長崎ご当地グルメ「ハトシロール」とは?まるなか本舗の伝統の一品!

異国情緒漂う長崎には、ちゃんぽんやトルコライスなどご当地グルメが数多くあります。その中でもお土産や食べ歩きなどに適していると人気が高いのが、ハトシロールです。今回は長崎県を代表する名物グルメ「ハトシロール」に注目して、作り方や販売店などをご紹介していきます。

長崎ご当地グルメ「ハトシロール」とは?まるなか本舗の伝統の一品!のイメージ

目次

  1. 1ハトシロールとは
  2. 2「ハトシロール」のハトシとは
  3. 3「ハトシ」のレシピ&作り方
  4. 4「ハトシロール」の販売店①まるなか本舗
  5. 5「ハトシロール」の販売店②長崎一番
  6. 6ご当地グルメの「ハトシロール」を食べよう!

ハトシロールとは

江戸時代に鎖国をしていた中、長崎は海外との交流をしていました。それ故に、長崎ちゃんぽんやトルコライス、そして五島手延うどんなどほかの地域とは違う独自の食文化があります。

そして数ある長崎グルメの中でも、近年話題となっているのが「ハトシロール」です。ハトシロールは手軽に食べられることから人気が集まり、今では通販やお土産など様々なスポットで食べることが出来ます。そこで今回はハトシロールに注目して、ハトシロールの歴史や作り方のレシピ。そして自宅でもハトシロールを食べられる通販サイト、おすすめのお土産など徹底解説していきます!

長崎の郷土料理ハトシを巻いてアレンジした料理

ハトシロールとは、簡単に言うと古くから親しまれている長崎の郷土料理「ハトシ」をくるっと巻いてアレンジを加えた料理のことを指します。

ハトシロールの元となるハトシは、中国や台湾、ベトナム、タイなど東南アジアに伝わる料理です。食パンに魚のすり身を挟み込み、油で揚げた料理のことをハトシと言い、中国の広州地方が起源とされています。19世紀ごろから次第に東南アジアで広まっていき、長崎に伝わり郷土料理となりました。なおハトシについては、後程詳しくご紹介します。

街ブラのお供やおやつとして人気!

四角形なハトシに対し、ハトシロールは筒状です。筒状になっていることで、持ちやすく簡単に食べられます。そのためハトシロールを片手にブラブラと散歩したり、子どものおやつとして出したりと、長崎では身近な食べ物として人気が高いです。

またハトシロールは出来立ての温かい状態も美味しいですが、冷えても美味しいのも人気が高い理由です。それ故にハトシロールは、子供から大人まで老若男女問わず皆から好かれています。

「ハトシロール」のハトシとは

ご当地グルメであるハトシロールは、お土産や食べ歩き、おやつなど多くの人から親しまれている身近な存在です。そしてハトシロールが誕生するきっかけとなった「ハトシ」も、長崎県を代表する伝統グルメです。そこでここからは、ハトシがどのような食べ物なのか歴史や名前の由来を含めてご紹介していきます。

ハトシは中国から伝わった卓袱料理の一つ

今では長崎県のソウルフードとなったハトシは、中国発祥の食べ物として19世紀ごろに伝えられてきました。当時の日本は明治です。まだまだ和食が主だった一般家庭において、中国から伝わってきたハトシは印象的でした。作り方も容易だったことから、あっという間にハトシが一般家庭で浸透していきました。

そしてハトシは卓袱料理の一つとして身近な存在となります。卓袱料理とは、別名「和華蘭料理」とも言われていて、和食・中華料理・オランダ料理(=洋食)の3種類が混ざりあった長崎県の伝統料理のことです。

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エビなどのすり身を食パンで挟んで揚げた料理

ハトシは先ほど冒頭でも説明した通り、エビをすり身状にして食パンに挟んで揚げた料理です。また食パンに挟むのはすり身状だけではなく、細かく切ったみじん切り状や少し大きめのぶつ切り状もあります。エビが食パンに挟み揚げただけのシンプルな料理ですが、飽きることない深い味わいなのが特徴です。

すり身はエビ以外にアジやいわしも!

食パンに挟むのは、エビだけではありません。アジやイワシなど魚を始め、ひき肉や角煮など様々です。各家庭によって食パンに挟む材料は異なっていて、多種多様な作り方ができます。作り方は無限大のため、アレンジを楽しめるのがハトシの良いところでしょう。

名前の由来は広東語

一般的にハトシの表記はカタカナですが、漢字で書くと「蝦吐司」です。これは広東語で「蝦」がエビのこと。「吐司」がトーストと言う意味になります。広東語では「蝦吐司」の発音は「ハトシ」ではなく、「ハートーシー」と伸ばします。

中国発祥のハトシは、日本を含めタイやベトナムなど諸外国にも伝わりました。ちなみにタイではハトシのことを「カノムパンナークン」、ベトナムでは「バインミーチントム」と言います。

