「加藤神社」は戦国武将・清正公ゆかりの地!ご利益や御朱印&お守り情報!

熊本県において「セイショコさん」の愛称で敬愛されている加藤清正公。そんな清正公を祀っているのが加藤神社です。この記事ではそんな加藤神社について、その歴史、観光ポイント、ご利益、御朱印、お守りやおみくじなどについてご紹介致しますので、この機会に是非ご覧ください。

「加藤神社」は戦国武将・清正公ゆかりの地!ご利益や御朱印&お守り情報!のイメージ

目次

  1. 1戦国武将・加藤清正公を祀る「加藤神社」
  2. 2熊本の観光名所「加藤神社」の概要や歴史
  3. 3「加藤神社」境内の観光ポイント
  4. 4「加藤神社」の御朱印やお守り
  5. 5「加藤神社」へのアクセス&駐車場情報
  6. 6熊本のパワースポット「加藤神社」を参拝!

戦国武将・加藤清正公を祀る「加藤神社」

豊臣秀吉子飼いの武将であり、賤ヶ岳七本槍の一人にも数えられる勇将・加藤清正公。1588年、肥後北半国19万5千石の領主として入封すると、熊本城を改修し、「隈本」という地名を「熊本」に改め、現在の熊本の礎を築きました。

江戸時代に入ると加藤家は改易され、熊本藩は新たな藩主として細川家を迎えますが、農業政策や熊本四大河川の改修事業などに実績を上げ戦乱で荒廃した肥後の復興に尽力した加藤清正の遺徳を偲ぶ民衆の間で「清正公信仰」が広がっていきました。現在、その中心地の一つとなっているのが加藤神社です。

熊本城境内の由緒ある神社

清正公信仰の従来の中心地は、加藤清正公の墓所・浄池廟に隣接する本妙寺や本妙寺が所属する六条門流の本寺である京都の本圀寺でした。しかし、明治時代になって神仏分離令が発布されると、清正公信仰は仏教系と神道系に分離する事となります。

浄池廟の社殿は熊本城内に遷され、大天守、小天守、宇土櫓に囲まれた平左衛門丸に神社が建立されました。以来約150年もの間、加藤神社は熊本城内の由緒ある神社として人々から尊崇されてきました。

この記事ではそんな加藤神社の概要や歴史、御神木や本殿などの観光ポイント、人気のお守りやおみくじについてご紹介致しますので、どうぞご期待ください。

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熊本の観光名所「加藤神社」の概要や歴史

明治に創建されて以降、人々の尊崇を集めてきた加藤神社。神風連の乱や西南戦争では戦地となり、太平洋戦争では空襲を受けました。記憶に新しい所では2016年4月、最大震度7の熊本地震で被災しています。

その度に熊本城や加藤神社は復興の象徴となり、熊本の人々に勇気を与えてきました。そんな加藤神社の概要や歴史についてご紹介致します。

御祭神は加藤清正公

加藤神社の主祭神は加藤清正公です。加藤清正公は1562年、刀鍛冶であった加藤清忠の子として現在の愛知県名古屋市中村区に生まれます。後に主君となる豊臣秀吉とははとこという関係にありました。

文禄・慶長の役では日本軍の主力を担い、朝鮮人から「鬼上官」と恐れられます。また、武勇だけでなく有能な財務官僚としての一面も持っていました。その生き様は乃木希典ら明治期の軍人からも篤く尊敬され、日本各地やハワイ、ソウルなど90か所以上に加藤神社が創建されました。

加藤神社の創建は明治4年

加藤神社の始まりは加藤清正公を祀る浄池廟に遡ります。廟の周りには社殿が建てられ、手前には本妙寺があり、江戸時代には神仏習合式で祭事が執り行われていました。しかし、「王政復古」「祭政一致」を理想とする明治新政府は神道を国教とすることを目指し、「神仏分離令」を発布します。

これによって、浄池廟と本妙寺が一体となって行われていた清正公信仰も分離することを余儀なくされ、浄池廟の社殿は明治4年、熊本城内に遷されました。当初は「錦山神社」という名前でしたが、1909年に清正公三百年祭を記念して「加藤神社」と改められました。

