男山自然公園でカタクリ&エゾエンゴサク鑑賞!おすすめの開花時期は?

旭川にある男山自然公園をご存知でしょうか?花の時期になると、カタクリやエゾエンゴサクなどの花が一面に咲く男山自然公園。山野草の美しさ、野鳥のさえずりの心地よさ、新鮮な空気をたくさん吸って男山自然公園で命の洗濯をしてみませんか?男山自然公園の魅力をご紹介します。

男山自然公園でカタクリ&エゾエンゴサク鑑賞!おすすめの開花時期は?のイメージ

目次

  1. 1男山自然公園とは
  2. 2男山自然公園の魅力
  3. 3男山自然公園の歴史
  4. 4男山自然公園は野鳥の観察スポット
  5. 5男山自然公園で春の花を満喫しよう!

男山自然公園とは

男山自然公園は上川盆地内の標高220メートルの丘陵地帯にあります。面積は約40ヘクタール。大雪山連峰、十勝岳連峰を望み、石狩川や上川盆地も見渡せる風光明媚な場所です。

道内最大級のカタクリの原生花園

開園期間は約1ヶ月しかありませんが、カタクリ、エゾエンゴサク、フクジュソウなどといった野草が満開となります。1周約800mもあるカタクリ原生花園は、道内最大級のものとして知られていて、遠くからたくさんの人々が訪れます。

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男山自然公園の魅力

旭川男山自然公園の魅力はなんといっても春でしょう。カタクリやエゾエンゴサクといった山野草が山の斜面一面を覆いつくし、北国の遅い春を喜んでいるようで、まるで映画のワンシーンのようです。4月下旬から5月上旬が見ごろとなります。

山野草の他にも、野鳥や小動物、山から見渡せる風景など、魅力がたくさんあります。新鮮な空気をいっぱい吸い込んで、気分転換しに男山自然公園へ出かけましょう。

山一面にカタクリとエゾエンゴサク

男山自然公園の魅力はなんといっても斜面一面に咲き乱れる、カタクリやエゾエンゴサクの山野草です。まるでメルヘンの世界へ迷い込んでしまったかのような美しさです。色とりどりの可憐な花たちに癒されてください。

カタクリとは

カタクリはユリ科カタクリ属に属する多年草です。かつて、この根から抽出したデンプンを片栗粉として調理に利用していました。ごくわずかしか取れないため、最近はジャガイモのデンプンが片栗粉として市販されています。若葉を茹でて、山菜として食べることが出来ます。

カタクリの花の色は紫色が一般的ですが、黄色、白などの色もあります。早春に山の斜面を一面に埋め尽くす様はまさに圧巻です。可憐な姿は海外では春の妖精などと呼ばれています。

エゾエンゴサクとは

エゾエンゴサクは、キケマン属の多年草です。北海道から本州の中部以北の日本海側に分布し、山地の湿った森林内に生えます。エゾエンゴサクの花色は水色や薄紫、白色や花弁の先だけピンクや赤紫色と様々です。

名前は蝦夷に生えることと、地中の塊茎が漢方薬の「延胡索」に似ていることからエゾエンゴサクと名付けられました。男山自然公園では青色の花が多く、紫色のカタクリの花とのコントラストが素晴らしいと評判です。

おすすめ開花時期

男山自然公園のカタクリやエゾエンゴサクの開花期間は4月から5月の約一か月です。短い期間に一斉に花を咲かせます。山野草は花の咲いている期間が短いので、タイミングを間違えないようにしましょう。

開園期間は1か月

男山自然公園の開園期間は短く、カタクリやエゾエンゴサクの開花時期の、4月中旬から5月初めまでとなっています。午前9時から午後5時まで入園料無料で開園しています。

そのほかの草花

カタクリやエゾエンゴサクで有名な男山自然公園ですが、他にもたくさん美しい山野草が咲いています。花の名前を知っていると、訪れた時の楽しみも倍増しますね。男山自然公園に咲く山野草をご紹介します。

