佐賀の猫島「加唐島」へフェリーで観光!見所やアクセスを徹底解説!
佐賀県唐津市にある「加唐島」について紹介します。加唐島は猫島として有名であり、同時に犬がまったく居ない不思議な島なのです。加唐島へのフェリーによるアクセスの仕方や、食事に宿泊施設、特産品の椿油に注目しましょう。猫好きに人気の加唐島を要チェックです。
「加唐島」とは
佐賀県唐津市にある「加唐島(かからしま)」について紹介します。加唐島は別名「猫島」と呼ばれており、多数の猫が生活しているスポットなのです。多くの観光客が乗船場からフェリーに乗って、島に宿泊しながら猫とのふれあいを楽しんでいます。
実は猫と対を成すとも言える犬に関する不思議な伝説が残されており、そのことが加唐島が猫島になる理由にもなったようです。フェリーで観光できる加唐島の宿泊施設や釣り、また食事などを情報をチェックしましょう。
佐賀県唐津市の玄海灘にある島
人より猫を見かけた島#加唐島 #佐賀 #photography #写真好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/JvqYwuhzdt
— else陽(跡地) (@else9606) July 20, 2018
加唐島は佐賀県唐津市の玄界灘にある島です。玄界灘は東松浦半島の波戸岬から約4kmの位置にあり、加唐島は面積約2.84キロ平方メートルとなっています。島の形は南北に細長い形状となっており、乗船場からフェリーで訪れる観光スポットです。
残念ながら近年は燃料費の高騰で島民が激減しており、100人ほどになってしまっているそうです。そのため、猫を目当てに訪れる観光客は非常に重要な存在であり、椿油と合わせて大切な観光資源となっています。
猫島として人気
加唐島の探検で、8匹の猫ちゃんを発見‼️
— ひーこ(ツイお休み中) (@heaco047) March 30, 2016
寄って来る猫ちゃんもいて可愛かった❤️
猫好きの、お姉ちゃんは大満足でした✨ pic.twitter.com/PcMel3BIiu
日本の離島にはいくつかの猫島と呼ばれる観光スポットがあります。加唐島もそういった猫島の一つとして親しまれており、多くの猫好きが訪れているのだとか。加唐島はフェリー観光や釣りも楽しめる場所ですし、食事や椿油なども注目のポイントです。
猫島に宿泊して、猫に癒されながら食事やフェリー観光、釣りを楽しむのがおすすめといえるでしょう。加唐島情報をチェックしながら、その歴史や猫島になった理由を紹介します!
「加唐島」の概要
加唐島の島情報や歴史について解説します。玄界灘にある加唐島にまつわる伝説や、島がどのように形成されたかをチェックしましょう。そして、加唐島が猫島と言われるようになった、犬との関係に注目です!
概要①佐賀県最北端の南北に細長い島
加唐島は佐賀県最北端の南北に細長い島です。面積2.83平方キロメートルで、西には松島、東には小川島があることで知られています。また、島の北端にあるエヌヲノ鼻は佐賀県の最北端にあります。美しい自然が残されており、釣りなども人気の観光地です。
概要②約255万年前の噴火でできた!
