秋田の名湯の聖地「乳頭温泉郷」で湯廻りの旅!7つの秘湯の魅力とは?

紅葉狩りや雪見ができる、日本の四季を露天風呂で味わえる贅沢なスポット、乳頭温泉郷。江戸時代へタイムスリップしたかのような宿、街並み、景観。白濁した湯、透明な湯、様々な泉質を持つ源泉。日帰り旅行にも長期滞在にもおすすめな温泉オブ温泉、乳頭温泉郷の魅力をまとめた。

秋田の名湯の聖地「乳頭温泉郷」で湯廻りの旅!7つの秘湯の魅力とは?のイメージ

目次

  1. 1乳頭温泉郷とは
  2. 2乳頭温泉郷の7つの秘湯
  3. 3日帰り入浴で湯めぐり旅行を楽しむ
  4. 4乳頭温泉郷で紅葉露天風呂を楽しむ
  5. 5秋田の乳頭温泉郷は名湯の聖地

乳頭温泉郷とは

乳頭(にゅうとう)温泉郷。何も知らない人が見たら、ちょっとびっくりする名前だ。秋田県にある、十和田・八幡平(はちまんたい)国立公園の、乳頭山麓に点在する7つの秘湯を集めて、乳頭温泉郷と呼ぶ。この乳頭温泉郷は、古き良き日本を、四季折々の温泉好きを魅了し続ける、日本昔ばなしの中に紛れ込んだかのような場所だ。

異なる源泉の7つの温泉

乳頭温泉郷の7つの秘湯とは、1. 鶴の湯、2. 妙(たえ)の湯、3. 黒湯(くろゆ)温泉、4. 蟹場(がにば)温泉、5. 孫六(まごろく)温泉、6. 大釜(おおかま)温泉、7. 休暇村乳頭温泉郷、を言う。

乳頭温泉郷入り口に一番近いのは、1の鶴の湯。そこから少し離れたところには、2~7の温泉が、端から端まで歩いて30分ほどのエリアに固まりアクセスが良い。これほど多くの温泉が集まっているにも関わらず、すべての温泉の源泉が異なるのだから、温泉ファンが乳頭温泉郷を強くおすすめするのもうなずける(なにしろ妙の湯と大釜温泉間のアクセスは徒歩2分!)。

それぞれ日帰り入浴・宿泊ともに可能

秘湯が密集している乳頭温泉郷の楽しみ方は、人それぞれ、気分しだい。7つまとめて長期宿泊してじっくり楽しむも良し。ひとつひとつ、日帰りで制覇するも良し。どの源泉でも、趣のある旅館と四季折々の風景が、あたたかく受け入れてくれる。

なお乳頭温泉郷で日帰り温泉旅行を楽しむ場合、それぞれの温泉で時間制限・営業期間が異なるので、事前のプランニングがおすすめだ。

・乳頭温泉郷 立ち寄り湯、日帰り入浴休憩時間
鶴の湯  午前10時~午後3時、妙乃湯  午前10時~午後3時、黒湯温泉 午前 9時~午後4時(4月中旬~11月上旬)、蟹場温泉 午前 9時~午後5時、孫六温泉 午前 9時~午後4時、大釜温泉 午前 9時~午後4時半、休暇村乳頭温泉郷 午前11時~午後5時

乳頭温泉郷の7つの秘湯

乳頭温泉鄉というと、上のような乳白色の湯が有名だが、透明な湯の源泉もある。江戸時代へのタイムトリップを思わせる鶴の湯などの旅館も、子供連れでも安心な休暇村乳頭温泉郷など設備の揃ったホテルもあり、宿の顔も多様だ。7つの湯それぞれの特色を以下にまとめた。

秘湯①鶴の湯

まずは乳頭温泉郷の入り口にある、鶴の湯から。車でアクセスできる秘湯として有名で、趣たっぷりの町並みだ。「周りに何もない」などの声もあるが、それこそが秘湯。リピーターを何度も魅了する、ゆったりした時間が流れている。

乳頭温泉郷の中で最も古い旅館

鶴の湯の歴史は古い。古くは寛永15年(1638年)に2代目秋田藩主 佐竹義隆公が、寛文1年(1661年)に亀田藩 岩城玄蕃公が鶴の湯に湯治に訪れたそうだ。一般客相手の湯宿としての記録も、元禄時代(1688~1704年)から残っている。

