太宰府の霊峰「宝満山」の登山ガイド!ルート&難易度や見所を解説!
太宰府の霊峰である、「宝満山」の登山に挑戦してみませんか?今回の記事では、宝満山の登山ルートや所要時間、駐車場情報などについて紹介します。初心者の方や子供でも楽しめる登山ルートもあるので、服装などについてもぜひチェックしてみてください。
目次
「宝満山」は福岡県太宰府市にある山
天満宮でも知られる福岡県の太宰府市にある、「宝満山」という山を知っていますか?今回の記事では、宝満山のおすすめ登山ルートや登山口へのアクセス情報、見どころなどについて紹介します。登山初心者の方も慣れている人も、ぜひチェックしてみてください。
九州で最も登山者が多いと言われている!
宝満山
— みすたーろびん (@QDP4BakAml85scb) September 29, 2020
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宝満山は昔から神が降りる山として崇められているスポットであり、九州の中で最も登山者が多い山とも呼ばれています。宝満山はいくつかの登山ルートがあり、子供・初心者の方から玄人の方まで挑戦できる山となっているので服装などについても今回の記事でしっかり押さえておきましょう。
「宝満山」の特徴について
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— みすたーろびん (@QDP4BakAml85scb) September 29, 2020
それでは、まずは子供・初心者の方でも登山を楽しむ事ができる、宝満山の特徴について見ていきましょう。宝満山の別名やその由来、おすすめの服装などについても紹介していきます。
標高829mの霊峰
霊峰宝満山に登頂。これで富士山にむけて5回登った。こんだけ鍛えてれば大丈夫だろ pic.twitter.com/G0GNsaoFBS
— はかた360 (@HAKATA360) July 14, 2019
宝満山は標高829mの霊峰で、昔から「神が降り経つ山」として崇められてきた神聖な山であったようです。「霊峰」とは神々が祀られている神聖な山のことで、人々の信仰を集めてきた山のことを指す言葉です。
別名は竈門山や御笠山
宝満山には別名があり、竈門山、そして御笠山という名前でも親しまれています。宝満山が竈門山と呼ばれているには理由があり、その形が竈の形に見えていたこと、そして霧や雲が山に立ち込める様子が、まるで「竈で煮炊きをする姿」に似ているからとされています。また、頂上付近に伝わる、竈門岩の伝承も理由となっている様です。
全国で3例目の国史に指定!
雪化粧した宝満山。国史跡に指定されている山です。 pic.twitter.com/8qUr8o2i1S
— 知子 (@yamatomo0528) January 11, 2018
宝満山は鳥海山、そして富士山に続いて、全国で3番目に国史に指定されたスポットでもあります。これは宝満山が古くから信仰の対象として国家的な祭祀が受け継がれてきたこと、そして歴史的や、文化的意味合いでの価値が認められたことによるものだそうです。
登山に適したな服装は?
初心者の方や子供でも登山を楽しむ事ができる宝満山ですが、登山を行うのに適した服装はあるのでしょうか。山は地上よりも温度変化などが激しいので、しっかりとした服装で臨みましょう。まず下には、アンダーウェアを着込みましょう。
汗で濡れたままだと体温を下げてしまうので、乾きやすいものが良いでしょう。また、行動着にも濡れてもすぐに乾くものを使用し、身体の体温を下げない物を選ぶのがおすすめです。季節によって防寒具も着用するなど、登山を行う際の服装は前もってしっかり準備しておきましょう。
レインコートや羽織物は用意!
