モエレ沼公園で自然とアートを堪能!自転車巡りや桜がおすすめ!噴水ショーも?

世界的な彫刻家であるイサム・ノグチがデザインし、札幌市の人々が作り上げ大切に守っているモエレ沼公園を訪ねてみませんか?春に桜、夏に花火や噴水、遊具のアートが皆さんを待っています。ランチボックスを持って自転車でスケールの大きい公園を駆け巡りましょう!

モエレ沼公園で自然とアートを堪能!自転車巡りや桜がおすすめ!噴水ショーも?のイメージ

目次

  1. 1モエレ沼公園とは
  2. 2モエレ沼公園のアクセス
  3. 3モエレ沼公園の魅力と楽しみ方
  4. 4モエレ沼公園で注目のアート
  5. 5モエレ沼公園のおすすめグルメ&ランチ
  6. 6モエレ沼公園おすすめのお土産3選
  7. 7モエレ沼公園で魅力的なアートを味わおう!

モエレ沼公園とは

モエレはアイヌ語の「モイレペツ」が語源で、「モイレ=静かな水面、ゆったりとした流れ」、「ペツ=川」を意味します。モエレ沼公園は、札幌市北東部にある東京ドーム約40個分、約1.89平方キロメートルのテニスコートや野球場も含む都市公園です。外周遠路は1周約3.75キロで、夏はマラソン大会、自転車ロードレースの会場として利用されます。

モエレ沼公園の基本設計は日系アメリカ人で世界的な彫刻家イサム・ノグチ氏(1904年生-1988年没)が行い、1982年に着工され、ノグチが死去した後は、彼の財団が彼の作成したマスタープランを基に監修し、ノグチの遺志を継いで計画を続行、1995年に一部開園、その後継続的に部分開園がされ、2005年7月の「海の噴水」の完成によってグランドオープンを果たしました。
 

イサム・ノグチが設計した「大地の彫刻作品」

モエレ沼公園は、ノグチが人生最後の作品として、父の母国である日本に残した、公園全体が一つの彫刻作品として設計された「大地の彫刻」公園です。

コンセプトは、「園内に配置された作品をただ眺めるだけでなく、訪れた人が実際に触れたり、感じたりできる公園」で、例えばモエレ山やプレイマウンテンは登って楽しむオブジェであり、頂上から見るだけでなく、視点の高さが変わるにつれて景色が変わり楽しめる、全てが作品鑑賞であるという考えです。
 

モエレ沼公園は元廃棄物処理場で、270万トンの廃棄物を埋め立てた後に造成、1982年の着工から23年の歳月を経て札幌を代表するアートパークとして再生されました。「大地の彫刻」は、大地そのものに彫刻を彫り込むというコンセプトで作られており、ランドスケープアートの先駆と言われています。

訪れる時間や移り変わる季節により、様々に彩りや表情を変える公園で、春は満開の桜、夏はモエレビーチでの水遊びや噴水・花火、秋はカラマツの黄葉、冬は白い雪とクロスカントリースキーが楽しめます。

北海道らしい広々とした景観が特徴

モエレ沼公園は、札幌市の、市街地を公園や緑地の帯でぐるりと囲む「環状グリーンベルト構想」の一環として計画された総合公園です。

ノグチは当初出てきた、今できている公園に遊具を置くようなありきたりな企画に乗り気でなかったのですが、後から出てきた新たに大きな公園を作るモエレ沼公園プロジェクトの企画に、「すごく空が広い。ここにはフォルムが必要です。これは僕のやるべき仕事だ。」と精力的に候補地を歩き回りマスタープランを作り上げました。

自然の中だが自然でなく、人工的で未来都市のような部分もあり、また古代遺跡のような古代からの歴史のつながりも感じさせる、北海道の広大な大地をフルに生かした公園です。スケールの大きな公園ですので、ぜひ自転車を使って気持ちよく効率よく公園を巡ってください。

モエレ沼公園のアクセス

モエレ沼公園は札幌市内から北東に行ったところにあります。タクシーを使って約30分で行けますが、地下鉄・バスを乗り継いでも約40分で行くことができます。札幌観光のひとつとしてぜひおすすめしたい場所です。

