福島の秘湯・二岐温泉の「大丸あすなろ荘」と「柏屋旅館」を紹介!

二岐温泉は、露天風呂からの絶景や紅葉が美しい、福島の秘湯の一つです。宿泊でも日帰りでも利用でき、湯治目的でも利用されている効能の高さで、多くの人に愛されています。二岐温泉の人気旅館「大丸あすなろ荘」「柏屋旅館」を始め、5つの旅館をご紹介します。

福島の秘湯・二岐温泉の「大丸あすなろ荘」と「柏屋旅館」を紹介!のイメージ

目次

  1. 1二岐温泉とは
  2. 2二岐温泉の「大丸あすなろ荘」
  3. 3二岐温泉の「柏屋旅館」
  4. 4その他の二岐温泉旅館3選!
  5. 5二岐温泉の秘湯で絶景に癒されよう!

二岐温泉とは

二岐温泉、という温泉地を知っているでしょうか。福島に数ある温泉地の中でも、名湯として知られているのが二岐温泉です。山間部にあり、全国的に有名ではないということもあって、二岐温泉を知らない方も多いかもしれません。

この記事では、二岐温泉がどうして名湯と呼ばれているのかの理由や宿泊施設・温泉の効能や、入浴しながらみられる紅葉の絶景などについてご紹介します。

秘湯という言葉が生まれた場所

実は二岐温泉は、「秘湯」という言葉が生まれた地であると言われています。実際、二岐温泉は人里から離れた場所にあり、ひっそりといくつかの宿泊施設があるだけの場所です。その分二岐温泉は自然豊かで、年間を通して絶景を目にしながら入浴することができ、特に紅葉の季節は二岐温泉を楽しみながら格別の絶景を目にすることができます。

二岐温泉の「大丸あすなろ荘」

二岐温泉にある人気温泉宿の一つが「大丸あすなろ荘」という旅館です。客室は22室しかなく、限られた人で極上のサービスを受けながら寛げるという点が、人気の秘密となっているようです。客室の中には露天風呂がついているというところもあり、貸し切りの露天風呂で絶景を楽しめる、というのも嬉しいポイントです。

起源は平安時代まで遡る

二岐温泉にある大丸あすなろ荘の起源は、遥か昔の平安時代にあると伝えられています。安和2年に起こった政変での皇位継承に負けてしまった宮人が、心身を癒すための温泉を求めてたどり着いたのが、この大丸あすなろ荘の源泉なんだそうです。平安時代から変わらぬ温泉を楽しめるということで、不思議なご縁を感じずにはいられません。

豪奢な日本家屋

大丸あすなろ荘は、徳川時代から存在していたということもあり、非常に豪奢なつくりの日本家屋となっています。二岐温泉は雪深い地域のため、実は一度豪雪でやむなく解体したことがあるのですが、新たに新築した際、高松宮様に「あすなろ荘」の名前を賜ったという話もあり、天皇家ともつながりのある由緒正しい宿であることが伺えます。

秘湯「二岐の湯」

この温泉では、なんと言っても「二岐の湯」と呼ばれる自噴泉岩風呂が目玉です。天然の川床をそのまま生かした二岐温泉の露天風呂は、手を伸ばしたすぐ先に二岐川に届く、という、自然を存分に楽しめる作りになっています。二岐温泉の周囲はブナ林に囲まれているため、紅葉の季節はまさに絶景を楽しめます。

泉質と効能

大丸あすなろ荘では、全部で6本の自然湧出源泉があります。リュウマチや筋肉痛、五十肩、冷え性などを改善する効能があると言われています。さらに、女性のみが入れる露天風呂として「子宝露天風呂」というお風呂があり、こちらは特に、入ると子供を授かりやすくなると言われています。

日帰り入浴は?

ちなみに、大丸あすなろ荘は日帰り入浴も可能となっています。日帰りの場合は、大人800円、小学生550円、幼児350円での入浴が可能です。お風呂も、内風呂だけでなく露天風呂も利用ができますので、温泉だけ楽しみたい、という方でも気軽に利用することができます。

渓流沿いの露天風呂が最高!

大丸あすなろ荘にはいくつか露天風呂がありますが、なんと言っても一番おすすめなのは、先ほども紹介した渓流沿いの露天風呂です。紅葉の時期であれば非常に美しい紅葉を楽しめることはもちろん、渓流沿いという場所も、自然を体全体で感じられるという点が、非常に「秘湯」らしいといえます。

館内は携帯電話が繋がらないので注意

なお、二岐温泉は山間部に位置していて、こちらの旅館の館内に入ってしまうと、auとSoftbankのみ、携帯の電波が圏外となってしまいますので注意が必要です。Docomo及びWILLCOMは圏内になるので問題はありませんが、仕事などで携帯がつながらないと困る、という方は、あらかじめ対策しておくことをおすすめします。

