大海原を望む絶景露天!青森の名湯「不老ふ死温泉」の魅力を解説!

大海原を望み、水平線に沈む夕日を露天風呂に浸かりながら堪能する。そんな贅沢な体験を楽しむことが出来るのが青森の名湯・不老ふ死温泉です。この記事では、そんな不老ふ死温泉の名前の由来や魅力を余すところなく解説致しますので、この機会に是非ご覧ください。

大海原を望む絶景露天!青森の名湯「不老ふ死温泉」の魅力を解説!のイメージ

目次

  1. 1「不老ふ死温泉」とは
  2. 2「不老ふ死温泉」の温泉
  3. 3「不老ふ死温泉」の客室と食事
  4. 4「不老ふ死温泉」の宿泊プランと日帰り入浴
  5. 5「不老ふ死温泉」の詳細情報
  6. 6「不老ふ死温泉」で疲れを癒そう!

「不老ふ死温泉」とは

不老ふ死温泉は株式会社黄金崎不老不死温泉が経営する一軒宿で、青森県を代表する秘湯の一つとして温泉好きだけでなく一般の観光客にもとても有名です。「秘湯」「黄金」「不老不死」と思わず心が沸き立つようなパワーワードが並ぶ名前からしても、得も言われぬ特別感に満ちており、人生で一度は足を運びたい温泉地と言われています。

青森県西津軽郡にある温泉

不老ふ死温泉は青森県西部、西津軽郡の深浦町にあります。深浦町は人口約7,000人の小さな町で、森林・原野の割合が約90%に上る自然豊かな町です。その中には世界遺産にも登録されている白神山地や十二湖などもあり、美しい自然を目当てに多くの観光客が訪れます。

その豊かな自然は「森林浴効果」に優れるとも言われており、2005年には林野庁によって、「科学的エビデンスを持ち、予防医学的効果を目指す森林浴」が行える場所として、「森林セラピー基地」にも認定されました。

温泉の名前の由来は?

不老ふ死温泉という名前の由来については主に二つの説があります。一つ目の由来は「この温泉で養生するといつまでも元気でいられるから」というもの。二つ目の由来は、「秦の始皇帝の命令で日本に不老不死の仙薬を探しに来た徐福が発見したから」という伝説です。

また、不老ふ死温泉の2つ目の「ふ」が漢字ではなく、平仮名表記なのは一説には「不老不死」のように「不」という文字を続けて使うのは縁起が悪いという考えに由来すると言われています。

「不老ふ死温泉」の温泉

不老不死の仙薬を求める秦の始皇帝に命じられて「東方の三神山」を探すために東に向かった徐福。そんな徐福に由来する伝説は日本各地にありますが、実は徐福が発見したという由来を持つ温泉地も各地にあります。

そんな由来を持つ不老ふ死温泉。入浴した徐福も「これは不老不死になれそう」だと感動したのかもしれません。そんな不老ふ死温泉の魅力についてご紹介していきます。

海辺の岩場にある露天風呂が自慢

不老ふ死温泉の魅力と言って、まず真っ先に挙げられるのが露天風呂です。波の飛沫も掛かるほどの海辺に設けられた湯船からは何も遮るもののない水平線やどこまでも続く青空を大パノラマで堪能することができます。

湯船に身を浸す事で、まるで自然と一体化したかのような体験をできる点も不老ふ死温泉が人生に一度は行きたい温泉と言われる由来の一つとなっています。

水平線に沈む夕日を見ながら入浴できる

特に温泉好きの間で人気の時間帯が水平線に沈む夕日を堪能することが出来る夕方です。夕日が今まさに沈もうとする一瞬の美しさはまさに息を呑むような絶景です。

不老ふ死温泉がある西浦町はNPO法人日本列島夕日と朝日の郷づくり協会が選定する「日本の夕日百選」にも選ばれる夕日の名所として知られており、温泉に浸かりながら夕日が沈む瞬間を堪能するこの上もなく贅沢なひと時を過ごす事が出来ます。

ひょうたん型の混浴と女性専用の浴槽もある

夕日が沈む絶景を見渡す事の出来る不老ふ死温泉の露天風呂には「混浴用」「女性専用」の2種類の浴槽があります。混浴用の露天風呂はひょうたん型という特徴的な形をしています。

