秋田のローカル線「由利高原鉄道」で列車旅!魅力や撮影ポイントを紹介!

秋田の由利高原鉄道は鳥海山ろく線と呼ばれ、様々なデザインの車両やイベント列車を運行し、豊かな田園風景や鳥海山をバックに走る列車は美しく、観光客や鉄道マニアに人気のローカル線として知られています。今回は、由利高原鉄道鳥海山ろく線の魅力や撮影ポイントを紹介します。

秋田のローカル線「由利高原鉄道」で列車旅!魅力や撮影ポイントを紹介!のイメージ

目次

  1. 1秋田の「由利高原鉄道」とは
  2. 2「由利高原鉄道」の魅力
  3. 3
  4. 4「由利高原鉄道」の列車の種類
  5. 5「由利高原鉄道」の撮影ポイント
  6. 6「由利高原鉄道」のおすすめグッズ
  7. 7「由利高原鉄道」でのんびり観光しよう

秋田の「由利高原鉄道」とは

由利高原鉄道

出典:https://www.flickr.com/photos/wamu8/7135438049/sizes/l/

由利高原鉄道は、秋田県由利本荘市を通る路線の距離が23㎞のローカル鉄道で、国鉄時代に特定地方交通線として廃止されることが決まった矢島線を、秋田県や沿線の地方自治体である由利本庄市などの出資によって設立された会社によって第三セクター方式で運営されています。

また、由利高原鉄道は鳥海山ろく線とも呼ばれ、最近では、ユニークな列車を走らせたり、様々なイベントの実施や関連グッズの販売など話題も多く、わざわざ遠くから訪れる観光客も増えつつあります。

羽後本荘駅-矢島駅を走る鳥海山ろく線

由利高原鉄道

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由利高原鉄道の鳥海山ろく線は、秋田県由利本荘市の羽後本荘駅と矢島駅とを結ぶ路線で、テレビで話題になった秘境駅もあり、また、鳥海山を背景に豊かな大自然の中をガタゴトと走る姿が人気で、沿線に広がる四季折々の美しい景色とのコントラストを写真に収めようと、沢山の観光客や鉄道マニアが訪れます。

多彩なイベント列車で鉄道ファンに人気

由利高原鉄道

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秋田の鳥海山ろく線で由利高原鉄道が運行する多彩なイベント列車は鉄道ファンに人気で、「おばこ」と呼ばれる着物姿の乗務員が乗車する「まごころ列車」をはじめとして「おもちゃ列車」など様々な列車が走り、関連グッズも販売されるなど、地元の住民だけでなく、県外からも大勢の鉄道ファンや観光客が訪れます。

秘境駅がテレビで話題に

由利高原鉄道

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由利高原鉄道の羽後本荘駅から5つめの曲沢駅は、田んぼの中にポツンとある不思議な秘境駅としてテレビ番組で紹介され話題になったことがあります。この番組の中では、出演者が羽後本荘駅からおもちゃ列車に乗車し、社内にコマなどのおもちゃが置かれているユニークな列車も紹介されました。

そして、最近では、この由利高原鉄道の鳥海山ろく線にある秘境駅を一目見ようと観光客が訪れたり、撮影ポイントとして、鉄道マニアが撮影のために訪れることも多くなりつつあります。

「由利高原鉄道」の魅力

由利高原鉄道

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秋田の由利高原鉄道は「おばこ号」の愛称で親しまれており、このおばこ号を利用する観光客からは、日本海に突き出すように聳え立つ鳥海山を背景にして、美しい田園風景の中を子吉川に沿ってガタゴトと走る素朴で懐かしい感じがする列車と、その窓の外に広がる景色、そして、秋田おばこの装いをした列車のア乗務員が人気となっています。

そして、由利高原鉄道では土日や祝日ともなれば、鳥海山ろく線を走る魅力的な列車を撮影しようと、インスタ映えしそうな秘境駅を訪ねたり、撮影ポイントを探す鉄道マニアや観光客で賑わいます。

魅力①乗務員が秋田おばこの姿の「まごころ列車」

由利高原鉄道

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由利高原鉄道の鳥海山ろく線では、まごころ列車という名称の列車を運行しており、列車の乗務員が秋田おばこ姿で観光客への案内や乗降補助を行っています。また、この由利高原鉄道の列車にはもともと乗務員が乗務していましたが、列車に愛称をつけることで乗客に親しみやすい列車にしたいとの思いが込められています。