鶴の湯の名前の由来は、地元の猟師.勘助が、猟の際に傷ついた鶴が、湯で傷を癒すのを見つけた事。人間への効能としては、高血圧症、動脈硬化症、リウマチ、皮膚病、糖尿病他が挙げられている。

茅葺き屋根の本陣が特徴

こちらが鶴の湯の旅館、本陣の外観。秘湯の趣たっぷりの、茅葺き屋根だ。2代目秋田藩主 佐竹義隆公が、湯治に訪れた際に、警護の人々が詰めた建物だそう。

こちらが鶴の湯 本陣の中。日本昔ばなしで見た家そのもの、といった旅館だ。棒で締める扉。囲炉裏。都会の喧騒を、日々の現実を、遠い何処かへ置いていってくれそうだ。宿泊した人に聞くと、テレビやエアコンはないが、WiFiはつながる場所があるとのこと。

こちらが鶴の湯 本陣の食事。囲炉裏で暖める鍋、焼いた魚。雰囲気たっぷりだ。また、地元感を感じる接客についても好印象だったという声が多い。1人客が集まって話が深夜まで弾む、ということも。

なお、上で紹介した鶴の屋 本陣のほか、囲炉裏のない部屋など、様々な部屋タイプがあるので、宿泊の際にはチェックしてほしい。二号館、三号館は1人でも宿泊可能で、価格も9,830円とお得。こちらは新しいたてもので、トイレは共同だがウォッシュトイレとのことだ。カメムシはよく出るそうなので、虫嫌いの方は、気をつけておこう。

泉質の異なる4つの源泉

多様な源泉が集まる乳頭温泉郷だが、鶴の湯だけでも、半径50m以内に泉質の異なる4つの源泉が湧いている。それぞれ 白湯 黒湯 中の湯 滝の湯と源泉名がついていて、効能、泉質ともに異なっている。

白湯…美人の湯。別名冷えの湯。含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉(硫化水素型)、黒湯…ぬぐだまりの湯・子宝の湯。ナトリウム塩化物・炭酸水素泉、中の湯…眼っこの湯。含重曹・食塩硫化水素泉、滝の湯…打たせ湯。含硫黄ナトリウム塩化物・炭酸水素泉

混浴露天風呂もある

鶴の湯で最も大きい面積を占める風呂は、混浴露天風呂だ。泉質は白湯となる。混浴、となると恥ずかしさもあるもしれないが、東北地方の温泉には、混浴があるところが多いのだ。

ちなみに内湯は宿泊者のみ利用可能だ。乳頭温泉郷の中でも人気の露天風呂だけに、混んでいるとの声も多いので、宿泊者は、日帰りの方の露天風呂使用時間には内湯を楽しみ、日帰りの方が帰ってからのんびり露天風呂を楽しむのも良いだろう。

鶴の湯の混浴露天風呂のタオル巻きは禁止だが、宿泊者は温泉棟に24時間いつでも入り放題で、男女別の脱衣所がある。そして嬉しいことに、この鶴の湯の混浴露天風呂では、女性側からのアクセスにも配慮されている。

脱衣所から混浴露天へは、打たせ湯と女性専用の小さな露天風呂の間を進んでいける。混浴露天風呂の入り口には大きな石があり、外から見られず隠れて入れる。入ってしまえば、乳白色のお湯に隠れてしまうから、なるほど女性でも入りやすい。混浴露天は少しぬるめだという声もあったので、ほかのお風呂と合わせて楽しむといいだろう。

鶴の湯のアクセスと詳細

名称 乳頭温泉郷 秘湯鶴の湯温泉
住所 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50
アクセス アルパこまくさバス停から送迎車あり
JR田沢湖駅に着いたら、何時のバスに乗るか宿へ電話
料金 日帰り入浴 大人600円 小人300円 タオル販売200円
公式HP http://www.tsurunoyu.com/
備考 毎週月曜日は日帰り入浴は内湯のみ
(露天風呂清掃のため。月曜が祝祭日の場合は直近の平日が清掃日)