島は約255万年前の噴火で出来たと考えられています。そういった経緯のため加唐島は、島全体が粗面岩質の溶岩流で構成されています。ゴツゴツとした岩や砂利の道も多く、島は漁業が主な産業です。
概要③神宮皇后に関する伝承が残る
神宮皇后と竹内宿禰 pic.twitter.com/X8foFNFazz
— 中村軒 マサコ (@nakamurakenmk) April 27, 2018
加唐島にはとある伝承が残されています。北九州には神宮皇后にまつわる伝説が多く残されており、加唐島にも伝承があるそうです。神宮皇后が懐妊した際に、加唐島で着帯の式を挙げたのだとか。
そのため、加唐島には「オビヤの浦」という地名が残されており、「帯祝い」が訛ったものだと考えられています。帯祝いは妊婦の妊娠5ヶ月目にあたる戌の日に、安産を祈願して腹帯を巻く儀式のことです。古い伝承が今も加唐島には残されているといえるでしょう。
概要④百済の武寧王が生誕した島
加唐島に来たら訪れておく必要があるであろう「武寧王生誕伝承地」。ご丁寧にハングルまである。ってか、どれ!?ここただの山道だし、ガードレールの向こうは崖なんだけど… pic.twitter.com/9qgvDc1Gts
— スカイDJ (@sky_dj_) November 12, 2016
もう一つ不思議な言い伝えとして、かつて古代朝鮮半島にあった「百済」という国の武寧王は、加唐島で生誕したと言われています。日本書紀には百済が日本にした使者団の中に、武寧王の母親が居たのだとか。たまたま加唐島に立ち寄ったときに、子供を生んでおり、後に武寧王となったわけです。
これらの伝説は2000年頃に研究が進んで注目されるようになり、以前はあくまで伝説として語られていたことが事実であった可能性が高いと判断されています。神話や古い日本の伝説に興味がある人は、実際に加唐島に訪れると良いでしょう。
韓国との交流がある
武寧王が加唐島で生まれたという経緯から、韓国との交流が深いのも特徴といえます。毎年のように武寧王の生誕祭が行われているのです。加唐島は日韓双方のゆかりの地ともいえ、非常に深い交流が行われています。
生誕祭が行われるようになったのは2002年からで、2019年までの間に18回行われています。韓国からも来賓が行われており、島民が出迎えているそうです。加唐島の丘には生誕の地の碑が建てられており、今後も末永い付き合いが行われていくでしょう。
概要⑤かつて犬を飼うことが禁止されていた
猫島として知られている加唐島ですが、実はかつて犬を飼うことが禁止されていたのだとか。離島には様々な伝承が残されており、その島特有の文化が根付いていることがあります。実際に島にフェリー観光に訪れた人々は、多数の可愛い猫を見かけるものの、犬の姿を見ることはないそうです。
しかし、犬が居ないことによる弊害が起きています。それは「イノシシ」の存在です。山から訪れる犬にとって天敵とも言える犬が存在しないため、年々増加して作物を荒らすようになっているのだとか。島にとってイノシシの存在は重大な課題となっており、対応策が話し合われているそうです。
犬が島の八坂神社の怒りに触れたと言い伝え
かつて犬は加唐島にある八坂神社の怒りに触れたという言い伝えがあり、そのことが原因で飼うことはタブーとなっています。島で生まれ育った人たちは、ここでは犬を見たことがないという反応をするそうです。
昔は犬狩りが行われたほどの禁忌だったようで、現在は観光で訪れる人が犬を連れていることは寛容ですが、あまり良い反応はされないそうです。実際に犬を隠れて飼ったことがある人も、親族に大反対されて、最終的に島外の親族に譲った、という話もあるのだとか。
「加唐島」へフェリーでのアクセス
加唐島にアクセスする場合はフェリーで向かう必要があります。おいしい食事や椿油などの名産がある観光スポットですが、アクセスの仕方をチェックしてみましょう。不思議な伝承を自分の目で確かめて見るのもおすすめです。
フェリーの乗船場は呼子港
呼子港には加唐島行きの渡船が停まっています。 pic.twitter.com/UrWhvDguPI
— 賀曽利隆 (@kasotaka70) November 25, 2017
加唐島に向かうフェリーの乗船場は「呼子港」から出ています。唐津にある呼子港には定期フェリーの「かから丸」が運行されています。唐津の呼子と加唐島を結んでおり、島民にとって非常に重要な移動手段です。
島には小中学校などの教育施設もあり、南西部には民家が集中しています。おだやかな気候の中で暮らしている島民の方々に触れ合いながら、島の逸話などを聞くのもおすすめです。漁業と観光がメインの島なので、写真好きな人々がカメラで撮影している光景も見られます。
JR唐津駅から呼子港へは昭和バスを利用
呼子港に向かう場合、JR「唐津駅」からアクセスしましょう。呼子港へのアクセスは昭和バスに乗って向かいます。周辺でのんびりと食事をしてからアクセスしても良いですし、乗船場付近で釣りを楽しむのも良いでしょう。
唐津島へは定期フェリー「かから丸」
加唐島定期船「かから丸」 pic.twitter.com/o42fisssdt
— じゃん (@isljpn) December 19, 2017
加唐島に向かうためのフェリー「かから丸」について解説します。乗船場から出向するフェリーは、定員86名となっており、あまり大きな船ではありません。そのため、事前に食事を軽くとって酔い止めを服用しておくと良いでしょう。
1日に4便往復・所要時間は約17分
かから丸は1日に4便往復しており、加唐島へのアクセスは約17分となっています。乗船場から短い船旅を楽しみましょう。また、乗船場に向かう前に天候をしっかりと確認し、出航するかどうかも問い合わせておくと安全です。
かから丸の乗船料
かから丸の乗船料は片道、大人510円で子供が260円となっています。大人料金のみ往復で割引が発生するため、往復料金970円です。乗船場から船内に乗り込んでチケットを購入しましょう。呼子港は赤い桟橋が特徴になっており、そこが乗船場になっています。
その他の乗船場は無いため、フェリーでアクセスすることを覚えておきましょう。天候によっては出航しないので、週間天気などで前後の天気と合わせて安定している日を選ぶのがおすすめです。1日4便だけなので、時間にゆとりを持って乗船場に向かうようにしましょう。
日帰りの場合は最終便の時間確認を!