アンダーウェアといった服装の他にも、レインコートや羽織物などの準備も必要です。レインウェアなどは登山用に販売されているものがあるので、そちらを活用するのがおすすめです。レインコートというとポンチョの形になっているのがお馴染みですが、登山をするうえではセパレート式になっており、足元が濡れない物が適しています。
「宝満山」のおすすめ登山ルート情報
太祖嶽。宝満山の峰入りルートには若杉山じゃなくて「太祖嶽」て書いてあったんよ。「ふくおか歴史の山歩き」で見た。 pic.twitter.com/jebCH52WEU
— 山垣山 (@kakiuchimiki) July 8, 2019
宝満山の特徴や服装などに続いて、おすすめの登山ルート情報を紹介します。それぞれのルートの特徴や時間などについても紹介していくので、初心者の方や子供と一緒にと座安を楽しみたい方なども順番にチェックしてみてください。
ルート①正面ルート
福岡太宰府の宝満山。
— 富山正樹 (@ORIENTAL_CARE) May 20, 2015
竈門神社からの正面ルートは8割方ひたすら続く石段登りで段差が高く結構きつかった。 pic.twitter.com/7hoY3N1qul
まず最初に紹介するのは、初心者の方や子供にもおすすめの人気ルートである、正面ルートです。「いつ登山を行っても人に出会う」といわれるほど人気のルートとなっており、宝満山で初めて登山を行う初心者の方にもピッタリのルートです。
竈門神社からスタートし、林道終点登山口、中宮跡、キャンプセンターを経て宝満山に登っていきます。こちらのルートの時間は、休憩なしで3時間40分~4時間弱となっている様です。林道の終点まで案内があるので、そちらに従って登山を愉しみましょう。
初心者や子供にもおすすめ!
こちらのルートは単調な登りの連続となるコースで、初心者の方や子供がチャレンジするルートとしてもおすすめです。
単調で疲れそう、と感じる方もいるかもしれませんが、道中には水場などもあり、休憩出来る場所もしっかりとあるので安心です。初心者・子供の方にもおすすめのコースとは言っても、何段も石段を登る事になるので体調や服装などは万全にしておきましょう。
ルート②愛嶽山ルート
疲れたけど楽しかった。
— T.Kondo (@bouzhed) November 4, 2018
竈門神社〜愛嶽山〜行者道〜宝満山のルートで登ったらいつもより時間かかったね(*´∀`*)
紅葉🍁がなかなかいい感じになっとった。
冬山は寒いけん、次は春山かな⛰ pic.twitter.com/tsYdEGZtd0
初心者・子供にもおすすめの正面ルートに続いて、愛嶽山ルートについても紹介していきます。こちらは愛宕山から鳥越峠を越えて宝満山の登山を行うルートで、所要時間は4時間弱程となっている様です。
少し荒れている所もあるので、登山にある程度慣れている方などにおすすめします。正面ルートと比較すると通りすがる人も少ない様なので、ルートの選択は慎重に行いましょう。
正面ルートじゃ物足りない人向き!
宝満山の愛嶽山ルートは、登山に慣れている方や、正面ルートでは物足りない方におすすめのルートとなっています。登山を行う道はありますが、本山の中を進んでいくので山に慣れていない人なら正面ルートを選択した方が良いでしょう。自然に囲まれた中で登山を楽しみたい方にはおすすめします。
ルート③難所ヶ滝ルート
続いて紹介するのは、更に登山に慣れている方におすすめする難所ヶ滝ルートです。難所ヶ滝ルートは河原谷の大つららを右手に見ながら山を登っていくルートになり、この河原谷の大つららの通称が「難所ヶ滝」と呼ばれているのだそうです。このルートでは難所ヶ滝、仏頂山を経て登山を行います。
トータルの所要時間は休憩を入れながらだと5時間ほどとなっているそうで、足場が悪い道もあるので初心者の方にはおすすめしません。大つららまでの道では正規ルートの証であるテープが木に巻き付けてあるそうなので、こちらも確認しながら進んでいきましょう。
登山慣れした中級者以上におすすめ!
仏頂山から頂上までは比較的穏やかなルートとなっているそうなのですが、大つららから仏頂山までは勾配も急になっており、体力的にもつらい場所もある様です。登山慣れしていないと厳しいところもあるかと思われるので、登山慣れした中級者以上の方におすすめしたいルートとなっています。
ルート④頭巾山ルート
こちらは宝満山と三郡山の縦走路を行く間に通過する二座です。
— 陣定 (@zinnno_sadame) February 19, 2017
展望は無いのですが、緑に囲まれていてとても気持ちの良い場所です!