まごころ列車の運行時刻

由利高原鉄道

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由利高原鉄道の鳥海山ろく線で運行されているまごころ列車は、矢島駅9:40発羽後本荘行きと、羽後本荘駅10:43発矢島駅行きの1日1往復の運行となっており、秘境駅にも停車します。そしてこの由利高原鉄道の列車には、秋田おばこ姿の乗務員が観光客への観光案内やグッズなどの車内販売を担当しています。

魅力②こだわりいっぱいの「おもちゃ列車」

由利高原鉄道

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秋田の由利高原鉄道は鳥海山ろく線で、おもちゃ列車「なかよしこよし」を2018年6月から運行しており、この列車は同年7月の「鳥海山 木のおもちゃ美術館」の開館に合わせて運行が開始されたデザイン列車です。そして、白ベースの車体にオレンジの縁取りや金色の文字やラインがおしゃれなデザインと評判です。

おもちゃ列車の運行時刻

由利高原鉄道

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由利高原鉄道の鳥海山ろく線で運行されているおもちゃ列車は、矢島駅発羽後本荘駅行きが、9:40と12:00、羽後本荘駅発矢島駅行きが、10:43と13:00の1日2往復運行されており、秘境駅にも停車します。そして、運賃以外の特別な料金は必要ありません。

また、由利高原鉄道では事前予約や座席の指定などもできないため、土日祝日はかなりの混雑が予想されることから、座れないこともありますので、観光でじっくりとローカル線の旅を楽しんだり、秘境駅と一緒に列車を撮影したいと思ったら、平日に利用するのがおすすめです。

魅力③車窓を彩る四季折々の景色

由利高原鉄道

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由利高原鉄道の鳥海山ろく線は、ユニークな列車が注目されがちですが、列車が走る沿線には美しい田園風景が広がり、更に遠くには鳥海山を望むことができ、四季折々に変化する景色の中を走る列車や秘境駅を撮影しようと、多くの鉄道マニアや観光客が訪れます。

魅力④日本で3線のみのタブレット閉塞

由利高原鉄道

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由利高原鉄道の鳥海山ろく線には、国内ではわずか3線のみとなったタブレット閉塞が残っています。タブレット閉塞と言うのは、同じ線路を2つ以上の列車が走っている中で衝突することを防止する目的で、金属製のタブレットと言う円盤を持った列車だけが線路上を走ることができるというシステムです。

この由利高原鉄道の前郷駅と矢島駅の間がタブレット閉塞で、羽後本荘駅と前郷駅の間はスタフ閉塞となっていて、前郷駅においては、列車が交換するたびにタブレットとスタフを交換しており、昔に行われていた鉄道での光景が日々繰り返されています。

魅力⑤矢島駅の売店「まつ子の部屋」

由利高原鉄道

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由利高原鉄道の鳥海山ろく線の終点になる矢島駅の駅舎には「まつ子の部屋」というグッズを販売する売店があります。そして、この売店を切り盛りする佐藤まつ子さんが、駅を訪れる方に「桜茶」をサービスしており、このローカル線の名物となっています。

由利高原鉄道では、昔も今も切符として「硬券」を使用しており、その使用済みの切符を缶詰にしたもので、列車の撮影に訪れた鉄道ファンなどに、お土産用のグッズとして好評です。そして、この売店も写真撮影のポイントの一つとしておすすめです。

「由利高原鉄道」の列車の種類

由利高原鉄道

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由利高原鉄道の鳥海山ろく線で使用している列車には、YR3000形、YR2001号車、YR2002号車の3タイプあります。3タイプそれぞれに、車体のデザインや座席の色や模様などが異なっており、由利高原鉄道における旅の思い出作りに一役買っています。

種類①YR3000形

由利高原鉄道

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由利高原鉄道のYR3000形は、3つのタイプがあり、YR3001号車は、鳥海山麓に広がりを見せる田園や草花、そして木々をイメージしたデザイン、YR3002号車は、白い雪景色に映える日本海に沈む夕日をイメージしたデザイン、YR3003号車は、豊かな水を湛える沿線を流れる子吉川をイメージしたデザインと、それぞれ趣が異なっています。