地下鉄やバスの公共機関を利用

それでは、まず地下鉄やバスなどの公共機関のアクセスを解説していきます。多くの人が公共機関を使用してモエレ沼公園に行くのではないのでしょうか。

札幌市街地から

地下鉄乗車時に、地下鉄・バス乗り継ぎ券の購入が便利です

地下鉄東豊線「環状通東」駅(さっぽろ駅から約6分)で下車、
①環状通東バスターミナルから北海道中央バス【東69】「あいの里教育大駅」行き、または、【東79】「中沼小学校通」行きで約25分、「モエレ沼公園東口」下車、徒歩約10分

②環状通東バスターミナルから【東61(ビ61)】「中沼小学校通」行き約20分「モエレ沼公園西口*」下車

地下鉄南北線「北34条」駅または地下鉄東豊線「新道東」駅で下車、
北海道中央バス【東76】「中沼小学校通」行き「モエレ沼公園西口*」下車(北34条駅から約30分、新道東駅から約20分)
*「モエレ沼公園西口」からは、積雪時は入園できませんのでご注意ください。

夏期(4月27日~11月4日の土日祝)は期間限定の専用バスが運行
①大通バスセンターまたはJR稲穂駅から
【東6】「モエレ沼公園」行き

②地下鉄東豊線「環状通東」駅前から
【ビ68】「モエレ沼公園」行き(サッポロビール博物館発)

③地下鉄南北線「麻生」駅前または地下鉄東豊線「栄町」駅前から
【麻26】「モエレ沼公園」行き

新千歳空港から

JR快速エアポートで札幌駅、地下鉄に乗り換え

または、高速バス
中央バス「地下鉄東区役所前駅」行き 所要時間約45分
地下鉄東豊線「環状通東」駅にて下車、路線バスにお乗り換えください。

車は各方面からのルートを解説

札幌中心部から
国道12号・275号・道道89号・三角点通を中沼方面へ、約12キロでモエレ沼公園
所要時間約30分

新千歳空港から
千歳インターチェンジ経由、道央道・札樽道約39キロで伏古インターチェンジへ
伏古インターチェンジから札幌新道・伏古拓北通約9キロでモエレ沼公園
高速道路を利用し所要時間約50分

旭川方面から
伏古インターチェンジから道道112号線(札幌当別線伏古拓北通)をあいの里方面へ、約9キロでモエレ沼公園 高速道路を利用し所要時間約2時間

小樽方面から
雁来インターチェンジから国道274号線に出て、三角点通を中沼方面へ 高速道路を利用し所要時間約30分

丘珠空港から
丘珠空港通を雁来方面に進み、三角点通を中沼方面へ 所要時間約20分

駐車場は完備

駐車場は通年一般車100台、4月から11月は一般車1,500台、バス専用12台を収容、無料です。*P3は、スポーツ施設の予約状況により時間外の早朝開放があります。

 

  開放期間 開放時間 駐車台数 場所
P1
(東側)
4月13日-11月20日 7:00~19:00 一般車1,200台 バス専用12台 中福移幹線三角点通側
(レンタサイクル有)
P2
(中央)
通年 7:00~22:00 一般車100台 ガラスのピラミッド併設
P3
(南側)
4月16日-11月20日 7:00~19:00* 一般車100台 雁来篠路連絡線
テニスコート側
P4
(西側)
4月20日-11月20日 7:00~19:00 一般車100台 苗穂・丘珠通側
南口駐車場
(臨時駐車場)
大規模イベント開催時のみ開放 7:00~19:00 (400台) 篠路雁来連絡線側

タクシーは降りる場所がポイント

タクシーでは、乗車の際に東側ゲート(三角点通側)から入るように伝えてください。そうすればガラスのピラミッド横のP2駐車場まで入れます。

レンタサイクル(貸自転車)ご利用の方は、P1駐車場に自転車貸出場がありますのでそこで降りて自転車を借りてください。

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モエレ沼公園の魅力と楽しみ方

モエレ沼公園はなにしろ巨大な敷地に山まで作ってしまいましたのですから、その広大なスケールが魅力です。ただ、広いだけに歩くのもひと苦労です。
 

園内を巡るなら自転車!

