屋久島の最高峰!「宮之浦岳」の登山&縦走コースや難易度を解説!

もののけ姫の舞台として有名な屋久島。その屋久島最高峰の宮之浦岳の山容の女性的な稜線美は圧巻です。屋久杉の森を進む難易度の高い縦走コースを始め日帰りや冬山登山などの登山形態があり、そういったことから宮之浦岳は多くの登山家たちに愛されている山として知られています。

屋久島の最高峰!「宮之浦岳」の登山&縦走コースや難易度を解説!のイメージ

目次

  1. 1「宮之浦岳」とは
  2. 2「宮之浦岳」の特徴
  3. 3「宮之浦岳」の登山コース
  4. 4「宮之浦岳」の登山の魅力
  5. 5「宮之浦岳」の詳細情報
  6. 6屋久島の「宮之浦岳」に登ろう!

「宮之浦岳」とは

宮崎駿監督のアニメ映画もののけ姫で一躍有名になった屋久島。その屋久島のほぼ中央に位置している宮之浦岳は九州最高峰の山として多くの登山家に知られ人気を博しています。

今回はその宮之浦岳の女性的な稜線美を始めとする美しい山の特徴や、樹齢1000年の屋久杉たちが迎えてくれる難易度の高い縦走コースなどを始めとした登山コースの紹介、また日帰り登山や冬山登山などの情報について、宮之浦岳の様々な魅力を余すところなくお伝えしていきます。

屋久島の中央部に位置する山

屋久島の最も高い位置にそびえているのが宮之浦岳になっており、屋久島のほぼ中央部に位置しています。屋久島に向かう際の目印に宮之浦岳が大活躍しているのではないでしょうか。

その見事にそびえ立つ様子は、初心者の登山家を寄せ付けない難易度の高さを伺わせ、その荘厳さはまるで屋久島を見守っているかのような厳しくも暖かい姿を見せてくれているようでもあります。そんな宮之浦岳、いったいどんな魅力が隠されているのでしょうか。楽しみです。さっそく見に行ってみましょう。

日本百名山の一つ

宮之浦岳は、北海道から数えてちょうど100番目に当たる日本百名山の一つになっています。そんな日本百名山の宮之浦岳、縦走コースなどの登山コースを始め、登山には最適の山になっています。

樹齢1000年という悠久の時間の流れの中で生きてきた屋久杉が迎え入れてくれ、山頂まで来ると今度はヤクザザとむき出しになった花崗岩が迎え入れてくれます。この地ならではのその見事な直物たちの競演、そしてその景観は多くの登山家に夢を与えてくれる、まさに名山の一つと言えるでしょう。

「宮之浦岳」の特徴

さて、宮之浦岳が屋久島のほぼ中央部に位置しており、北海道から数えてちょうど100番目に当たる日本百名山の一つであることをお伝えしてきました。ここからはそんな宮之浦岳に少し踏み入ってその特徴をひとつずつ詳しくご紹介していきます。

特徴➀標高は1936mの屋久島最高峰

宮之浦岳の高さは、この屋久島の山々の中でも最高峰で標高は1936m。この屋久島の山々は、モッチョム岳、愛子岳など麓から見ることができる山々のことを「前岳」、麓から見えない山々のことを「奥岳」と呼んでいます。この宮之浦岳は奥岳の一峰になり屋久島最高峰の山になります。その山頂からのパノラマはそんな最高峰から見渡せる絶景であることは言うまでもありません。

九州地方の最高峰でもある

また、宮之浦岳は屋久島の最高峰の山だけではなく、九州最高峰の山にもなっています。そんな宮之浦岳、登山するにはうってつけの山ですね。

縦走コースなどは屋久島の森を抜けていける魅力はありますが、難易度がかなり高い登山になりますので初心者にはおすすめできませんが、宮之浦岳は日帰りで登山できたりもしますので、ぜひ、自身の登山の実力などをよく考慮して登山されると良いと思います。

ただ、日帰りで登山できるコースもあるといえども、アップダウンが激しくなっておりますので、相当な脚力は必要になってきます。登山の前のトレーニングはしっかりしていくことをおすすめします。

特徴②なだらかな女性的な山容

宮之浦岳の特徴の一つに、そのなめらかで女性的な美しい山容というのがあります。女性的な山容というところに、母なる山を思わせる温かみがありますね。女性の身体の線は芸術的だと古代からよく彫刻や絵画などでその表現がされています。そんな女性美の芸術的な美しい山容に思いを馳せながら登山してみたいものですね。

特徴③洋上アルプスとの異名も!