そして、由利高原鉄道のYR3000形の車両は、全長18mで、座席数が41席、最大114名まで乗車でき、4人掛けのテーブル付ボックス席があり、宴会列車としても利用されます。

種類②YR2001号車

由利高原鉄道

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由利高原鉄道のYR2001号車は、様々なテーマが設定され、それに合わせてユニークなデザインが特徴です。過去の車両ラッピングでは、「釣りキチ三平」「宇宙戦艦ヤマト」「由利鉄×ゆりてつ」「池田修三さん作品」などのデザイン列車が運行されていました。

由利高原鉄道で現在運行しているのは、鳥海おもちゃ列車「なかよしこよし」で、インテリアは沢山の種類の木材と、秋田の技術で造られており、子供たちのために質の良い木のおもちゃで遊ぶことができるスペースが設けられ、大人も十分満足できる質の高い無垢材を使用しています。

種類③YR2002号車

由利高原鉄道

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由利高原鉄道のYR2002号車は、地域の活性化を図る目的で造られた車両で、日本宝くじ協会の支援により誕生し、2003年より運行を開始しています。そして、2016年からは、「エボルタ電池鉄道ラッピング」列車が運行しており、これは、2015年11月のエボルタチャレンジというイベントを記念したラッピングになっています。

この由利高原鉄道の車両は、テーブルが着脱可能となっており、様々なイベントで使用され、時には宴会列車としても使用されます。そして、CDを聴くことができる他、カラオケを楽しむことができます。

「由利高原鉄道」の撮影ポイント

由利高原鉄道

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由利高原鉄道の撮影ポイントは数多くあり、鳥海山をバックにした列車や、川沿いを走る列車、田んぼの水鏡に映る鳥海山と列車、菜の花畑を走る列車、鉄橋を渡る列車など、いずれの撮影ポイントも、沢山の観光客や鉄道マニアが訪れます。

ポイント①鳥海山をバックに(久保田駅-前郷駅)

由利高原鉄道の久保田駅は、青いトタンでできたシンプルな無人駅で、駅の近くを流れる久保田川の川岸には桜の木が並び、春になると満開の桜で列車を迎えます。そして、秋になれば沢山の鮭が遡上してきます。この駅舎や桜並木と共に写真撮影するのがおすすめポイントの一つです。

そして、由利高原鉄道の前郷駅は、鳥海山ろく線の中央部にある有人駅で、単線運行している中、この駅で上りと下りの列車交換が実施されます。また、列車同士の衝突を防止するために、タブレット交換という作業を見ることができます。

この由利高原鉄道の久保田駅と前郷駅の間の区間は、遠くに聳える鳥海山をバックに列車を撮影するおすすめポイントとなっています。晴れた日には、真っ青な青空に毅然とした姿の鳥海山をバックに、目前に広がる田園風景の中、ガタゴトと走る列車を撮影するため多くの鉄道ファンが訪れます。

ポイント②川沿いを走る列車(吉沢駅-川辺駅)

由利高原鉄道の吉沢駅は、秘境駅として知られる曲沢駅と同様に、田園風景の中に小さな駅舎がポツンと建つ無人駅です。そして、川辺駅は、周りを樹木に囲まれて佇む無人駅で、この吉沢駅と川辺駅の間の区間は、川沿いを走る列車を撮影するポイントとして知られています。

この由利高原鉄道の吉沢駅と川辺駅の間の区間に沿って流れる川は子吉川で、鳥海山を水源として始まり、日本海へと流れる全長63㎞の大きな川です。また、川辺駅周辺は、渓流釣りの場所としても人気があります。

ポイント③水鏡に映る鳥海山と列車(前郷駅-曲沢駅)

由利高原鉄道の曲沢駅は、田園風景の中にポツンと建つ無人駅で、最近、秘境駅としてテレビ番組で紹介されたことがあり、今では、その姿を撮影しようと、多くの観光客や鉄道マニアが訪れます。そして、この駅からは鳥海山を一望できる撮影ポイントとして人気があります。

由利高原鉄道の前郷駅と曲沢駅の間の区間は、鳥海山と共に田園風景の中を走る列車を撮影するポイントとして知られていますが、春の田植えの時期になると、水を張った田んぼが水鏡のようになり、そこに写る逆さ鳥海山と、由利高原鉄道を走る列車を撮影するポイントとして人気があります。

