鹿児島「石橋記念公園」は大河ドラマのロケ地!記念館の情報も紹介!

鹿児島県にある石橋記念公園は歴史ある石橋があり大河ドラマ篤姫のロケ地ともなった場所です。春には桜が楽しめ、夜にはライトアップもされています。石橋作りの技術や歴史について学べる石橋記念館も整備されている石橋記念公園について詳しく紹介します。

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目次

  1. 1「石橋記念公園」とは
  2. 2「石橋記念公園」の歴史
  3. 3「石橋記念公園」の見どころ
  4. 4「石橋記念公園」の詳細情報
  5. 5「石橋記念公園」に歴史ある石橋を見に行こう!

「石橋記念公園」とは

江戸時代後期に島津重豪の命により鹿児島市内を流れる甲突川にかけられた5つの橋がありました。島津重豪は江戸時代後期の大名です。権勢を奮う一方で学問・ヨーロッパ文化に強い関心を寄せている大名でもありました。

石橋記念公園は甲突川にかけられた5つの石橋のうち3つの石橋が移築された公園です。大河ドラマ篤姫のロケ地ともなった石橋記念公園の歴史や見どころを詳しく紹介します。

鹿児島市浜町にある公園

石橋記念公園は鹿児島県鹿児島市浜町にある都市公園で、西田橋、高麗橋、玉江橋の3つの石橋と博物館から成り立っている公園です。石橋記念公園は国道10号線鹿児島北バイパスに面しています。石橋記念公園は国道10号線鹿児島北バイパスに面しています。

石橋記念公園は子供が遊ぶための遊具も少なめではありますが整備されています。また園内の浅い川で水遊びをすることができ子連れでも大人だけでも楽しめる公園となっています。

大河ドラマ「篤姫」のロケ地!

石橋記念公園は大河ドラマ篤姫のロケ地にもなりました。篤姫は、2008年1月6日から2008年12月14日にかけたNHKで放送されていた大河ドラマです。篤姫役を宮崎あおい、英姫役を余貴美子、島津斉彬役を高橋秀樹が演じました。

大河ドラマ篤姫のロケ地にもなった鹿児島県鹿児島市の石橋記念公園には篤姫ファンも多く訪れます。石橋記念公園には実際に篤姫が渡ったと伝わる石橋も存在します。

「石橋記念公園」の歴史

石橋記念公園では江戸時代後期の大名に命じられて造られた、石橋を見ることができます。当時の石橋建造技術はとても貴重なものです。石橋記念公園に残る3つの石橋は実際に渡る事が出来ます。是非、石橋記念公園の石橋を渡ってみてください。

石橋記念公園の歴史について紹介します。石橋記念公園には歴史や石橋記念公園の石橋についての展示、体験が出来る石橋記念館も整備されています。石橋記念公園にお越しの際には石橋記念館も是非、ご一緒にお楽しみ下さい。

江戸時代末期に甲突川に5本の石橋が架かる

江戸時代末期に甲突川に玉江橋、新上橋、西田橋、高麗橋、武之橋の5つの石橋が架けられました。甲突川は鹿児島県薩摩半島を流れる甲突川水系の本流です。5つの石橋は江戸時代末期に天保の改革を担当した家老、調所広郷が肥後国の石工を招いて作りました。

石橋は名石工岩永三五郎が手掛けた

甲突川に架けられた5つの石橋は名石工と呼ばれた岩永三五郎が手掛けました。岩永三五郎は江戸時代後期に肥後藩薩摩藩で活躍した石工です。石工とは石材を加工したり石材で何かを組み立てたりする人のことを言います。

岩永三五郎は種山石工の中心人物でもありました。種山石工は江戸時代後期に現在の熊本県八代市東陽町に居住していたと言われる石工の技術者集団です。岩内郡三五郎はアーチ型の石橋建造を得意としていました。高麗橋付近には岩永三五郎の像が建てられています。高麗橋の近くに行きましたら是非、岩永三五郎の像もご覧下さい。

「甲突川五石橋」として親しまれていた

江戸時代末期に甲突川に架けられた5つの石橋は甲突川五石橋(こうつきがわごっせっきょう)と呼ばれていました。江戸時代末期に甲突川に架けられた5つの石橋は平成に入るまでの長い間、そこを訪れる人々に親しまれていました。

