【屈斜路湖】未確認生物「クッシー」は実際する?その正体や目撃情報は?

1970年代から目撃情報が相次いだ屈斜路湖の未確認生物「クッシー」。屈斜路湖では目撃証言や写真が撮影されたりと一大ブームになりましたが、クッシーが本当に実在するのかは現在も謎のままです。屈斜路湖の未確認生物クッシーについて、わかっていることをまとめました。

【屈斜路湖】未確認生物「クッシー」は実際する?その正体や目撃情報は?のイメージ

目次

  1. 1屈斜路湖とは
  2. 2屈斜路湖のクッシーの目撃情報
  3. 3屈斜路湖のクッシーの特徴と正体
  4. 4屈斜路湖のクッシーは本当に実在した!?
  5. 5屈斜路湖のクッシーの現在は?
  6. 6クッシーがいるとされる屈斜路湖の関連情報
  7. 7屈斜路湖でクッシーを探してみよう!

屈斜路湖とは

「屈斜路湖」は、北海道東部の川上郡弟子屈(てしかが)町にある日本で最大のカルデラ湖です。「カルデラ」とは、スペイン語で「釜」や「鍋」という意味があり、火山の活動によってできた窪地のことをいいます。そのカルデラにできた湖が「カルデラ湖」です。

火山活動からできたということからもわかるように屈斜路湖の周囲には温泉が湧き、温泉施設をはじめ、砂浜を掘ると温泉が湧き出る砂湯など、観光スポットとしても人気があります。

阿寒摩周国立公園の3つのカルデラ湖の一つ

屈斜路湖は阿寒摩周国立公園の中にあり、ほかにも有名な阿寒湖や摩周湖といったカルデラ湖があります。阿寒摩周国立公園は、いくつもの火山と湖が近接していて、日本国内ではとても珍しい地形です。屈斜路湖は周囲が57kmと圧倒的な大きさを誇ります。

未確認生物のクッシーが生息?

「クッシー」とは、1970年代から屈斜路湖でたびたび目撃されるようになった未確認生物です。クッシーは首長竜のような形をしていると考えられたため、有名な未確認生物のネス湖のネッシーにあやかり「クッシー」と名づけられました。クッシーが実在するのかについては、さまざまな説があります。

また、屈斜路湖は強酸性のカルデラ湖で、エサとなる魚類が棲める環境ではないなどの理由から、クッシーが実在することに対して否定的な意見もあります。

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屈斜路湖のクッシーの目撃情報

屈斜路湖の未確認生物クッシーは、1970年代から1990年代にかけての目撃証言があります。実在するのかは現在の謎もままです。クッシーが有名になったのは、1973年に遠足中の中学生が集団で目撃したということが知られてからでした。

1970年代の日本は、UFOや超能力などを中心にオカルトブームで、未確認生物であるクッシーも一躍有名になりました。近年では1997年を最後に、クッシーを目撃したという報告はありません。

1972年湖畔を走行中のドライバーが目撃

第一の目撃証言として知られているのが、1972年に屈斜路湖の湖畔を車で走行していたドライバーの証言です。このドイライバーは、ボートを逆さまにしたようなものが屈斜路湖の岸の方向へ向かってくるものを目撃しています。

その後ドライバーは写真も撮影

このドライバーはその後の1974年に、クッシーの写真撮影に成功しています。モノクロの写真で、湖面にくっきりと黒い物体が写っているものです。当時の写真は画像が粗くはっきりとは写っていませんが、まさしく首長竜が泳いでいるような姿で話題になりました。

1973年遠足中の中学生40人程が目撃

1973年の夏に、屈斜路湖の北側に位置し湖を見下ろせる藻琴山へ遠足に来ていた約40人の中学生の集団がクッシーらしきものを目撃しました。この目撃情報で、クッシーの存在が全国的に有名になりました。

1974年ある家族が2つの物体を目撃

遠足中の中学生の集団から目撃されてから、約一年後の1974年7月、ある一家が屈斜路湖の湖面を黒い物体が移動するのを目撃しています。この黒い物体は、その後ものすごい音を立てて湖面に沈んでいったということです。

1974年三角形のコブを約15人が目撃

一家の目撃情報から約2ヶ月後、今度は湖面に浮かぶコブのようなものが目撃されています。コブは三角形で10mから15mほどあり、ヌメっと光っていたそうです。モーターボートほどの速さで移動しながら水中に沈んでいく様子を約15人が見ています。

1975年林業の男性が湖面から出た顔を目撃

1975年の夏には、林業を営む男性が湖畔で作業をおこなっていたところ、馬がなにかに怯える様子をみせました。屈斜路湖の方を見ると、目を光らせた大きな頭が見えたといいます。その頭はこげ茶色のような色をしていて、その後湖に沈んでいったそうです。

1975年仕掛けのイカだけ食いちぎられる

屈斜路湖の土産物店の店員によると、夜中に屈斜路湖から「ダッポン、ダッポン」と大きな音が聞こえたという情報もあります。湖にイカやイモなどの野菜をしかけてみたところ、イカだけが歯形を残し食いちぎられていました。