続いての宮之浦岳の特徴の一つに、比較的温暖な九州地方にしては山頂に雪が降り氷の塊などがあることから、洋上アルプスとの異名を持ち合わせているという特徴があります。特に冬山登山になると、その雪景色もひとしおなのではないでしょうか。

ただ、宮之浦岳が温暖な地域の山だからといえ、この洋上アルプスとの異名も持っているという特徴もありますので、冬山登山はぜひとも気をつけてほしいと思います。

1000m以上の山が45座以上ある

この宮之浦岳は1000m以上の山が45座以上あることも特徴的です。標高が高い山が連なっているその眺めは迫力がありますね。九州最高峰の山だけあり、登山家たちにとっては、その世界遺産の屋久島を冒険するのはもちろんのことですが、九州に来たら登山したい山である所以がこんなところにあるのかもしれません。

特徴④難易度が高く初心者には厳しい山

宮之浦岳は難易度が高く初心者登山には少々きついものがあります。難易度が高いので登り切った時の気分は最高ですが、登山を始めて間もない初心者にはかなり難易度は高いです。

特に縦走コースなどは樹齢1000年の屋久杉たちの中、もののけ姫の世界を味わいながら登山できますが、中級者から上級者の登山コースになっていますので、登山年数が1年かそこらの浅い初心者登山には向いていません。日帰りで登山できるコースもありますが、同じように初心者登山には向いていません。

また、この屋久島、女性に人気で女性が登山に挑戦したりしますが、特に筋肉が男性ほど発達していない女性の登山家は中級者いえども、慎重になったほうが良さそうです。

アップダウンが激しく巨石も多い

宮之浦岳が難易度が高く初心者登山には少々きつい理由は、まずむき出しになった花崗岩の大きな岩がところかしこに点在しているのと、この宮之浦岳はアップダウンが激しいので、相当な脚力が必要になってきます。

登山家経験最低2年からという指針を取っているようですので、初心者は、まずは簡単な登山から始めて2,3年経った頃に挑戦すると良いでしょう。

「宮之浦岳」の登山コース

さて、ここからは宮之浦岳の登山コースをご紹介します。自分の登山レベルと体力的な問題や時間の問題、その日の気分によってコースを決めて登ってみましょう。

基本的に宮之浦岳の登山コースはどこもアップダウンや岩山が向き出た場所などがあり、初心者には厳しい登山コースになっていますので、いくつかの登山経験を積んで体力的な問題や脚力をつけて臨むことをおすすめします。

日帰りの淀川コース

最初にご紹介するのは日帰りで登山できるコース。淀川登山口から入山する淀川コースといって、往復がおよそ13㎞と日帰りで登山するにはかなりの体力と脚力が必要です。

大自然と登山の醍醐味を味わる

このコースの魅力は、屋久島の特徴的な原生林の森を通ることはもちろんなのですが、春は、屋久島固有種のシャクナゲやつつじの一種のヒカゲツツジなどの花々が出迎えてくれて、その景観が癒しであり目の保養になるところ。また、清らかな淀川の流れも見ることができるというところもおすすめです。

コース距離約13キロ・所要時間約10時間

淀川コースの総距離は往復で13㎞、所有時間にしておよそ10時間になります。日帰りで登山する場合は早朝から出発するという形を取っているようです。

ただ、冬山に限っては、この宮之浦岳は洋上のアルプスと言われているほどですので、雪で凍っているところもあります。滑らないよう足元などには気をつけて、冬山登山の装備をしていくことをおすすめいたします。

1泊2日の縦走コース

続いてご紹介するコースは縦走コース。こちらは、その名前の通り屋久島を縦走するコースになります。屋久杉の生い茂っているもののけの森を抜けていく、難易度の高いコースで初心者登山は危険ですので、注意が必要です。

宮之浦岳の魅力を余すところなく満喫

樹齢1000年以上にもなる屋久杉が生い茂っているもののけの森を進んでいくと、ヤクザルやヤクシカに遭遇したり、世界遺産の核心部を縦走するコースですので、宮之浦岳の魅力を余すところなく満喫できるところが特徴の一つです。

ただ、アップダウンの激しい場所、滑りやすい足元と上級登山者でもかなりの難易度ですので、登山するときは十分に気をつけましょう。

コース距離約20キロ・所要時間約14時間

縦走コースの総距離はおよそ20㎞になっており、所有時間はおよそ14時間。宮之浦岳の魅力を余すところなく満喫できるコースであることは間違いありませんが、難易度の高さから、常に危険と隣り合わせの登山であることを頭に入れて登山することをおすすめします。

「宮之浦岳」の登山の魅力

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日帰りで登山できる淀川コースや宮之浦岳の魅力をあますところなく満喫できる縦走コースと宮之浦岳登山の魅力はつきません。登山するには最高の山であることは間違いないのですが、ここからはそれに少し色を添えて、宮之浦岳の魅力をさらに追及していきたいと思います。

魅力①山頂からのパノラマ

宮之浦岳は九州一、屋久島一の最高峰の山になりますので、その山頂からの眺めは言うまでもなく最高の眺めです。夏の登山はもちろん、冬の登山の眺めも最高の眺め、大パノラマが展開される山頂です。アップダウンの険しい登山を抜けて登り切った後の、頂上からの眺めが圧巻であることは間違いないでしょう。

