秋田・乳頭温泉郷「黒湯温泉」は昔の雰囲気を醸す和の旅館!山奥の秘境宿!

秋田県にある乳頭温泉郷のなかでも秘境といわれるのが、最奥地に位置する黒湯温泉です。深い森に囲まれ、乳白色の源泉が湧きだす黒湯温泉は、藁葺き屋根の建物など昔ながらの雰囲気を未だに受け継いでいる温泉旅館です。秋田の山奥の秘境温泉宿を一度訪れてみてください。

秋田・乳頭温泉郷「黒湯温泉」は昔の雰囲気を醸す和の旅館!山奥の秘境宿!のイメージ

目次

  1. 1秋田の黒湯温泉とは
  2. 2黒湯温泉旅館の魅力
  3. 3黒湯温泉は美人の湯
  4. 4黒湯温泉へのアクセスやチェックポイント
  5. 5秋田の秘境「黒湯温泉」で癒されよう

秋田の黒湯温泉とは

秋田県仙北市の乳頭山麓付近には乳頭温泉郷という名前で知られている温泉街があります。乳頭温泉郷には点在する七つの湯と七つの宿があります。黒湯温泉はその乳頭温泉郷の最奥部に位置している一軒宿で、秘境とも呼ばれて人気の温泉宿になります。

約300年前に開湯された秋田の乳頭温泉郷には十種類以上の源泉があり、泉質は多種多様です。七湯も独自に源泉を持っているため、それぞれ違ったお湯を楽しむことができる温泉ですよ。近年では外国人観光客の穴場スポットとしても知られている秋田の名湯に一度訪れてみてください。

秋田「乳頭温泉郷」最奥の秘境

秋田県にある乳頭温泉郷の黒湯温泉は、七つある宿の中でも最奥部に位置しているため、秘境と呼ばれています。山深くに位置し、周りは木々に囲まれ、源泉が湧き出る河原には湯煙が立ち込める様子は秘境というに相応しい場所です。

江戸時代からの歴史を持つ黒湯温泉は、古くからの湯台場の雰囲気を保ち続けており、藁葺き屋根の宿と周りの景観がとてもよい雰囲気を醸し出します。あまりに山深いところに位置するため、雪の影響で冬季には閉業せざるを得ないという秘境感たっぷりの宿になりますよ。

つげ義春も愛した温泉

昭和40年代には、伝統的な漫画家であるつげ義春も訪れています。つげ義春は「つげ義春の温泉」という本を出版しており、つげ義春の温泉紀行を綴っていますが、中でも秋田県の乳頭温泉郷の黒湯温泉は特に愛していたようです

つげ義春は秋田の乳頭温泉郷の黒湯温泉をイラストとしても4点残しており、黒湯温泉には、つげ義春のイラストも飾られていますよ。つげ義春のファンの方におすすめはもちろんのこと、芸術者をも魅了した秋田の秘境である黒湯温泉をぜひ皆さんに知っていただけると幸いです。

黒湯温泉旅館の魅力

秋田の乳頭温泉郷の中でも秘境と呼ばれる黒湯温泉は、昔から地元の人だけでなく様々な人に愛されてきました。皆に愛される黒湯温泉の源泉の秘密から昔ながらの雰囲気を大事にしている宿泊宿のまで黒湯温泉の魅力は沢山あります。今回は沢山ある魅力の中から皆様に知っていただきたい黒湯温泉の魅力を厳選してご紹介していきますね。

敷地内に源泉地が有り湯量が豊富

黒湯温泉の敷地内には源泉が湧き出ているため、乳頭温泉郷随一を誇る湯量の豊富さが特徴です。湯量が豊富なためもちろん源泉かけ流しであり、源泉かけ流しの量も多量に湯船に注がれています。黒湯温泉の敷地内に湧き出ている源泉は乳白色をしており河原からは湯煙が立ち上り、岩の間からは噴煙が立ち上がるなど荒々しい景観を楽しむことができます。

敷地内に湧き出ている源泉は95度と高温であるため、入浴はできませんが、閲覧は自由に行えます。源泉前には黒湯温泉名物の黒たまごのオブジェが置いてあり、触ると幸運を授かれるようです。入っても見ても楽しめる温泉になっていますよ。

昔ながらの湯治の雰囲気を守る秘境の旅館

黒湯温泉では、古くからの湯治場の雰囲気を保ち続けるという思いがあり、今でも昔ながらの雰囲気が残る藁葺き屋根に木造の建物を使用しています。藁葺き屋根が残っている建物は現在では珍しくなっていますが、ここ黒湯温泉の宿泊宿は現在でも藁葺き屋根を使用しています。