呼子港に来ました。今から船で離島の「加唐島(かからじま)」に渡り、全校生徒7名の小中学校でワークショップの講師です。楽しみー!!😆✨
— 冨永ボンド🎨接着剤で描く画家 (@BONDGRAPHICS) February 2, 2020
港の朝の空気は澄んでて心地よい🌊皆さんも良い月曜日をお過ごし下さい!夜は福岡でラジオ番組収録。がんばるるるー? pic.twitter.com/kp2JsiS0zH
加唐島の宿泊施設を利用しない場合は、フェリーの最終便の時間をチェックしておきましょう。食事や椿油のお土産に夢中になって忘れないように、スマホでタイマーなどを設定しておくのがおすすめです。
加唐島から本土に戻るための最終便は16時30分となっています。また、呼子港から加唐島に向かう最終便は18時なので、宿泊が前提の場合は遅い時間になってからもアクセスできるのです。
「加唐島」観光の見所は?
加唐島の観光の見所を紹介します。猫島と呼ばれるだけあって、猫が特徴であり、その他にも自然を感じられるスポットが複数あります。加唐島の乗船場に降り立ったところから、のんびりと観光を楽しみましょう。
見所①可愛い猫
今日は加唐島に行ってウハウハしてきたよ 猫だらけだよ pic.twitter.com/tzYJMwW3Td
— かなへさん (@litpin) October 20, 2019
加唐島には猫ファンが多く訪れています。日本には様々な猫島と呼ばれるスポットが存在しており、加唐島もその一つといえるでしょう。逆に犬はまったく居ないという不思議な部分もあり、そういった噂を実際に確認してみるのがおすすめです。
たくさんの野良猫が居ますが、基本的にはエサを与えないようにしましょう。人間に慣れているのでカメラを構えても逃げることは少ないですが、絶対にフラッシュはNGです。猫の目にフラッシュが当たると失明する危険性があります。全国でこのことが問題になっているので、設定をチェックしましょう。
見所②櫓木観音
加唐島にはゴツゴツとした岩が無数にありますが、島の東海岸には「櫓木観音」というものがあります。断崖絶壁から海に向かって手を合わせているように見える観音様であり、自然物です。自然の不思議な力を感じる場所なので、ぜひ訪れてみましょう。
見所③オビヤ浦
「オビヤ浦」は先程紹介した武寧王が誕生した際に利用された場所だと言い伝えられています。オビヤ浦近くにある井戸は産湯代わりに使用されたといわれており、韓国からの漂流物が流れるほど密接な場所となっているのです。
見所④カリオ岬
加部島展望台!
— Sho ? (@Sho_Fazer8) February 29, 2020
海、草原、灯台のロケーションに加えて奥には加唐島と小川島も見える!
