札幌中島公園にある文化財「豊平館」の魅力!豊平館厨房のステーキ弁当が絶品!

札幌中心部、繁華街のほど近くにある中島公園。都会のオアシスともいえるこの場所にある「豊平館」は、明治時代からの異国情緒あふれる建物で、絶品ステーキの味わえる注目の観光スポットです。また、豊平館と合わせて巡りたいおすすめ観光スポットも合わせてご紹介します。

札幌中島公園にある文化財「豊平館」の魅力!豊平館厨房のステーキ弁当が絶品!のイメージ

目次

  1. 1豊平館とは
  2. 2豊平館の歴史と特徴
  3. 3豊平館に関するグルメ情報
  4. 4豊平館の様々なイベント
  5. 5豊平館と合わせて行きたい観光スポット
  6. 6歴史ある国の文化財豊平館を満喫しよう!

豊平館とは

札幌中心部に位置する中島公園内にある豊平館。公園内でもひと際存在感のある、白とブルー壁面がロマンチックな豊平館ですが、その歴史は紆余曲折を経ています。

豊平館は明治初期に開拓使によって建設され、明治天皇や大正・昭和の皇太子が宿泊したという由緒ある建物です。当初はホテルとして建てられましたが、時代を経て公会堂、結婚式場へと役割を移し、中島公園へ移築された今なお観覧・貸室施設として活用されています。

中島公園にある国の文化財

昭和初期に、明治天皇ゆかりの場所として豊平館は国の史跡に指定されましたが、昭和23年に解除。時代の流れによって一度は解体の危機に陥ったものの、中島公園への移築後の昭和36年に札幌市有形文化財に指定されました。

そして昭和39年には、明治時代から続く歴史的な建造物として豊平館の価値が認められて、国の重要指定文化財となりました。

豊平館の基本情報

木造二階建て、アメリカ様式の爽やかな配色の目を引く豊平館。現在は移築して中島公園に建っています。交通アクセスも良く、地下鉄南北線「中島公園」、または市電「中島公園通」で下車すれば、公園を抜けて徒歩5分で豊平館に到着します。

なお、駐車場は身障者用の2台のみとなっていますので、基本的には公共交通機関で訪れるのがおすすめです。天気の良い日は、ゆっくりと中島公園を散歩しながら行くのも気持ちが良いですよ。


入館料300円で、ゆっくりと豊平館の館内を観覧することが可能です。また豊平館内部にカフェもありますので、優雅な雰囲気の中お茶をいただくのも素敵です。

【名称】 豊平館
【住所】 札幌市中央区中島公園1番20号
【営業時間】 観覧9:00~17:00 貸室17:00~22:00
【定休日】 毎月第2火曜日
※火曜日が祝休日の場合はその翌日
12 月 29 日から翌年 1月 3日
【料金】 大人300円
【公式HP】 http://www.s-hoheikan.jp

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豊平館の歴史と特徴

明治時代に建設され、時代とともに様々な役割を果たしてきた豊平館ですが、現在の姿に至るまでには波乱万丈な歴史を経ています。北海道民に愛される文化財となるまでに歩んできた歴史や、豊平館の特徴をみてみましょう。

ホテルとしての豊平館の歴史

明治時代、札幌に人口・産業の中心を置こうとした開拓使によって、高級西洋ホテルとして豊平館は建設されました。明治政府によって建設された唯一のホテルです。建設当時には別棟の付属棟があり、厨房や浴室・トイレなどの水回りがあったようです。

今となっては歴史的建造物としての価値が高い豊平館ですが、明治天皇行幸後にはホテルのほかレストランが営まれ、その後公民館として賑わいました。戦時中・戦後と軍に接収されましたが、結婚式場などを経て現在もイベント利用されています。

四季折々で楽しめる外観!