1993年8月の集中豪雨で2本が流失

江戸時代末期に甲突川に架けられた甲突川五石橋のうち2本の石橋が水害により流失しました。2本の石橋が流失した原因は1993年8月の集中豪雨です。1993年8月の集中豪雨は鹿児島大水害平成5年8月豪雨とも呼ばれています。

平成5年8月豪雨は8月1日に鹿児島県姶良郡を襲った集中豪雨と8月6日に鹿児島市を中心に襲った集中豪雨が含まれます。平成5年8月豪雨は平成5年7月31日から8月7日までの豪雨災害に対して気象庁が正式に名付けた総称です。

平成5年8月豪雨は死傷者200名以上、建物の全壊や半壊など甚大な被害をもたらしました。甲突川五石橋の2本の石橋も平成5年8月豪雨で流失しました。

3本を移設復元し石橋記念公園とし開園

平成5年8月豪雨で流出した武之橋と新上橋を除く3本の石橋、西田橋、高麗橋、玉江橋を現状回復させるか洪水の無い別の場所に移築するかは大変難しい問題でした。最終的には移築復元され2000年(平成12年)に石橋記念公園として開園しました。

2000年に石橋記念公園が開園してからは西田橋と桜島の景色を楽しみに訪れる人々や、散策に訪れる地元の人々にも親しまれています。篤姫のロケ地ともなった石橋記念公園に是非、訪れてみてください。

石橋記念館も整備

鹿児島市浜町の都市公園、石橋記念公園には石橋記念館という博物館が整備されています。石橋記念公園に移築復元された石橋の建造方法や地域の歴史について学べる地域歴史博物館です。石橋記念館は入館料無料です。

「石橋記念公園」の見どころ

石橋記念公園には甲突川五石橋のうちの3本の石橋が移築復元されています。石橋記念公園の見どころともなっている西田橋、高麗橋、玉江橋について詳しく紹介します。

見どころ①西田橋

石橋記念公園の見どころ、西田橋について紹介します。西田橋は石橋記念館に1番近い場所にあります。西田橋は元々、鹿児島城に最も近い場所に架けられた橋で、城下の表玄関として建造されました。城下の表玄関として建造された橋であること、参勤交代で藩主が利用するための橋であることから最も費用をかけた豪華な橋でした。

御門もある豪華な石橋

石橋記念公園の西田橋には御門も復元されています。御門の脇には当時番所がありました。旅人や町人、武士は御門脇の番所で改めを受けなければ御門の通行が出来ませんでした。西田橋にある御門は復元されたものです。

実際に使われていた御門は西南戦争の際に焼失しました。今の御門は当時の写真や遺構を参考に復元されたもので西田橋との位置関係は昔と同じように造られています。

篤姫もお輿入れの時に渡った!

石橋記念公園は大河ドラマ篤姫のロケ地としても使われた公園です。石橋記念公園に移築復元された3つの石橋のうちのひとつ、西田橋は城下の表玄関として建造された橋です。篤姫もお輿入れの際に渡ったと伝えられています。

見どころ②高麗橋(祇園之洲公園)

石橋記念公園の見どころ、高麗橋は西田橋を渡り稲荷川に架けられたコンクリートの橋を渡った後に見えてきます。高麗橋はかつては下級藩士が多く住んでいた加治屋町と高麗町を結ぶ石橋でした。

四連アーチの優美な石橋

移築復元された3つの橋のうちの1つ、高麗橋は四連アーチが美しい石橋です。手前に岩永三五郎の像と奥に見える桜島と間の高麗橋という景色を見ることが出来ます。渡ることも出来ますので石橋記念公園を訪れた際は石橋と公園の散策をお楽しみ下さい。

見どころ③玉江橋(祇園之洲公園)

石橋記念公園の見どころとなっている玉江橋は石橋記念公園の最も海側に移築復元されています。元々は5つの石橋の中では最も山側にかけられていた橋でした。この玉江橋が石橋記念公園に移築復元された3つの石橋の中で1番建築当時の姿が残されています。

高麗橋と玉江橋がある祇園之州公園は西南戦争の官軍側の墓地があった場所です。また、1549年に日本に上陸したフランシスコ・ザビエルの記念碑があることでも知られています。歴史好きな方には、大変魅力ある公園となっています。