モエレ沼公園は外周約3.75キロメートルの広大な公園です。レンタサイクル(貸自転車)で主要施設を回りましょう。園内は舗装路が整備されているので自転車ですと全体を効率よく回れ、平坦な道が多いので体力的な負担も少なくおすすめです。

東口のP1駐車場にレンタサイクル(貸自転車)の貸出所があります。そこではルートマップも配布しているので自転車散策の参考にしてください。

自転車での回り方は、「ガラスのピラミッド」、北へ進んで「海の噴水」「テトラマウンド」、東側に道なり「サクラの森」、自転車であれば約1時間、徒歩なら約2時間で回れます。大人・子供用の普通自転車と、乳幼児用バスケット付き自転車があります。4月29日~11月3日まで、有料です。

春には桜が咲き誇る!

「サクラの森」には約2,000本の桜が植樹されています。日本人にとって桜は特別な花です。ノグチも父の母国を愛し桜を愛したことから、子供たちが思う存分遊べ、家族連れに人気の桜の花見スポットを作りました。

春にはエゾヤマ桜やカスミ桜、チシマ桜など、本州ではなかなか見られない桜の樹種の満開の桜が見られます。その森の桜の木々の中に隠されるように7つの遊具エリアがあり、ノグチがデザインした遊具126基が設置されています。

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夏秋冬の風景も素敵

夏は最も訪れる人々の多いハイシーズンです。水が好きだったノグチが海辺をイメージしてデザインし、珊瑚で舗装された「モエレビーチ」が家族連れに人気です。

ごく緩やかですり鉢状の浅い水遊び場で、3か所の噴き出し口から水が湧き出します。開放期間は6月~9月中旬、時間は10時から16時で木曜定休です。また、夏は花火のシーズンで、「モエレ沼芸術花火」は北海道内6位の人気花火大会です。

秋は「海の噴水」の周りのカラマツが黄葉しきれいな風景を見せてくれます。冬はモエレ山山頂から札幌の雪景色を眺められます。「ガラスのピラミッド」1階のショップで、ソリ、長靴、スノーシュー、クロスカントリースキーなどがレンタルでき雪遊びが楽しめます。

「野外ステージ」では様々なイベントが開催

「野外ステージ」では最大3万人を収容し、様々なイベントが開催されます。2014年には「札幌国際芸術祭」のメイン会場の一つになりました。

モエレ沼公園を含めた国内外約10箇所の樹木に流れる微弱な電流をデータとして取得、音楽に変換するという、坂本龍一氏と山口情報芸術センターのコラボ作品「フォレスト・シンフォニー in モエレ沼」などが発表されました。

「モエレ山」に登って景色を楽しむ

標高62.4メートル、高さ52メートルの人工山で、左右対称三角形のシルエットが美しいです。山頂へは3方面5つのルートがあり、山肌を回遊するルートと一直線のルートで、10分ほどで登れます。

山頂は展望台で、札幌市街地や公園の全貌を鳥瞰できます。展望台の幅はイサム・ノグチ生誕100年にちなみ2,004センチ、中心部には三角点(二等基準点)が設置されています。冬にはスキーやソリ遊びができます。

登りと下りで違うルートを使うのがおすすめ!

モエレ山の頂上へは3方面から5つのルートで登ることができます。登るルートと下るルートを違えてみましょう。それぞれで目に見える景色が違い、自然の山登りとは違った、芸術品として計算された景色が楽しめます。

遊具はアートに触れながら遊べる

モエレ沼公園に遊具が126基あります。いずれも子どもが好きだったイサム・ノグチが「背丈90センチの人間が走り回る世界」「僕が創造したものを子どもに発見してもらいたい」として配置し考えられた遊び場であり、上ったり下りたり、潜ったり滑ったりできる遊具です。

色彩は原色を基調とし、子どもたちの自由な発想を促し、冒険心や好奇心、ワクワク・ドキドキ感を刺激する遊具となっています。

写真は、「プレイグラウンド モジュールA」と名付けられた遊具で、古代文明や自然の中にある形を意識した幾何学的なフォルムを持ち、ひとつのパーツを敷地に合わせて並べていくことで広がりのある遊び場を実現しています。

