「鹿屋航空基地史料館」で海上自衛隊の歴史を学ぶ!アクセスやお土産は?

鹿屋航空基地史料館は、鹿児島県の鹿屋航空基地の敷地内にある史料館です。あの有名な小説「永遠の0」の舞台にもなった場所で、館内にも歴史的な資料や零戦、特攻隊の遺言書などが展示されています。鹿屋航空基地史料館の見どころやアクセスなどについてご紹介します。

「鹿屋航空基地史料館」で海上自衛隊の歴史を学ぶ!アクセスやお土産は?のイメージ

目次

  1. 1「鹿屋航空基地史料館」とは
  2. 2「鹿屋航空基地史料館」の概要
  3. 3「鹿屋航空基地史料館」の見どころ
  4. 4「鹿屋航空基地史料館」の詳細情報
  5. 5「鹿屋航空基地史料館」に家族で行こう!

「鹿屋航空基地史料館」とは

鹿児島にある海上自衛隊・鹿屋航空基地には、鹿屋航空基地史料館という史料館があります。海上自衛隊なのに航空基地がある、というと不思議に感じるかもしれませんが、海上のパトロールに上空から飛行機を使うことはよくあるため、海上自衛隊に航空基地があるのは普通のことだと言えます。

この記事では、そんな海上自衛隊・鹿屋航空基地にある「鹿屋航空基地史料館」がどんな施設なのか、見どころやアクセス、売店で販売されているグッズ情報などをご紹介します。

鹿屋市にある海上自衛隊の航空史料館

鹿屋航空基地史料館は、鹿児島県鹿屋市にあります。海にほど近い場所にあるこの資料館は、鹿屋市の海上自衛隊の航空基地が運営している史料館となります。日本国内では、自衛隊が持っている航空史料館はこちらの鹿屋航空基地史料館ただ一つで、とても貴重な資料がたくさん展示されています。

鹿屋航空基地の敷地内にある

なお、鹿屋航空基地史料館は鹿屋航空基地の敷地内に存在しています。自衛隊の基地の中に入れるのか、と不思議に思うかもしれませんが、鹿屋航空基地史料館は毎日9時から16時30分の間であれば、誰でも入館料無料で入ることができますので、安心して訪れてください。

「鹿屋航空基地史料館」の概要

では、鹿屋航空基地史料館がどんな施設なのかについて、もう少し詳しく見ていこうと思います。実は長い歴史を持っている鹿屋航空基地史料館について、興味を持ってもらえることは間違いありません。

1973年に開館し1993年にリニューアルした

鹿屋航空基地史料館は、元々1973年に開館した史料館となります。この地には元々1936年に海軍鹿屋航空隊が置かれ、そこから約100年ほどの歴史を持っています。その歴史を物語る数々の資料が展示されており、人々の心を動かしてきました。

さらに、1993年7月には新史料館としてリニューアルオープンを果たし、さらに興味深い展示が増えて多くの人たちにその歴史を伝え続けています。

日本海軍創設期から現在までの歴史を展示

鹿屋航空基地史料館には、日本の海軍が誕生してからこれまでの、全ての歴史が展示されています。中でも第二次世界大戦の時の資料は多く展示されており、特攻隊に関する資料、零戦や哨戒機の実機展示など、特に詳しくない人でも思わず引き込まれてしまうようなものが数多く展示されています。海軍から海上自衛隊となり、国を守るためにどんなことをしてきたのか、という歴史を一から学ぶことができます。

「永遠の0」の舞台になった

ちなみに、鹿屋航空基地史料館がある鹿屋航空基地は、あの有名な小説で映画化もされた「永遠の0」の舞台になった場所でもあります。実際、「永遠の0」の主人公がラストで出撃したのも、鹿屋航空基地となります。

「永遠の0」の主人公である宮部久蔵は実在しない人物ですが、「永遠の0」の出演者たちのような若者が、実際にここから日本を守るために飛び立っていった、と考えると、思わず目頭が熱くなってしまうかもしれません。すでに観ている人でも是非もう一度「永遠の0」を観てから鹿屋航空基地史料館を訪れると、また違った感想を持つはずです。

