「花見山公園」はまさに現代の桃源郷!開花&見頃の時期や撮影ポイントは?

福島県福島市の「花見山公園」は、花卉園芸農家の私有地を無料で開放している場所です。春の桜の季節には有名な写真家に「福島の桃源郷」と称された美しい景色が広がります。「花見山公園」では桜以外にもたくさんの花や、秋には紅葉が楽しめます。

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目次

  1. 1「花見山公園」とは
  2. 2「花見山公園」の花は12月下旬から咲き始める
  3. 3「花見山公園」の楽しみ方
  4. 4「花見山公園」のおすすめ撮影ポイント
  5. 5「花見山公園」を楽しむ際の注意点
  6. 6「花見山公園」の関連情報
  7. 7「花見山公園」の素晴らしい桜の景色を堪能しよう!

「花見山公園」とは

福島県福島市にある「花見山公園」は、美しい桜や花が山一面を埋め尽くす「福島の桃源郷」と言われる場所です。ここは花卉園芸農家である個人の私有地で、無料で一般に公開されています。花見シーズンには多くの人が訪れる桜の名所です。

花見とはいえシートを広げての宴会などは禁止されていますが、満開の桜や花、秋には紅葉を眺めながら歩く敷地内は写真撮影などにもぴったりです。花見山公園の周辺ではほかでも花木農家が多く、一帯に花が咲くため「花見山」はこの地区の総称としても使われます。

生活のために開墾し花を植えたのがはじまり

花見山公園がある地域ではかつて養蚕が盛んなところで、花見山公園の所有者である阿部家も養蚕を営んでいました。時代の移り変わりとともに衰退していく養蚕業の傍らで、阿部家では副業として鍬一本で山を山を開墾し花を植え、花の栽培も始めました。

1935年(昭和10年)には養蚕をやめ、本格的に花の栽培を始めた阿部家。15年ほど経つと見事な美しい山となり、人々から山を見せてほしいとの声があがりはじめ、1959年(昭和34年)に「花見山公園」として開放することになりました。

写真家の秋山庄太郎氏が毎年訪れていた場所

写真家の故・秋山庄太郎氏は、この地を毎年訪れ花見山公園の景色を「福島に桃源郷あり」と称えました。これがきっかけで花見山公園が全国に知られるようになりました。秋山庄太郎氏は、花見山公園に20年ほど通っており、阿部家とも親交があったそうです。

「花見山公園」の花は12月下旬から咲き始める

花見山公園では、約70種類もの花が植えられていて、早いものでは12月から咲く花「ロウバイ」があります。寒い時期に黄色い花を咲かせ、2月頃まで楽しむことができます。その後、3月頃からは梅の花が咲き始め、4月の桜の見頃を迎えます。

夏にはスイレンやあじさいなどが見頃となり、秋にはもみじが色づくなど紅葉も楽しめます。花見山公園は、一年を通して花や植物いっぱいの景色が見られます。

「花見山公園」で見られる花々

桜が有名な花見山公園ですが、それ以外の花の種類も豊富です。梅の花やモクレン、ボケや桃の花など春に美しい花を咲かせるものや、暑い夏や寒い時期に咲く種類の花などもあります。春だけではなく、季節によってさまざまな景色が楽しめます。

美しいチューリップも魅力!

花見山公園では、チューリップ畑も見どころのひとつです。はっきりとした赤や黄色、ピンクのチューリップが咲きます。毎年球根が植えられ、チューリップ畑はきれいに手入れをされています。3月中旬頃から芽が出始め、その後見頃を迎えます。

チューリップは花が終わったら球根を掘り起こして保存し、翌年にまた植えます。チューリップにもさまざまな種類があるため、眺めていて飽きません。チューリップと花見山の景色の融合も見どころです。

「花見山公園」で見られる桜の種類

花見山公園に咲く桜の種類は、ソメイヨシノやヤエザクラ、ヒガンサクラやトウカイザクラなど数種類あります。これらの桜が一面に咲き乱れる様子は圧巻です。また、ロトウザクラなど桜に似ていますが桃に近い種類の花など、数え切れない種類の花が咲きます。

ソメイヨシノが散る頃にシダレザクラが見頃を迎えるなど、時期をずらして咲く桜があるので、季節にはなにかしらの桜が楽しめたりもします。

例年の桜の開花&見頃の時期

例年、花見山公園にある桜のほとんどは4月上旬に開花が始まります。開花からおよそ5日から一週間ほどで満開を迎え、もっとも見頃になります。満開の桜を楽しめる時期は短く、同時にたくさんの人が訪れる花見山公園は、一年で一番混雑する時期になります。

桜の開花は例年4月上旬ですが、周辺の交通規制は3月下旬から始まります。開花時期は気候の影響などで年によって前後するため、開花予測や開花情報をこまめにチェックしましょう。