仏頂山(869m) 頭巾山(901m) pic.twitter.com/QMIgDsHGdT
最後に紹介する宝満山のおすすめ登山ルートは、頭巾山ルートです。こちらは休憩も入れると7時間ほどとかなり時間もかかるコースとなるので、初心者の方や子供が登山を行う場合には避けた方が良いルートといえるでしょう。頭巾山ルートでは、登山口から仏頂山を経て頂上へ向かいます。
頭巾山を通るルートではハシゴなどを通過できる身体能力も必要となってきますし、ある程度地図を読み取る力も必要になってくる様です。宝満山で、本格的な登山を楽しみたい方におすすめのルートとなっています。
本格的な登山ができる上級者向き!
若杉山の頂上までは舗装された道が続いていますが、急な道ばかりでかなり体力を消費する様です。登山に慣れているといった方でも、途中の休憩所で休憩、また水分補給などをしっかりと行うようにしましょう。服装などの準備もしっかりと行って、本格的な登山を愉しみましょう。
「宝満山」の登山の見所を解説!
今日は、竈門神社から宝満山に登って来ました。
— よしつー@ (@YosituguK) November 20, 2019
紅葉を楽しみました🍁
綺麗ですが、秋は少し寂しい気分になります。 pic.twitter.com/SrETYtEgwg
続いて、宝満山の登山を行う際の、見どころについてもチェックしてみましょう。宝満山には山を登りながら楽しめるスポットがいくつもあるので、どういった名所があるのかを順番にチェックしてみてください。
見所①竈門神社
―竈門神社―
— いざよい (@0910izayoi) October 1, 2020
行く予定なかったけどたまたま通りがかったので( * ॑˘ ॑* ) ⁾⁾ pic.twitter.com/PMYXDjPdaj
最初に紹介する見どころは、竈門神社です。こちらは縁結びのご利益が期待できるパワースポットとしても知られておりこちらで神前結婚式を挙げる方もいるのだそうです。
また、恋愛面でのご利益が期待できるだけでなく、紅葉や桜などを楽しむ事もできるので、綺麗な風景を鑑賞したいといった方にもおすすめです。七夕祭りなどのイベント・祭が開催されていることもあるそうなので、宝満山への登山の際は竈門神社のイベント情報などについてもチェックしてみてはいかがでしょうか。
見所②100段ガンギ
続いて紹介するスポットは、100段ガンギです。「ガンギ」とはあまり聞きなれない言葉かもしれませんがが、階段のことを指しています。漢字では「雁木」と書き、まるで雁が並んで飛んでいる姿のように見えることから、こう呼ばれています。
100段ガンギはその名の通り階段が百段あり、宝満山の六合目付近で現れます。これまで登ってきた疲れもあるので、階段は滑らない様に身長に登って行くようにしましょう。階段とそれを囲む木々の姿を楽しむ事ができるスポットとなっています。
見所③徳弘の井
宝満山の水場まで到着しました。
— ヒデ (@hideki5991043) July 22, 2016
水って全てを生き返す力がありますね。 pic.twitter.com/WWm5jU7weH
徳弘の井は宝満山の正面ルートを登った場合なら三合目付近にあるスポットで、看板の様なものも出ているのですぐに見つけることが出来るでしょう。こちらは水量が豊富な水場となっており、見ても美しいのですが飲み水としても使用出来ます。
ここで水分補給を行うだけでなく、今後のための水分補給用や、調理用として水筒などに水をくむ人も多いのだそうです。徳弘の井にはベンチも設置してあるので、こちらで自然を感じながら、休憩するのもおすすめです。
見所④馬蹄石
宝満山には、伝説に登場するスポットも登場します。昔、宝満山で心蓮上人という人物が修行を行っていたのですが、その時に貴婦人が現れ、「我はこれ玉依姫の霊、現国(うつしくに)を守り、民を鎮護せんために、この山中に居すること年久し…」と告げたのだそうです。
それを告げた後に霧・そして雲が現れ、九頭の龍馬に乗って飛行したそうなのですが、その際に残った蹄の跡が馬蹄石であるとされています。馬蹄席の近くには説明書きも添えられているそうなので、伝説に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
