大通公園の西端に位置する札幌市資料館!歴史やアートを感じるカフェが人気!
札幌中心部に位置する大通公園内の西端にある「札幌市資料館」。料金不要で控訴院だった頃を再現した展示や人気のカフェスペース、市民の美術作品の発表の場であるミニギャラリーもあり、多くの人が訪れます。ここでは札幌市資料館とその周辺の観光スポットやお店をご紹介します。
札幌市資料館とは
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— Hokkesan (@N14N15E26) September 14, 2016
札幌市中央区にある年中を通して様々なイベントが行われている大通公園の敷地内にある札幌市資料館。大正15年(1926)年に札幌控訴院として建造されました。後に裁判所が移転することになったことで昭和48年(1973年)11月3日に札幌市資料館となりました。
当初は札幌オリンピックや札幌にゆかりのある文学関係資料の展示を行っていましたが、市の歴史に携わっていた文化資料室が移転し展示内容も変化しました。
現在はかつての法廷を復元した「刑事法廷展示室」や「まちの歴史展示室」、札幌国際芸術祭に関するラウンジやプロジェクトルームを設置しています。その他にも「おおば比呂司記念室」や「ミニギャラリー」、イベントや勉強会が行われる「研修室」があります。
軟石を使った歴史ある建物
札幌市資料館は「札幌軟石」という特殊な石を使用した建造物で、全国的に貴重です。平成30年(2018年)3月には札幌市の有形文化財に指定され、多くの人が訪れ続けています。
札幌市資料館の基本情報
札幌市資料館は、さっぽろ雪まつりなどのイベントが行われる大通公園内にあります。料金が無料なので気軽に訪れることができます。アクセス方法などの詳細は以下の通りです。
名称 | 札幌市資料館 |
住所 | 北海道札幌市中央区大通西13丁目 |
アクセス | ・地下鉄 札幌市営地下鉄東西線「西11丁目」1番出口から西へ徒歩5分 ・バス JR北海道バス、北海道中央バス「北1条西12丁目」で下車し南へ徒歩2分 ・市電 「中央区役所」または「西15丁目」で下車し徒歩6分 |
料金 | 入館無料 |
ホームページ | http://www.s-shiryokan.jp/ |
備考 | ・開館時間:9時~19時 ・休館日 ①毎週月曜日と年末年始(12月29日~翌年1月3日) ②月曜日が祝日または休日の場合は翌平日が休館日 ③休館日のミニギャラリーおよび研究室の予約と問合せは9時~17時 |
駐車場情報
札幌市資料館に一般車両向けの駐車場はありません。徒歩圏内に大通公園地下駐車場や24時間営業のコインパーキングがあるので、車で来館する場合はそちらの駐車場を利用しましょう。
1日の最大料金は700~1,000円ほどが相場です。また、大通公園でイベントが行われているときは大変混みやすくなりますので、時間に余裕をもって出かけるようにしましょう。

札幌市資料館の魅力
1年を通してイベントでにぎわう大通公園の西端に位置している札幌市資料館の魅力を見ていきましょう。展示だけでなくロビーコンサートや法律や司法について学ぶパネル展示などのイベントに参加してみるのもおすすめです。
裁判所としての歴史
札幌市資料館の魅力といえば、何といっても裁判所としての歴史です。大通公園の西端に立てられた大きな洋館はとてもインパクトがあります。
大正後期に控訴院(当時の高等裁判所にあたる)として建造され1973年まで刑事裁判や民事裁判が実際に行われていました。裁判所が移転するのを機に資料館として生まれ変わり、札幌の町の歴史や第二次世界大戦以前の法廷の様子を今に伝えています。
有形文化財の第1号
札幌市資料館は、記念すべき北海道の有形文化財の第1号に指定されています。これは、戦前に建てられた控訴院8か所のうち現存しているのが札幌と名古屋だけであることが大きく関係しています。
また、そのうち当時の面影をしっかりと残していて裁判所として使われていた様子を伝えているのが札幌市資料館のみなのです。札幌市南区の石山から切り出した札幌軟石を使って建造されていることを含め、館内の展示と建造物の双方で当時の様子を今に伝えている貴重さが認められています。
歴史とアートが融合した外観
札幌市資料館の外観は歴史とアートが融合した独特の雰囲気があります。中の展示だけでなく建物の外観も見るポイントをチェックして見てみると訪れたときにより楽しむことができます。
公正無比を表すレリーフ
かつては当時の高等裁判所だった札幌市資料館。その入り口には興味深い「目隠しした女性のレリーフ」があります。当時の控訴院は裁判の「構成無比」を大切にしており、人を外見などから先入観で見るのではなく心の目で見るようにという自戒が込められています。