豊平館は自然豊かな中島公園の中にあるため、シーズンによって見せる表情も様々です。豊平館の目の前には見事な桜の木があり、春には薄紅色のと白壁のコントラストが見事です。この目にも美しい様子を写真に収めようと、たくさんの観光客が訪れます。

また、冬の雪景色の中では荘厳な雰囲気が感じられますし、新緑の爽やかな時期には青空をバックに仰ぎ見ると、写真にも映えます。四季折々でひと味違う豊平館の外観を楽しむのも、通かもしれません。

豊平館の1階

現在豊平館裏手に新設された付属棟の1階から入場するようになり、バリアフリー対応になりました。車椅子でも1階2階どちらも観覧が可能です。

広々とした本館ロビーが入館口となり、天井から下がった見事なシャンデリアと赤絨毯の階段が目に入ります。入口右手の会食場だった場所にはカフェがあり、ゆったりと豊平館でお茶をいただくこともできます。チケットは付属棟の受付で購入しますので、事前にチェックするとよいでしょう。

豊平館1階は4部屋客室があり「葡萄」「芙蓉」「百合」「姫百合」と名前がつけられています。もちろん各部屋見学することができ、明治時代のホテルの様子を感じられます。

明治時代のホテルを鑑賞

ホテルとして建設された豊平館の館内は、随所にホテルの名残を感じさせるものが残っています。高級ホテルならではの贅沢なつくりが見どころで、繊細で華やかなシャンデリアや暖炉も見事です。客室の名前の由来となるモチーフや装飾、西陣織のカーテンなどのインテリアも趣があります。

豊平館の2階

現在は結婚式やイベントに使われることのある豊平館2階の広間は、ダンスパーティーのために床そのものがほかの部屋と違い頑丈なつくりなんだとか。赤絨毯や大きなシャンデリア、演奏のために置かれているピアノも、かつての時代の華やかなパーティーを連想させます。

明治時代の様子をVRで体験!

歴史の重みを感じさせる館内ですが、2階には専用タブレットが設置されており、最先端の技術とコラボレーションしています。

広間ではタブレットを持ち上げて操作すると、なんと明治時代の豊平館が甦り、ダンスパーティーをVRで体験することができるのです。「梅」の部屋もタブレットで詳細な説明をみることができます。

歴史ある客室も見学できる!

明治天皇御在所となった豊平館2階「梅」の部屋。それ以外にも「椿」「すすきと女郎花」「竹」「芍薬」「紫」という客室があります。もちろんこちらも見学可能で、ベッドと同じ部屋の中に、お湯を入れて使う洗面台があったりと当時の生活の様子を垣間見ることができます。

ボランティアガイド案内も利用可能

豊平館にはボランティアで来てくださるガイドさんがいらっしゃるので、午前と午後3回ずつ説明をしながら館内を案内していただくことが可能です。気になるところは質問もできますし、細かな点も教えていただけるので、是非豊平館のお話を伺ってみてはいかがでしょうか。

豊平館の中にある小さなカフェ

カフェの名前は、その名の通り「豊平館の小さなカフェ」。営業時間は午前10時から午後16時までです。メニューは300円の珈琲と紅茶、120円のクッキーの3種類のみというこじんまりとしたカフェですが、明るさと優雅さの感じられる落ち着いた空間となっています。

午前中はお客さんも少ないことが多いので、ランチの前にゆったりとお茶をするのもおすすめです。

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豊平館に関するグルメ情報

かつてのホテル時代には付属棟に厨房があり、またレストランも入っていましたが、現在豊平館の中にあるのはカフェのみ。豊平館にちなんだグルメは、もうないのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。北海道の物産展でも売り切れ必死の人気を博す「豊平館厨房」というステーキのお店をご紹介します。

レストラン豊平館厨房が有名!