2016年に熊本地震の被害を受ける

2016年4月、熊本県や大分県を大きな地震が襲いました。熊本地震です。最大震度7の地震が2回、6強の地震が2回、6弱の地震が3回と立て続けに大きな揺れが襲い、約3,000名もの死傷者が出ました。

建物の被害も甚大で、約8,700棟の住宅が全壊し、約3万5,000棟が半壊、16万3,500棟が一部破損する被害を受け、熊本城にも甚大な被害が出ました。崩れた石垣の一部が加藤神社の境内に転がり込むなど、加藤神社にも被害が及びました。4年という月日を経て復興が進む現在でも、あちこちに地震の爪痕が残されているのが現状です。

熊本城が近くに見える加藤神社

熊本城の中に境内がある加藤神社は、「近望の名所」と呼ばれ、時間帯によって刻々と姿を変える熊本城を間近で望む事ができる絶景スポットとして有名です。また熊本地震による被害から復興しつつある姿は今しか見る事の出来ない貴重なものとなっています。

近年、地震や台風、長雨など度重なる災害に見舞われている熊本県ですが、加藤神社から望む勇壮な熊本城の姿は人々の心を奮い立たせ、復興への足取りをしっかりと支えています

熊本城は現在も復興工事中

熊本城では2038年の完全復興を目指して、現在でも復興工事が進んでいます。また、復興を遂げていく姿を随時公開する事を方針としており、2019年10月からは特別公開第一弾として天守閣が、2020年6月からは特別公開第二弾として空中回廊から熊本城の名所を巡る見学コースが公開されました。

見学コースの途中には加藤清正公お手植えの御神木・銀杏もあります。熊本城の別名「銀杏城」の元となった御神木であり、西南戦争の際に一度焼失したものの、焼け残った根元から芽が出、再び巨木となった不屈の御神木です。現在では地震に屈することなく復興へと邁進する熊本のシンボルともなっています。

加藤神社の大祭「清正公まつり」

加藤神社では毎年7月第4日曜日に「清正公まつり」が開催されます。熊本に夏の訪れを告げる風物詩となっており、見所は熊本市内のアーケードを練り歩く迫力満点の「神輿の競演」や子供たちが清正公に扮する「千人清正」などです。

熊本地震が起きた2016年にも復興への起爆剤となる事を願って挙行された歴史あるお祭りであり、その後も復興しつつある熊本をアピールする格好の場として毎年華々しく開催されてきました。しかしながら猛威を振るう新型コロナウイルスの影響により、2020年のお祭りは残念ながら中止となりました。

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「加藤神社」境内の観光ポイント

加藤神社の概要や歴史についてご紹介致しました。続いては加藤神社の境内にある観光ポイントについてご紹介致します。加藤清正公にゆかりのある御神木や出世のご利益がある橋など多くの見所がありますので、是非ご覧ください。

見所①大手水鉢

加藤神社の観光ポイント、1か所目は「大手水鉢」です。「熊本三手水鉢」の一つで、加藤清正の重臣・大木兼能の屋敷にあったものと伝わっています。大木兼能は元々、織田信長の家臣・佐々成政に家老として仕えていた人物ですが、佐々成政が肥後国人一揆を鎮圧できなかった為に切腹させられた後、加藤清正公に仕えました。

文禄・慶長の役で武功を立てただけでなく、関ヶ原の戦いの際には、大坂から加藤清正公の夫人を救出するなど、絶大な信頼を寄せられていた人物です。加藤清正公が亡くなった際には後を追って殉死し、加藤神社にも合祀されています。

見所②太鼓橋

加藤神社の観光ポイント、2か所目は「太鼓橋」です。文禄の役の際に加藤清正公が朝鮮半島から持ち帰ったとされる橋で、その後の橋作りの参考にしたと言われています。

また、この橋を渡ると刀鍛冶の子から一国の大名にまで出世した加藤清正公のように出世できるご利益があるとされ、別名を「出世橋」とも言います。多くの参拝者が橋を渡る様は、加藤神社の一種の名物です。