同時代に建造された控訴院では意匠を建造物に表すことが非常に少なく、建物の様々な部分に作り手の意匠が表現されているのは札幌市資料館だけです。窓枠や天井のモール部分、らせん階段にもぜひ注目してみましょう。
バラ園も見どころ
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— HCAピンク (@HCA75190985) June 13, 2019
札幌市資料館でぜひ訪れていただきたいのがバラ園。重厚感がある洋館に鮮やかなバラの花がよく映えます。バラの見ごろは6月ですが、バラ園にたたずむ佐藤忠良の「若い女の像」(1984年)も見てみてください。
札幌市資料館の館内
札幌市資料館の館内には札幌に関連した様々な展示がされていると共に、かつて法廷として使われていた当時の様子を今に伝えています。また、2階にはミニギャラリーがあり週替わりで利用者による展示が行われます。1階には歴史とアートを感じられるカフェもあるので、館内を一回りしたらほっと一息つきに行ってみるのがおすすめです。
札幌市資料館の1階の様子
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— えむぞぅくん(ドクターズプラザ) (@mzo_drp) March 15, 2019
※写真撮影及び掲載の許可を取っています。 pic.twitter.com/s4mK8EYf7w
札幌市資料館の1階には、漫画家のおおば比呂司の記念室とカフェスペースを有するSIAFラウンジ、まちの歴史展示室、刑事法廷展示室があります。ロビーでコンサートが行われ雪まつりなど大通公園のイベントに合わせた音楽を楽しむことができることもあります。
裁判所の雰囲気を体験
刑事法廷展示室では、1973年まで実際に刑事裁判や民事裁判が行われていた控訴院の様子を見ることができます。戦前の法廷が再現されており、市民が模擬法廷として利用することもあります。
また、「刑事裁判の傍聴と解説」など定期的に法や司法について学ぶことができるイベントも開催されています。ボランティアガイドや資料館のスタッフに声をかければ裁判官の法服に身を包んで記念写真を撮ることもできます。
おおば比呂司の展示
資料館の1階には札幌出身の漫画家であり画家でもある「おおば比呂司」の記念室があります。イラストレーションや絵画や絵本の挿絵など幅広いジャンルの作品が展示されています。季節ごとに展示内容が変わるので、何度訪れても楽しむことができます。
また、おおば比呂司が取材に使っていたスケッチブックの展示やアトリエの再現もなされており、没後30年経った現在も国内外から多くの人が訪れます。記念室にはオリジナルグッズの販売を行う売店もあるので立ち寄ってみてください。
人気のカフェはアートの発信地
資料館1階にある「SIAFラウンジ」は、館内の他のスペースとは全く違う雰囲気の空間を味わうことができるカフェです。2015年7月にカフェとしてオープンし、飲み物をいただきながらゆっくりとくつろぐことができます。
カフェでぜひいただきたいのがドリップコーヒー。280円というコスパの良さでありながら一杯ずつ丁寧に淹れてもらうことができます。
札幌国際芸術祭(SIAF)の拠点にも
SIAFラウンジは訪れる人がカフェとしてくつろぐだけでなく札幌国際芸術祭の拠点にもなっています。SIAFを始めとした国内の芸術祭の書類や北海道内外の美術館や博物館の情報も提供されています。
札幌市資料館の2階の様子
札幌市資料館の2階には、研究室やミニギャラリーなどがあります。またSIAFプロジェクトルームもあります。旧応接室は現在大通交流ギャラリーという展望室として開放されています。テレビ塔と大通交流ギャラリーは対極に位置しており、多くの人が季節に応じた大通公園を眺めたり、勉強会を行ったりしています。
週によって異なるミニギャラリー
①仕事帰りに、某有名就労移行支援事業所に書類を置いてきた後に寄ってきましたー!#札幌市資料館#北の病展 pic.twitter.com/Ohr0CvrLOb
— ふわり (@fuwa_rhythm) October 17, 2018
2階にあるミニギャラリーは6室あり、それぞれのギャラリーで水彩画や写真、刺繍など幅広いジャンルの展示が行われています。ミニギャラリーは、市民の美術作品の場としても親しまれています。
週によってミニギャラリーの展示内容は異なるので、事前に札幌市資料館ホームページの「今週のミニギャラリー」や「ミニギャラリー利用状況」をチェックしたり、定期的にふらっと立ち寄ったりするのも良いですね。