「花見山公園」の楽しみ方

花見山公園では、さまざまに咲く花をながめながら散策をしたり、趣味などで写真を撮影する人たちにも人気です。春には桜が開花する頃からにぎわい始めます。秋に紅葉するもみじなどが見頃になるころも、花見山公園を楽しむおすすめの時期です。

絶景が楽しめる桜の時期にも、花見山公園は入園料無料で開放されています。駐車場からのアクセスが少々大変なところもありますが、行く価値ありの有名スポットです。

また、桜の季節に合わせ、福島市の中心地では花に関するフェスティバルなどのイベントが開催されます。福島市内の温泉の足湯が設置されたこともあり、花見山公園へ訪れるのと合わせて楽しみたい催しです。

楽しみ方①散策しながら楽しむ

約5ヘクタールもある花見山公園は、散策をしながら楽しむ人がほとんどです。約70種類もある花や植物が咲く敷地内は、ゆったりと花々や景色をながめながら歩くのに最適です。桜の見頃の時期には、何種類もある桜の花を楽しめます。

花見山公園は山なので、散策をする際にはすべりやすい場所があったりするので歩きやすい靴がおすすめです。広い公園内を歩くことになるので、水筒など飲み物もあると安心です。また、許可されている以外の場所への立ち入りは厳禁です。

楽しみ方②花々や風景を写真に撮る

花見山公園には、プロやアマチュアの写真家たちも訪れます。趣味に限らず、晴れた日などには季節の花々や桜、紅葉などの写真撮影を楽しむ人が目立ちます。花見山公園の桜が見頃のシーズンには、桜の木々が一望できる離れた場所からの撮影も人気です。

桜が満開になる頃など、写真家の秋山庄太郎氏が「桃源郷」と称したような、素敵な写真が撮影できるスポットをぜひ探してみましょう。桜以外の花々や木の写真が取れる場所も多くあります。

楽しみ方③花だけではなく秋は紅葉も

花見山公園の魅力は満開の桜だけではありません。秋の紅葉シーズンにも、真っ赤なもみじなどが周囲の景色に映えてとてもきれいです。紅葉も終わる頃には、落葉したもみじが池に落ち、また違った美しさや風情を感じられます。紅葉の時期にも写真を撮影する人が訪れます。

「花見山公園」のおすすめ撮影ポイント

桜の名所の花見山公園では、写真を撮影して楽しむ人も数多くいます。花見山公園では、おすすめの撮影スポットが数ヶ所あります。頂上からは市街地と満開の桜が同時に楽しめるなど、紅葉が見頃の時期にも花見山公園内を周って撮影に最適な場所を探してみましょう。

「花見山公園」の手前エリア

桜の時期の臨時駐車場から花見山公園へ向かう道は、歩行者のために整備されています。花見山公園の入り口へと向かうこの道からの間近に迫る桜の木々が絶景で、写真の撮影ポイントとしておすすめです。

「花見山公園」の頂上

花見山公園の頂上からは、咲き誇る桜の花と福島市の市街地、遠くにはまだ雪が残る山脈が一度に見ることができます。この花見山公園の頂上からの景色も見事で、撮影ポイントとして人気があります。

「花見山公園」手前の花の谷コース

花見山公園の手前にある所要時間約50分の「花の谷コース」からは、花見山公園に咲く桜が一望できます。花見山公園の桜は、公園内で間近に見るよりも離れて見たほうがすばらしさが楽しめるともいわれているため、このコースもおすすめで写真撮影ポイントとしてもよいです。

「花の谷コース」には観光客の姿が少なく、比較的静かです。途中に急な坂道もありますが、その先の頂上からの景色も絶景です。

「花見山公園」を楽しむ際の注意点

花見山公園を散策する際には、いくつかの注意点があります。公園外の畑や山は、商品でもある大切な花を育てている場所なので、絶対に入らないようにしましょう。また、花見山公園を十分に散策するには時間もかかるので、飲み物を準備していくのもおすすめです。

花見山公園は厚意で無料開放されている個人の私有地であるということを忘れず、ゴミを出さないなどマナーを守って楽しみましょう。

注意点①宴会禁止

桜の見頃には、桜の木の下でお弁当を食べたりお酒を飲んだりと、花見や宴会を開きたいところですが、花見山公園ではそういったシートを敷いての宴会などは禁止です。花見山公園では、散策をしながら花を楽しみましょう。

注意点②公園内にトイレはない

トイレは臨時駐車場にある観光案内所近くと特産品などが販売されている物産ひろば、花見山公園の入り口にあります。花見山公園に入るとトイレはありません。花見山公園は広く、散策にも時間がかかるので、事前にこの3ヶ所に立ち寄るのがおすすめです。

注意点③ゴミは持ち帰り

当然のことですが、ゴミは持ち帰りが基本です。花見山公園は個人の私有地として管理されている場所です。なるべくゴミを出さないようにして、もしゴミが出てしまった場合は責任を持って持ち帰りましょう。

注意点④動きやすい服装や靴で!

