南九州最大!鹿児島の秋「おはら祭り」とは?踊り方や交通規制を解説!

鹿児島最大のイベント「おはら祭り」は、鹿児島県内外から多くの人で賑わいを見せているお祭りです。東京渋谷でも毎年開催されているおはら祭りの歴史と踊り方、見どころや交通情報、駐車場情報までおはら祭りの魅力をたっぷりとご紹介します。

南九州最大!鹿児島の秋「おはら祭り」とは?踊り方や交通規制を解説!のイメージ

目次

  1. 1「おはら祭り」とは
  2. 2「おはら祭り」の歴史と概要
  3. 3「おはら祭り」の概要
  4. 4「おはら祭り」の見どころ
  5. 5「おはら祭り」の詳細情報
  6. 6鹿児島の「おはら祭り」に行ってみよう!

「おはら祭り」とは

「花は霧島 煙草は国分 もえて上がるは オハラハー桜島」のフレーズに聞き覚えがある方は多いのではないでしょうか。毎年秋に鹿児島市の繁華街「天文館」で開催される「おはら祭り」のおはら節で使用される民謡です。

鹿児島の文化を歌った民謡に合わせて、大人から子供まで繁華街を踊りながら練り歩くパフォーマンスは、正に圧巻そのものです。

おはら祭りは鹿児島を代表するビッグイベントの一つで、鹿児島県内外から毎年多くの観光客、踊りに参加する人で賑わいを見せています。そして、東京渋谷でもおはら祭りが毎年開催されています。

このおはら祭りはどのような歴史を辿ってきたのか、どのような踊りなのか、祭りの見どころや日程、交通規制や駐車場情報など、おはら祭りの魅力にたっぷりと迫ります。

鹿児島県を代表する秋祭り

おはら祭りは毎年11月始めの秋に開催され、述べ2万人を超す観光客で賑わいを見せています。普段はスムーズに通れる天文館のアーケードは人の渋滞必死で、歩く時間より止まる時間が長くなるほど混雑します。

踊りを踊る方を一目見ようと、沿道には沢山の人が詰めかけているため、早めに場所を確保する事も必要です。おはら祭りを楽しんだら、鹿児島グルメを堪能したり鹿児島の街を散策しやすい場所で開催するため、おはら祭り終了後もたくさんの楽しみが待っています。

南九州で最大規模の祭りでもある

鹿児島のお祭りは、各町内会や自治体が中心となり、初夏に町ぐるみで開催する六月堂(ろっがっどう)や七夕祭りと、神社やお寺が中心となって開催する夏祭りが催されます。

おはら祭りは、稲刈りや野菜などの収穫が終わった秋に開催されるため、ちょうど涼しくなった時期で観光にはもってこいの日程になっています。祝日も重なるため予定も組みやすく祭りに参加しやすい気候、鹿児島市の繁華街で催される祭りですので、毎年多くの観光客が訪れます。

「おはら祭り」の歴史と概要

おはら祭りで踊るおはら節は、鹿児島県で生まれ育った方は踊れない人はいないほどメジャーな踊りとなっています。

鹿児島県内の幼稚園や保育園、公立の小中学校には、おはら節の授業が体育の時間に必ず取り入れられており、秋の運動会や体育祭のプログラムにも入っています。

鹿児島県の方には馴染みが深いおはら祭りですが、どのような歴史があるのか、どのような起源があるのかおはら祭りの歴史を一緒に振り返っていきましょう。

由来は戦前から行われていた盆踊り

鹿児島市内では、戦前からお祭りや盆踊りが盛んな地域として知られていました。各地で考案されたオリジナルの歌で踊る盆踊りを見ながら参加するお祭りは、鹿児島市民にとって憩いの一時でもありました。

しかし、太平洋戦争の影響で中断し、終戦前の空襲で鹿児島市内のほとんどが焼け落ちてしまい、祭りが開催できない時期が4年ほど続いた歴史があります。

1949年に鹿児島市制60周年の記念祭として再開

戦後の傷跡を拭い、町を復興させたいという思いから、おはら祭りは昭和24年11月15日に鹿児島市制60周年を記念しておはら祭りが開催されました。当時はまだ低調だったものの、昭和36年に踊りをつけた「踊り連」方式に変更し、現在でも伝統と歴史を受け継いで開催されています。

名前の由来は鹿児島県の民謡「おはら節」

おはら祭りは当初、自動車仮想パレードなど現在の踊りを披露しながら町を練り歩く方式とは違ったお祭りで開催されていました。

当時は低調で中々人気が出ないため、何とか祭りを盛り上げようと考案されたのが踊りです。この踊りの楽曲におはら節が採用され、現在のおはら節の踊りが形成されていきます。

「おはら節」の起源は!