魅力②野生動物

つづいての宮之浦岳の魅力は屋久島に生息している野生動物たちに出会えることです。きつい登山の途中で出会う彼らからはかなりの癒しの時間をもらえることでしょう。大自然の中でのびのびと暮らしている彼ら、そんな彼らは人間を警戒しないのか、逃げたりはしないようです。ただ、彼らが逃げないからといってむやみに近づいて驚かせてはいけません。

ヤクザルやヤクシカなど

宮之浦岳の登山の途中で良く出会う野生動物はヤクシカやヤクザルなどが多いようです。人の手が加わっていない大自然屋久島、そんな大自然の中で暮らしている彼ら、これからも穏やかにのびのびと生存的に暮らしてもらえるよう、屋久島登山、宮之浦岳の登山はルールを守って登山しましょう。

魅力③固有種のヤクシマシャクナゲ

続いての宮之浦岳の魅力は、宮之浦岳にしか存在していない固有種のヤクシマシャクナゲです。この地独特のその可憐な花々は、この地に訪れた人だけが迎え入れてもらえる希少な植物。ぜひ、登山に挑戦して彼らに会いに行ってみましょう。

魅了④秋の紅葉・冬の樹氷

秋は紅葉、冬は樹氷と、宮之浦岳の四季の魅力も大いに満喫できます。世界遺産登録されている屋久島。その屋久島の大自然がおりなす秋の紅葉や冬の樹氷は一見の価値ありです。

魅力⑤屋久島宮之浦岳流水

最後にご紹介する宮之浦岳の魅力は宮之浦岳流水。世界遺産屋久島、人の手が加わっていないその大自然の中で育まれた自然水は、登山で疲れ切っている身体を癒し潤してくれます。その宮之浦岳流水は名水百選に選定されており、一口含んだだけで身体全体に染み渡るような飲み心地を体験させてくれます。登山で疲れ切った身体を癒すのにはもってこいの名水です。

「宮之浦岳」の詳細情報

さて、ここまでその女性的な美しい山容の宮之浦岳の魅力、日帰りで登山できる淀川コースや宮之浦岳の魅力を満喫できる縦走コース、秋の紅葉、冬樹氷の宮之浦岳などご紹介してきました。ここからは登山する際に参考になる詳細をお伝えしていきます。登山する際の参考にしてみてください。

山小屋は全部で6つ

宮之浦岳には山小屋が、高塚小屋、新高塚小屋、岩屋、淀川小屋、白谷山荘、鹿之沢小屋と全部で6つ点在しています。山小屋というより避難小屋で定員は20名くらいが小屋内で宿泊できるスペースになっており、基本は小屋の周辺にテントを張って宿泊するというスタイルをとっているようです。

屋久島は雨が多いので雨具は必須

屋久島はその特徴柄、雨が多いので登山する際に雨具は必須です。また足元が滑りやすくもなっていますので、登山靴は雨対応のものがおすすめです。苔の生えた岩などが多く点在しているうえ、雨などが降ると滑りやすくなります。

また、アップダウンの激しい登山になりますので、脚力をだいぶ使うことは間違いありません。宮之浦岳の登山の前には、雨の日に難易度の低い山での登山で練習してから挑戦すると良いでしょう。

宿泊時には食料や水は持参で!

山小屋が6つもある屋久島ですが、基本的には山小屋というより避難小屋なので、当然食料品などは置いていません。ですので、食料や水は持参することが必要になってきます。屋久島登山をする際は頭にしっかりとそのことを入れていきましょう。

携帯トイレもあると便利

宮之浦岳には山小屋はありますが、トイレの設備はきちんと整えられているわけではありませんし、世界遺産の屋久島の景観や自然の生態系を乱さないためにもトイレを携帯して排せつ物などは持って帰ることをおすすめします。

そういった登山マナーを守ってこその屋久島が世界遺産である所以です。登山する際は登山マナーはしっかりと頭に入れていきましょう。

「宮之浦岳」の基本情報

【住所】 鹿児島県熊毛郡屋久島町中間 宮之浦岳
【問い合わせ番号】 TEL:0997-46-2333 (屋久島観光協会)
【アクセス】 鹿児島本港から宮之浦港まで高速船
約1時間45分~2時間30分
【屋久島観光協会サイト】 http://yakukan.jp/trans/index.html

屋久島の「宮之浦岳」に登ろう!

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その女性的な美しい山容の宮之浦岳。日帰りで登山できる淀川コースや宮之浦岳の魅力を余すところなく満喫できる縦走コースまで、その登山コースも様々。もののけ姫の舞台になったとされているもののけの森に足を踏み入れると、そこはまるで別世界。

ヤクシカやヤクザルなどの野生動物たちを会話し、夏のさわやかな季節の登山や冬の険しい登山と、宮之浦岳の魅力は尽きることを知りません。今年はぜひそんな宮之浦岳の登山に挑戦してみましょう。ただし、初心者にはおすすめできませんので、初心者はある程度登山経験を積んでから挑戦してみると良いでしょう。

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この記事のライター
田中さちこ
ようこそ(^^)/わたしが文字でつむいだトラベルームへ。 お読みいただいている方が、「わぁ、懐かしい~、また...

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