深い山々に囲まれた黒湯温泉は夜になると灯りがともり、昔ながらの建物が黒湯温泉の秘境感の雰囲気をさらに色濃く醸し出しています。昭和40年以上前から変わることのないスタイルはここでしか味わえない温泉の雰囲気を楽しむことができますよ。

選べる3つの宿泊スタイル

秋田の黒湯温泉では、旅館にしては珍しく、旅館部と自炊部、離れの3つのスタイルから宿泊プランを選んでいただける旅館になっています。自炊がある旅館はなかなか見かけないですよね。自分の宿泊スタイルに合ったプランが選べるのも黒湯温泉の魅力の一つです。

風情を味わうなら自炊部がおすすめ

風情を味わうのであれば、のんびりと秘境に位置する山の宿を満喫できる自炊部がおすすめです。文字の通り食事を自炊で行える客室になっており、自炊に必要な炊事用具、ガスコンロ、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機が各棟設置されています。お土産コーナーには自炊部に人用に調味料や食材も販売していますよ。

長期滞在でゆっくりとされたい方には自炊部がおすすめですよ。食事を自炊するため、食費も抑えられますし、部屋もリーズナブルな価格設定なので、最近では若い人たちの利用も多くなってきています。自炊部は藁葺き屋根の建物となっており、囲炉裏付きの部屋も3室備えているので昔ながらの雰囲気を楽しんで宿泊していただけますよ。

旅館部

旅館部は4.5畳から10畳の和室が14室用意されています。旅館らしく山菜や川魚料理を主とした食事がついた1泊2食付きの宿泊プランがあり、自炊部とは違い、食事を自分で作る必要がありません。

食事内容は深山の恵みを贅沢に盛り込んでおり、宿の周辺で採れる新鮮な四季折々の山の幸を昔ながらの味付けを大切にして作られています。この昔ながらの味が絶品で、食事も黒湯温泉の魅力の一つになっています。温泉とともに癒される食事を堪能していただけますよ。

高松宮様由来の離れ(別荘)

湯畑の左奥、山道100mほどの高台に位置するのが、高松宮様由来の離れとなり、昭和39年に春スキーを楽しむために高松宮様が滞在された際に建てられたものになります。

離れ内には6畳の洋室と10畳の和室があり、さらに台所とトイレも設置されている別荘風の建物になります。専用の台所とトイレもあるため、家族でのんびりと静かな山奥で温泉を楽しむのに最適の離れとなっていますよ。食事料金の追加をすると食事つきプランにすることもできます。

秋田名物を頂ける食堂

旅館部の受付の向かい側には黒湯食堂があります。営業時間は11:30~14:00となっており、ランチのみの営業です。食堂のメニューはきりたんぽやみそたんぽなどの秋田名物も販売していますよ。

連泊時の昼食や自炊棟に宿泊の際に利用すると便利ですね。受付棟のすぐ側では沢の水でラムネが冷やしてあり、藁葺屋根と相まってレトロ感が感じられますよ。

黒湯温泉は美人の湯

黒湯温泉の湯は見た目も美しいですが、その効能も多種あり、肌触りもならめらかなことから美人の湯と呼ばれています。そんな人気の黒湯温泉のお湯について、ご紹介していきますね。

名前に反した乳白色の湯

黒湯温泉のお湯は、黒湯温泉という名前からは想像がつかないほど綺麗で、青みがかった乳白色をしています。なめらかな肌ざわりの硫黄泉から、美人の湯とも呼ばれ愛されています。

温泉の中でも宝石のような青みがかった乳白色をみるのは珍しいのではないでしょうか?お湯の効能は、高血圧や動脈硬化、リウマチはもちろん、糖尿病や不妊症にも効果があると言われているので、ぜひ一度試してみてください。

人気の混浴露天風呂

黒湯温泉の中で最も人気があるのは混浴となる露天風呂です。男子風呂と女子風呂の両方にも露天風呂は設置されていますが、混浴の露天風呂が景色が良く、特に人気がありますよ。

5人ほどでいっぱいになってしまうほどのコンパクトなサイズの露天風呂ですが、混浴のためか周りは塀で囲まれておらず、旅館周囲の木々や山々を眺めながら入浴することができます。夜の露天風呂からは景色は見えませんが、ランプの灯りで照らされた黒湯温泉の建物が風情を醸し出しており、また違った入浴が楽しめますよ。