花見山公園は、臨時駐車場からの道のりや公園内を歩くため、歩きやすい靴を履くなど服装にも気をつけましょう。花見山公園は山なので、歩きにくい場所やすべりやすい場所もあります。ヒールの高い靴などは避け、運動に適した靴がおすすめです。

「花見山公園」の関連情報

花見山公園では、桜が満開になり見頃を迎える頃には大変混雑します。周辺では交通規制がかかり、車の進入や駐車が制限されます。車でのアクセスは便利ですが、桜が開花、満開になる時期には徒歩やタクシーを利用したほうがよい場合もあるので、事前にアクセス方法をチェックするのがおすすめです。

桜の満開時期の混雑状況

桃源郷とも称される景色が見られる花見山公園は、桜が開花し満開になる頃には混雑がピークを迎えます。福島県外からもたくさんの人がこの美しい景色を見るために訪れ、写真撮影を楽しむなど公園内が多くの人であふれます。

車でのアクセスは便利ですが、満開の時期には駐車するにも時間がかかるため注意が必要です。駐車場に車を停めるにも30分以上かかることもあり、その後シャトルバスの待ち時間も1時間ほどになることがあります。

そのため、JR福島駅周辺に車を止めて徒歩で向かったり、臨時駐車場から花見山公園まで徒歩でアクセスしたほうが時間の節約になる場合もあります。混雑する時間帯は10時から15時頃がピークなので、早朝や午後の遅い時間に訪れ混雑を避けるのもおすすめです。

アクセス情報

花見山公園へは車やタクシーでのアクセスが便利です。車の場合はJR福島駅からは約15分、高速道路でのアクセスでは福島西ICから約18分、福島飯坂ICからは約20分です。JR福島駅東口から、歩いて散策をしながら1時間ほどでも行けます。

路線バスを利用してもアクセスができ、JR福島駅東口よりバス「渡利南まわり」に乗車し「花見山入口」で下車します。所要時間は約20分です。また、桜の開花時期の3月下旬からは、JR福島駅東口から花見山公園間を運行する臨時バス「花見山号」でのアクセスが便利です。

駐車場情報

3月下旬から徐々に満開を迎えて桜の季節が終わる4月下旬まで、花見山公園周辺では観光客の交通規制がかかり、周辺エリアへの車の進入と駐車ができなくなります。その際は、「あぶくま親水公園」が臨時駐車場として開放されます。

駐車場から花見山公園へのアクセスには、シャトルバスが利用できます。交通規制がかかっているため駐車場から花見山公園までは渋滞することなく向かえますが、特に桜が満開になる時期には駐車場周辺はとても混雑します。

駐車場からシャトルバスあり

臨時駐車場の「あぶくま親水公園」は、駐車料金無料で駐車できます。そこから臨時のシャトルバスを利用して花見山公園へ向かうことができます。交通規制がかかる期間は、3月下旬から4月下旬で時間は7時から17時までです。桜の開花状況によって変動する可能性があります。

シャトルバスの乗車には「花見山環境整備協力金」として500円の運賃が必要です。この協力金は、桜の開花シーズンのシャトルバス運行や仮設トイレの設置、誘導員の配置などに利用されます。また、駐車場からシャトルバスを利用しない場合、徒歩では1時間弱です。

駐車場付近に売店あり!

臨時駐車場の付近には、4月上旬から「花見山物産ひろば」がオープンします。地元渡利地区や福島県の物産品などが販売されます。「ふれあい市」では地元産の花や植木、新鮮な野菜や果物などが販売されています。営業時期は4月中で、営業時間は9時30分から16時30分です。

「花見山公園」の基本情報

名称 花見山公園
所在地 福島県福島市渡利
アクセス JR福島駅より車で15分
駐車場 有(臨時駐車場利用)
入園料 無料
公式HP http://www.hanamiyamakoen.jp/

「花見山公園」の素晴らしい桜の景色を堪能しよう!

桜の絨毯を敷いたように一面に広がる桜が美しい「花見山公園」。得に例年4月上旬の開花の頃からは、たくさんの人が訪れる人気のスポットです。秋には紅葉など、一年を通してさまざまな植物や花が見られます。

広い敷地内を散策しながらめぐる桜の木の観賞、少し離れた場所から楽しむ山一面の桜など、それぞれに違った印象を受けます。桜の季節はもちろんたくさんの花や木々を楽しみに、福島県福島市の「花見山公園」を訪れてみましょう。

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この記事のライター
はたやまむつみ
旅行先は都会の観光地よりもアウトドア派です。

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