秘湯②妙乃湯

渓流に佇むモダンジャパニーズ、と紹介される妙乃湯。乳頭温泉郷の中でも建物が新しい。ライブカメラの設置もある。森と渓流と滝を眺めながら露天風呂に入れるので、新緑・山桜・紅葉・雪景色・四季の景観が楽しめる。

検索しようとすると、”の”の字が平仮名であったり、”之”になっていたりするが、正しくは妙”乃”湯、とのこと。

金銀2種類の温泉と7つの湯船

乳頭温泉郷 妙乃湯には、泉質の異なる2つの源泉、濁り湯の金の湯と、無色透明の銀の湯がある。金の湯は、デトックス作用が期待できる酸性の温泉。銀の湯は、とろんとつつまれるような優しい透明な温泉。美容効果を高める交互に入浴する方法も提示されており、女性に人気なのも、うなずける。

妙乃湯は湯船数も多く、金の湯は岩風呂(男女入れ替え制露天風呂)、混浴露天風呂、寝湯、銀の湯は混浴露天風呂、喫茶去(内湯)、妙乃湯(内湯)、そして貸切露天風呂の計7か所ある。

岩風呂以外は、しっとりした檜・青森ヒバなどの木造だ。妙乃湯の女性宿泊者は、混浴露天風呂で専用タオルを利用できるのも嬉しい。「滝を見ながら入れる、金の湯の露天は最高」との声が高い。なお、金の湯では、タオルや銀製品が変色するので、注意したい。

秘湯を楽しむ4つの宿泊プラン

妙乃湯旅館には4つの宿泊プランがある。東北ならではの四季を感じる桜館プラン、可愛らしいインテリアの椿館プラン。この2つのプランは、部屋にトイレが付いている。残り2つの紅葉館プランは、トイレ・洗面台なしで、部屋から景観が見えるものと、見えないものがある。いずれも夕食・朝食付きだ。

この妙乃湯。人気の乳頭温泉郷の中でも料理がおいしいと、旅行客にもっぱらの評判だ。きれいな盛り付けに心配りを感じ、女性客に人気が高いのも肯ける。

妙乃湯のアクセスと詳細

名称 乳頭温泉郷 妙乃湯
住所 秋田県仙北市田沢湖生保内字駒ヶ岳2-1
アクセス 秋田新幹線田沢湖駅下車
羽後交通バス「乳頭温泉」行き「妙乃湯温泉前」下車徒歩1分
料金 日帰り入浴 大人800円 子供400円
公式HP http://www.taenoyu.com/

秘湯③黒湯温泉

乳頭温泉郷のなかで、最も奥にあり、豊富な湯量を誇る黒湯温泉。敷地内には数棟の茅葺の建物が点在している。上に紹介した動画を見て感じるように、おかみさんの優しい語りに癒される。昭和39年に、高松宮様が春スキーで滞在された時に建てられたという離れもあり、グループで貸し切り旅行などにもおすすめの秘湯だ。

乳頭温泉郷最奥の秘湯

乳頭温泉郷最奥にあり、ブナの林に囲まれた黒湯温泉は、四季折々を美しく感じることができる。男女別の露天風呂からは柵が高く景色は見えないが、混浴からの景色は格別、とのことだ。

敷地内に源泉地が有り湯量が豊富

黒湯という名前だが、実際のお湯は少し青みがかった乳白色。源泉地が宿の横にあり、沸々と温泉が噴出する様子が見え、硫黄の匂いが立ち込める。なめらかな肌触りの硫黄泉で、こちらも美人の湯と呼ばれている。5人ほどでいっぱいになる混浴露天も、乳頭温泉郷らしい秘湯の風情満載でおすすめだ。

冬季は休業

黒湯温泉は、山奥に位置するため、乳頭温泉郷唯一、冬季は休業する。営業期間は4月下旬~11月下旬だ。食事つきの客室、自炊の客室(炊事用具・ガスコンロ・冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機あり)、そして離れ(旅館部より山道100mほどの高台にある茅葺き屋根の別荘)がある。

黒湯温泉のアクセスと詳細

名称 乳頭温泉郷 黒湯温泉
住所 秋田県仙北市田沢湖生保内黒湯沢2-1
アクセス JR田沢湖駅から乳頭温泉郷行きに乗り、終点乳頭温泉郷で下車。
宿泊者に限り送迎あり。要予約
料金 日帰り入浴 中学生以上600円・小学生300円
障がい者手帳ご提示の方 中学生以上540円・小学生270円
公式HP http://www.nyuto-onsenkyo.com/kuroyu.html