大丸あすなろ荘の詳細情報

【名称】 大丸あすなろ荘
【住所】 福島県岩瀬郡天栄村湯本字下二俣5
【公式HP】 http://www.daimaruasunarosou.com/
【お問い合わせ先】 0248-84-2311
【駐車場】 あり
【アクセス】 ・東北自動車道・白河ICより車で約1時間
・JR新白河駅東口より、
 二岐温泉行きバス「ゆったりヤーコン号」乗車
 ※片道500円・要予約・1日1便のみの運行

二岐温泉の「柏屋旅館」

二岐温泉で、もう一つ人気の高い旅館が「柏屋旅館」です。こちらは、先ほどご紹介した「大丸あすなろ荘」に比べて少しリーズナブルな価格で宿泊ができる、ということから、少しでも安く二岐温泉を楽しみたい、という人にも人気が高い旅館となっています。

5本の源泉を持つかけ流し温泉

柏屋旅館では、5つの源泉を持っています。一つは自噴の巌風呂、一つは滝の湯、そして残り三つは混合して野天風呂と檜風呂に使用されています。いずれもお湯を循環させることなく、源泉かけ流しで使用しているので、二岐温泉の魅力をいつでも新鮮な状態のまま感じることができるのが特徴です。

泉質と効能

柏屋旅館の温泉は、「カルシウム-硫酸塩泉(低張性アルカリ性高温泉)」という泉質となっています。主に、神経痛や冷え性、関節痛などの他、きりきずや皮膚乾燥症、うつ、末梢循環障害などにも効能があると言われています。

日帰り入浴は?

柏屋旅館でも、日帰り入浴は可能となっています。日帰りの場合、入浴料金は500円となっています。内風呂にはシャンプーやボディーソープなどが準備されていますので、最低限の持ち物だけで二岐温泉を楽しめるおちうのも魅力です。もちろん、大浴場だけでなく野天風呂や巌風呂も楽しめますので、ご安心ください。

湯治パックなどの宿泊プランがある

ちなみに、柏屋旅館では湯治パックというお得なプランも用意されています。湯治パックは3泊8食付きの、公式HPからの予約限定プランとなっており、23,500円という安さで宿泊が可能です。他にも、宿泊する部屋を旅館側から指定されるお任せプランや、登山のためのおにぎりも提供してもらえる、という、ちょっと変わった宿泊プランなどもありますよ。

柏屋旅館の温泉

では、柏屋温泉で準備されている温泉について、一つずつ詳しくみていくことにしましょう。柏屋温泉では、全部で4つの温泉を楽しむことができます。男性専用、女性専用、男女別、そして混浴もありますので、そういった情報も合わせてご紹介します。

自噴巌風呂

まずは柏屋温泉のメインの温泉でもある「自噴巌風呂」です。1890年代からあるとも言われているこちらのお風呂は、足下湧出温泉という、温泉の湧出口に直接温泉が作られている、という、全国的にも珍しい温泉です。混浴となっていますので、抵抗感のある方は人の少ない時間帯を狙うのがおすすめです。

檜風呂

女性専用のお風呂として用意されているのが「檜風呂」です。檜の良い香りを楽しみながら、ゆったりと温泉を楽しむことができるということで、女性に人気のお風呂でもあります。ちなみに、こちらの温泉は浴槽だけでなく、壁も檜作りなので、お風呂全体から檜の香りを感じることができます。

滝の湯

対して、男性専用に作られているのが「滝の湯」です。かつてはこちらの温泉から絶景の滝を見ることができたため、「滝の湯」という名前がつけられたそうです。現在は改築されているため滝の姿は見えませんが、お風呂に使われている岩は当時のものをそのまま使用しています。

絶景の野天風呂

柏屋温泉で最も絶景を楽しめるのが「野天風呂」です。四季折々の自然を全身で楽しむことができるため、巌風呂に次ぐ人気を誇っています。特に、紅葉の季節と雪見風呂が楽しめる冬の季節が人気が高く、男女それぞれに湯船が用意されているため、混浴に抵抗がある人でも楽しめます。

ロビーには囲炉裏がある

柏屋温泉は、最上階である4階がフロント、1〜3階が客室となっているのですが、エレベーター前のロビーには長火鉢が置かれ、囲炉裏を取り囲むようにソファが設置されています。寒い時期は毎日火が入れられ、炭の香りと囲炉裏で淹れたお茶をゆったりと楽しむことができるようになっているのです。

こちらのスペースは、宿泊客の方だけでなく、日帰り入浴で訪れた方も利用できますので、柏屋温泉を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。

客室を利用したカフェ

また、空いている客室を利用して、客室カフェも開かれています。一杯ずつ豆を挽いて淹れられたコーヒーを楽しみながら、ゆったりと読書をするというのもおすすめです。こちらのカフェのコーヒーは、ルームサービスでも頼めますので、寛ぎたいときには利用してみてください。

地元の食材を使った郷土料理

柏屋温泉で提供されている料理は、どれも地元の山の幸を中心とした旬の食材が利用されています。柏屋温泉名物の「鯉の旨煮」を始めとした郷土料理も多く取り揃えられているので、二岐温泉の魅力を食からも感じることができるというのも、柏屋温泉の魅力となっています。

柏屋旅館の詳細情報

【名称】 柏屋旅館
【住所】 福島県岩瀬郡天栄村二岐温泉
【公式HP】 https://kashiwayaryokan.com/
【お問い合わせ先】 0120-84-2316
【駐車場】 無料駐車場あり(20台分・予約不要)
【アクセス】 ・JR新白河駅より車・タクシーで約50分
・東北自動車道・白河ICより車で約50分

その他の二岐温泉旅館3選!