見所③旗立石

加藤神社の観光ポイント、3か所目は「旗立石」です。元々は文禄・慶長の役における出撃拠点であった肥前名護屋城にあったもので、1909年に加藤神社に遷されたものです。日蓮宗を篤く信仰していた加藤清正公は白地に朱色で「南無妙法蓮華経」と書いた旗を用いていました。この旗立石にも南無妙法蓮華経の旗印を指していた可能性があります。

見所④御神木

加藤神社の観光ポイント、4か所目は「御神木」です。加藤神社の広々とした境内のほぼ中央に聳える巨木で、幹が途中から三つ又に分かれる不思議な形をしています。

三つ又の根本には小さな社や階段、鳥居が設けられており、自然と手を合わせたくなるような神秘的な空気を纏っています。この御神木はパワースポットとしても有名で、パワースポット巡りを好む女性を中心に人気を集めています。

清正公お手植えの樹にも注目

境内中央の御神木の他にも、加藤神社には加藤清正公お手植えと伝わる巨木があります。それが境内裏手にある銀杏の木です。1607年の熊本城築城を記念して植えられたもので、幹周りは6.6m、高さは20mに及ぶ堂々たる巨木であり、400年の歴史の重みを感じさせてくれます。

見所⑤本殿

加藤神社の観光ポイント、最後の5か所目は「本殿」です。御神木を過ぎた先にあり、賀茂別雷神社に代表される「流造」と呼ばれる神社本殿形式で作られています。明治4年に建立された当初の社殿は西南戦争で焼失し、現在のものは明治17年に再建されたものです。本殿の前には「仰清正公」と大きく書かれた額が掲げられています。

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「加藤神社」の御朱印やお守り

大手水鉢、太鼓橋、御神木、本殿など加藤神社の観光ポイントについてご紹介致しました。いずれも歴史を感じさせるスポットばかりで、実に見応えがあります。

続いては、加藤神社の御朱印やお守りについてご紹介致します。「仁義礼智信」の五常を兼ね備えた武将とも言われる加藤清正公ならではの様々なご利益や参拝者に大人気のおみくじについてもご紹介致しますので、是非ご覧ください。

加藤神社のご利益について

加藤神社には主祭神である加藤清正公に因んだ様々なご利益があるとされています。主なご利益は「必勝祈願」「学業成就」「商売繁盛」「病気平癒」の4つです。また、江戸時代に「コレラ」が流行した際には、漢字で「虎狼狸」と書く事から、虎退治の伝説を持つ加藤清正公を信仰する事でコレラを鎮めるご利益があるとも信じられていました。

また、境内には道を開くご利益があるとされる猿田彦神、学問にご利益があるとされる菅原道真公、福徳円満にご利益があるとされる大国主神、商売繁盛にご利益があるとされる恵比寿神も末社として祀られています。

加藤神社の御朱印情報

加藤神社の御朱印は本殿左側にある社務所でいただく事が可能です。御朱印の受付時間は8時から17時までで、初穂料は300円です。

通常いただけるのは本殿にも掲げられている「仰清正公」と大書された墨痕鮮やかな御朱印ですが、お正月には干支があしらわれた限定御朱印、6月30日の夏越大祓の際には夏季限定の御朱印を頂く事ができ、御朱印好きの間で人気を博しています。

オリジナル御朱印帳も!

加藤神社にはオリジナルの御朱印帳もあります。「桜満開の熊本城」がデザインされたものと「熊本城と加藤神社の切り絵」があしらわれたものの2種類で、いずれの御朱印帳も記帳なしのものが1,200円、記帳ありのものが1,500円です。

加藤神社のお守り

加藤神社には加藤清正公の家紋である「蛇の目」を用いた「蛇の目ひかり守」や熊本城の御神木・銀杏の葉をモチーフにした「いちょう健康守」、厄除けのご利益がある塩入りの「厄除け清め塩入り守」など多くのお守りがあります。その中から特に人気の高いお守りを2種類ご紹介致します。

お守り①勝守

加藤神社で人気のお守り、1つ目は「勝守」です。戦では負け知らずだったとされる加藤清正公にあやかり、勝負運にご利益があるとされるお守りです。また、「加藤」という文字が「勝とう」に通じるという意味合いも込められています。

