熊本「本妙寺」の石段の先には加藤清正の銅像!歴史や御朱印を解説!
加藤清正が眠る本妙寺は、約400年の歴史をもち、九州における日蓮宗の名刹といわれています。有名な石段や石灯籠、さらには御朱印や桜の見える絶景の場所などを解説のほか、本妙寺へのアクセス情報や駐車場情報もご紹介しております。
加藤清正公が眠る熊本「本妙寺」
加藤清正といえば、虎之介という愛称でも親しまれており、戦国時代の歴史を語るうえで鍵となる人物でもあります。秀吉の子飼いから大名となったこの加藤清正公が眠る墓といえるのが、熊本県にある「日蓮宗六条門流肥後本妙寺」です。
日蓮宗の由緒ある本妙寺の歴史、みどころ、祭事などを沿革とともにご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
400年以上の歴史を持つ日蓮宗の寺院
加藤清正が眠る本妙寺を参拝。地震の爪痕が残ってました。 pic.twitter.com/AxH31KVxkv
— もも虎 (@MomocoDQX) January 9, 2017
開創(寺院の創設)から400年以上の歴史をもつ本妙寺。加藤家代々に伝わる菩提寺として知られている日蓮宗の由緒あるお寺です。日蓮宗や加藤清正公にゆかりのある寺院というのは全国にいくつか存在しますが、なかでも本妙寺は熱心な日蓮宗の信徒であった加藤清正公が、父である清忠の菩提寺として天正13年に大阪に建立した寺院です。
そして、天正16年に加藤清正公が肥後に入国し、天正19年には本妙寺は熊本城内に移されました。その後、清正公が逝去した後、中尾山中腹に移されました。明治10年には大本堂が焼失することになりましたが、明治17年にふたたび大本堂が再建されました。
「本妙寺」境内各所の見所
本妙寺に加藤清正公の本廟があるんだけど、参道にお寺がズラリと並んで、その上の方に清正公が祀られた神社がある。階段と道路を挟んで高低差はあるけどお寺と神社が並んでる光景は珍しいかも。
— _か_じ_\♡/ (@urakajiro) September 21, 2019
参道の看板と本妙寺大本堂 pic.twitter.com/cem9vh1i74
本妙寺の境内には、様々な見所があります。お寺の入り口といえる仁王門を超えて参道を進み、大本堂を超えると胸突雁木(むなつきがんぎ)の参道が続きます。さらに進んでいくと浄池廟(じょうちびょう)や宝物館、更に進んで石段を登っていくと加藤清正公の銅像といったように、多くの見所があります。
ここでは有名な見所を選んでご紹介しますが、他にも大本堂をはじめとするたくさんの見所が随所にありますので、後ほどご紹介する公式HPもぜひご覧ください。
胸突雁木の参道
本妙寺 胸突雁木 pic.twitter.com/0R3F0OBARS
— かいゑん ~(=^・ω・^) ?✋ (@KaienneA) March 23, 2018
胸突雁木(むなつきがんぎ)の参道は、胸を突くような急な石段が特徴的なことから、この名が付けられました。全部で176段の石段に沿うようにして、寄進された石の灯籠が並び、階段をのぼり終えた先には加藤清正公が祀られている浄池廟(じょうちびょう)があります。
清正公が眠る浄池廟
本妙寺、浄池廟。清正公のお墓 pic.twitter.com/80HfnhwVcl
— ❄️chimi🌨 (@chimi_8km) February 7, 2015
石段を上った先にある浄池廟(じょうちびょう)には加藤清正公が眠っています。浄池廟は拝殿と本殿から成ります。拝殿は祭事の際に参拝する人々でにぎわいます。本殿は全体的に鮮やかで細部に施された彫刻もとても綺麗です。正面には加藤清正公の木像があり、この建物自体が清正公の墓となっています。
石段の先で待つ加藤清正公の銅像
熊本市本妙寺
— dolce (@PocoGm) January 3, 2016
300段かな?登ると加藤清正の銅像があります^ ^ pic.twitter.com/bP48FKquGm
浄池廟からさらに300段の石段を超えた先は、本妙寺公園となっており、加藤清正公の銅像があります。長い烏帽子(えぼし)をかぶり、片手に鎌槍を持って立っている加藤清正公は、その銅像の大きさや高さも相まって、かなり迫力があります。
春には美しい桜の名所に!