混浴は少しハードルが高いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、湯浴み着を着用して入浴することができますので、安心して利用する事が可能です。女性専用の露天風呂は混浴用露天風呂のすぐ近くにありますが、少し高い位置にあります。

泉質に鉄を含みお湯が赤茶色

不老ふ死温泉の泉質は「含鉄-ナトリウム-マグネシウム-塩化物強塩泉」です。源泉の温度は52.2度で、地下200mから毎分400ℓが湧き出しています。温度調節のために加水は行っていますが、源泉かけ流しです。

お湯に多く含まれている鉄分が空気に触れて酸化するため、お湯の色が赤茶色をしているのが特徴的で、舐めてみるとかなりしょっぱい味がします。源泉かけ流しの為、夏や冬など気候条件、或いは時間帯によって若干色が変化します。

効能は神経痛や創痛など

不老ふ死温泉のお湯は入浴することで、神経痛、創痛、腰痛、リュウマチ、皮膚病などに効能があるとされています。また、よく温まり湯冷めしにくい事から「熱の湯」、殺菌効果が高い事から「傷の湯」、美肌効果の高いメタケイ酸や炭酸水素イオンを多く含む事から「美肌の湯」とも言われています。

大浴場とパノラマ露天風呂・サウナもある

不老ふ死温泉の代名詞とも言うべき海辺の露天風呂ですが、海のすぐ近くにあるだけに夏の台風や冬の荒波と言った天候や波の状況次第では入浴することが出来ない場合があります。

しかし、不老ふ死温泉には日本海のパノラマを楽しむことのできる「日本海パノラマ展望風呂」やサウナを備えた新館大浴場「不老ふ死の湯」本館大浴場「黄金の湯」があり、天候が悪化している状況でも湯浴みを堪能することができます

「不老ふ死温泉」の客室と食事

不老ふ死温泉の温泉についてご紹介致しました。温泉ファンが憧れる名湯というだけあって、とても魅力的です。続いては、不老ふ死温泉に宿泊する際にやはり気になる客室とお料理についてご紹介致します。

客室は和室・和洋室・洋室がある

不老ふ死温泉の客室総数は70室で、客室タイプは和室、和洋室、洋室(シングル)、洋室(ツイン)の4タイプがあります。また、館内にはラウンジ、カラオケルーム、売店、湯上りコーナーなど不便さを楽しむというイメージのある「秘湯」とは裏腹に充実した設備があり、ゆったりとした寛ぎの時間を過ごす事が可能です。

どのタイプの部屋からの日本海が見える

不老ふ死温泉の客室の魅力は70室すべての客室がオーシャンビューだという点です。時間帯によって様々な表情を見せる日本海を心行くまで楽しめると人気を集めています。

夕日の美しさもさることながら、朝日に照らされた美しさもこれまた心が洗い清められるような得も言われぬ美しさを放っています。窓を開ければ、寄せては返す波の音とかすかな潮の香りに心が癒されます。

食事は日本海の海の幸をたっぷり堪能!

温泉旅館に宿泊する際の楽しみの一つが、料理です。不老ふ死温泉の料理は「白神の恵を食す」をコンセプトに掲げています。宿の眼前に広がる深浦の海は白神山地の滋養たっぷりな伏流水が流れ込むことで好漁場となっており、新鮮な魚介や山の幸が料理として提供されます。

サザエやアワビ・マグロなど旬の魚が並ぶ

そんな深浦の海の中でも、沖に浮かぶ無人島「久六島」サザエ、アワビ、マグロ、タイ、ブリ、ホッケなどが採れる漁場として知られています。不老ふ死温泉の料理では年間を通じてこの恵まれた海で採れた旬の魚が並びます。また、冬季限定のあんこう鍋も人気です。

この地産地消料理を求めて何度も宿泊する常連客もいるほどで、料理は露天風呂と並ぶ不老ふ死温泉の大きな魅力の一つとなっています。

グレードアッププランもあり

通常の宿泊プランでも食べきれないほどの海鮮料理を味わうことが出来ますが、不老ふ死温泉の宿泊プランには3,000円ほどのプラス料金を支払うことで、料理のメニューをグレードアップできるプランがあり、ちょっとした贅沢気分を味わいたい方やご自分へのプチご褒美として人気です。

