎年開山される6月には期間限定の御朱印をいただくこともできます。御朱印をいただくことができるのは授与所で、時間は8時から16時を目安に訪れてみてください。

湯殿山のご利益

ご祭神は山の神様の大山祇命、国作りの神様の大己貴命、医薬の神様の少彦名命です。そのため湯殿山神社のご利益は五穀豊穣、家内安全、病気平癒、子授けが特に有名で多くの人が観光や登山で湯殿山神社を訪れます。

湯殿山の関連情報

湯殿山は修験者が昔から修行の場として大切にしてきた場所で、神聖で厳しいイメージがあります。その一方で湯殿山レストハウスや宿泊できる湯殿山参籠所などでほっこりとした時間を過ごすこともできます。湯殿山を訪れるにあたって抑えておきたいポイントをみていきましょう。

アクセス・駐車場

湯殿山までのアクセス方法についてご紹介します。バスで訪れる際は、土日限定のシャトルバスがあるので庄内交通のホームページを確認して利用するようにしましょう。自家用車で訪れる際は、庄内あさひICから約40分、山形自動車道月山ICから約20分です。なお、湯殿山神社には150台の無料駐車場があります。

湯殿山神社から本宮へは参拝バスが運行されています。本宮までは距離が1キロとそれほど遠くはないのですが足場がそれほど良くないので、利用すると良いでしょう。料金は片道200円、往復300円です。

基本情報

古くから修験者の修行の場として守られてきている湯殿山。冬の間は閉山されるので登山したり湯殿山神社に参拝できる期間は限られています。でも、ここでしか体験できない空気感を味わうことができるのでぜひ訪れたいものです。湯殿山レストハウスで山形名物に舌鼓をうつのもいいですね。

「出羽三山」でのおすすめスポット&体験

出羽三山には神秘的な神社や文化財など、訪れたいスポットがたくさんあります。また、修験者の修行体験などここでしか味わえない体験ができる機会もあります。ここでは出羽三山のおすすめスポットと体験についてご紹介します。

おすすめ①羽黒山斎館の精進料理

羽黒山斎館は羽黒山の三の坂を上り切った場所にある建物です。山伏たちが昔住んでいた場所として残っている唯一の建物です。こちらでは昔から受け継がれてきた羽黒山の精進料理を体験することができます。すべて予約制なので、事前に予定を決めて予約をとるようにしましょう。

また、羽黒山斎館では宿泊することができます。大きな部屋を仕切った部屋がほとんどなので、修験者たちの往時の生活感を体験することができるかもしれません。冬の間は宿泊を受け付けていないこともあるのでこちらも事前に電話で確認しましょう。

おすすめ②修験者の白装束体験

出羽三山といえば修験者。出羽三山の自然と修験道を学ぶことができる修行体験をすることができます。白装束を身にまとってする修行体験は日帰り、1泊2日、2泊3日から選ぶことができます。参加費の目安は2泊3日で32,000円です。

出羽三山での山伏の修行体験は山伏修行体験塾のホームページをチェックして申し込みするようにしましょう。修行体験は5月から10月ごろまで受け付けをしています。

おすすめ③本格的な修行

出羽三山では一般の人でも本格的な修行を体験することも可能です。期間は8月下旬から9月上旬に行われ、山駈などの厳しい荒行に耐えられるかどうかが参加資格となっています。修験者の修行を本格的に体験したいという方におすすめです。

秋の峰入

秋の峰入は修験者にとって最も重要な修行のひとつで、神霊が宿り、新たな生命を生み出す山に籠って自らの生まれ変わりを体験する修行です。

神子修行道場

神子修行道場は出羽三山神社が募集している山伏修行です。毎年9月上旬に行われており、参加資格は山駈等の激しい荒行に耐えられる女性とされています。申し込みは先着順なので山伏修行の根源を理解したい、開山した蜂子皇子の足蹟を訪ねてみたいという方におすすめです。

「出羽三山」観光で尊いご利益を頂こう

出羽三山は神秘的なパワースポットがたくさんあるだけでなく貴重な文化財や宿坊体験ができる、今でも修験道の修行が行われている場所です。駐車場も十分あるので五重塔や石段などの文化財を神社参拝とともに観光できるのが魅力です。神聖な場所「出羽三山」を訪れて尊いご利益をいただきましょう。

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この記事のライター
nanairohatch
地元奈良が大好きな東京都民です。趣味は神社仏閣巡り、今年は車で北海道キャンプ旅行を企画中!

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