「スライドマウンテン」「スパイラル・スライド」という遊具は滑り台で、ノグチの代表作である「スライド・マントラ」を彷彿させるデザインです。
 

写真の赤色の三角形の「スイング」と名付けられた遊具は、2種類の長さが違うことで振れ幅が異なるブランコで、ノグチの発案は1940年代に遡るものです。

「プレイ・スカルプチャー」は下水の曲管を組み合わせて作られた遊具で、これも1960年代の構想を温め、このモエレ沼公園に初めて設置されました。色違いが3基あります。

「ジャングルジムB」は三角形のベースに、均等に2連のバーが配置されたタイプのジャングルジム、「ジャングルジムD」はピラミッドを彷彿させる台形のジャングルジムで、3つの台形を重ねたような構造の遊具です。これら遊具はモエレ沼公園で最も子供たちに人気です。

遊具エリアには「サクラの森」も

約2,000本の桜が植樹されている「サクラの森」では、春には本州では見られない樹種の満開の桜が見られます。その中に隠されるように7つの遊具エリアがあり、ノグチがデザインした遊具126基が設置されています。

「海の噴水」で水の彫刻鑑賞を!

「海の噴水」は、モエレ沼公園の中央に位置する直径48メートルの噴水池です。ノグチは丹下健三氏の依頼により、1970年の大阪万博で従来の噴水の常識を覆す9種類のタイプの噴水を手掛けるなど、水を使った噴水に関する様々な造形を試みてきました。

「海の噴水」では、4月下旬~10月中旬の期間限定で、最大25メートルまで水が吹き上がる「ビッグワン」や、「ビッグウェーブ」「フォッグ」「アーチ噴射」などのダイナミックな噴水の造形美で生命の誕生や宇宙を表現する水の彫刻が見られます。1日3~4回、40分のロングプログラムと15分のショートプログラムの噴水ショーが行われます。

さらに、4~5月の土日祝と6~10月は、夜になると噴水に色とりどりの照明によるライトアップがあり、昼間とは違った幻想的な雰囲気の噴水が楽しめます。

他では見られない立体的な花火大会も!

モエレ沼公園では秋には広大な敷地を生かし、花火と音楽をシンクロさせた「モエレ沼芸術花火」が催されます。国内各地の花火師が終結、広大なモエレ沼公園の奥行や、「大地の彫刻」と言われる起伏を生かし、他の花火大会では見られない立体的な3Dの花火が見られます。

滞空時間、残存光を計算し、1/30秒単位でコントロールされる花火は、音楽のリズム、メロディー、楽器、歌詞、ボーカルに合わせて演出されます。男女や世代を問わず愛される名曲が選曲され、花火の美しさと共に深い感動が得られることでしょう。

日本の伝統である花火と最新技術を駆使した音楽がコラボする、空のアートを間近で鑑賞できる花火イベントです。花火観賞は有料となります。

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モエレ沼公園で注目のアート

モエレ沼公園は、単に公園に彫刻などのアート作品を置いた公園ではなく、公園全体が一つの彫刻作品となっています。その中でも注目のアート施設を4つ選んでご説明しましょう。

アート①ガラスのピラミッド「HIDAMARI」

ガラスのピラミッドは、三角面と四角錐の立方体が組み合わされた複雑な形態のガラスの建造物です。時間ごとに映り込む景色が変わり、また、季節によって様々な表情を見せます。フォトスポットでもあり、写真撮影には外観は青空が映える昼間、芸術的な写真には夕焼けが映える夕方の時間帯がよいでしょう。

室内は開放感ある空間で、内側から公園を眺める風景も格別です。ただ、夏は温室効果で館内が暑くなるため、環境負荷配慮のために冷房システムに、冬のうちに倉庫に貯めておいた雪を使った「雪冷房」を導入していることも注目されています。モエレ沼公園のシンボルとも言える施設です。

また、モエレ沼公園の文化拠点となる施設で、施設内にはイサム・ノグチを映像や書籍で紹介するギャラリーや、各種イベントや会議に利用できる多目的スペース、オリジナルグッズを販売するショップ、軽食をテイクアウトできるショップ「パニエ」、本格的なフランス料理が楽しめるレストラン「ランファン・キ・レーヴ」があります。
 