大正8年から90年以上にわたり、栄誉ある豊平館の厨房を守ってきた精神と歴史を融合させたレストラン。豊平館の歴代料理長より 「お客様・生産者・食材への感謝のきもちを忘れることなく、 心と技で料理造る」という姿勢を受け継ぎ、貫くお店です。

現在はすすきのにある店舗では、北海道のブランド和牛「十勝和牛」を使ったステーキが大人気。豊平館の厨房ではなくとも、ホテルの厨房で作り出されたような上質なステーキを堪能することができます。

ステーキ弁当が絶品

豊平館厨房のレストランよりも更に有名なのが、百貨店催事でのみ購入できる豊平館厨房特製のステーキ弁当。人気ナンバーワンの北海道ステーキ弁当は、昆布だしで仕込んだ道産ヒレステーキや、ワインや果汁でつけこんだカルビ、上に乗った天然の大粒ホタテが食欲をそそる贅沢さ満点のお弁当です。

豊平館厨房のステーキ弁当は種類全6種類。北海道ステーキ弁当(2,200円)以外にも、人気ナンバーツーの豊平館弁当(2,000円)。十勝和牛ロースのすき焼とステーキ食べ比(2,800円)はサーロインステーキとロースの食べ比べができるという贅沢さです。

その他にも、豪快 ヒレステーキ弁当(2,400円)、豪快 十勝和牛と道産牛ヒレステーキ弁当(3,050円)があり、池袋百貨店限定の北海道別製ステーキ弁当(3,200円)もあります。

豊平館厨房のお弁当は北海道展の中でもかなり価格は高い方なのですが、毎回飛ぶように売り切れてしまいます。催事の日程は公開していますので、必ずチェックをして買いに行きましょう。

レストラン豊平館厨房の基本情報

催事で大人気の豊平館厨房のステーキ弁当。購入して外でステーキ弁当を食べるのも良いですが、豊平館厨房のレストランならステーキ弁当にないメニューもそろっています。ステーキ丼やビーフシチュー、ステーキ以外の海鮮も充実しています。落ち着いた空間で色んな肉料理を堪能したいのなら、店舗を訪れるのもおすすめです。

【名称】 札幌豊平館厨房
【住所】 札幌市中央区 南三条西4丁目2 石原ビルB1F
【営業時間】 18:00~23:00
【定休日】 無休
【公式HP】 http://hoheikan-sugiyama.co.jp/

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豊平館の様々なイベント

豊平館は古い建造物なので館内の見学が中心と思われがちですが、改修工事や建物の補強も済んでおり、とても過ごしやすくなっています。

雰囲気のある館内では、年間を通じて様々な形でイベント貸出されていますので、普段と違った豊平館の楽しみ方をしてみたり、レンタルスペースとして活用しても面白いでしょう。

ブライダルフォトが楽しめる!

昭和33年に豊平館は中島公園内に移築され、実際に平成23年までは市営結婚式場として利用されてきました。「ハレの日」に活用されてきたという歴史的な背景を持ち、ブライダルにはうってつけです。

豊平館のシャンデリアや階段など、雰囲気のある館内で撮るブライダルフォトは、スタジオ撮影では出ない重厚感に溢れます。

ロケ撮影の現場として使うのは豊平館もおすすめしており、問い合わせればカメラマンや写真館も紹介してくれるそうです。

パーティーや会食の場としても活用

日中は豊平館の観覧のために公開していますが、午後5時から10時までは会食や講演会、パーティーなどの貸室として利用することができます。1階は「百合」「芙蓉」の2部屋、2階は「すすきと女郎花」「椿」の4部屋があり、10名から20名の利用に適しています。価格も1時間500円からとお値打ちです。

「広間」の利用も可能で、大きな宴会や講演会など80名までの収容が可能です。コンサートなどの利用もでき、歴史ある洋館での演奏会なども素敵です。

見学ツアーや講座案内も注目

豊平館では見学ツアーや写生会、講演会など、毎月多くのイベントが開催されています。普段と違った雰囲気の中でインスピレーションを受けたり、刺激的な体験をすることができそう。豊平館に着物を着て訪れるのも、写真映えして思い出になるのではないでしょうか。