屈斜路湖は酸性でほとんど魚が棲めず、当時もトゲウオくらいしか生息していなかったため、イカを食べたのはクッシーではないかとされました。

1979年観光客が謎の写真を撮影

1979年には屈斜路湖に訪れた一家が、湖の中ほどにある島の近くを虫のミズスマシのように走る物体を撮影しています。しかし、当日は水上ボートが走っていたことや、たくさんの観光客がいたにもかかわらず目撃者がほかにいないことから、見間違いの可能性が高いといわれています。

1988年男性がクッシーを追跡

1988年には、ある男性が屈斜路湖でモーターボートに乗りクッシーを追ったそうです。その際、クッシーまで約15mのところまで近づいたたとされています。そのときに見たクッシーの背中は、イルカのような黒っぽい色をしていたそうです。

1990年クッシーの写真が撮られる

その後の1990年にも、クッシーは写真に撮られています。クッシーの写真は1972年に撮影された方が有名で、こちらの写真についてはあまり出回っていないようです。

1997年消防署員が砂湯沖で目撃

1997年には弟子屈町の消防隊員が、砂場の沖の方でクッシーを目撃したという情報があります。約100mほどの沖に、全長が20mほどの怪獣が湖面から頭を出したということです。その怪獣は背ビレを持ち、体はハモのように帯状になっていたそうです。

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屈斜路湖のクッシーの特徴と正体

1970年代から90年代にかけて目撃情報が相次いだクッシーですが、その正体や実在するのかについてはいまだに不明です。目撃証言からクッシーの姿は恐竜のようであると考えられていたため、首長竜の生き残り説が有力でしたが、現在は3つの説がとなえられています。

屈斜路湖の環境の条件などから、クッシーの存在については否定的な意見もあります。クッシーが実在しないとする否定派の見解も合わせて、クッシーの正体についてささやかれる説をみていきましょう。

クッシーの特徴

クッシーは、6500万年前に絶滅したはずの恐竜の一種である首長竜のような姿をしていると考えられています。屈斜路湖の沖の方をクッシーが泳ぐ姿などが目撃されていますが、正体がはっきりと確認されたことはありません。

クッシーの正体

さまざまな目撃情報がある屈斜路湖の未確認生物クッシーですが、正体については現在もわかっていません。クッシーの正体については大きく分けて3つの説があります。首長竜の生き残り説、イトウやアメマス説、タリモンスト・グレガリウム説です。

3つの説

クッシーが目撃されるようになった頃、クッシーの正体は首長竜の生き残りだという説が広まっていました。6500万年も前に絶滅したはずの恐竜の仲間が、ひっそりと屈斜路湖で生きていたのではないかとセンセーショナルに広まりました。

首長竜の生き残りであるという説のほかにも、クッシーの正体はアイヌに伝わる巨大なヘビだという説、魚のイトウやアメマスであるという説などがあります。

アイヌに伝わる湖の巨大ヘビ説

アイヌの伝わる話に、湖に住む巨大なヘビについての話があります。明治時代にこの地へやってきた開拓民も、当時のアイヌの人々からこの「湖の主」ついて聞かされており、「災いが起こるので、決して話してはいけない」と言われ、なにかを目撃しても見ないふりをしてきたと言われています。

当時は地震が起こったりすると、湖の主の怒りに触れてしまったと恐れたといいます。そのため、この件について口外されることはなく、その存在が広まることはなかったとされています。この湖の主と未確認生物のクッシーが同一であるとは限りません。

ネッシーと同じタリモンスト・グレガリウム説

1958年にアメリカのイリノイ州で化石が発見された古代生物の「タリモンスト・グレガリウム」は、通称ターリーモンスターと呼ばれています。ヒレがあるイカのような胴体に、左右に目が張り出しているとされています。胴体からは長い口吻が生え、その先は二股になっていて歯があります。

イギリスのネス湖のネッシーの正体は、このターリーモンスターではないかとする説があります。しかし、ターリーモンスターが実在したのは約3億年も前で、体長が10cmから15cmほどしかなかったとされ、10m以上あるとされるネッシーと間違うとは考えられないとも言われています。

クッシー否定派の意見は?

屈斜路湖はカルデラ湖で強い酸性であるため、魚類がほとんど生息できません。クッシーは実在しないとする否定派の根拠のひとつとしては、屈斜路湖にはエサとなる魚が不足しているということが挙げられます。

1938年に起きた屈斜路地震で、湖底から硫黄が噴出し強酸性になったため魚類はほぼ全滅してしまいました。近代マスが放流されましたが、クッシーのような大型の生物が生きていくに足りるほどではなく、住むのに適した環境とは言えないということです。

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屈斜路湖のクッシーは本当に実在した!?