アート②プレイマウンテン

ノグチは1933年にニューヨーク・セントラルパークに子どもの遊び場を作るという提案を行いました。残念ながら当時は採用されなかったのですが、長年温めてきたアイディアがこのモエレ沼公園で初めて「プレイマウンテン」として実現されました。

この大地に直接作品を彫り込むというコンセプトは、ランドスケープアートの先駆的なアイディアと言えます。幅340メートル、奥行200メートル、高さ30メートルのこの山は、瀬戸内海の犬島から運ばれた白い花崗岩の石段99段が階段状に積まれ、古代の遺跡を連想させます。

春にはタンポポが咲いてきれいです。石段はミュージックシェルでの音楽や舞台を楽しむ座席にもなります。ランチタイムには、パニエで購入したランチボックス持参で石段に腰かけてピクニックランチもいかがでしょうか。

アート③テトラマウンド

直径2メートルのステンレスの円柱を三角に組み上げ、真下に芝生のお椀を伏せた古墳のようなマウンドを盛り上げた、未来と古代が共存しているような空と大地をつなぐ不思議なモニュメントです。高さ13メートル×幅65メートル×奥行56.2メートル、マウンドの高さは4.7メートルあります。

一説には、複雑な家庭で育ったノグチが、マウンドは母、三角のモニュメントはノグチ本人で、外敵から母を守る自分を表現したと言われます。

アート④ミュージックシェル

コンサートや舞踏などのパフォーマンスの舞台です。写真の向かって右側の白いオブジェです。この半円球の建物は反響板を兼ねており、内部には出演者の控室やトイレが組み込まれています。観客は「プレイマウンテン」の石段に腰かけて舞台を楽しめるように配置されています。

このモエレ沼公園にはゴミ箱やベンチがありません。ベンチがないのはどこでも好きなところに腰かければ良いという考えです。

でも広い園内、どうしても必要なトイレですが、トイレでさえもこのような見た目きれいな芸術作品にしてしまっています。ステージ部分は幅14.5メートルの半円で、床に庵治石が敷き詰められています。高さ6.1メートル、奥行14.5メートルです。

公園全体が芸術作品!

モエレ山やプレイマウンテンを登ってモエレ沼公園全体を鳥瞰するとよくわかるのですが、非常に景観を計算されて作られている公園で、まさに公園全体がスケールの大きなアート作品になっています。

こんなスケールの大きな作品を国土の狭い日本、札幌からそれほど遠くないこの地に作ったことに意義があり、ノグチの哲学に感動さえ覚えます。ぜひ現地ですばらしさを体感してみてください。

モエレ沼公園のおすすめグルメ&ランチ

モエレ沼公園訪問の際には、園内もしくは周辺の話題店での食事はいかがでしょうか。テイクアウト専門店でランチボックスを購入してのピクニックも、モエレ沼公園の自由な雰囲気にマッチしておすすめです。では、おすすめの食事処をご案内しましょう。

本格フレンチが味わえる!

L'enfant qui rêve(ランファン・キ・レーヴ)

フランス語の「夢見る少年」を意味する店名の創作フレンチレストランです。札幌市内の有名フレンチ店「モリエール」の姉妹店としてオープンしました。モエレ沼公園を駆け回る少年たちをイメージして付けられたこのお店、昼も夜もコースのみの完全予約制です。

価格もランチで3,000円、ディナーで4,000円からとリーズナブルで、委託農家から直送される野菜をふんだんに使用しており、北海道の旬の恵みを味わえます。園内側は全てガラス張りで店内から眺める風景も魅力です。

名称 ランファン・キ・レーヴ
所在地 北海道札幌市東区モエレ沼公園 ガラスのピラミッド内
アクセス 地下鉄東豊線 環状通東駅から中央バス【東69・79】モエレ沼公園東口下車
電話 011-791-3255(完全予約)
営業時間 4月1日~5月31日 ランチ11:30~14:30 ディナー17:30~20:00
6月1日~9月15日 ランチ11:30~14:30 ディナー17:30~20:30
9月16日~10月30日 ランチ11:30~14:30 ディナー17:30~19:30
11月1日~12月下旬 ランチ11:30~19:00
定休日 4月1日~10月下旬 月曜日、11月~12月 不定休、1月~3月 完全定休
駐車場 あり、ピラミッド横の第2駐車場が便利
公式HP https://lenfant-qui-reve.com/