おはら祭りの歴史は江戸時代にまでさかのぼります。現在の宮崎県都城市の武士が戦の陣中で唄った歌を、鹿児島の原良(はら)の武士が鹿児島に帰ってきた際に歌詞をつけて歌い始めます。

この歌は瞬く間に薩摩藩と大隅藩に広まり、武士の名前原良(はら)に小(お)の冠をつけて「小原良(おはら)節」と名前が付けられるようになりました。

そして時が経ち、昭和36年に鹿児島市内の町内会や職場グループがおはら節と徳島県の名物踊り「阿波踊り」を手本としておはら祭りの活性化へと繋がっていきました。

「おはら祭り」の概要

歴史と伝統を継承し続けている鹿児島のおはら祭りですが、秋の初日と2日目の日程で開催されます。初日は夕方から開始され、鹿児島の夜を彩る演目で会場を盛り上げます。

そして、メインの2日目は朝から演目が始まり、それぞれ個性豊かな踊りや演目で会場のボルテージは最高潮に達します。

歴史と伝統を守り続けたおはら祭りは、どのような演目で進行していくのか、初日とメインイベントの2日間のプログラムをご紹介します。

開催日程

鹿児島のおはら祭りは、秋本番となる毎年11月の最初の日程で開催されます。11月3日は文化の日ですので、その日をメインイベントとして開催しています。

その他にも東京渋谷で行われているおはら祭りの日程は、5月半ばの土日に開催されます。ゴールデンウィークも終わり、梅雨に入る前に開催されますので、過ごしやすい気候と日程が相まって沢山の方々が訪れます。

2020年度の鹿児島おはら祭りは11月2日と11月3日の日程で開催される予定です。台風や悪天候の場合延期になる場合もありますので、おはら祭りに参加されたい方はこまめにホームページをチェックしておきましょう。

開催場所

歴史ある鹿児島おはら祭りは、鹿児島市内の繁華街天文館を中心に開催されます。踊りやパレードのスタート地点は、JR鹿児島駅から旧鹿児島県庁の間にある鹿児島市電の桜島桟橋電停からスタートします。

そして天文館に向かって踊りを開始します。直進するといづろ通り電停に差し掛かりますので、右に入ると天文館のアーケードに行きます。

天文館のアーケードに入ったら、いよいよ踊りのクライマックスです。そのまま直進すると高見馬場電停に入りますので、ここで終点となります。

祭りのメインは総踊り

鹿児島おはら祭りのメインイベントとも核とも言えるのが「総踊り」です。総勢2万人の踊り子が桜島桟橋から高見馬場まで曲に合わせて踊り、鹿児島の街を鮮やかに彩ります。

おはら祭りの総踊りは、初日と2日目に行われ、初日は19時20分開始となり、2日目は10時40分と14時に開始となります。歴史が育んできたおはら祭りの総踊りは感動と興奮に包まれ、観る人全てが魅了されます。

おはら節・鹿児島ハンヤ節・渋谷音頭に合わせて踊る

歴史あるおはら祭りで流れる曲はもちろん「鹿児島おはら節」ですが、その他にも「鹿児島ハンヤ節」と「渋谷音頭」が流れます。踊りや曲の他にも鹿児島で歴史ある浴衣や衣装も見どころ満載です。

踊りと曲、それに合わせて踊る総勢2万人の姿は迫力満点です。美しさと迫力に圧倒されますが、同時に感動と興奮を隠せずにはいられません。

総踊りは当日参加できる

総勢2万人が参加するおはら祭りの総踊りですが、踊りを見ていると参加したくなる人も大勢出てきます。通常の祭りで開催される踊りは、事前にチームを組んで参加しますので当日参加はできない場合が多いですが、鹿児島おはら祭りは当日の参加が可能です。

おはら祭りに魅了されて、ぜひ踊ってみたいと思われたら、ぜひ踊り子の輪に入って祭りに参加しましょう。難しくない踊りですぐに覚える事ができます。徳島の阿波踊りを踊った経験がある方はすんなりと入る事ができます。

おはら祭りは東京の渋谷でも開催!

