「長崎原爆資料館」で戦争の歴史と平和の尊さを学ぶ!料金や駐車場も解説!
長崎県長崎市にある「長崎原爆資料館」について紹介します。長崎原爆資料館は戦争の歴史や核爆弾の悲惨さを学習できる場所なのです。核爆弾が投下されたときに被害を受けたものが展示されいます。長崎原爆資料館の料金や駐車場と合わせてチェックしましょう。
「長崎原爆資料館」とは
長崎県長崎市にある「長崎原爆資料館」について紹介します。長崎原爆資料館は戦争の歴史や平和の尊さを学べる施設として、非常に重要な観光スポットといえるでしょう。長崎原爆資料館で学習できる内容や展示品を解説します。施設を利用する上での料金や駐車場情報もチェックしましょう。
長崎市平和公園にある資料館
長崎原爆資料館
— HANAHANA.F.O (@MOTOHANA9910) December 8, 2019
~二度と戦争が起きないように~ pic.twitter.com/4QKFzmz4LQ
日本は世界で唯一原爆を実際に落とされた国です。二度に渡る原爆投下の被害を受けた内の一つが、長崎県なのは有名でしょう。その被害は凄まじいものであったことは想像できますが、実際にどのようなことが起きていたのかを長崎原爆資料館で学習することができます。
長崎原爆資料館は長崎県長崎市の「長崎市平和公園」に建設されました。資料館として様々な展示が行われており、図書館の役割もあります。原爆投下の時刻を知らせる時計などが展示されており、平和な時間が一瞬に奪われたことを感じるでしょう。
核の惨状を世界に訴え続けるために作られた
何となく核兵器は危険で良くないものという気持ちはあっても、実際にどのような被害をもたらしたか知らない人も多いでしょう。長崎原爆資料館は1945年に「核の惨状を世界に訴える」という目的のために作られたのです。資料館や図書館の目的として「核兵器のない世界を目指す」というのも重要なテーマとなっています。
平和に対する強い気持ちを感じる施設であり、原爆に絡んだ歴史や展示を学習することができます。核兵器によって亡くなった人たちの持ち物などが展示されており、どれだけ時間が経っても癒えない傷を訴えている施設となっているのです。
「長崎原爆資料館」の常設展示室①
長崎県に原爆が投下されたのは1945年8月9日午前11時2分のことです。長崎原爆資料館では、そのときの時間を知らせるものが展示されており、一瞬にして大きな被害が出たことが学習できるようになっています。そんな長崎原爆資料館の常設展示室情報をチェックしましょう。
A~Dのゾーンに分かれる
長崎原爆資料館の展示で学習する際は、AからDのゾーンに分かれていることを覚えておきましょう。それぞれのゾーンごとにテーマが設定されており、歴史を追体験するような形になっています。時計の針を遡るかのような感覚で、その歴史を体感しましょう。
A 1945年8月9日のゾーン
まずAゾーンには1945年8月9日に何が起きたかが分かるような展示が行われています。長崎は長きに渡って貿易の街として、第二次世界大戦の頃には造船が主な産業となっていました。しかし、それ故にアメリカにとって長崎は原爆投下の場所として目をつけられてしまったのです。
柱時計
原爆資料館に展示してあった柱時計のフォント すごいカッコいいっすなー。曜日が表示される柱時計って初めて見たっす。 pic.twitter.com/nyqkVQd8AF
— 村田らむ (@rumrumrumrum) April 6, 2019
その瞬間を知らせる歴史的な展示物がある中で、一つの柱時計が重要なものとなっています。柱時計は左側が少し壊れて無くなっているものの、時計盤はきれいに残されています。そして、その柱時計の時計盤は午前11時2分を刺したまま止まっています。
この柱時計は被害にあった人たちの時間が、このときから停まっていることを感じさせる展示品といえます。柱時計の素朴な姿は、いつものように日常を迎えた中で悲惨な出来事が起きたことを感じさせるものとなっているのです。
B 原爆による被害
ファットマンが落とされる寸前まで、なんの疑問もなく長崎の人々は「明日」が来ると信じていた。
— 福本なつき (@fuku_natsuki) November 16, 2018
公演のタイトルは「明日」ですが、明日なんて訪れもしない。
