秋田の名酒「高清水」のおすすめ日本酒15選!酒造見学や歴史も解説!

秋田が誇る辛口の地酒「高清水」をその日本酒醸造の歴史と、酒造工程などの酒蔵見学の見どころ、様々なラインアップを誇る高清水のおすすめ商品、それぞれの商品の飲み口、味わい、料金、それぞれの日本酒にあう料理なども含め、高清水のすべてを紹介します。

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目次

  1. 1米が美味しい秋田は日本酒も美味!
  2. 2秋田の地酒・高清水の歴史と特徴
  3. 3秋田の「高清水」のおすすめの日本酒15選!
  4. 4高清水の酒造見学は倉//蔵(KURA KURA)で!
  5. 5秋田の美味しい日本酒といえば「高清水」!

米が美味しい秋田は日本酒も美味!

秋田は、日本有数の米どころで、六郷湧水群のように清らかな清水にも恵まれているため、古来、日本酒の一大産地でもあります。今、秋田には、30を超える日本酒の蔵元があり、それぞれに個性的な地酒が数多くあります。

有数な銘柄が多数存在する

秋田には有名な地酒がたくさんあります。中でも、刈穂、高清水、雪の茅舎などは、他では味わえない独特の風味を備えた秋田ならではの歴史を持つ本格的な日本酒です。今回は、この中でも、高清水に焦点をあてて、紹介していきます。

秋田の地酒・高清水の歴史と特徴

高清水は、昭和19年、秋田市を中心にして創業が開始されたのをきっかけに、昭和32年に「秋田酒類製造株式会社」が出来、醸造が始まりました。高清水という名は公募され決められ、そのいわれは、かつての国府があった地名で、戦国時代には秋田城という本城が置かれていた土地の名前がつけられるほど、秋田を代表する日本酒として歴史を刻んでいます。

昭和19年に秋田酒類製造株式会社が発足

昭和19年、政府により企業整備令が出されます。その際に、24もの酒造業者が合同で醸造を開始し、昭和32年に最後に残った12の業者によって株式会社化されました。発売の開始は昭和22年。太平洋戦争終戦の二年後というから驚きです。現在では、高清水は酒造見学も行えるように発展してきました。

24の酒造業者と企業合同

戦国時代、秋田の地を支配していた安東氏(秋田氏)は転封になり、代わって常陸から佐竹氏が入府。その際に久保田城に拠点を移し、その御膝下に24の著名な造り酒屋がありました。これが秋田の誇る地酒高清水の大元でした。高清水の醸造は、その24軒の酒屋によって、企業合同がされ、太平洋戦争の真っただ中に始まったと言う歴史があるのです。

「高清水」は公募で決まる

高清水と言う名は、市民の公募によって決まったという歴史があります。ようやく日本酒が販売されるにいたり、市民から公募を募ったところ、5,037点もの応募があり、その中から選ばれたのが、「高清水」でした。秋田市寺内大小路に湧いている「高清水」という霊泉にちなんだと言う他説もあります。

高度で妥協のない酒造り

高清水の醸造には一切の妥協がありません。日本酒造りの肝は「麹」と「水」と「米」です。中でも、麹はとても扱いが難しく、同じ材料で同じ麹を使ったとしても、条件によって味わいは変わってしまうくらいシビアです。異なる麹を用いればなおさらです。

先日戦国時代の日本酒を作るという試みがありましたが、当時の麹を用いると糖度が全く異なるものができたそうで、これによって歴史上、高名な戦国武将の上杉謙信が糖尿病だった事がわかったほどです。通常の日本酒や地酒では本醸造ですら麹は15%以上の割合ですが、高清水では、普通酒ですら20%以上の麹歩合で醸造しているほどこだわりを持っています。

良質な水が使われる

秋田を代表する地酒である高清水は、水にもこだわっています。秋田市は、雄物川、旭川、太平川と3つの川が集中する土地柄で上質な水質を誇ります。日本酒醸造に用いられるのは、佐竹氏が国を治めた江戸時代、藩主のお茶の会に用いられていたほど美味しかった井戸水と、源流を同じくする水が使われ、硬度も35.7°をキープしています。

秋田産の米で地産地消

秋田の誇る地酒である高清水の醸造には、秋田県産米が使われています。一部、兵庫県産山田錦も若干数使われていますが、それ以外は地元産のみです。その土地で育った米の方が、その土地の水とマッチするのです。これも、高清水を美味しくしています。

スコットランドで買ったスコッチは、スコットランドの水でできた氷と水で割る方が美味しく、日本で飲むと味が落ちるような感じがすると言われますが、それと同様の理由です。高清水が美味しい日本酒であるのには、地元の水にマッチする地元産米にこだわっている事もあるのです。

秋田の「高清水」のおすすめの日本酒15選!