「大丸あすなろ荘」と「柏屋温泉」の他にも、二岐温泉には旅館が存在します。どれも魅力的な旅館ばかりなので、二岐温泉に宿泊する際の参考にしてみてください。

二岐温泉旅館①ぶな山荘

一つ目は「ぶな山荘」という旅館です。こちらの旅館は、二岐温泉の中でも一番手前に位置している旅館となります。ぶな山荘で楽しめる二岐温泉「ぶなの湯」は、二岐川の上流から引いてきた温泉で、神経痛や筋肉痛、皮膚病などの効能が期待されています。

大丸あすなろ荘の別館

なお、「ぶな山荘」は先ほど紹介した「大丸あすなろ荘」の別館となっています。系列ですが、こちらの宿のほうが少し価格帯が抑えられており、リーズナブルに二岐温泉を楽しみたい、という方にはぴったりの旅館となっています。

ぶな山荘の詳細情報

【名称】 大丸あすなろ荘別館ぶな山荘
【住所】 福島県岩瀬郡天栄村湯本字二俣7
【公式HP】 http://www.daimaruasunarosou.com/bunasansou/
【お問い合わせ先】 0248-94-1020
【駐車場】 あり
【アクセス】 ・東北自動車道・白河ICより車で約1時間
・JR新白河駅東口より、
 二岐温泉行きバス「ゆったりヤーコン号」乗車
 ※片道500円・要予約・1日1便のみの運行

二岐温泉旅館②桂祗荘

桂祗荘は、100%源泉掛け流しの温泉と、心温まるおもてなしを感じることのできる旅館です。主な効能は神経痛、皮膚疾患、リュウマチ、胃腸病などで、湯治目的の方からゆったりとした贅沢な時間を楽しみたい方まで、幅広いプランが用意されているのが特徴です。

素材にこだわった料理

こちらの旅館では、特に食事に力を入れています。二岐温泉の山の幸と川の幸をふんだんに使った料理は、素材にこだわり抜いたからこそ味わい深く、気どっていないのに満足感を得られるものに仕上がっています。二岐温泉の絶品料理のおもてなしを堪能しに、ぜひ訪れてみてください。

桂祗荘の詳細情報

【名称】 桂祗荘
【住所】 福島県岩瀬郡天栄村湯本下二俣22-9
【公式HP】 https://katuragisou.com/
【お問い合わせ先】 0248-84-2409
【駐車場】 無料駐車場あり(15台分)
【アクセス】 ・東北自動車道・白河ICより車で約1時間
・会津鉄道・湯野上温泉駅よりタクシーで約25分
 ※湯野上温泉駅からの送迎を希望の方は
  旅館に直接お問い合わせください

二岐温泉旅館③ふじや

大丸あすなろ荘と柏屋温泉のちょうど中間あたりに位置しているのが、旅館ふじやです。ふじやは、ゆったりしたお部屋と広々した露天風呂が魅力の旅館で、二岐温泉にある旅館の中では値段もリーズナブルで団体割引などもあることから、ふじやは団体客の利用も多いのが特徴となっています。

新緑や紅葉など四季折々の自然を堪能

ふじやのロビーはガラス張りになっていて、大きく開放的な窓からは二岐温泉の四季折々の自然が楽しめるようになっています。こちらのロビーには、ふじやならではの漫画コーナーも設置されているので、窓ガラス越しの二岐温泉の景色を楽しみながら、ゆったりと漫画を読みふけることもできるようになっています。

ふじやの詳細情報

【名称】 旅館ふじや
【住所】 福島県岩瀬郡天栄村湯本二俣22-1
【公式HP】 http://2fujiya.web.fc2.com/
【お問い合わせ先】 0248-84-2104
【駐車場】 無料駐車場あり(10台分・予約不要)
【アクセス】 ・東北自動車道・白河ICより車で約1時間
・会津鉄道・湯野上温泉駅よりタクシーで約20分
 ※送迎希望の方は電話で応相談

二岐温泉の秘湯で絶景に癒されよう!

二岐温泉が、とても魅力的な秘湯であることがおわかりいただけたでしょうか。四季折々の自然を感じながら、絶景とかけ流し温泉を楽しむことのできる旅館で、二岐温泉のお湯に癒されてみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
ゆきえ
三児の子育てをしながら兼業ライターをやっています♪ 趣味は旅行で、独身時代は海外もちょこちょこ行っていましたが、...

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