鹿児島おはら祭りは、戦後から開催された歴史あるお祭りですが、実は東京の渋谷でもおはら祭りが開催されています。

なぜ東京渋谷におはら祭りがと、疑問に思われる方も多くいらっしゃるでしょう。鹿児島と渋谷の歴史は鎌倉時代まで遡ります。

鎌倉時代に渋谷一族という一家が所領を得て、鹿児島を統治するために引っ越しをした事が始まりです。ここからふるさとへの思いを強くしようと、渋谷区長と鹿児島出身の経済界の人が音頭をとり、渋谷でもおはら祭りが開催される運びとなりました。

「おはら祭り」の見どころ

鹿児島おはら祭りは2日間の日程で開催されます。前夜祭となる初日とメインイベントとなる2日はどの時間帯も見どころ満載な演目で構成されています。

おごじょ太鼓やメインイベントの総踊り、マーチングバンドのパレードや伝統芸能、ダンスオハラといったものまで開催されます。どれも目が離せない演目ばかりで楽しみが増すばかりです。さて、秋祭りのビッグイベントおはら祭りの見どころはどのようなものなのか、演目別にご紹介していきます。

見どころ①総踊り

鹿児島おはら祭りのメインイベントともなるのが「総踊り」です。総勢2万人の踊り子が鹿児島市内の繁華街を練り歩く姿は正に圧巻の一言です。

2万人は全員鹿児島の人なのかと言われると、実はそうではありません。鹿児島の方達を中心に、鹿児島にゆかりのある人や渋谷おはら祭りに参加した実績がある踊り子など、日本全国からおはら祭りに参加するために動員されます。

参加した方の中には、北海道在住の方や海外から参加した方もいらっしゃるほどで、おはら祭りがどれだけ魅力的なものなのかを皆さんに届けてくれます。

見どころ②おごじょ太鼓競演

おはら祭りの総踊りに負けてはいないイベントが「おごじょ太鼓」です。総踊りの前に行われる演目で、沿道にはおごじょ太鼓見たさに、沢山の人が詰めかけます。おごじょ太鼓は二館橋交差点、高見馬場電停と天文館電停の間にある交差点で開催されます。

おごじょ太鼓の「太鼓」は分かるけど、「おごじょ」の意味が分からないという方も多くいらっしゃいます。おごじょは鹿児島弁で女性を意味しており、標準語にすると「女性の太鼓」になります。

つまり、おごじょ太鼓に参加する方は女性です。しかし、ダイナミックで美しいおごじょ太鼓を一目観たら、その格好良さと美しさに魅了される事でしょう。

見どころ③オハラ21

おはら祭りのおごじょ太鼓、総踊りを観たらもうお腹いっぱいになるほどおはら祭りを堪能したと思われるでしょう。

しかし、これだけではまだおはら祭りは終わりません。躍動感あふれる「ダンスオハラ21」をぜひ見ましょう。ダンスオハラ21の日程は、2日目のおごじょ太鼓3回目が終了した15時45分ごろから開始されます。

ダンスオハラ21で構成されるメンバーは全員若い人達です。ダイナミックで躍動感溢れる踊りで、総踊りとはまた違った魅力にとりつかれます。

見どころ④パレード・マーチング・伝統芸能

これまでは、おはら祭りに開催されるおごじょ太鼓と総踊り、ダンスオハラ21とご紹介してきましたが、今度は違った種類の演目を紹介していきます。「パレード・マーチング」と「伝統芸能」です。

パレード・マーチングと伝統芸能の日程は、2日目の総踊り1回目が終了した12:20ごろから開始されます。マーチングバンドに魅了された後は、鹿児島で長い間継承されている伝統芸能も見逃せません。終了した後は、鹿児島の新たな魅力を発見している事でしょう。