淡々と描かれた日常の中に潜むものを、感じ取って頂ければ幸いです。写真は長崎の原爆資料館にて撮影。 pic.twitter.com/K6MAYn30i7
Bゾーンに移動すると、そこには原爆による被害を示す写真や物が展示されています。展示されていうものの多くは実際に被爆した瞬間を再現した展示物となっています。
ファットマンの模型
長崎原爆資料館でひときわ存在感があるのが「ファットマンの模型」という展示品です。これは長崎に投下された核爆弾を再現した模型となっています。目の前で見るとかなり大型の爆弾だったことが分かる上に、その爆発に関するエネルギーも示されています。
浦上天主堂の側壁
九州は隣国に面していることから多くの外国人が古くから訪れています。その中でフランシスコ・ザビエルを中心としたキリスト教徒も代表的な存在です。九州は江戸時代には多くのキリスト教徒が誕生しており、教会も多く建設されていました。
キリシタン禁令による迫害の歴史を経て、1914年に浦上天主堂が建設されています。キリスト教徒にとって重要な建造物だったものの、こちらも原爆による被害を受けてわずかに側壁だけが残されました。長崎原爆資料館では、その浦上天主堂の側壁の再現造型が展示されています。
溶けた弁当箱やロザリオなど
核爆弾というと直接の爆撃による被害だけでなく、熱線によるダメージが深刻な被害を与えます。その被害を伝えるものとして、溶けた弁当箱やロザリオに注目しましょう。爆心地から2キロメートル居ないでは、ほとんどのものが燃えて焦げ付いていたことが学習できます。
被災直後の写真
写真は3年ほど前のものだけど、長崎原爆資料館 の外国人被爆者の方々の声を集めた展示。 pic.twitter.com/i1thVUHi0Y
— mipo (@mipo_fokmds09) August 8, 2019
長崎原爆資料館の展示品の中で目を背けたくなる場面もあるでしょう。その一つが被災直後の写真です。ハイカラな街として日本の文化と西洋文化がうまく溶け合っていた長崎ですが、原爆の被害によって街のほとんどが吹き飛んでしまったそうです。
被災直後の写真からは被害の大きさが伝わってくることでしょう。また、核爆弾の怖さは爆撃だけでなく放射線による影響も存在します。当時はほぼ放射線による被害は知られておらず、爆心地周辺の人々や、その直後に訪れた人は大きな健康被害を受けています。
「長崎原爆資料館」の常設展示室②
長崎原爆資料館の常設展示室のCからDについて注目してみましょう。さきほどのAからBが原子爆弾による被害の歴史を学ぶゾーンだとすると、Cからは復興の道のりを展示しているといえます。長崎原爆資料館の常設展示室のCからDゾーンに注目しましょう。
C 核兵器のない世界
~長崎に配られたビラ~
— 🌸🇯🇵🗻✈️家庭を守る、自衛官妻。🚢🌊☀️℗ (@JIEIKANTSUMA) January 23, 2020
(長崎原爆資料館にて)
※館内撮影可能
※フラッシュ撮影❌ pic.twitter.com/qTWClrw91i
Cゾーンは「核兵器のない世界」を目指すために、日本が世界とどのような歴史をたどったかが学習できます。学校の図書館などで学ぶ知識だけでは補えない、重要な資料が展示されています。
原爆投下への道
そもそも、日本はなぜ原爆を投下されなければならなかったのでしょうか?当時の世界がどのような状況にあり、日本が戦争に参加した理由を学ぶことができます。歴史の中で原爆は必要不可欠だったのかということを自分なりに考えるきっかけになるでしょう。
核兵器開発・実験の被害者達
歴史の中で核兵器はどのように開発されたのでしょうか?核兵器を開発することは科学者にとっては、自分たちの理論を証明する重要な存在だったことが考えられます。しかし、科学者たちの研究は戦争と重なってしまったことで思いもよらぬ方向に進んだようです。
そういった核兵器開発や実験、そしてその被害者たちに関する展示も行われています。日本は原子爆弾投下による被害だけでなく、アメリカのビキニ環礁においても水爆実験の被害を受けているのです。そういった被害者たちのことを見学しましょう。
現代の核兵器
長崎原爆資料館に行ってきました。実物を中心とした展示で、遠くない昔にあった悲劇を丁寧に後世に伝える役割を担ってました。#長崎 #長崎原爆資料館 pic.twitter.com/ZjOeWucUne