ポイント④菜の花畑と列車(鮎川駅-黒沢駅)

由利高原鉄道の鮎川駅は、2018年の2月から4月にかけて、駅ホームに「こどもまちあいしつ」と、駅前に「おもちゃあいしつ」が造られました。そして、この駅からは、国の登録有形文化財に指定されている「鳥海山木のおもちゃ美術館」に行くためのシャトルバスが運行されています。

そして由利高原鉄道で、このバスや列車を待つ子供たちが「こどもまちあいしつ」で木のおもちゃで遊ぶ姿が見られます。一方、黒沢駅は、駅舎で季節ごとの花が咲き誇り、列車の写真撮影をする観光客や鉄道マニアに人気の駅となっています。

由利高原鉄道の鮎川駅と黒沢駅の間の区間は、菜の花畑が広がる列車の撮影ポイントとして知られており、菜の花畑の中を進む列車を撮影しようと沢山の方が訪れます。

ポイント⑤鉄橋を渡る列車(西滝沢駅-吉沢駅)

由利高原鉄道の西滝沢駅は、矢島駅が開業するまでは終着駅で、単線ならではの列車行き違い設備の名残が残っています。そして、春には桜が満開になり、水仙も色彩豊かに咲き誇り、撮影ポイントとしておすすめです。

そして、由利高原鉄道の西滝沢駅と吉沢駅の間の区間は、川を渡る鉄橋があり、その鉄橋を渡る列車と周りの自然とのコントラストが美しく、絶好の撮影ポイントとして、観光客や鉄道マニアなどが訪れます。

「由利高原鉄道」のおすすめグッズ

由利高原鉄道では、観光客や鉄道マニア向けに、様々なグッズの販売を行っています。一例を紹介しますと、酒どころ秋田のお酒飲み比べセット、電車型キーホルダー、鮎川小学校ペーパークラフト、ユリテツカレー、浜木綿子ポストカード、さくらプリンを始め、由利高原鉄道の記念乗車券やその他各種グッズが取り揃えられています。

おすすめ①走る!電車型キーホルダー

由利高原鉄道では、観光客や鉄道マニアのお土産用グッズとして、「走る!電車型キーホルダー」を販売しています。YR-3000形の車両を模ったデザインで、車体にはちゃんと「おばこ」マークも印刷されていて、子供や鉄道マニアに人気です。販売価格は800円(税込)です。

おすすめ②YR-3000ペーパークラフト

由利高原鉄道では、観光客や鉄道マニアのお土産用グッズとして、「YR-3000べーパークラフト」(580円(税込))を販売しています。 これは、YR-3000の緑・赤・青3つがセットになったペーパークラフトで、車体の色や車内の椅子が独自のデザインで、組み立てが簡単なことから子供向けにもおすすめのお土産として人気があります。

 

おすすめ③YR-3000タオル

由利高原鉄道では、観光客や鉄道マニアのお土産用グッズとして、「YR-3000タオル」(500円(税込))を販売しています。 色は、由利高原鉄道の走行車両に合わせて、青・赤・緑の3タイプあり、実際の車両に入っているロゴや、車両、そして、全部の駅名が入っています。

「由利高原鉄道」でのんびり観光しよう

由利高原鉄道

出典:https://www.flickr.com/photos/101026172@N06/20970759854/sizes/l/

由利高原鉄道の鳥海山ろく線は、様々なデザインの車両やイベント列車、そして品揃え豊富なグッズや秘境駅があることで知られ、四季折々に変化する風景や遠くに見える雄大な鳥海山と列車のコントラストも素晴らしく、のんびりと観光がしたい方や鉄道マニアにおすすめです。

そして、のんびりと列車に揺られお腹が空いたら、秋田名物の稲庭うどんを食べたり、Bきゅグルメの代表格「横手焼きそば」を味わったり、秋田のご当地グルメを堪能してみるのも良いでしょう。

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この記事のライター
Yoshi
お仕着せの旅行ではなく、自分でプランを立てて歩き回るのが好きです。趣味は、温泉・ゴルフ・徘徊・お酒・料理・妄想・音...

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