メインをアワビか青森県産牛から選べる

グレードアッププランでは、メインとなる料理を「アワビの陶板焼き」「深浦牛の陶板焼き」から選択することが出来ます。日本海に面したお宿という事で、アワビが絶品なのは勿論なのですが、おすすめしたいのは「深浦牛の陶板焼き」です。

地元・深浦の潮風薫る牧草地でのびのびと育てられた牛で、市場に出回る量が少ない事から知名度はそれほど高くありませんが、とてもおいしいお肉として好評を博しています。

「不老ふ死温泉」の宿泊プランと日帰り入浴

不老ふ死温泉の客室とお料理についてご紹介致しました。日本海を眺めながらゆったりと寛ぎ、地元産食材をふんだんに使用した美味しい料理に舌鼓を打つ。実に魅力的です。続いては、不老ふ死温泉に宿泊する際に気になる宿泊プランについてご紹介致します。また、宿泊はできないけれども温泉が気になるという方向けに日帰り入浴についてもご紹介致します。

宿泊プラン

不老ふ死温泉の最もスタンダードな宿泊プランである「基本宿泊プランA」1室2名利用で1人9,350円からと非常に手頃な料金です。お料理のグレードアッププランである「お料理アッププランB」でも宿泊料金は12,650円程です。

さらに幼稚園・小学校・中学校・高校・大学を卒業された方向けに宿泊料金が半額になる、何とも太っ腹な「卒業旅行応援プラン」や趣向を凝らしたおすすめの宿泊プランが用意されています。

白神十二湖トレッキングプラン

一つ目のおすすめ宿泊プランが「白神十二湖トレッキングプラン」です。1室2名利用で1人13,750円からという手頃な宿泊料金で、世界遺産の白神山地や観光名所として名高い十二湖を送迎・ガイド付きで堪能することが出来るというありがたい宿泊プランです。

コースは「1時間コース」「2時間コース」「4時間コース」の3種類があり、予定に合わせてコースを選択できるのもありがたい点です。冬季には十二湖をかんじきで散策する貴重な体験もできます。

あおもり地酒と料理のマリアージュプラン

二つ目のおすすめ宿泊プランが不老ふ死温泉の公式HP限定の「あおもり地酒と料理のマリアージュプラン」です。宿泊料金は1室2名利用で1人11,550円で、白神山地の伏流水で作った地酒「不老ふ死温泉」300mlが1本ついてくるというプランです。

地の食材には、やはり地酒が一番合うと言われますが、白神山地と日本海が織り成すマリアージュを堪能することが出来る、お酒好きに最も好評な宿泊プランです。

日帰り入浴

温泉愛好家の中にも多くのファンを持つ秘湯・不老ふ死温泉。そのお湯は日帰り入浴でも堪能することが可能です。そこで、不老ふ死温泉の日帰り入浴についてご紹介致します。

海辺の露天風呂と本館・新館の内風呂が利用可能

不老ふ死温泉の日帰り入浴では、不老ふ死温泉の象徴でもある「海辺の露天風呂」に加えて、新館の内風呂「不老ふ死の湯」本館の内風呂「黄金の湯」も利用することが出来ます。

日帰り入浴の利用可能時間はそれぞれで異なり、海辺の露天風呂は朝8時から16時、新館は朝10時30分から14時、本館は朝8時から夜20時までとなっています。受付はいずれも30分前までで、天候や波の状況によっては露天風呂が閉鎖される場合もあります。

入館料金

日帰り入浴の入館料金は大人600円、子供300円です。また浴衣、バスタオルのレンタルやミニタオル、タオルセットの販売も行っていますので、手ぶらで訪れても日帰り入浴が可能です。

新館にある「お食事処夕陽」では11時~14時の間に海を眺めながらの食事を摂ることが出来ます。特に人気なのが、有名な大間を凌いで深浦町が青森県一の水揚げ量を誇るマグロをふんだんに用いた名物料理「深浦マグロステーキ丼」です。

温泉に食事が付いたプランも!