1997年の目撃を最後に、未確認生物クッシーについての情報は途絶えてしまいました。ところが最近、自衛隊が撮影したとされるクッシーの画像が出回り、クッシー実在説に拍車をかけています。今までの画像に比べると鮮明で、奇妙な姿をしています。この話はあくまで噂で、真偽は不明です。

クッシーの鮮明な怖い写真

近年、クッシーといわれる鮮明に撮影された写真が出回っています。先述したターリーモンスターに似た姿をしていて、写真は正面からとらえられています。今までのモノクロで画像の粗い写真と比べると、はっきりとした姿が写っています。

今まで考えられていた首の長い竜のようなクッシーとは違ったイメージですが、正面からの写真は迫力があり、とても不気味な姿をしています。

撮影者は自衛隊の隊員?

米軍が世界中の未確認生物について独自の研究をしており、屈斜路湖のクッシーが調査対象になった際に要請を受けた自衛隊が調査をおこなったというのが、オカルト好きな人たちの間では定説になっています。

そのときには米軍はネッシーについての調査をすでに終えていて、クッシーの正体はネッシー同様にターリーモンスターとほぼ断定。そのため米軍が現地に向かう必要はないと判断され、自衛隊に要請があったとされています。

撮影者のその後は?

このクッシーの正体を撮影した自衛隊員ですが、その後クッシーに食べられてしまった説があります。極秘の調査だったため、表向きには職務中の殉職ということになっているとか。繰り返しますが、この自衛隊の話は都市伝説に近い噂であり、真偽のほどは定かではありません。

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屈斜路湖のクッシーの現在は?

目撃情報がすっかりなくなってしまったクッシーですが、人気の観光スポット「砂湯」でクッシー像が迎えてくれます。クッシー像は、当初考えられていた首長竜の形で、きれいな青色をしています。お店の中では、クッシーグッズを購入することができます。

近年目撃情報はなし

最後の目撃情報は、今から20年以上前の1997年です。近年では目撃したという人がいません。クッシーに愛着のある地元の人たちは湖底で寝ているのではないかと言い、また屈斜路湖にはエサが少ないため、クッシーは死んでしまったのではという意見もあります。

砂湯温泉にはクッシーの像

屈斜路湖の湖畔には、砂を掘ると温泉が湧き出す「砂湯」があります。道具も使わず温泉にあたり、無料で入れる足湯もあるので観光客に人気です。その砂湯には、大きなクッシーの像があります。実在するクッシーは見れなくても、クッシー像が出迎えてくれます。

クッシーにあやかった観光グッズも

クッシー像がある「レストハウス レタラチップ」では、クッシーグッズが販売されています。かわいいぬいぐるみや、人気のTシャツなどがあります。レストランでの食事や、ソフトクリームや軽食も食べられます。クッシーグッズとともに、クッシー像の前で記念写真を撮影しましょう。

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クッシーがいるとされる屈斜路湖の関連情報

屈斜路湖へは車でのアクセスが便利ですが、JRの駅があるので電車とタクシーなどを利用しても訪れることができます。駐車場も行く場所によって数ヶ所あり、ほとんどが無料で駐車できます。屈斜路湖はとても広いので、事前に確認をおすすめします。

屈斜路湖へのアクセス

屈斜路湖へは車やレンタカー、電車を利用してのアクセス方法があります。車で行く際には、屈斜路湖の周辺に数ヶ所の駐車場があるので便利です。ここでは、砂湯とコタン温泉までのアクセス方法の一例をご紹介します。

JR電車で行く

公共交通機関の電車を利用してアクセスする場合には、砂湯の最寄り駅はJR川湯温泉駅、コタン温泉はJR美留和駅です。どちらも駅からタクシーなどを利用すれば、約20分ほどで到着します。女満別空港から乗車すると、約3時間30分です。

車で行く

屈斜路湖まで車で行く際の所要時間は、砂湯まではJR川湯温泉駅から約15分、屈斜路湖南側のコタン温泉までは約20分です。女満別空港から屈斜路湖までは、車でおよそ1時間ほどかかります。

駐車場情報

屈斜路湖の周辺には、砂湯とコタン温泉以外にも停められる駐車場が数ヶ所あります。訪れる場所の近くの駐車場を確認してみましょう。いずれの駐車場も広々としたスペースがあり、ほとんどが24時間駐車が可能です。駐車料金も無料のところが多くなっています。

屈斜路湖の基本情報

名称 屈斜路湖
所在地 北海道川上郡弟子屈町字美留和
アクセス JR川湯温泉駅より車で約20分
駐車場
参考サイト https://www.masyuko.or.jp/introduce/kussharoko/

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屈斜路湖でクッシーを探してみよう!

1970年頃にブームになった屈斜路湖の「クッシー」。20年以上も目撃情報が途絶えてしまった今、クッシーは湖底で眠っているのか、それともそもそも実在しなかったのか、真相はいまだに謎につつまれています。

カメラの性能や画像の質も上がった現在であれば、鮮明なクッシーの姿をとらえることができるはずです。屈斜路湖を訪れたら、目をこらしてクッシーを探してみましょう!

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この記事のライター
はたやまむつみ
旅行先は都会の観光地よりもアウトドア派です。

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