— 愛宕の人@嵐山文化部 (@arabunstaff) January 1, 2020
長崎原爆資料館では様々な原爆被害を展示しています。しかし、そういった被害を訴えても、世界は未だに核兵器の開発を止めていません。長崎原爆資料館では、世界中の現代の核兵器に関する情報が展示されているのでチェックしましょう。
長崎から世界へ
世界唯一の被爆国である日本は、世界に向けて核兵器廃絶を訴えています。長崎原爆資料館には長崎から世界に向けたメッセージを発信しています。同じ原爆投下の被害を受けた広島と協力して、世界に対してどのようなメッセージを送っているのか確認することをおすすめします。
D ビデオルーム
#長崎原爆資料館
— 松尾りつ子 (@matsuo_ritsuko) August 7, 2017
昨日、原水禁大会へ行く前に長崎原爆資料館へ。
8月1日~公開されている #原爆資料館収蔵資料展 を中心に見学し、ビデオ4本を視聴。
原爆の恐ろしさを目の当たりして、 #核兵器廃絶 を願わない人に国の舵取りをさせられないと強く感じました。 pic.twitter.com/Pv2SmJyMtM
Dゾーンは子供から大人まで学習しやすいビデオルームになっています。映像を通して学習するのは頭に入りやすく、同時に原爆被害の悲惨さを学びやすいといえるでしょう。
「8月9日の長崎」と「ながさき原爆の記録」
ビデオルームでは「8月9日の長崎」と「ながさき原爆の記録」の2つの作品が交互に上映されています。時間はそれぞれ10分と20分となっています。片方はアニメーション、もう片方は米国戦略爆撃調査団が撮影した被爆記録の映像が元になっています。
「長崎原爆資料館」の施設
長崎原爆資料館では常設展示以外にも、様々な施設が用意されています。図書館やミュージアムショップ、喫茶なども利用できるのでおすすめです。図書館では原爆や核兵器に関する書物も多数所蔵されています。
施設①図書室・平和学習室
図書館では原爆や平和に関する書物が2万5千冊近く所蔵されています。また、ビデオコーナーも用意されており、貴重な資料を閲覧できるのです。同時にそういった図書館の資料などを利用した勉強会などに使える平和学習室もあります。
施設②長崎原爆資料館ホール
2時間前の長崎原爆資料館ホールの写真です。350人余りな参加で、素晴らしい集会でした。最初の「こうばるのうた」の合唱は、石木ダム建設絶対反対同盟の皆さんが心を込めて、涙を流しながら自分達の土地を思い唄う姿に感動の拍手 pic.twitter.com/oIs0B5E1sV
— 水源連 (@suigenren) November 9, 2013
長崎原爆資料館には長崎原爆資料館ホールがあります。こちらでは平和に関する講演会などが開かれており、個人でもレンタルすることが可能です。様々な平和に関する講演会が行われるので、図書館などと合わせて利用しましょう。
施設③長崎市歴史民俗資料館
14時40分頃からは、長崎市平和町にある、長崎市歴史民俗資料館から中継です。今年も“戦時中の暮らし展”が開催中です!貴重な当時の日常携帯品や、小道具など、資料がたくさん寄贈展示されています。#nbcrd pic.twitter.com/fbj0ZHkWmt
— NBCラジオSKIPPY (@nbc_skippy) August 9, 2013
長崎原爆資料館では図書館だけでなく、長崎市歴史民俗資料館も建設されています。長崎に関する様々な資料が展示されており、古い土器なども鑑賞することができるのです。また、企画展も行われており、新しい収蔵品の解説や端午の節句に関する展示も行われます。
施設④長崎市野口彌太郎記念美術館
野口彌太郎は長崎のゆかりのある洋画家です。日本の近代絵画史に大きな影響を与えた人物といえるでしょう。そんな野口彌太郎の長崎市野口彌太郎記念美術館も併設されています。
野口彌太郎が昭和初期にヨーロッパに滞在した時代の作品が多く展示されており、晩年の貴重な作品も鑑賞できるのです。年に2回、4月と10月に展示替えが行われているのでチェックするのがおすすめといえます。
施設⑤ミュージアムショップ