朝の時間帯が狙い目

人気のある混浴露天風呂は朝の時間帯が狙い目です。夕方や夜は人気があり、5人ほどしか入れないため、人がいっぱいでゆっくりと楽しむことができないという方には、朝ごはんの後に入ることをおすすめします。

明るい時間帯でも人が少なく、女性には穴場の時間帯になりますよ。宿泊している人の特権ですよね。

秋田の紅葉は10月中旬~下旬が見ごろ

秋田の紅葉は10月中旬から下旬が見所になっています。黒湯温泉は周りをブナの林に囲まれているため、紅葉の時期にはとても綺麗な一面の紅葉を楽しんでいただけます。

露天風呂からも紅葉した木々の景観を楽しむことができるため、紅葉時期の黒湯温泉は特におすすめです。黒湯温泉へ向かう道路もブナ林に囲まれているため、道中も鮮やかな黄金色に包まれ、息をのむほどの美しい景色を堪能することができますよ。

黒湯温泉の効能

青みがかった乳白色の黒湯温泉は様々な効能があることとしても知られています。黒湯温泉の泉質は単純硫黄温泉であり、その効能は高血圧症や動脈硬化症、抹消循環障害などの循環器系から、リウマチなどの関節症にも効果あるとして昔から親しまれています。

その他にも創傷やしもやけ、糖尿病や不妊症に対しても効能があると言われているので、ぜひ黒湯温泉のお湯を楽しんでください。良い景色と温泉の効能で身体が癒されること間違いないですよ。

黒湯温泉へのアクセスやチェックポイント

秋田の秘境温泉とも呼ばれ、様々な効能のある黒湯温泉ですが、車でも電車とバスと乗り継いでも行くことができます。そんな黒湯温泉のアクセス方法やチェックポイントなどをまとめましたので、黒湯温泉へ行かれるときの参考にしてください。

冬季は休業の為注意

温泉といえば冬季のイメージが強いですよね。雪の中で入る露天風呂を想像される方も多いとは思います。しかし、ここ秘境と呼ばれる黒湯温泉は秋田の乳頭温泉郷の中でも最奥地にあるため、冬季は雪がとても深く降り続きます。

黒湯温泉に行くためには細い道を通ってたどり着くのですが、冬季には雪が深く積もりたどり着くことが困難になります。そのため、黒湯温泉は11月中旬から4月中旬までは冬季休業となってしまいますので、注意してください。冬季は閉業という期間限定の黒湯温泉はさらに秘境感を感じさせますよね。

名物の黒たまご

黒湯温泉の名物は黒い色をした黒たまごです。黒たまご黒い色をしたゆで卵であり、源泉が湧くところのみで食べることができます。源泉に卵をつけておくことで、強い硫黄成分によって卵の殻が黒く化学反応を起こし、黒たまごが出来上がります。

涼しいところで保管すると2~3日は持つので、お土産にするのもいいですよ。ぜひ温泉でできたゆで卵を食べてみてくださいね。

アクセスの詳細

秘境ともいえる秋田の黒湯温泉は秘境なので、少し行きにくい場所になるかもしれません。ほとんどの方が車で訪問されると思うので、車でのアクセス方法を紹介します。

東北自動車道の盛岡ICを降りて国道341号線を八幡平・玉川温泉方向に5㎞進むと乳頭温泉郷の看板が見えてきます。その後は随時看板に沿って進んでいただくと黒湯温泉に到着します。

事前連絡でバス停まで迎えにきてもらえる

電車でのアクセス方法は、JR田沢湖駅から乳頭温泉郷行きのバスで50分です。終点の乳頭温泉郷で下車してください。料金は820円です。電車とバスで来られる方には、事前連絡をするとバス停まで迎えに来ていただけるので、ぜひ利用してくださいね。

黒湯温泉の詳細情報

住所 秋田県仙北氏田沢湖生保内2番地1
電話番号 0187-46-2214
休業日 冬季、11月中旬~4月中旬
HP http://www.kuroyu.com/access/access.html

秋田の秘境「黒湯温泉」で癒されよう

秋田の秘境である黒湯温泉をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?秘境温泉は温泉好きにはたまらなく、温泉好きではなくても一度は訪れてみたい場所ですよね。昔ながらの藁葺き屋根と深い自然、自然の恵みである温泉で日頃の疲れを癒してください。

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