テイクアウト専門店なら芝生の上で味わえる!

panier(パニエ)

ランチボックスなど軽食を手軽にテイクアウトできるテイクアウト専門ショップです。お楽しみの本日のランチボックス、おにぎりセット、パニエセットで芝生の上でピクニックも楽しめます。

おすすめの商品は、サツマイモの中にクリームチーズを入れて揚げた名物モエレ珠、滑らかな食感としっかりとした甘さの定番ソフトクリーム、塩味が絶妙のフライドチキン。夏季は移動販売バスが店内を回ってくれますので、そこでの購入も楽しいです。
 

名称 パニエ
所在地 北海道札幌市東区モエレ沼公園 ガラスのピラミッド内
アクセス 地下鉄東豊線 環状通東駅から中央バス【東69・79】モエレ沼公園東口下車
電話 011-791-3255
営業時間 4月中旬~11月中旬の夏期のみ 11:00~17:00 テイクアウト専門
定休日 第1月曜
駐車場 あり、ピラミッド横の第2駐車場が便利
公式HP https://moerenumapark.jp/restaurant_shop/

モエレ沼公園周辺ならここがおすすめ!

モエレ沼公園周辺での人気おすすめ店を3つご紹介します。モエレ沼公園訪問の後の食事にいかがでしょうか。

①味の源八郎

「本場中華職人の店 札幌ラーメン」と看板にあるラーメン店です。みそ、しょうゆ、熟成みそ、塩、昔風、マヨラーの6種ラーメンがあり、一押しの熟成みそはひき肉とみそを合わせ、さらにゴマが効いています。

卵を使っていないのに黄色いモチモチしたちぢれ麺はカネジン食品の高加水札幌麺を使用、トッピングにはチャーシュー、もやし、白髪ネギ、若菜、わかめと昭和王道系です。他には、お店おすすめ手作り餃子と炒飯があり、ラーメンと半炒飯の炒飯セット、ラーメンにライス+餃子の餃子セットも選べます。店内カウンター10席、小上がり4人掛け卓4つです。
 

名称 味の源八郎
所在地 北海道札幌市東区東苗穂12条3-1-5
アクセス JR函館本線 白石駅(出入口2)から5.4キロ
中央バス【東68】東苗穂11条3丁目バス停から徒歩1分
電話 011-791-6633
営業時間 ランチタイム11:30~15:00、17:00~21:00
定休日 月曜
駐車場 あり、3台まで可
公式HP なし

②とんかつ家族

モエレ沼公園近くの豚カツの人気店です。メニューは、ロース、ヒレ、エビ、カキなどの各種カツ類に、ランチはA・B・C・スペシャルと、ミックスランチの5つがあります。

ごはん・味噌汁・キャベツのおかわり自由なのも人気のひとつ。程よい衣のさっくり感と、柔らかい肉質のヒレカツがおすすめです。店内はカウンター6席、テーブル2×1席、4×4席です。

名称 とんかつ家族
所在地 北海道札幌市東区東苗穂13条3-24-3
アクセス 三角点通り沿い、丘珠空港通との交差点よりモエレ沼公園方面へ
1.4キロ進んで右側
電話 011-788-7242
営業時間 ランチタイム11:00~14:30(L.O.14:00) 夜17:00~20:30(L.O.20:00)
定休日 月曜、第2第4日曜
駐車場 あり、店前4台、隣接コンビニの裏側に6台、計10台まで可
公式HP https://www.tonkatsukazoku.com/

③角食ラボ

小樽製パン工場敷地内にあるプレハブのような建物のお店。小樽製パンは、地元北海道産の小麦を使った、小中学校の給食や病院等にモチモチ感のあるパンを供給している地元の方々にはなじみの工場です。