秘湯④蟹場温泉

離れの混浴露天風呂が有名な蟹場温泉。名前の由来は、付近の沢に蟹が多く住むことだそう。乳頭温泉郷の中でいち早く改装し、2階建ての本館と新館があり、トイレ(洋式:洗浄機付トイレ)、冷暖房、テレビ、貸金庫、無線LANもついていて、秘湯は初めての人にも、宿泊の敷居が低い。なお、大きな湯の花が浮かぶ内湯も、木のぬくもりで味わい深く評判が高い。

宿舎から離れた大自然の湯

蟹場温泉の、本館から露天風呂までのアクセスは、まさに大自然の中を歩く。冬など寒い日には、行きも帰りも、それぞれ内湯・外湯の温泉で温まってから行くことをおすすめする。

蟹場温泉の旅館から、50mほど歩けば、原生林の中に、目的の露天風呂がある。湯は透明で、タオルを巻いて入ることは禁止されているため、女性にはハードルが高いかもしれないが、「カップルが多いので大丈夫」との声も。気になる人は、女性専用時間も設けられているので、宿に確認しよう。

乳頭温泉郷 蟹場温泉は、女性専用の露天風呂も評判が良い。タオルなどで隠すことが難しい露天風呂が苦手な女性は、こちらも楽しむといいだろう。

蟹場温泉のアクセスと詳細

名称 乳頭温泉郷 蟹場温泉
住所 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林
アクセス JR田沢湖駅からバスで50分(乳頭線バス/乳頭温泉下車)
乳頭温泉下車から徒歩で5分
料金 入浴料 600円
公式HP http://www.nyuto-onsenkyo.com/ganiba.html

秘湯⑤孫六温泉

孫六温泉の旅館は、乳頭温泉郷の奥にある一軒宿。温泉郷の他の温泉は車で行けるが、ここは少し歩かなくてはならない。乳頭温泉郷の中でも秘湯の部類に入る旅館だ。テレビもエアコンもないが、旅館内にwifiが完備されている。トイレは共同だ。自動販売機もある。

この孫六の湯は、1902年に先達川の川岸で発見された、明治時代からの湯治場。湯船が小屋にあり、寄せ集まってる風景が可愛らしい。男女別に仕切られた湯小屋の唐子(からこ)の湯、大岩に小屋掛けした内湯、混浴露天の石の湯、男女別の露天風呂、打たせ湯小屋もある。

女性専用の露天風呂がある

孫六温泉のお風呂場は、旅館本館から川に下りたところにある。露天風呂が3つで、その内1つは、川側にある女性専用露天風呂、残り2つは混浴露天風呂だ。お湯は熱めという声が多い。尚、混浴の露天風呂も、19:00~20:30は女性専用になるそうだ。専用時間帯は変更される可能性があるので、宿泊の時に旅館に確認しよう。

山の薬湯として知られる

孫六温泉の泉質は、単純温泉、ラジウム鉱泉があり、皮膚病や胃腸病に効くそうで、「山の薬湯」と呼ばれている。単純温泉の方は、天気によって色が変わる、との声。風景も温泉も日替わりで楽しめそうだ。

孫六温泉のアクセスと詳細

名称 乳頭温泉郷 孫六温泉
住所 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林
アクセス 乳頭温泉バス停から徒歩
車の場合、駐車場は黒湯駐車場を使う
料金 入浴料 520円
公式HP http://www.nyuto-onsenkyo.com/magoroku.html

⑥大釜温泉

源泉掛け流しと木造校舎の組み合わせに、レトロな異空間を感じる、乳頭温泉郷 大釜温泉。冷蔵庫も冷房もないが、冷風機があるので夏の宿泊では利用しよう。なお、暖房と自動販売機はある。

一度焼失し再建された

大釜温泉の旅館は、昭和52年(1977年)、現在の場所で焼失。その時ちょうど、校舎の建て替えのため取り壊されることになっていた、秋田県由利本荘市の子吉小学校を建築資材として譲り受け、旅館を再建した。生まれ変わった温泉旅館は、木造校舎のイメージを大切に守り続けている。