歴史ある地酒 高清水には、その歴史にふさわしく様々な種類のラベルがあります。もちろん、ラベルによって味わいはかなり異なり、様々な味を楽しむ事ができます。年々新しい種類ができ、限定醸造品などもあります。そうして歴史を刻んできた数ある高清水の各商品の中から厳選した商品について、紹介します。

おすすめ商品①辛口純米

辛口純米は、口あたりがスッキリとした地酒です。純米酒にも拘わらず、とても上品で、ふくよかな香りも併せ持ち、旨みがありながらも、辛口特有のキレもあります。そのため、魚の塩焼き、天ぷら、焼き鳥、などと相性があいます。冷で飲むのが良いと思います。 価格帯は1800mlで2,255円前後です。

おすすめ商品②新酒 初しぼり

新酒 初しぼりは、年の最初に絞った原酒で加熱処理していないものです。加熱処理しておらず、年の最初である事もあって、とてもフレッシュな生酒で、生酒特有のふくよかさと、酸味が持ち味の地酒です。そのため、濃厚な料理と相性が良いです。ブタの角煮、蒲焼きなどの味の濃い料理にあいます。冷で飲むのをおすすめします。1800mlで2500円前後です。

おすすめ商品③本醸造 上撰辛口

上撰辛口は、高清水の旨さを追及した本醸造品です。その特徴は、味わいにコシがありつつも、のど越しはとてもなめらかなで、しかし甘口ではないという地酒です。塩味の焼鳥など、素材の味が強い料理に相性が良いです。価格は、1800㎖で1800円前後。日本酒の通好みです。

おすすめ商品④特別本醸造 特撰

特別本醸造 特撰は、歴史ある高清水の中でも、特に熟成された旨味が特徴の秋田を代表する地酒です。さすが「特別」本醸造酒という感じの日本酒です。アルコール度数は少々高めで、辛口でありながらも、グラスが進んでしまう飲みやすさもあります。1800mlで2350円前後です。

おすすめ商品⑤大吟醸 和兆

大吟醸 和兆は、高清水の酒造に使われる厳選された米を35%も磨く事でその名を冠せられる大吟醸酒の中でも代表的な地酒です。辛口でありながら、香りは華やかなで、熟した桃やメロンのようなとろみがあり、まろやかな風味が最大の特徴です。カルパッチョや生ハムフルーツなどと相性抜群です。720mlで3850円前後です。

おすすめ商品⑥純米大吟醸

純米大吟醸は、厳選された酒造米を45%にまで削ったもののみが冠する名前です。高清水の中では、さらりとしており、ふっくらとした、かすかな甘みもあり、かすかな酸味がすっと消えるような上品な味わいです。よく冷やして飲むのがおすすめです。焼き魚、魚介のムニエルなどと相性が抜群です。1800mlで3140円前後です。

おすすめ商品⑦キモト特別純米酒

キモト特別純米酒は、あまたある高清水の種類の中でも、伝統の生酛造りで醸造したものです。古い時代以来の上品かつ穏やかなかぐわしさを持ち、米本来の旨みも感じられます。刺身、だし巻き卵など日本の伝統料理に幅広く合います。1800mlで2820円前後です。

おすすめ商品⑧酒乃国純米酒

酒乃国純米酒は、高清水の中では、まろやかでありながら、旨みも残り、口あたりがよいのが特徴です。辛口ならではのスッキリとした後味があり、適度な酸味もあるため、飲みやすいです。山菜など、苦味がある料理と特にあいます。1800mlで2255円前後です。

おすすめ商品⑨精撰

精撰は、さらっと軽快な飲み口と、酸味と旨みのバランスがよい地酒です。昔ながらの味なので、オールドファンが多いロングセラーの高清水です。煮魚や豚の生姜焼きなど、甘辛い料理と相性抜群です。1800mlで1750円前後です。

おすすめ商品⑩酒乃国 吟醸酒

酒乃国 吟醸酒は、上質の水を感じさせる高清水です。一口目は甘みを感じながらも、のど越しに酸味が残ります。冷酒か常温で飲みましょう。ハタハタ塩焼きや比内鶏グリルなどの秋田名物とあいます。 1800mlで2250円前後です。

おすすめ商品⑪特別本醸造 生貯蔵酒 

特別本醸造 生貯蔵酒は、高清水の中でも、特に、豊かな味わいを持ち、辛口ならではのスッキリした飲み口が特徴の地酒です。上質な酒米を使っていることが良く分かる味わい深さです。300㎖で380円前後。

おすすめ商品⑫デザート純吟

デザート純吟は、高清水というよりも、ワインに近いです。分類上は純米吟醸のようですが、日本酒にしては上品すぎる甘さに、ワインのような酸味が引き出されており、ほぼデザートワインのような地酒です。本当に純米吟醸酒?と思うような味です。ワインのような感じなので、食前酒や食後酒に良いです。500㎖で1000円前後。