このお店はその工場の小売店舗で、山型食パンのウェンデル、高級食パンのTAKARA、パーネ・デュエリオなど数種類の角食パンと、あんぱん、四色豆パン、くるみあんミルク、スティックフランス、塩パン、漢のオランジェットフランスなどの普通のパンが店内に並びます。店内はカウンター5席です。

名称 角食LABO
所在地 北海道札幌市東区東苗穂10条2-19-20
アクセス 地下鉄東豊線 環状通東駅から中央バス【東69】東苗穂10条3丁目下車、
または駅からタクシーで15分程度
電話 011-791-2115
営業時間 月~金曜 10:00~16:00、土曜 9:00~12:30
定休日 日曜、祝日
駐車場 あり、20台まで可
公式HP https://ariadne-gr.com/

モエレ沼公園おすすめのお土産3選

ガラスのピラミッドの1階のショップで購入できるおすすめの3つの土産物を選んでみました。アートのモエレ沼公園らしい芸術性がありながら、日常使いでも活躍しそうなグッズは、自分用はもちろん、お土産として贈るにもきっと喜ばれるでしょう。

お土産①照明器具 AKARI 1N

現在アートと伝統工芸が融合した、父の母国・日本の和のテイストを大切にしたイサム・ノグチらしい工芸品の照明器具です。

1951年にノグチは岐阜を訪れ、岐阜提灯と出会いました。その際に気に入った岐阜の伝統工芸品である和紙と竹ひごでできており、職人がひとつひとつ手作りしている商品です。

「AKARI」シリーズは200種類以上あり、この「AKARI」からイメージして、「プラダ ブティック 青山店」の建物ができたと言われています。AKARI 1N は、14,040円。
 

お土産②ポスター AKARI 絵紙

シンプルで愛らしいデザインのポスターで、「AKARI」シリーズの照明商品を仕上げる前の和紙がポスターとして販売されています。和紙の上にシルクスクリーンで、シンプルで愛らしいデザインが印刷されています。AKARI絵紙 1AV 「棒」 は、3,240円。

お土産③モエレ沼公園 フォトカードセット 18

園内の見どころをまとめた18枚のフォトカードセットです。園内の主要施設の写真が入っており、四季折々の美しい風景とアート作品とのコラボが楽しめるポストカードセットになっています。

旅行者としては全ての季節に来場することは難しいため、来場時と違った季節の風景をフォトカードで想像してみるのも楽しいでしょう。18枚セットは1,240円。

他に8枚入りの手ごろのセットや、イサム・ノグチの公園設計図をデザインした「モエレ沼公園ドローイングカードセット」(各520円)もあります。

モエレ沼公園で魅力的なアートを味わおう!

モエレ沼公園は、押し付けられて遊ぶ公園でなく、大人にも子供にも「ここで何をしますか?」と問いかけている公園です。

訪れた一人一人が子供の頃に戻って創造力を発揮し、それぞれに五感を使って感じ、体験することができる夢のような公園です。このスケールの大きさは日本ではなかなか体感できません。自転車で風を切りながら気持ちよさを味わってください。

また、春は桜、夏は花火、秋は黄葉、冬は白雪と、季節によって違った表情を魅せてくれます。ぜひ一人でももちろん、友人や家族とでも訪れて、日常を解き放ち、楽しい夢の時間を過ごしてみてください。

モエレ沼公園の基本情報

名称 モエレ沼公園
所在地 札幌市東区モエレ沼公園1-1
アクセス 札幌市中心部から車で約30分
地下鉄東豊線「環状通東」駅(さっぽろ駅から約6分)で下車、
環状通東バスターミナルから北海道中央バス(東69・東79)で約25分、
「モエレ沼公園東口」下車、徒歩約10分
営業時間 ゲート開放時間
東入口ゲート  7:00~22:00(入場は21:00まで、通年)
西入口ゲート 7:00~19:00(4月20日~11月20日)
南入口ゲート 7:00~19:00(4月16日~11月20日)
*スポーツ施設の予約状況により早朝開放あり
定休日 なし 園内各施設は定休日あり
料金 入園無料 園内施設は有料部分あり
駐車場 あり、無料
公式HP https://moerenumapark.jp/

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