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豊平館と合わせて行きたい観光スポット

札幌中心部にほど近い豊平館ですが、周辺には合わせて巡ることができる観光スポットはあるのでしょうか。効率よく回るためにも、事前に立ち寄る観光スポットに目星をつけておくことをおすすめします。

観光スポット①中島公園

豊平館のある中島公園の総面積は、なんと東京ドーム4.5個分。芝生や並木道のあるかなり大きな公園です。中央には菖蒲池と呼ばれる池があり、ボートに乗ることもできるのでデートコースとしても最適でしょう。

四季折々の花や樹木があり、春には道沿いに桜並木が見事です。また、10月中旬からのイチョウ並木の黄葉は特に美しいと定評があり、これを見に訪れる人も多いのだとか。また日本庭園の中には江戸時代の茶人・小堀遠州の茶室「八窓庵」があり、見学することができます。

【名称】 中島公園
【住所】 札幌市中央区中島公園1
【アクセス】 地下鉄南北線『中島公園駅』下車 1・3番出口
地下鉄南北線『幌平橋駅』下車 1・2番出口
市電『中島公園通』『行啓通』下車 徒歩3分
【公式HP】 https://www.sapporo-park.or.jp/nakajima/
【備考】 駐車場なし

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観光スポット②北海道立文学館

豊平館と同じく中島公園内にあるのは、北海道立文学館。北海道では初の総合文学館としてオープンし、常設展示のほかにも定期的に企画展を開催しています。子供が文学に親しめるようにと、ムーミンやジブリの展示などを過去に行ったこともあるようです。

常設展示では、アイヌ民族の口承文芸や北海道ゆかりの小説家、文学や詩などの厳選した作品を展示しています。

【名称】 北海道立文学館
【住所】 札幌市中央区中島公園1番4号
【アクセス】 地下鉄南北線「中島公園」駅(出口3番)下車徒歩6分
地下鉄南北線「幌平橋」駅(出口1番)下車徒歩7分
【営業時間】 9:30~17:00
【定休日】 月曜日
【料金】 大人500円
【公式HP】 http://www.h-bungaku.or.jp
【備考】 駐車場7台

観光スポット③大通公園

札幌といえば、大通りの風景を思い浮かべる人も多いですが、その大通り中央に東西約1.5キロにわってあるのが大通り公園です。都会のオアシスともいうべき公園で、その居心地の良さから常に人が集まる場所でもあります。

イベントなども盛んに開催されており、ふらっと覗いてみるのも良いかもしれません。噴水や彫刻作品など、東西へ見て歩くのもよい運動になります。

【名称】 大通公園
【アクセス】 地下鉄東西線『大通駅』または『西11丁目駅』下車
地下鉄南北線『大通駅』下車
地下鉄東豊線『大通駅』下車
【公式HP】 https://odori-park.jp
【備考】 有料駐車場あり

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観光スポット④さっぽろテレビ塔

北海道のシンボルの一つとも言える、さっぽろテレビ塔。なんと設計者は、東京タワーや大阪の通天閣と同じ内藤多仲です。高さ147.2メートルの塔には展望台やレストラン、お土産屋さんなどがあり、多くの観光客で賑わいます。

【名称】 さっぽろテレビ塔
【住所】 札幌市中央区大通西1丁目
【営業時間】 9:00~22:00
【定休日】 設備点検日、元旦
【料金】 大人720円
【公式HP】 https://www.tv-tower.co.jp/guidance/

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歴史ある国の文化財豊平館を満喫しよう!

身近に触れ合える重要文化財として、親しまれている豊平館。2階バルコニーからの眺めも良く、木々の向こうのビル群を見ると現実を忘れてしまいそうです。都会の中でここだけ時間が止まっているかのような感覚にもなり、ゆったりとした非日常が味わえます。

歴史ある建物でのブライダル撮影や楽しいイベントは、きっと素敵な思い出となるでしょう。周辺の観光スポットも多いので、是非一度豊平館に足を運んではいかがでしょうか。

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