見どころ⑤花電車

鹿児島おはら祭り、最後の見どころは「花電車」です。秋にぴったりの電飾を施した鹿児島自慢の市電がおはら祭りを鮮やかに彩ります。

この花電車は、工事用の車両に電飾を飾っていますので乗車はできません。しかし、おはら祭り開催日程に合わせて鹿児島市内を走り、秋の鹿児島を明るく優しく照らしてくれます。おはら祭り当日は天文館に飾られますので、ぜひ花電車を堪能して、インスタ映えを狙いましょう。

「おはら祭り」の詳細情報

おはら祭りで開催される天文館は、県道23号線を挟んで、東西にアーケードが並んでいます。普通の日ですと車や市電、バスが賑やかに走り回り渋滞も起こりますが、おはら祭りでは交通規制がかかって車の進入ができなくなります。

県道23号線からいづろ通り三越前を右に曲がれば駐車場もあったりしますが、交通規制で市立病院側や与次郎が浜の海岸線から迂回しなければ駐車場にはいけなくなります。

車を使う人で、おはら祭りに観光される場合に備えて、おはら祭り当日の交通規制や駐車場の情報など詳しくご紹介していきます。

市内中心部は歩行者天国に!

普段は車や市電、バスなどが元気に走り回る天文館の中心道路、県道23号線ですがおはら祭り当日は交通規制で歩行者天国となります。

鹿児島市内中心部となりますので、天文館が交通規制になるのはこのおはら祭りくらいです。後は、洪水で車の進入が不可能になった時くらいです。

普段は通る事ができない道路には人が賑やかになり、秋の鹿児島を元気にしてくれます。道を間違えて天文館側に着いても、警察や警備の方が優しく誘導してくれます。交通規制で道が分からなくなった時は遠慮なく訪ねましょう。

交通規制に注意

おはら祭り当日は、天文館と周辺に交通規制がかかり車はもちろん、バイクも通行不可となります。交通規制の対象となる区間は、鹿児島市内の桜島桟橋電停から金生町、いづろと天文館、高見馬場電停までとなります。

鹿児島中央駅は交通規制がかかっておりませんが、加治屋町電停を過ぎて国道3号線を超えた辺りから交通規制がかかりますので注意が必要です。交通規制の看板が立っていますので見過ごさないようにしましょう。

周辺に有料駐車場あり

鹿児島も車社会となりますので、車でおはら祭りに来場される方も多くいらっしゃいます。天文館周辺は、有料駐車場が沢山ありますので、早めに入っておけば駐車場の心配はありません。

鹿児島は「だれやめ」と言って、仕事の疲れをとるために仕事の後に居酒屋さんなどで一杯お酒を飲んで帰る風習があります。車で天文館周辺の駐車場に停めて、居酒屋で一杯飲んで代行タクシーを使って帰ります。

この事もあり、天文館周辺には駐車場が多くありますが、あまり遅い時間に行くと迂回して駐車場に行かなければならなくなりますので、その時は鹿児島中央駅の有料駐車場を使う手もあります。

「おはら祭り」の基本情報

開催期間 ・11月2日(夜祭り)
・11月3日(本祭り)
開催時間 ・11月2日/18:45〜21:00
・11月3日/10:20〜17:00
開催場所 鹿児島市天文館周辺
交通アクセス 鹿児島市電高見馬場電停より徒歩約5分
駐車場 天文館周辺に有料駐車場有
公式URL https://www.kagoshima-yokanavi.jp/
event/10001

鹿児島の「おはら祭り」に行ってみよう!

鹿児島の秋を彩るビッグイベントおはら祭り、鹿児島県の内外から沢山の人で賑わいます。初日夜から祭りは盛り上がり、2日目は朝から大盛況、昼にボルテージが上がり、夕方は祭りの後さながらに少し寂し気な秋の夕暮れとなります。

おはら祭りに参加した後は、鹿児島のグルメを一杯堪能して、翌日には桜島など見どころ満載な観光にでかけましょう。海や山、里は皆さんを退屈にさせない観光スポットが鹿児島には沢山あります。

今年の秋に入れる予定はおはら祭りですね。5月に開催される渋谷おはら祭りにも奮って参加しましょう。元気と感動を与えてくれるおはら祭りにおじゃったもんせ。

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MrPatariro
サッカー、ライブ大好きで全国を飛び回っています。ついでに旅行と観光、グルメも楽しんでいます。

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