①ミズバショウ

水芭蕉は、サトイモ科ミズバショウ属の多年草です。湿地に自生します。花に見える白い部分は苞と呼ばれるもので葉の変形したものです。花は中央にある円柱状の部分で、花がたくさん集まっています。開花時期は4月から5月にかけてです。

②ザゼンソウ

ザゼンソウは、サトイモ科ザゼンソウ属の多年草です。僧侶が座禅を組む姿に見えることが、名称の由来とされています。達磨大師の座禅する姿に見立て、ダルマ草とも呼びます。開花時期は1月下旬から3月中旬で、発熱して雪を溶かすといわれています。

⓷フクジュソウ

福寿草はキンポウゲ科の多年草で可憐な黄色い花の印象とは裏腹に、実は毒草です。開花時期は2月から4月で、春一番に咲き始めます。

④ナニワズ

ナニワズはジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の落葉小低木です。開花時期の2月から4月に、可憐な黄色い小花が球状に咲き、良い香りがします。葉が落ちた後に、赤い実がなります。

⑤エンレイソウ

エンレイソウはユリ科エンレイソウ属の多年草です。開花時期は4月から5月。黒く熟した果実は食用となることもあります。根茎は古くから胃腸薬や催吐剤などの薬草とされてきましたが、有毒成分を含む有毒植物であり、嘔吐下痢などの中毒症状を起こすこともあります。

⑥エゾノリュウキンカ

エゾノリュウキンカは、キンポウゲ科の多年草です。小川沿いなどの水辺や湿地に可憐な黄色い花を咲かせます。おひたしなどで食べることもありますが、生長して大きくなったものは、下痢などの中毒症状を起こすので要注意です。開花時期は4月から6月です。

男山自然公園の歴史

男山自然公園は旭川市と比布市にまたがる突哨山の南端に位置しています。突哨山は明治末期頃から炭焼き用の木材伐採や農業、放牧などが行われ、深く人と関わってきたことから、北海道内では珍しい里山のような風情を持っています。

旭川男山自然公園のある突哨山は1990年にゴルフ場の開発計画がありましたが、旭川市と比布町が自然環境保全を目的として公有地化することになり、指定管理者が市民と連携して突哨山管理運営を行うようになりました。

昭和41年に"山崎酒造が男山公園として造成

男山自然公園は旭川の酒造メーカー「男山」が所有管理運営しています。男山酒造は北海道の自然を大切にし、大雪山からの美しい水こそが良い酒を生み出すと考え、男山自然公園を作りました。

昭和42年本格オープン

男山自然公園は1966年(昭和41年)に公園を造成して翌年に開園しました。かつてはゴーカートなどがある、子供たちも楽しめる遊園地がありました。男山自然公園は男山酒造り資料舘から車で15分ほどのところです。

かつては遊園地があった

遊園地

男山自然公園には以前小さな遊園地があり、ゴーカート、お化け屋敷、バズーガ砲、大型のブランコや流しソーメンなどいろいろな遊具施設や売店などがあったそうです。

ゴーカートやジンギスカンコナー

ゴーカート

ゴーカートや酒樽を利用して作った小屋でジンギスカンを食べることも出来たそうです。昭和時代までは、観光客でずいぶん栄えていた遊園地でした。男山自然公園の遊園地でゴーカートに乗った思い出のある方もいるでしょう。

すでに遊園地は撤去

木馬

すでに遊園地は撤去、ゴーカートの音もしなくなってしまいましたが、代わりに男山自然公園として、カタクリやエゾエンゴサクといった山野草が有名となり、再び観光客がたくさん訪れるようになりました。

遊具は今も残っている

遊具

男山自然公園の遊園地はすでに閉園撤去されてしまいましたが、ブランコなどの遊具やレストラン跡は残っていて、流しそうめんなどの設備用具もそのままになっています。昭和の遊園地といえばゴーカート、ゴーカートで楽しんだ思い出だけが残っています。

旭川ドライブイン路傍

男山自然公園そばの、旭川ドライブイン路傍は、昭和44年開業です。ご夫婦で営業なさっている、昭和テイストの店内が魅力のドライブインです。比布トンネルの横にある閉鎖され廃道となった旧トンネルの脇にあります。

秋現限定!きのこラーメンが人気!