不老ふ死温泉にはただ日帰り入浴をするだけでなく、お料理も堪能することが出来る「お食事付き日帰りプラン」もあります。温泉にゆったりと浸かった後に美味しい料理を舌鼓を打つ。日帰りでも宿泊に劣らない至福の癒し時間を過ごす事ができます。

5名以下の場合は個室で、6名以上の場合は宴会場を利用することができ、歓送迎会、忘新年会、法要などにも重宝します。

「不老ふ死温泉」の詳細情報

温泉、客室、料理、宿泊プラン、日帰り入浴と不老ふ死温泉の魅力についてご紹介致しました。そんな不老ふ死温泉を訪れる季節としておすすめなのが「冬」です。

冬の日本海というと荒々しくて暗いというイメージが一般的ですが、そんな海を眺めながら入る温泉もまた格別です。そこで続いては、「不老ふ死温泉の冬の魅力」、そして実際に不老ふ死温泉に足を運ぼうとなった際に気になる「アクセス」についてご紹介致します。

冬は星空デッキがおすすめ

不老ふ死温泉を冬に訪れたならば、ぜひ足を運んでみていただきたいのが新館駐車場脇にある「星空デッキ」です。2015年に新設された施設で、晴れていれば満天に広がる星空を見ることが出来ます。利用料金は無料です。

深浦町は星の綺麗な町で有名

夕日の美しさで有名な深浦町ですが、実は星空が綺麗な町としても知られています。その美しさは2000年に行われた「全国星空継続観察」において、第1位の栄冠に輝くほどです。都会から離れていることで光害の影響を受けることなく、特に冬は空気が透き通る事で、夜空を覆う星空はさらに美しく輝きます。

フロントでマットの貸出しあり

不老ふ死温泉のフロントでは星空デッキ利用者向けに料金無料でマットの貸出も行っています。冬の凛とした空気の中、星空デッキにマットを敷いて横になり、温泉で火照った体をクールダウンさせながら満天の星空を仰ぎ見る。冬の不老ふ死温泉ならではの至福の体験です。

アクセス情報

不老ふ死温泉の持つ様々な魅力に旅情が掻き立てられます。続いて、実際に不老ふ死温泉に足を運ぶ際のアクセス方法について、「公共機関によるアクセス方法」「車でのアクセス方法」をご紹介致します。

公共機関でのアクセス方法

「公共機関でのアクセス方法」によるアクセスですが、最寄り駅はJR東日本・五能線の「ウェスパ椿山駅」で、秋田駅・弘前駅・青森駅を結ぶ快速「リゾートしらかみ」を利用するのが一般的なアクセス方法です。

リゾートしらかみの到着時間に合わせて不老ふ死温泉から送迎バスが出ています。また普通列車を利用するアクセス方法もあります。この場合も送迎バスを利用することが出来ますが、事前予約が必要です。いずれの場合も送迎料金は無料です。

車でのアクセス方法

「車でのアクセス方法」ですが、最寄りのインターチェンジは「東北自動車道浪岡インターチェンジ」もしくは「秋田自動車道能代南インターチェンジ」です。

青森市、弘前市から一般道を利用するアクセス方法としては県道28号線もしくは国道101号線を通る方法があります。しかし、県道28号線は白神山地を通る道で、道中起伏が激しい箇所があり、危険なため、国道101号線を通る方が無難です。

「不老ふ死温泉」の基本情報

【名称】 不老ふ死温泉
【住所】 青森県西津軽郡深浦町大字舮作字下清滝15
【TEL】 0173-74-3500
【料金】 【宿泊プラン】
基本宿泊プランA:1室2名利用1人9,350円~

【日帰り入浴】
大人600円 子供300円
【営業時間】 【宿泊】
チェックイン:14時
チェックアウト:10時

【日帰り入浴】
露天風呂:8:00~16:00
新館:10:30~14:00
本館:8:00~20:00
【アクセス】 【電車】
ウェスパ椿山駅より送迎バス
【車】
東北自動車道浪岡ICより約120分
秋田自動車道能代南ICより約90分
【駐車場】 有り 無料
【公式HP】 https://www.furofushi.com/

「不老ふ死温泉」で疲れを癒そう!

以上、不老ふ死温泉の名前の由来や魅力をご紹介致しました。徐福伝説に由来するとも言われる縁起のいい名前、温泉愛好家が一度は訪れたいと憧れる秘湯の露天風呂地産地消の料理手頃な料金の宿泊プラン夕日や冬の夜空の美しさなど多くの魅力がありました。

この記事を通じて、そんな不老ふ死温泉に足を運んでみたいと少しでも感じていただけましたら幸いです。

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この記事のライター
majisaru
はじめまして、旅行大好き、温泉ソムリエのmajisaruです。 温泉や観光地などのスポットについてご紹介させてい...

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