愛称は鹿屋スカイミュージアム

鹿屋航空基地史料館は、通称「鹿屋スカイミュージアム」と呼ばれています。同じような海上自衛隊の史料館には、広島県呉市にある海上自衛隊呉史料館・通称「てつのくじら館」と、神奈川県佐世保市にある海上自衛隊佐世保史料館・通称「セイルタワー」がありますが、いずれも正式名称の他に通称があり、多くの人に親しまれています。

「鹿屋航空基地史料館」の見どころ

鹿屋航空基地史料館には、多くの見どころが存在します。中でも、ここでは特におすすめしたい見どころを3箇所ピックアップしてご紹介します。どれも興味深いものばかりですので、鹿屋航空基地史料館を訪れた際には是非、チェックしてみてください。

見どころ①屋外展示機

まず、鹿屋航空基地史料館の屋外に展示されている航空機です。こちらの屋外には、実に16機もの機体が展示されています。日本海軍時代に使用された二式大型飛行艇から、これまで海上自衛隊が利用し、退役した数々の航空機があり、実際手を伸ばせば届く、という近距離で見ることができます。

二式大型飛行艇やUS-1Aを展示

こちらに展示されている機体の中で、特に人気が高いのはなんと言っても旧日本海軍時代に利用されていた二式大型飛行艇です。こちらは、世界中を探してもここでしか見ることができない、現存する最後の二式大型飛行艇となっています。多くのファンがこちらの航空機を見るために、鹿屋航空基地史料館を訪れています。

さらに、二式大型飛行艇の後継機であるUS-1Aも見ることができますので、是非こちらも合わせてチェックしてみてください。

見どころ②1階フロア

鹿屋航空基地史料館の1階は、主に海上自衛隊がどんな装備をしているのかどんな活動をしているのか、という点について展示しています。海上自衛隊がここまでにどんな発展をしてきたのか、という展示や、実際に海上自衛隊の人たちが身につけている装備や制服の展示、そして実機の展示もされています。

海上自衛隊哨戒機の内部の一部を展示

ここで特に人気が高いのは、海上自衛隊が実際に使用していた哨戒機の内部展示です。もちろん一部だけではあるのですが、それでも実際のパイロットたちの気持ちを感じとることができる、という意味では非常に貴重な展示となっています。

コックピット内に座る事もできる

さらに、哨戒機のコックピットに座れるという、貴重な展示もこちらの1階フロアに存在しています。特に男性であれば、一度は航空機のコックピットに座りたいという憧れがあるのではないでしょうか。鹿屋航空基地史料館に来れば、その願いも叶ってしまうというわけです。

見どころ③2階フロア

最後に、2階の展示内容についてもご紹介します。こちらでは、特に海軍時代の史料が多く展示されています。海軍が創設されてから終戦に至るまで、多くの史料がこちらに残されており、当時の人たちの思いや時代の流れをまざまざと感じることができる内容ばかりとなっています。

特におすすめしたいのは、当時の特攻隊の人たちに関する史料で、当時、特攻隊として鹿屋航空基地で過ごしていた人たちがどんな思いで日々を過ごしていたのかを感じることができます。

明治維新から終戦までの膨大な史料が展示

海軍設立のきっかけとなった明治維新の頃から始まり、日清戦争、日露戦争と続いていき、やがて第二次世界大戦で敗戦するまでのありとあらゆる史料が、この鹿屋航空基地史料館には集まってきています。海運がどんどん強大なものになっていくのと同時に、そこに集まる人たちの思いも感じられる史料も合わせて展示されていて、多くのことを考えさせられます。

特攻兵の遺言書も展示

中でも、特攻隊の遺言書は特に若い世代の人たちに大きな衝撃をもたらすものとなっています。10代〜20代、もしかしたら自分たちよりも年下の男性が、特攻隊として明らかに勝ち目のない相手に向かっていく前に、家族に宛てた遺言書です。しかし、実際に読んでみると検閲が行われるため弱音を吐くことすら許されず、前向きな言葉が連なっているのを見ると、当時の戦争の凄惨さが伝わってきます。

零戦の実機の展示!内部の見学も可能

また、こちらには実際に使われていた零戦の機体を見学することもできます。鹿児島の垂水市と旧加世田市(現在の南さつま市)からそれぞれ引き揚げられた零戦を合体させて復元された機体で、こちらの零戦ではコックピットの中を見学することも可能です。