泉質や効能

大釜温泉の、酸性含ヒ素ナトリウム塩化物硫酸塩泉の効能は、幅広く面白い。真菌症(水虫)、慢性膿皮症、リウマチ性疾患、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、痔疾、冷え性、疲労回復、慢性皮膚病、動脈硬化症、と、特に皮膚の炎症に効果があるようだ。

乳頭温泉郷唯一の足湯

四季が楽しめる乳頭温泉郷付近には、山登りやトレッキングに来る人も多い。そんな旅人の疲れを癒す足湯が、大釜温泉にはある。1人1人、椅子に座り、大きな桶に足を入れて楽しめるから、足湯にありがちな「座る部分を濡らしてしまう」心配がない。

誰でも自由に利用でき、日帰り旅行にもおすすめだ。なお、夏季限定(4月1日~10月末日まで)なので注意しよう。

大釜温泉のアクセスと詳細

名称 乳頭温泉郷 大釜温泉
住所 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達国有林
アクセス JR田沢湖駅よりバス 乳頭温泉郷行終点下車徒歩1分
料金 入浴料 600円
公式HP http://ookama-onsen.jp/

⑦休暇村乳頭温泉郷

江戸時代へのタイムトリップ感のある乳頭温泉郷の中で、子ども用枕やトイレ補助便座、洗面踏み台・バスチェアーなど、子供連れ旅行に嬉しい設備が充実しているのが、この休暇村乳頭温泉郷だ。なお、乳頭温泉郷以外の温泉エリアにも「休暇村」はあるので、検索の際には気をつけよう。

2種類の温泉を楽しめる

休暇村乳頭温泉郷の泉質は2種類。単純硫黄泉は動脈硬化症や高血圧症等に、ナトリウム・炭酸水素塩泉は切傷や火傷、慢性疲労病に効能があり、どちらも源泉かけ流し。10名程度の内風呂大浴槽、3名程度の小浴槽、6名程度の露天風呂が、男女の浴室それぞれにある。

キッズコーナーがあり子連れでも安心

休暇村乳頭温泉郷の食事は、会席料理かビュッフェ。ビュッフェに子供が好きなものが並んでいるだけでははく、会席でも、子供用の料理も準備してくれる。キッズコーナーもあり、艦内プログラムも、ペーパークラフトやビンゴゲームなど、子供向けが充実。図書コーナーもある。

キッズ向けだけではないのが、休暇村乳頭温泉郷の良いところ。お酒好きな大人にも嬉しい、秋田の日本酒が楽しめるコーナーもある。

自然とふれあうアクティビティ

休暇村乳頭温泉郷に冬に訪れたなら、おすすめは、積雪時(12月下旬~3月下旬)に楽しめる、スノーシューツアー。スノーシューを履けば、雪の上を、楽々歩ける。普段入ることのできないブナの森の、新雪の上をガイドと一緒に散策すれば、自然に心が洗われるようだ。小学校5年生以上の方が対象で、前日20時までの予約制。

もう1つ、休暇村乳頭温泉郷のアクティビティでおすすめなのが、天然秋田杉細工を楽しめるもの。秋田杉は、2013年から保護のため伐採禁止となった、秋田を代表する「曲げわっぱ」の材料だ。建具屋さんの端材を利用してコースターを作るのだが、香りもよく、贅沢な気分を満喫できる。休暇村乳頭温泉郷のお土産に最適だ。

キャンプを楽しむこともできる

乳頭温泉郷の中でも至れり尽くせりの休暇村。テント・キャンプ道具・食材がセットになったキャンププランがあり、キャンプも手ぶらで楽しめる。入浴も、本館の温泉が、日帰りだと通常11:00~17:00の時間となるところ、乳頭キャンプ場のキャンパーは11:00~19:30(最終受付)まで利用可能。

休暇村乳頭温泉郷のアクセスと詳細

名称 休暇村 乳頭温泉郷
住所 仙北市田沢湖駒ケ岳2-1
アクセス R田沢湖駅 駅前バスターミナルより、羽後交通バス
乳頭線乳頭温泉郷行きバスで45分
料金 大人¥600、小学生、幼児(4才以上)¥300
公式HP https://www.qkamura.or.jp/sp/nyuto