加藤清正公の銅像があるこの場所は、春にはたくさんの桜が咲き誇り、桜の名所としても知られています。ここから熊本市内の景色を堪能することができ、まさに絶景スポットとしても有名です。
国の有形文化財の仁王門
加藤清正のお墓がある本妙寺。写真は仁王門だけど今は通れなくて迂回して上に行くと…すぐお寺があるのかと思ったら参道が続いてた…先は長かった(笑) pic.twitter.com/yThm2EC337
— 眠々 (@annminntarou) September 19, 2016
本妙寺の象徴であり、入口でもある仁王門。登録有形文化財として2011年に登録されました。鉄筋コンクリート製のこの門には仁王像やライオンの阿吽像も各所に飾られており、仁王門の先には参道が伸びています。階段の下から眺める仁王門はとても大きく、迫力があり、圧倒させられます。
熊本地震で損壊の為立ち入り禁止
熊本地震の影響で、本妙寺は胸突雁木の参道、記念館、清正公銅像、浄池廟などに被害を受けました。現在修復作業が進んでいますが、仁王門も例外ではなく、一部損壊したことをうけ、現在も立ち入り禁止となっているようです。
本妙寺宝物館も必見!
本妙寺宝物館入口のおみやげ屋さん
— 赤馬096 (@akauma096) July 23, 2019
Tシャツ気になったけど今日のところはマグカップ( ˘ω˘ )
宝物館は年内オープンに向けて準備中とのこと!楽しみにしています♪ pic.twitter.com/HVLmxD9gKD
本妙寺境内にある本妙寺宝物館(ほうもつかん)。2020年8月現在休館中ということですが、通常は加藤清正公の遺品や文書、書物、工芸品など1400点あまりの品々が展示されています。加藤・細川家の品々に加えて国の指定重要文化財も多数収蔵されていますので、再開した際にはぜひ訪れてみてください。
「本妙寺」の御朱印や主な祭事
頓写会です。法要、読経など厳かな雰囲気かつ幻想的で、出店がなくなった分歩きやすくなってて良かった。 pic.twitter.com/iPLeDHcEti
— まつけん(けんぢぃ♪)KTM 390DUKE 参拝旅団No.170 (@makkenz3255) July 23, 2019
本妙寺には、知る人ぞ知る有名な御朱印や、灯籠と桜の掛け合いが見事な本妙寺桜灯籠まつり、7月開催の頓写会など、さまざまなイベントがあります。ここでご紹介している主な祭事以外にも、花まつりや祈願会など、年間を通して行事が開催されています。
字数が多い事で有名な御朱印
熊本 本妙寺 御朱印 pic.twitter.com/cZa5Q2acip
— くろまぁる (@kuro_mar) May 6, 2019
本妙寺で頂ける御朱印は、一般的な御朱印と比べて、字数が多くぎっしりと書かれているのが特徴です。なかなかこのように字数が多い御朱印をいただける場所というのはあまりないので、本妙寺というのは御朱印を集めていらっしゃる方にとって魅力的な場所でもあります。
浄地廟拝殿の近くに授与所があり、そちらで御朱印を頂くことができます。字数が多い分時間はかかりますが、立派な御朱印を頂けます。
桜の時期に開催する「本妙寺桜灯籠」
本妙寺桜灯籠祭のこのロケーションの中で同田貫が見れるんだよ?