家庭で作れるがテイクアウトが主流

明治時代に一般家庭へ広まっていったハトシですが、現在では作る家庭は減少していてテイクアウトが主流となっています。長崎にある中華料理店や居酒屋では、ハトシを提供しているお店がたくさんあります。テイクアウトを行っているお店が年々増えてきていて、手軽に食べられることからハトシのテイクアウトは益々人気が高まっています。

「ハトシ」のレシピ&作り方

テイクアウトが主流になってきたとはいえ、自宅でもハトシは簡単に作れます。ハトシの材料は全てスーパーで揃えられる食材ばかりなので、気軽にできるのがメリットでしょう。そこでここからは、ハトシ及びハトシロールの作り方についてレシピと共にご紹介します。今回、ご紹介するレシピはオーソドックスな作り方です。

レシピ①ハトシロールの材料を用意

ではハトシ及びハトシロールの作り方をご説明します。まずは材料を用意します。材料はハトシもハトシロール全て同じとなります。食パンは薄切りでも厚切りでもどちらでも大丈夫です。なお今回ご紹介する作り方のレシピは2人前です。

食パン 4枚
エビ 100g
片栗粉(下処理用) 大さじ1
塩(下処理用) 少々
卵白(①) 卵1個分
片栗粉(①) 大さじ1
料理酒(①) 小さじ1
塩こしょう(①) ふたつまみ
揚げる用の油 適量

レシピ②すり身を作る

次に食パンに挟むために、エビをすり身状にします。用意したエビは、料理用バットにした処理用の材料と一緒に入れよく揉んでください。この際、菜箸などで揉むよりも手を使った方が馴染みます。

エビは15分ほど冷蔵庫に置き、味をなじませた後に材料を水でよく洗い流します。ふきんやキッチンペーパーなどで水気を取った後、2割~3割のエビをみじん切りにしてください。残り8割のエビは、①の材料と共にフードプロセッサーですり身状にします。そしてすり身状のエビとみじん切りのエビを混ぜ合わせます。

レシピ③食パンの耳を切りすり身を塗る

すり身を塗る前に、食パンは全て耳を切り取っておいてください。そして耳を切り取った食パン2枚を用意し、それぞれ片面づつすり身を塗っていきます。塗った後は、もう2枚の食パンをそれぞれ重ね合わせ、軽く上から押し、すり身と食パンを馴染ませます。

レシピ④ラップで巻いてレンジで30秒温める

ハトシロールにしたい場合、すり身を挟み込んだ食パンをラップでぐるっと巻いてください。そして電子レンジで30秒ほど温めます。ハトシロールではなく、ハトシの場合は巻かずにそのままラップで包み、電子レンジで同じく30秒温めてください。

レシピ⑤ラップをはずし巻き終わりを爪楊枝でとめる

電子レンジで温めた後、ラップを外します。ハトシロールの場合、ラップを外しそのまま油で揚げると形が崩れてしまいます。形が崩れてしまうのを防ぐために、爪楊枝を使用して巻き終わり箇所にとめて下さい。

レシピ⑥油できつね色になるまで揚げる

事前に180℃に熱した揚げ油に、ハトシ及びハトシロールを入れます。揚げ終わりの目安は大体きつね色です。きつね色となったら、取り出し油を切って完成です。

レシピを見て通り、ハトシやハトシロールはとても作り方はとても簡単。すり身状にするのが大変な場合は、みじん切りやぶつ切りもおすすめです。ハトシロールの場合は筒状にするため、作り方の工程がプラスされます。しかし、あっという間に出来る作業なのでハトシもハトシロールも料理時間はほとんど変わりません。

「ハトシロール」の販売店①まるなか本舗

長崎県内にはハトシロールを取り扱っている販売店がいくつかあります。伝統の味を食べたい方は、ぜひ次に紹介する販売店がおすすめです。

まずご紹介するハトシロールの販売店は、まるなか本舗です。まるなか本舗はハトシロールやハトシを販売しているお店の中で、特に高い人気を誇っています。まるなか本舗のハトシロールを求めに地元長崎の方はもちろんのこと、全国から多くの観光客が訪れる人気販売店です。

蒲鉾の製造販売会社

今では絶品ハトシロールを販売しているお店として注目されているまるなか本舗は、蒲鉾の製造及び販売を行っている会社です。まるなか本舗は「蒲鉾を全国の人に食べて欲しい」と言う願いから、蒲鉾の長期保存を開発した長崎県内でも有数の老舗店。昭和6年創業以来現在も蒲鉾を作り続けている地元に愛されるお店です。

ハトシロールは蒲鉾製造で培った技法で製造

まるなか本舗は蒲鉾を専門としているからこそ、蒲鉾で作る過程であるすり身の技術を取り入れてハトシロールを製造しています。

そのため、まるなか本舗のハトシロールは非常に滑らかなのが特徴です。また、まるなか本舗のハトシロールはお土産用の場合、出来上がったらすぐに瞬間冷凍を行っています。瞬間冷凍をすることで、出来立ての味がお土産でもそのまま楽しめます。

サクサクのパンとふわふわのすり身が絶妙

まるなか本舗のハトシロールは、サクッとした歯切りの良い食パンと、ふわふわのすり身が絶妙なコンビネーションとなっています。そのまま食べるのも美味しいですが、おすすめは電子レンジで少し温めることです。ハトシロールを少し温めることによってフワッとなり、さらに深い味わいとなります。

長崎県内に6店舗

まるなか本舗は、浦上駅前にある総本店を始めとして長崎県内に6店舗展開しています。そして店舗の他にも、全国のデパートで行われている物産展に出店していることもあります。なお物産展の出店情報については公式HPに記載していますので、ぜひ最新の情報をチェックしてみてください。

お土産購入に便利な空港や駅にも!