おすすめ商品⑬純米にごり

純米にごりは、冬や、時折春から夏の間の一部期間にしか発売されない期間限定商品の高清水です。しっかりと冷やして飲むと、 米の旨みがとてもしっかりと生きてづいてるような感じがあります。飲み口は辛口の高清水ならではのすっきりとした味わいが残ります。720mlで1100円前後です。

おすすめ商品⑭純米大吟醸 蔵付酵母仕込み 磨き35

純米大吟醸 蔵付酵母仕込み 磨き35は、酒造米として、秋田県産の酒用秋田こまちを35%まで磨き、高清水の蔵付酵母で醸造した逸品です。華やかで上品な香りと力強い酸味があります。辛口ならではのキレもコクも感じられる大吟醸です。720mlで2200円前後です。

おすすめ商品⑮特別本醸造 慶祝 

特別本醸造 慶祝は、高清水酒造の技の粋を集め、醸造した逸品です。とても深い味わいだけではなく、気品と言って良い味わいがあります。お祝いごとなどの特別な日に飲みたい上品な一本です。1800㎖で2520円前後。

高清水の酒造見学は倉//蔵(KURA KURA)で!


高清水の酒蔵見学は、12月から2月の間、新酒の仕込みが行われているため、酒造り工程を間近に見る事ができて人気の季節です。冬季の土日はサービスのために酒蔵の工場も頻繁に公開されるほど、顧客に対するサービス精神が旺盛です。

また、工場の入口には、樽酒が設置され、見学者は無料で飲むことができます。そして、見学の最後には高清水の試飲コーナーがあり、見学後には再び美味しい日本酒が飲めるのです。この酒蔵見学は超おすすめです。

高清水の8種類の日本酒が試飲可能!

酒蔵見学の最後を飾るのは、毎月変わる8種類のおすすめの高清水が試飲できるというお待ちかねの試飲コーナーです。他にも、この酒蔵見学でしか買えない限定酒や高清水のグッズも用意されていますよ。是非参加してその時々の美味しい高清水を飲みましょう。

「仙人蔵」では酒造工程が学べる

仙人蔵は、本社蔵の一部を改装し、酒造道場 として、高清水とその歴史を伝えるために設立された蔵です。古い柱や古い梁は、建設当時の面影が残り、酒造道具が集められたギャラリーは、誰でも自由に見学できるようになっています。

そして、冬には蔵人が酒造りを実際にしています。職員のガイドで、酒米の標本や精米、タンクで発酵する様子や、清酒ができるまでの工程を学びながら見学できます。なんと、清酒を絞った後にできる酒粕を自由に持ち帰ることができるのです。

オリジナルラベルの作成が可能!


高清水では、高清水のオリジナルラベルを自分で作成できる「オリジナルラベル作成体験」を行っています。価格は3,240円のようで、その中に、高清水の純米大吟醸720㎖・1本と、和紙で出来たラベル、そして、化粧箱が付いています。父の日にオリジナルラベルでプレゼントというイベントも開催されていたようですよ。
 

人気の「吟醸あまざけソフト」も!

倉//蔵(秋田酒類製造の蔵見学施設)には、「吟醸あまざけソフト」が販売されています。高清水を作り出している米麹(米・秋田酒こまちを60%まで精米した米麹)を使用し、とても芳醇ですが、甘さ控えめで、しっかりと甘酒の風味が残っています。380円です。

高清水 倉//蔵(KURA KURA)の基本情報

住所 秋田県秋田市川元むつみ町4-12
電話 018-864-7331
営業時間 10:00〜12:00 13:00〜16:30
※オリジナルラベル作成は、午前・午後ともに、閉店の1時間前までに要来店
定休日 基本的には、土曜・日曜
WEB http://www.takashimizu.co.jp/

酒造見学の予約方法

秋田酒類製造では、申し込めば、本社蔵で酒づくり工程が所要時間約45分で見学できます。申し込み方法は、高清水 倉//蔵(KURA KURA)に、事前に電話か、メール、またはホームページにあるお問合せフォームで申し込めば良いです。受付時間は平日の9:00~17:00のようです。

秋田の美味しい日本酒といえば「高清水」!

秋田の日本酒「高清水」は、秋田市に行けば、ぜひ飲みたい辛口の地酒です。高清水の酒蔵にも、観光をして、是非たくさんの高清水を試飲してみましょう。ここに紹介しきれなかった、もっとたくさんの高清水もありますし、様々な味わいを楽しむ事ができます。是非、高清水を味わい尽くし、楽しみましょう。

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この記事のライター
西川知希
2019/11/20開始

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