小さ目がかわいい石橋

石橋記念公園に移築復元された石橋の中では小さめの石橋です。橋の先の川では大きな鯉の姿を見ることが出来ます。

「石橋記念公園」の詳細情報

石橋記念公園には架橋技術を伝える石橋記念館があります。春に見られる川津桜や夜9時まで行われるライトアップなど石橋記念公園の詳細情報を紹介します。

架橋技術や歴史を伝える石橋記念館

石橋記念公園にある石橋記念館は架橋技術や歴史が学べる地域の歴史博物館です。石橋関係の展示物がとても丁寧にまとめられています。石橋記念館は入館料無料で観覧できます。石橋記念館の営業時間午前9時から午後17時までです。

閉館時間が変更になる時期がありますのでご注意下さい。石橋記念館では実際の架橋技術を使った石橋を組み、揺れにどの程度耐えられるかという体験が出来ます。実際に石材を使う訳ではありませんので安全に体験して頂けます。

六面マルチ映像やジオラマ・ミラービジョンも!

石橋記念館ではアーチ型の石橋の歴史や架橋技術を大型の映像やミラービジョン、緻密に再現されたジオラマで見た目にとてもわかりやすく紹介しています。子供から大人まで興味深く見学することができる石橋記念館を石橋記念公園と一緒にお楽しみ下さい。

ミラービジョンとは鏡の中に映像を投影する技術でホテルやオフィス、展示会場などで使用されています。ジオラマは展示物とその周辺環境や背景を立体的に表現するもので、縮尺模型での作品展示方法のひとつです。博物館や史料館などでよく見られます。

名称 石橋記念館
住所 鹿児島県鹿児島市浜町1番3号
営業時間 ・通常時
午前9時から午後17時

・7月から8月
午前9時から午後19時
定休日 毎週月曜日
※月曜日が祝日の場合は翌日休園
年末年始
駐車場 あり
備考 石橋記念館は石橋記念公園、西田橋近くにあります

夜は9時までライトアップ

石橋記念公園は夜9時までライトアップが行われています。公園全体がライトアップされている訳ではありません。ライトアップは御門がある西田橋で行われています。ライトアップされている御門を見に夜に訪れるのもおすすめです。

ライトアップは夜間に歴史的建造物モニュメント、橋などに照明をあて昼間とは違う夜間景観を演出するために行われます。ライトアップは街の活性化の手段として用いられる事が多いものです。石橋記念公園の御門もライトアップで昼間とは違う景観を楽しめます。

春には河津桜が咲く

石橋記念公園では毎年、春に満開の川津桜を楽しむことができます。川津桜は日本にある桜の1種で、オオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑種の桜であると推定されています。川津桜は花色が桃色または薄紅色でソメイヨシノより桃色が濃いのが特徴です。

川津桜は花期が1ヶ月と長いのも特徴です。石橋記念公園にある川津桜を是非、春に見に行ってみませんか。満開の川津桜はとても美しく石橋記念公園の美しい風景を楽しむ事が出来ます。川津桜は日本の桜の中でも早咲きの桜です。

「石橋記念公園」の基本情報

名称 石橋記念公園
住所 鹿児島県鹿児島市浜町
営業時間 24時間
駐車場 無料駐車場あり
アクセス 鹿児島駅から徒歩約10分で石橋記念公園に行くことが出来ます
公式HP http://ppp.seika-spc.co.jp/ishi2/
備考 石橋記念館は24時間営業ではありませんのでご注意下さい

「石橋記念公園」に歴史ある石橋を見に行こう!

石橋記念公園は江戸末期に建造された貴重な石橋が移築復元された鹿児島市の都市公園です。移築復元された石橋は見るだけでなく現在も渡る事ができます。春に楽しめる川津桜や石橋の架橋技術や歴史が学べる石橋記念館も石橋記念公園内にあります。

石橋記念公園では毎月、様々なイベントも開催されています。イベント内容については公式HPから確認することができます。イベントは諸事情により中止される場合もありますのでご注意下さい。歴史ある3つの石橋を見に是非、石橋記念公園へ足を運んでみてください。

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この記事のライター
やえざくら
文章書いたりイラスト描いたりしています。道の駅や神社、水族館等が好きでよく日帰り旅行に行きます。

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