— しわす@10/25歴史系webイベント (@khz48) March 12, 2016
年に一回だけだよ?勿体無いよ。 pic.twitter.com/XxEYuWAMB0
本妙寺桜灯籠(ほんみょうじはなとうろう)は、2002年に地域住民と大学との協力ではじまった祭りです。毎年3月の最終土曜日に開かれ、参道には幾千個もの手作りされた和紙灯籠が並び、満開の桜も楽しめます。また、参道の各寺院で開催されるコンサートの音色も相まって、とても綺麗です。
毎年7月23日に開催「頓写会(とんしゃえ)」
毎年7月23日の夜は、加藤清正公の命日の前夜にあたります。この日に開催される頓写会(とんしゃえ)には、数多くの参詣者が訪れ、にぎわいをみせます。頓写法要行列にはじまり頓写法要などは見所でもあり、拝殿の参拝も重要なイベントの1つとなっています。
午後7時30分ごろに本院大玄関から頓写納経行列が出発したあと、午後8時ごろから頓写会大法要がはじまります。その後、法楽加持の祈祷や通夜説教などが続きます。
名前の由来は、第3代の住職だった高麗日遥上人が清正公を弔うために法華経を書写したのがはじまりで、清正公の3回忌に他の僧侶も加わり書写したところ、一夜にして写経が完成したことから、頓(すみやか)に法華経を写経した法会というところからきています。
熊本「本妙寺」のアクセスや駐車場情報
この題目碑である#肥後本妙寺 pic.twitter.com/nBL3fGEqVb
— とそてゃ✨feat.雨垂れ (@toso_kamuro) May 5, 2019
肥後の本妙寺は、熊本市内の市街地から少し離れたところの高台にあります。ここでは、本妙寺へのアクセス方法や駐車場の場所などについてご紹介していきます。熊本市内からタクシーを使うアクセス方法もありますが、路面電車や車を利用する場合のアクセスも解説していきます。
また、詳細情報の項に公式HPへのリンクがあります。詳細なアクセス方法や駐車場の情報だけでなく、沿革や行事の情報などもありますので、そちらもぜひチェックしてください。
アクセスの詳細
本妙寺へのアクセスについてご紹介していきます。まず車でお越しの場合は、熊本I.Cから車で40分程度で到着します。JRをご利用の場合は方法が2つあります。1つ目は、熊本駅から熊本市電A系統に乗り換え後、辛島町まで行き、市電B系統に乗り換えて本妙寺入口まで行く方法です。
2つ目は、上熊本駅から市電B系統に乗って本妙寺入口まで行く方法があります。いずれの場合でも本妙寺入口で下車の後、徒歩10分程度で本妙寺へ到着します。そのほか、市内のバスターミナルから市バスなどを利用して近くまで行くことも可能です。
市バス「花園柿原線」をご利用の場合は「本妙寺前」で下車して徒歩5分、産業交通バス「河内線」をご利用の場合は「仁王門下」で下車して徒歩5分で到着します。
駐車場情報
平常時は、無料の駐車場が開放されています。普通車6台分と、大型4台分の合わせて10台の収容になります。ただし、頓写会などのイベント時には駐車場の利用ができなくなる場合がありますので、ご了承ください。
本妙寺の基本情報
住所 | 熊本県熊本市西区花園4-13-1 |
お問い合わせ先 | (電話)096-354-1411 (FAX)096-356-8110 |
料金 | 本妙寺宝物館 (大人)300円 (大学生・高校生)200円 (中学生・小学生)100円 |
営業時間 | 9:00~16:30 |
駐車場 | 無料駐車場あり 6台、大型車4台 |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
アクセス | 市電「本妙寺入口」下車、徒歩約10分 |
URL | 公式HP |
熊本に行ったら寄るべき場所「本妙寺」
石段で死ぬかと思ったけど、本妙寺の展望台からの景色最高だった 熊本城も見え…る! pic.twitter.com/gmFXnrTI4H
— ふゆ (@huyukko) August 3, 2016
日蓮宗の巨刹である本妙寺の歴史や見所、主な祭事についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。加藤清正公の名前は、おそらく誰もが耳にしたことがあるでしょう。清正公が眠るこの誇り高き寺は、熊本地震で一部倒壊しましたが、確かに歴史を刻み続けています。熊本に立ち寄られた際には、ぜひ由緒あるこの地を訪ねてみてください。