他に誰もいなくてのんびり落ち着ける場所だった! pic.twitter.com/zTEbNP8u32
島の最北には「カリオ岬」という観光スポットがあります。カリオ岬にはユウスゲが群生しており、灯台も設置されています。7月頃にはるとユウスゲの見頃になり、可愛らしい黄色の花が咲きます。
カリオ岬があるのは乗船場から約1時間ほどの位置なので、島を縦断するような形でアクセスするのがおすすめです。猫を鑑賞したり、食事を摂ったり、名産品の椿油などを合わせてチェックしましょう。
「加唐島」の詳細情報
島でのんびりと宿泊したい場合の宿泊情報などを紹介します。島には宿泊するための民宿があり、美味しい食事を食べられるのです。また、島には名産品となる椿油が有名なので合わせておすすめします。
宿泊は「民宿 ゆうすげ」がおすすめ
呼子で両親と会って食事した🎵
— knob《ほぼ イイね👍RT専門🐾》 (@shimabito_) February 7, 2018
イカの活き作り絶品🎵
呼子大橋渡って加部島の風の見える丘公園へ ~の生まれ育った加唐島 pic.twitter.com/XK8p7SOkLw
加唐島の宿泊施設は「民宿 ゆうすげ」がおすすめです。漁師料理が楽しめる宿泊施設で、島で取れた新鮮な魚介類が味わえるでしょう。豪快な島料理を楽しめるので、宿泊してお腹いっぱい食事を摂るのがおすすめです。
また、宿泊して朝から釣りに出かけている人も多いです。釣りに丁度いいスポットが豊富なので、それぞれの場所で釣り人が釣果を競いあっています。ただし、足元にはくれぐれも注意して、天候が悪くなったら早めに引き上げるようにしましょう。
食事には名物のイカの活き造りも!
宿泊施設では名物のイカの活き造りがおすすめです。イカの活き造りは佐賀地方の名物として知られており、他にもさざえのつぼ焼きなどが提供されています。宿泊する場合は1人10,500円ほどで、1泊2食付きです。美味しい食事を食べて、島の魅力を堪能しましょう。
民宿 ゆうすげの基本情報
住所 | 唐津市鎮西町加唐島347-5 |
TEL | 0955-82-9463 |
料金 | 宿泊 8,000円~12,000円(要予約) |
駐車場 | 普通車 5~6台 |
アクセス | 呼子港から「加唐(かから)丸」にて船で15分 |
予約 | 電話で確認・予約 |
特産品は島の椿からとれる椿油
加唐島産の椿油を道の駅桃山天下市でも販売しております。#道の駅桃山天下市 #桃山天下市 #椿油 #農産直売所 pic.twitter.com/NRZL8vEKsD
— 道の駅 桃山天下市 (@momoyama_tenka) November 28, 2018
加唐島の特産品は、島の椿からとれる「椿油」です。おしゃれな容器に入れられた椿油は1,620円で販売されています。加唐島の椿油の特徴はオレイン酸の含有率が高いため、髪に馴染みやすく肌にも効果的なのです。加唐島のお土産として椿油をチェックしましょう。
釣りのスポットとしても有名
美味しい食事と椿油、そして可愛い猫たちがいる加唐島は、釣りのスポットとして有名です。良く釣れるのはアジやメバルとなっており、多くの釣り人が訪れています。宿泊施設で美味しい食事を食べるのもおすすめですが、自分で釣り上げるのも良いでしょう。
複数人で訪れている釣り団体も確認できるようで、ネットでは加唐島の釣り情報が多数確認できます。オナガやメジナなども釣れるようで、サイズが大きいものも確認されています。釣り人として腕前に自信があるなら、加唐島での釣りに挑戦してみましょう。
「加唐島」の基本情報
【名称】 | 加唐島 |
【住所】 | 佐賀県唐津市 |
【アクセス】 | JR「唐津駅」から昭和バスで「呼子」下車 呼子港からフェリーで約20分 |
【参考サイト】 | https://www.sagajikan.com/ritouchiiki/nanatsunoshima/ kakarashima |
【備考】 | フェリーの最終便は16時30分 |
「加唐島」に猫と触れ合いにを行こう!
1時間しかおれんかったけど
— おあき⇔あっきー@佐賀BNF (@kenji_yomi) January 19, 2017
加唐島行ってきた pic.twitter.com/ZBN1qY8mJp
佐賀県唐津市にある加唐島について紹介しました。加唐島は猫島として親しまれており、新鮮な魚料理や釣りが楽しめるスポットです。また、地元の名産品である椿油も人気なので、観光や釣りと合わせてチェックしてみましょう。
また、猫島であると同時に犬が居ない島として知られているので、その噂を検証するのもおすすめです。フェリーの乗船時間も短いので、船旅が苦手という人にも人気です。佐賀県唐津市にある加唐島で猫と触れ合ってみましょう!