見所⑤六所宝塔跡
太宰府発見塾で史跡巡り。推定六所宝塔跡。 pic.twitter.com/u8AD0sFl3l
— 宝満山弘有の会 (@homanzankouyu) November 30, 2013
六所宝塔跡は、竈門神社から東北に700mほど進んだ先にあります。そこには石群があり、それが「六所宝塔」が建っていた時の礎であった様です。六所宝塔とは最澄が全国の六か所に建てようとしたものなのですが、こちらの地には933年、沙彌證覚によって建立されたのだそうです。
見所⑥難所ヶ滝
難所ヶ滝なう。 pic.twitter.com/gvMdknPpaX
— 井上恭子 (@inoueinterior) January 15, 2017
難所ヶ滝は通称で、正式には「河原谷の大つらら」という名前となっています。難所ヶ滝は渓谷を1時間30分ほど登ったところに現れるスポットで、冬の寒い時期になると岩からしみ出したという水分が凍り、なんと20mもの大きなつららになる事もあるそうです。
気温が高い日など、条件によっては見られないこともあるので、大つららを見たい時にはなるべく低い温度が続いた後の午前中に向かうのがお勧めです。登山の際には、防寒・安全対策をしっかりと行いましょう。
見所⑦鳥居・中宮跡
宝満山:正面道鳥居の内から見る pic.twitter.com/syUgoObNvR
— LIIN (@Kalliin) September 13, 2017
宝満山では、鳥居や中宮跡も見どころとなっています。宝満山の2合目には「一の鳥居」があり、周りには桜やしゃくなげなどを見ることも出来ます。
この鳥居は黒田光行によって建立されたものなのだそうで、この鳥居を過ぎると美しい自然石の階段をみることができる様です。また、中宮跡は芭蕉句からすぐ近くの所にある見どころスポットです。宝満山碑の近くには案内板も有り、そちらでは中宮についての説明もされているのでこちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
「宝満山」の登山口へのアクセス&駐車場情報
それでは最後に、宝満山へのアクセス情報、そして駐車場情報などについて紹介します。宝満山には竈門神社登山口、そして昭和の森登山口と二つの登山口があるので、両方の登山口について見ていきましょう。
竈門神社登山口
竈門神社登山口から登山に参加する場合は、自家用車や電車・バスなどを活用してアクセスしましょう。車でアクセスする場合には九州自動車道の太宰府ICから8Kmほど、そして筑紫野ICからは7Kmほどとなっています。
電車などを活用するなら、西鉄天神大牟田線の太宰府駅で下車した後、バスの「まほろば号」に乗って、終点の内山バス停で下車しましょう。まほろば号は、駅前から出発しているのでアクセスも良いです。
駐車場は?
竈門神社登山口には第1駐車場情報と第2駐車場とがあり、収容台数は100台ほどとなっています。駐車場の料金は1日400円となっているので、それほど高い金額ではありません。時間貸しの駐車場ではないので、時間を気にせずに登山を楽しむことが出来そうです。
昭和の森登山口
昭和の森登山口からアクセスする場合には、車でのアクセスがおすすめです。車で竈門神社登山口までアクセスする場合には、九州自動車道の太宰府ICからなら約10Kmほど、須恵スマートICからなら6Kmほどとなっています。
駐車場は?
昭和の森登山口付近にも駐車場があり、しかもこちらの駐車場は無料で使用することが出来ます。駐車場の収容台数も200台以上となっており、竈門神社登山口の駐車場よりも大型である様です。登山口を選ぶ際は、駐車料金も意識されてみてはいかがでしょうか。
「宝満山」の基本情報
住所 | 〒818-0114 福岡県太宰府市大字北谷 |
アクセス | 太宰府ICから10Kmほど |
URL | 公式サイト |
太宰府の名峰「宝満山」に登山へ行こう!
今回の記事では、初心者の方や子供でも山登りを楽しむ事ができる霊峰、宝満山の登山ルートなどを紹介しました。宝満山には見どころが多いですし、登山ルートはいくつもあるのでレベルに応じて選択することが出来ます。服装などもしっかり準備して、宝満山へ登山に出掛けてみてはいかがでしょうか。