札幌市資料館の周辺観光スポット
札幌市資料館の周辺には札幌を楽しむことができる観光スポットがたくさんあります。資料館と併せて楽しめる場所をまとめてみました。
観光スポット①大通公園
札幌市資料館が位置している大通公園は年間を通して北海道内外から多くの人が訪れ、数多くの植物を見て楽しめる札幌のオフィス街のオアシス的存在です。大通公園は、公園という名称ですが実は道路です。札幌の中心部を南北を分けるために作られた火防線が通りとなり、現在は大通と呼ばれているのです。
札幌市資料館(札幌軟石)とライラックの組み合わせも素敵ですよ。#サポカン #札幌 #札幌観光 #札幌旅行 #札幌市資料館 #大通公園 #さっぽろライラックまつり #ライラックまつり pic.twitter.com/A2zl9i7nbm
— 北海道プレス&サポカン (@hokkaido_press) May 16, 2019
季節に応じて様々なイベントが開催されているのも魅力のひとつです。春はライラックまつり、夏はビアガーデンやYOSAKOIソーラン祭り、秋は北海道の食が楽しめるオータムフェスト、そして冬には世界的にも有名なさっぽろ雪まつりがあります。
イベント開催時は周辺道路や駐車場が混みやすくなるので、スケジュールに余裕をもって訪れるようにしましょう。
名称 | 大通公園 |
住所 | |
アクセス | JR: JR札幌駅から地下鉄に乗り換え、またはバス・徒歩 地下鉄:地下鉄東西線「大通駅」または「西11丁目駅」下車 地下鉄南北線「大通駅」下車 地下鉄東豊線「大通駅」下車 ※地下鉄大通公園駅の最寄の出口は2, 5, 6, 8, 27番出口 地下鉄西11丁目駅の最寄の出口は1, 4番出口 |
料金 | 無料 |
ホームページ | https://odori-park.jp/ |
備考 | 公園内に駐車場はありません 「札幌大通地下駐車場」もしくは近隣の コインパーキングをご利用ください |

観光スポット②さっぽろテレビ塔
さっぽろテレビ塔は、大通公園の中にある電波塔です。現在は電波の発信は行っていませんが、現在も札幌のランドマークとして多くの観光客が訪れます。さっぽろテレビ塔は東京タワーや大阪の通天閣を設計した内藤多仲によって手掛けられ、1957年に完成しました。高さが147.2メートル、総工費は1億7,000万円です。
テレビ塔の中にはオフィシャル売店をはじめ、各種レストランや北海道ならではのカフェ「雪印パーラー」などがあります。また、年間を通して線香花火大会やライトアップなどのイベントが行われています。
名称 | さっぽろテレビ塔 |
住所 | 北海道札幌市中央区大通西1丁目 |
料金 | 大人 750円 高校生 600円 中学生 400円 小学生 300円 幼児(3歳以上) 100円 |
ホームページ | https://www.tv-tower.co.jp/ |
備考 | 駐車場は近隣のコインパーキングをご利用ください |

観光スポット③北海道庁旧本庁舎
北海道庁旧本庁舎は別名「赤レンガ庁舎」と呼ばれており、北海道のシンボルのひとつです。訪れたときに見ていただきたいのが屋根に光る赤い星。これは「五陵星(五光星)」といい、北極星をデザインしたもので当時開拓使を象徴するマークでした。同じ時期に建てられた札幌時計台などでも同じものを見ることができます。
料金無料で北海道の歴史に関わる文書や記録を自由に見ることができます。また、北海道と深いかかわりがあった南樺太の資料や現在のサハリンとの交流についても展示が行われています。
また、さっぽろキャンドルナイトに関連したイベントや日本舞踊と邦楽演奏の公演が行われたりしています。会議室では子文書の解読講座が初級や入門などのレベル別に開催されており、多くの人が集います。
名称 | 北海道庁旧本庁舎 |
住所 | 北海道札幌市中央区北3条西6丁目 |
料金 | 無料 |
ホームページ | http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/sum/sk/akarenga.htm |
備考 | 開館時間:8時45分~18時 休館日:年末年始(12月29日~翌年1月3日) |

観光スポット④北海道大学植物園
北海道大学植物園は、札幌駅から徒歩10分ほどの場所にあります。正式名称は北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション植物園といいます。広大な敷地の中で植物を見て触れ合うことができる場所で、国の登録有形文化財もあります。