零戦と言えば、あまり歴史に詳しくない人でも名前を知っているほどの航空機で、実物を見ればその迫力に必ず圧倒されます。

「鹿屋航空基地史料館」の詳細情報

ここまでで、鹿屋航空基地史料館の魅力は十分にお伝えできたと思います。最後に、鹿屋航空基地史料館のアクセス情報と売店情報についてご紹介します。鹿屋航空基地史料館で購入できるグッズも紹介していますので、是非お土産に検討してみてください。

鹿屋市観光物産総合センター

鹿屋航空基地史料館自体には売店は存在していないのですが、代わりに「鹿屋市観光物産総合センター」という売店が存在しています。売店として、様々なグッズや特産品などが販売されている他、食堂も併設されていて、海軍カレーを味わうこともできる作りとなっています。

史料館に隣接する売店

こちらの売店は、鹿屋航空基地史料館の隣に存在しています。鹿屋航空基地史料館から鹿屋市観光物産総合センターまでは徒歩1分の道のりで、すぐそこに建物が見える、という距離にありますので、迷わず誰でも訪れることが可能です。

自衛隊グッズや鹿児島の特産も!

この売店には、多くのグッズや特産品が販売されています。中でも特に人気が高いのは自衛隊の機体がデザインされている缶に入ったパンで、お土産として多くの人が購入しています。自衛隊グッズとしては、他にもキーホルダーやピンバッチ、帽子なども販売されており、特攻隊関連のグッズも置いてありますよ。

また、他にもお土産として購入できるものは多く、鹿児島の特産品である豚みそ、そして焼酎なども多種販売されています。鹿屋航空基地史料館のお土産、鹿児島のお土産を選ぶのにはぴったりの場所です。

アクセス情報

鹿屋航空基地史料館までのアクセスは、少し入り組んでいてわかりづらいことで有名です。鹿屋航空基地史料館に訪れる際には、必ず事前にアクセス方法を確認してから向かうようにしましょう。車でのアクセスも良いですが、自信がなければバスでのアクセスのほうがわかりやすくおすすめです。

垂水港からバスで約90分

バスでのアクセスの場合、垂水港から直通のバスが出ています。垂水港~志布志港入口の路線に乗り、約1時間半ほどで「航空隊前」停留所に到着しますので、こちらの停留所でバスを降りてください。バス停から鹿屋航空基地史料館までは、約3分の道のりとなります。

車は国分IC・都城ICから共に約90分

車でのアクセスの場合、最寄りのICは国分ICもしくは都城ICとなりますが、どちらのICを降りても約90分ほどの道のりとなります。まずは鹿屋市を目指し、269号線を進んでいくと、「航空隊前」交差点がありますので、こちらを曲がってください。「航空隊前」交差点はT字路ですので、ここまでくればあとは1本道となります。

「鹿屋航空基地史料館」の基本情報

【名称】 鹿屋航空基地史料館
【住所】 鹿児島県鹿屋市西原3丁目11-2
【参考サイト】 こちらを参照
【お問い合わせ先】 0994-42-0233
【営業時間】 9:00〜16:30
【定休日】 なし
【入館料】 無料
【駐車場】 一般:30台分
大型:10台分
専用:1台分
【アクセス】 ・鹿屋バスセンターよりバスで5分
 →「航空隊前」で下車後、徒歩で3分
・国分ICから車で90分
・都城ICから車で90分

「鹿屋航空基地史料館」に家族で行こう!

鹿屋航空基地史料館が、非常に魅力的な施設であることがおわかりいただけたでしょうか。小説「永遠の0」の舞台にもなった場所で、零戦などの実機を見学し、当時の特攻隊の人たちに思いを馳せることができるのは、こちらの施設だけです。また、売店には多くの自衛隊グッズも販売されていますので、お土産に困ることもありません。

鹿児島に観光に訪れた際には、是非鹿屋航空基地史料館にも足を運んでみてください。当時の様子を感じとることができるはずです。

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この記事のライター
ゆきえ
三児の子育てをしながら兼業ライターをやっています♪ 趣味は旅行で、独身時代は海外もちょこちょこ行っていましたが、...

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