日帰り入浴で湯めぐり旅行を楽しむ

特色のある秘湯が集まった乳頭温泉郷は、湯めぐり旅行にぴったりだ。日帰り旅行用のウォーキングモデルも紹介されている。そんな乳頭温泉郷旅行の強い味方が、湯めぐり号、湯めぐりマップ、そして湯めぐり帖だ。

乳頭温泉郷湯めぐり号

乳頭温泉郷の各宿を毎日循環している湯めぐりのバス乳頭温泉郷湯めぐり号がある。下に紹介する「湯めぐり帖」または「湯めぐりマップ」があると乗車できる。事前に乳頭温泉郷内のいずれかの宿で買い求めておこう。また、1日5本程度で、春と冬では時刻表が異なるから注意しておこう。

湯めぐりマップ

乳頭温泉郷の日帰り旅行には、こちらの湯めぐりマップがおすすめ。このマップを掲示すると「湯めぐり号」の乗車が無料になる。販売価格は600円、有効期限は購入当日のみだ。日帰り旅行でも、1年以内に何度も足を運びたいリピーターは、次に紹介する湯めぐり帖がいいだろう。

湯めぐり帖

乳頭温泉郷の7つの温泉旅館で「湯めぐり帖」を求めて、それぞれの湯を巡った湯めぐりの旅行の思い出を、記録に残すのもいい。この手帳を掲示すると、乳頭温泉郷内を循環している「湯めぐり号」の乗車が無料になるほか、乳頭温泉郷の各温泉の入浴料金が無料になる。1部1,800円。有効期限1年。

乳頭温泉郷で紅葉露天風呂を楽しむ

山に囲まれた乳頭温泉郷。紅葉狩り名所の秋田駒ケ岳にも近いため、乳頭温泉郷の紅葉の美しさは言うまでもなく、温泉につかりながら紅葉狩りが楽しめる。日帰り旅行、長期宿泊とわす人気の露天風呂を紹介しよう。

おすすめ①妙乃湯

妙乃湯はなんと言っても、立地が素晴らしい。宿の横を流れる川。対岸の紅葉。その絶景を、露天風呂はもちろん、館内の休憩所や川側客室から存分に堪能出来る。紅葉と温泉を両方楽しめる、これぞ日本の秋満喫旅行におすすめの旅館だ。

おすすめ②鶴の湯

黒湯温泉よりやや低い位置にある鶴の湯からは、山を見上げることができる。山に西日が当たる午後の方が、紅葉が映える。鶴の湯のおすすめは、湯小屋の奥にある、女性専用露天風呂。紅葉が目の高さにあり、山肌を間近に眺める事が出来る。男性は混浴露天風呂からで、山肌から少し遠くなるが、それでも秘湯と紅葉を充分に満喫できる。

おすすめ③黒湯温泉

黒湯温泉は、乳頭温泉郷で標高が最も高く、紅葉の見頃も早い。ちょっと早めに秋を楽しむ旅行におすすめだ。混浴の露天風呂は、裸電球一つの、秘湯満載感。もちろん、男女別露天風呂、いずれでも美しい景色を堪能できるだろう。

おすすめ④蟹場温泉

なんといっても、原生林の中の露天風呂だけに、紅葉狩りしながらの温泉を堪能できる。混浴であること、タオルの入湯は禁止されてることにさえ気をつければ、他にはない紅葉体験ができるだろう。

紅葉の見ごろは10月中旬~下旬

乳頭温泉郷の紅葉の見頃は、例年10月中旬から下旬。乳頭温泉郷は全域紅葉に包まれるので、他の3つの温泉でも充分秋の美しさを堪能できる。

秋田の乳頭温泉郷は名湯の聖地

以上、乳頭温泉郷の魅力をまとめてみた。温泉ファンを引き付けてやまない、一度では堪能しきれない、秘湯感満載のおすすめ旅行スポットだ。休暇村乳頭温泉郷など子供用施設が充実した旅館に泊まれば、小さな子供がいても安心だろう。温泉好きの方は、ぜひ、計画するワクワク感も合わせて堪能していただきたい。

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この記事のライター
松方沙麗
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