園内には札幌最古の磊落があるライラック並木やバラ園などのほか高山植物園や針葉樹林があります。北方民族の資料館や重要文化財郡の展示もあり、季節に応じて変化する植物を見ることができるのはもちろんのこと、開拓使や北方民族の資料を見て理解を深めたり明治・大正期の建造物を見たりすることができます。
名称 | 北海道大学植物園 (北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園) |
住所 | 北海道札幌市中央区北3条西8丁目 |
アクセス | 札幌駅から徒歩約10分 |
料金 | 大人(高校生以上) 420円 小人(小・中学生) 300円 ※冬期は小学生以上120円 |
ホームページ | https://www.hokudai.ac.jp/fsc/bg/index.html |
備考 | 駐車場:なし(近隣に有料駐車場あり) 定休日:月曜(祝日の場合は翌火曜日、冬期は日・祝・年末年始休み) 冬期は温室のみ見学可能 |

札幌市資料館の周辺グルメ
札幌市資料館を訪れたら館内のカフェを利用するだけでなく、札幌でおすすめのグルメを楽しんでみるのもおすすめです。札幌市資料館からほど近いおすすめのお店をご紹介します。
周辺グルメ①町村農場 大通公園店
町村農場は北海道を代表する乳業メーカーで100年以上の歴史があります。牛乳やバターだけでなくソフトクリームやドーナツなどのスイーツの開発も行っています。そんな町村農場が手掛けるカフェのひとつが大通公園に面する「大通りビッセ」の1階にあります。
濃厚な生クリームをたっぷり使用したソフトクリームやドーナツ、パフェがそろっていて札幌観光の途中にほっと一息つくことができます。
名称 | 町村農場 大通公園店 |
住所 | 札幌市中央区大通西3丁目7 大通りビッセ 1F |
営業時間 | 10:00~20:00 |
アクセス | 地下鉄・大通駅直結。JR札幌駅から徒歩約5分。 大通駅から143m |
ホームページ | https://machimura.jp/ |
備考 | 営業時間:10時~20時 駐車場は近隣の有料駐車場をご利用ください |
周辺グルメ②千寿
札幌の中心部からは少し離れた場所にありますが、濃厚でスパイシーな「味そラーメン」をいただくことができるお店です。開業から12年経った今、お昼時にはビジネスマンでいっぱいになります。
看板メニューの「味そラーメン」は、豚骨と鶏に魚介類やニンニク、生姜をたっぷり使ったスープを使用しています。店主が洋食店での経験があるため、洋食の手法を取り入れ深い味わいになっています。麺はスープとよく絡む中太玉子ちぢれ面。山椒などの独特のスパイスが香るスープと厚みのあるチャーシュー、薄味の煮卵がよく合います。
名称 | 千寿 |
住所 | 札幌市中央区大通西8丁目2-39 北大通ビルB1 |
営業時間 | 営業時間 11:00~19:00 定休日 日曜日 |
料金 | 味そラーメン 730円 |
ホームページ | https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010102/1000011/ |
備考 | 営業時間:11時~19時30分(ラストオーダー) 定休日:日曜日 |
周辺グルメ③かれーうどん椿
京都のお出汁がきいたうどんが味わえる「かれーうどん椿」。カレーを使ったちく天カレーうどんや天ざるうどんなどが楽しめます。子ども用メニューもあるので、親子でも気軽に利用することができます。
お店の入り口にはカレーの飛び跳ね用に紙エプロンも置いてあります。ランチタイムの営業しかしておらず麺がなくなり次第終了なので、ぜひスケジューリングをして訪れたいお店です。
名称 | かれーうどん椿 |
住所 | 北海道札幌市中央区大通西17-1-5 ノワム大通ビル1F |
アクセス | 地下鉄東西線「西18丁目駅」から徒歩約2分 |
料金 | 天ザルかれ~うどん 1,340円 うどん半分きつね 120円(就学前の子ども用) |
参考サイト | https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010102/1006400/ |
備考 | 営業時間:11時~15時(麺がなくなり次第終了) 定休日:火曜日 駐車場:店頭に3台あり |
有形文化財の札幌市資料館を観光しよう!
札幌市資料館は札幌の中心地大通公園に位置し、季節に応じた雰囲気とともに控訴所としての役割を果たしていた当時を感じることができます。通常展示に加えて週替わりのミニギャラリーも魅力的です。料金無料で楽しめて有形文化財に指定されている札幌市資料館にぜひ訪れてみてください。
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