中に金幣が納められた「勝守(黒地金幣)」、ストラップ付の「ストラップ勝札守」、市松模様が可愛らしい「市松必勝守」の3種類があり、いずれも初穂料は800円です。

お守り②仕事守

加藤神社で人気のお守り、2つ目は「仕事守」です。土木事業や治水事業、経済政策など現在の熊本の基盤とも言うべき事業に取り組んだ加藤清正公にあやかり、仕事運にご利益があるとされるお守りです。

加藤清正公と熊本城の切り絵が両面に施された「仕事守(切り絵)」と金運という文字が刺繍され、金色に輝く「金運守」の2種類があり、初穂料はいずれも800円です。

大人気の「武将みくじ」

加藤神社を訪れる参拝者に大人気なのが「武将みくじ」です。初穂料200円を納める事で引く事のできるおみくじで、武将みくじという名の通り、武田信玄や小早川隆景、黒田官兵衛など有名な戦国武将50人の名言や家紋がデザインされたシールが付いているおみくじです。

武将みくじに登場する戦国武将は必ずしも熊本や加藤清正公にゆかりがある人物ばかりではありませんが、いずれも著名な武将たちであり、みくじに書かれた名言は多くの示唆に満ちていると好評です。

「加藤神社」へのアクセス&駐車場情報

加藤神社のご利益や御朱印、人気のお守りや武将みくじについてご紹介致しました。いずれも、加藤清正公に因みつつ、創意工夫が凝らされており、実に魅力的です。最後に加藤神社に参拝する上で気になるおすすめの時間アクセス駐車場についてご紹介致しますので、参拝の際の参考として是非ご覧ください。

お昼前の時間帯は混雑!

加藤神社は終日開放されており、どの時間帯でも参拝する事が可能です。その中でも加藤神社に参拝する上で、おすすめの時間帯は「8時~9時台の時間帯」「14時過ぎの時間帯」です。また、早朝の時間帯には朝日、夕方の時間帯には夕日に照らされた熊本城を見ることができます。

反対に「10時半~13時頃の時間帯」に関しては祈願等が集中しやすい事もあって混雑する可能性が高くなっていますので、ゆっくりと参拝したいという場合には、この時間帯を避けた方が無難です。

加藤神社へのアクセス

加藤神社は熊本城の城内にあり、公共交通機関を利用する場合には、熊本市電を用いるのが便利です。最寄りの電停は「熊本城・市役所前電停」です。但し、現在は震災復旧工事のため南側の行幸坂が通行止めとなっているため、北側の京町方面に回り込む必要があります。

車でアクセスする場合には、九州自動車道・熊本ICが最寄です。所要時間は約30分ほどかかります。

駐車場情報

加藤神社の境内には大型バスも駐車可能な駐車場があり、40台ほどが駐車可能です。駐車場の利用料金は参拝客であれば無料ですので、参拝の際にはこちらの駐車場を利用するのが便利です。

また、熊本城では熊本地震以降、一部の駐車場が利用できない状況になっていましたが、2019年10月から二の丸駐車場、三の丸第一駐車場、三の丸第二駐車場、宮内駐車場、桜の馬場バス駐車場の5か所が開放されました。桜の馬場バス駐車場はバス専用で、予約制です。駐車場の利用料金は普通車で2時間まで200円、以降1時間につき100円の加算制です。

加藤神社の基本情報

【名称】 加藤神社
【住所】 熊本県熊本市中央区本丸2-1
【TEL】 096-352-7316
【アクセス】 JR熊本駅から路面電車に乗り「熊本城市役所前」下車
【駐車場】 有り
【URL】 公式HP

熊本のパワースポット「加藤神社」を参拝!

以上、加藤清正公を祀る加藤神社について、その歴史や観光ポイント、ご利益や御朱印、お守り、おみくじなどについてご紹介致しました。

加藤清正公の不屈の精神を受け継ぐかのように、熊本地震による甚大な損害から刻々と立ち直りつつある熊本県。この記事が、そんな熊本のパワースポット・加藤神社を参拝する一つのきっかけになりましたら幸いです。

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この記事のライター
majisaru
はじめまして、旅行大好き、温泉ソムリエのmajisaruです。 温泉や観光地などのスポットについてご紹介させてい...

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