長崎原爆資料館に訪れた記念としてミュージアムショップに立ち寄りましょう。長崎原爆資料館という施設の特徴柄、やや控え目のミュージアムショップとなっています。長崎原爆資料館をイメージしたキーホルダーやTシャツ、また様々な書籍が販売されています。
施設⑥喫茶(ピースカフェ)
長崎原爆資料館 喫茶 セントポール
— すし太郎喫茶室 (@pen_gusa) November 27, 2018
コーヒー pic.twitter.com/30utyRBCDl
様々な設備がある長崎原爆資料館をゆっくりとした時間を楽しむために、喫茶(ピースカフェ)が用意されています。一般的なカフェのように利用できる場所であり、温かい陽の光が差し込むば所となっています。アイスどら焼きセットやカステラセットが人気です。
「長崎原爆資料館」の詳細情報
長崎原爆資料館の詳細情報をまとめて紹介します。原爆投下から時間を経ったと言えども、その傷は決して癒えたとはいえません。どれほど時間が経っても、あの瞬間に多くの人が亡くなり、街が破壊されたわけです。そういったことを忘れないためにも長崎原爆資料館を見学しましょう。
開館時間と観覧料金
図書館などの施設もある長崎原爆資料館ですが、開館時間や観覧料金を確認しましょう。開館時間は季節ごとに異なっており、4月、9月から3月は8時30分から17時30分となっています。5月から8月は18時30分まで、8月7日から9日は20時までとなっています。
長崎原爆資料館の休館日は12月29日から31日、図書館は1月3日までお休みです。観覧料金は地下2階を鑑賞する場合に一般200円、小中学生・高校生が100円となっています。車で駐車場にアクセスして、ゆっくりと施設全体を見学してみましょう。
アクセス情報
長崎平和公園、原爆落下中心地、長崎原爆資料館。
— 春うらら (@newma31661) March 19, 2020
広島よりリアルな資料館!
身震いする。 pic.twitter.com/P33uU1IUFY
駐車場もある長崎原爆資料館へのアクセス情報をチェックしましょう。駐車場を利用して車でアクセスしたり、公共交通機関でも訪れることができます。非常に多様な施設となっているので、一度に全部を見るのではなく、何度か訪れるのが良いでしょう。
公共機関でのアクセス方法
公共交通機関を利用する場合はJR「長崎駅」からがおすすめです。長崎駅から路面電車「赤迫」行きで「原爆資料館」で下車し、徒歩5分となっています。また、路線バスでは「滑石」方面行で「浜口町」下車、徒歩5分です。
車でのアクセス方法
車で長崎原爆資料館にアクセスする場合は、長崎自動車道「長崎多良見IC」から長崎バイパス、「川平IC」出口より、市内中心部に向かって約5分となっています。車でアクセスして駐車場を利用し、ゆっくりと見学しましょう。
駐車場は有料
長崎原爆資料館の駐車場は有料であることを気をつけましょう。駐車場料金は普通車は最初の1時間は100円、その後30分ごとに100円となっています。駐車場料金が少し高いと感じるかもしれませんが、観覧料金が安い分、相殺されているといえるかもしれません。
「長崎原爆資料館」の基本情報
【名称】 | 長崎原爆資料館 |
【住所】 | 長崎市平野町7番8号 |
【アクセス】 | 電車:JR「長崎駅」から路面電車「原爆資料館」下車 路線バス:「滑石」方面で「浜口町」下車 車:長崎自動車道「長崎多良見IC」から長崎バイパス 「「川平IC」出口より、市内中心部へ約5分 |
【公式サイト】 | https://nabmuseum.jp/ |
【備考】 | 有料駐車場あり |
「長崎原爆資料館」で核の惨状や平和を学ぼう!
I'm at 長崎原爆資料館 in 長崎市, 長崎県 https://t.co/xnvNMXs4Mz pic.twitter.com/RBCwHmFvkk
— やぎっちFC (@captain_tubasa) December 28, 2019
長崎県長崎市にある長崎原爆資料館について紹介しました。原爆が投下された時間のまま止まった柱時計や溶けたロザリオなど、貴重な資料が展示されている施設です。また、図書館などの多様な施設が併設されているのでおすすめです。
柱時計の時間が止まったように、どれだけ時を経ても原爆被害が消えるわけではありません。改めて日本が受けた被害を知るためにも、長崎原爆資料館で核の惨状や平和について学びましょう!