長崎県内にあるまるなか本舗は長崎駅前や佐世保駅前、そして長崎空港などに店舗があります。駅前や空港など便利な場所にあるので、ハトシロールをお土産として購入しやすいでしょう。また駅前店や空港店はどちらも朝7時もしくは8時から営業しています。

通販でお取り寄せも可能

まるなか本舗は通販も行っているので、自宅でもハトシロールを味わうことができます。通販で取り扱っているハトシロールは2種類あり、4本入り(1,620円)と8本入り(3,024円)です。通販は送料が別途発生しますが、伝統の味であるまるなか本舗のハトシロールが食べられのは嬉しい点です。

店名 まるなか本舗 総本店
住所 長崎市岩川町1-4
営業時間 9:00~18:00
定休日 無休
アクセス JR九州浦上駅から徒歩1分
公式HP http://marunakahonpo.co.jp/
https://marunakakamaboko.ocnk.net/(通販)

「ハトシロール」の販売店②長崎一番

ハトシロール販売店2つ目にご紹介するのは、長崎一番です。長崎一番は、まるなか本舗同様にハトシロールの有名な販売店として人気を集めています。また普段のおやつとして食べるのはもちろんのこと、お土産用から贈答用まで幅広く販売しているのが特徴です。

大正3年創業の老舗

長崎一番の正式名称は長崎蒲鉾有限会社です。長崎蒲鉾有限会社は蒲鉾の専門店として大正3年に創業し、以来ずっと蒲鉾を作り続けています。現在では地元の方々から「長崎一番」と呼ばれ、広く親しまれているお店です。

ハトシロールは多数の賞を受賞

長崎一番の人気商品であるハトシロールは、発売以降人気を集め「秘密のケンミンショー」など多くのメディアで取り上げられています。

そして2010年に長崎県水産加工振興祭で農林水産大臣賞を受賞したこと始めとして、翌年の2011年に農林水産祭の内閣総理大臣賞など数々の賞を受賞しています。特に内閣総理大臣賞は、農林水産大臣賞を受賞した中から選ばれる名誉ある賞です。

味はプレーン・チーズ・エビの3種類!

長崎一番のハトシロールは、3種類の味を販売しています。内閣総理大臣賞を受賞したプレーン、すり身の他に牛や豚のミンチが入ったチーズ、そしてエビのすり身が入ることで新触感が味わえるエビの3種類です。プレーンは、アジのすり身の他に牛や豚のミンチなどが練りこまれています。

どの味も美味しいですが、購入する際のおすすめは食べ比べが出来る詰め合わせセットです。詰め合わせは、プレーン・チーズ・エビが各3本ずつ入って2,380円です。食べ比べができるので、お土産として渡しても喜ばれること間違いないでしょう。

また詰め合わせセットは他にもあり、プレーンとチーズが各3本ずつ入って1,980円やプレーンやチーズ、エビの3種類3本セットが2袋入って4,480円などニーズに合わせて選ぶことが出来ます。

長崎県内に本社を含め5店舗

長崎一番は長崎市田中町にある本社を含め、長崎県内に5店舗展開しています。商業施設の中や長崎空港などアクセスしやすい販売店も多くあるので、お土産用にも購入しやすいです。

オンラインショップもあり

まるなか本舗同様に、長崎一番もオンラインショップがあり通販が可能です。通販では、ハトシロールの単品や詰め合わせセットが購入可能です。なお通販で販売しているハトシロールは、全て冷凍品となります。出来立てをすぐに冷凍しているので、食べる際にはハトシロールをオーブントースターで焼くのがおすすめです。

店名 長崎蒲鉾有限会社(長崎一番)
住所 長崎県長崎県長崎市田中町279番地55
営業時間 9:00~18:00
定休日 日曜
アクセス JR長崎駅から車で約20分
公式HP https://www.n-ichiban.com/
https://www.n-ichiban.com/publics/index/25/(通販)

ご当地グルメの「ハトシロール」を食べよう!

長崎のご当地グルメであるハトシロールについてご紹介してきました。ハトシロールは、長崎伝統料理である卓袱料理のひとつハトシの派生形として誕生しました。今ではお土産や通販、そして贈答用としても販売されるようになり、ハトシロールは多くの人から愛されている存在です。ぜひ長崎を訪れた際には、ハトシロールを味わってください!

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この記事のライター
まなしま
東京在住。大阪が大好きで月に一度は関西旅行をしています。他にも東北道の駅スタンプラリーや沖縄離島巡りが好き!

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