麺が見えないほどどんぶりいっぱいの落葉きのこなどが入った「天然きのこラーメン」が人気で、わざわざ遠くからこのラーメンを目当てにやってくる観光客もいます。ご主人が自ら山で取ってきたきのこと、ねぎ、メンマなどが入っています。

男山は北海盆唄発祥の地

もともと旭川には北海盆唄旭川発祥説がありました。記念碑の建立にあたって旭川発祥説を明らかにするために,全道各地の団体などに発祥の有無を打診したところ、ほかに名乗りを上げるところがなく、旭川をその発祥の地に定めることになりました。

昭和42年8月、男山自然公園の開園にあわせて,園内に「北海盆唄発祥之地」の碑が建てられました。直径1メートルの碑には「北海名物 かずかずあれど おらがくにさの 盆おどり」と書かれています。

男山自然公園は野鳥の観察スポット

男山自然公園はたくさんの野鳥が集まり、格好のバードウォッチングスポットとなっています。カメラを持って野鳥を写真におさめにくる人たちもたくさんいます。

野鳥の種類

北海道では数多くの野鳥を観察できます。男山自然公園では、ヒヨドリ、シマエナガ、ハヤブサ、コゲラ、キジバトなどの野鳥を観察することができます。それぞれご紹介しましょう。

①ヒヨドリ

市街地から山地まで生息し、甘いものが大好きな野鳥です。「ピィーヨ、ピイーヨ」と大声で鳴くことからヒヨドリと命名されたそうです。いつも元気に飛び回っています。日本を中心とした東アジアにのみ生息しているため、外国人のバードウォッチャーから人気です。

②シマエナガ

「雪の妖精」といわれ、ふわふわの白い羽毛がかわいらしいと、SNSなどで大人気のシマエナガは北海道に生息する体調14㎝ほどの野鳥です。動きが素早いため、写真に撮るのもなかなか難しいとか。北海道の公園や神社、緑地などで見ることができます。

⓷ハヤブサ

ほぼカラス大の鳥です。背側は黒っぽく、腹側は白色で細かい縞模様があります。狩りをするときは、翼をすぼめて急降下します。飛んでいるときの翼の先端がとがっているのがハヤブサの特徴です。水鳥の多い湖沼や海岸でよく見られます。

④コゲラ

スズメほどの大きさの小さなキツツキです。森の中で生息し、背中の斑点が木の幹と判別しずらいので、見つけにくい野鳥です。「ギー」という声は独特で、森の中でもわかりやすい鳴き声です。

⑤キジバト

お寺や公園に群れているドバトと違い、ブドウ色の体に、ウロコ模様の背中、首に青白黒のマフラーを巻いたような柄の鳥です。「デデッポッポー」と、のどかに鳴く声を耳にしたことがあるかもしれません。野生の鳩では身近な存在です。

男山酒造の山

男山自然公園はその名の通り、男山酒造が所有管理しています。北海道の自然を愛し、大切にし、大雪山からの清らかな水から美味しい日本酒を作りたいとの思いから、男山自然公園を開園したそうです。

酒造り資料館

男山酒造り資料館では、江戸時代からの酒造り資料や道具などを展示しています。試飲コーナー、売店などもあります。仕込みの時期には酒造りの様子も見ることができます。入館は無料です。

お土産は銘酒「男山」

資料館の1階には、試飲コーナー、売店コーナーがあります。売店では、ここでしか買えない銘柄の日本酒や、Tシャツなどのグッズも販売しています。旅の思い出やおみやげに、売店コーナーを覗いてみましょう。

男山地酒飴もおすすめ

男山地酒飴は、男山大吟醸の酒粕で作られています。溶けやすく、柔らかいので食べやすく、ついつい手がでてしまうと人気です。手軽なおみやげにも喜ばれています。

男山自然公園の売店で販売

男山自然公園にも小さな仮設案内所兼売店があります。こちらの売店でも男山酒造のお酒やグッズを購入することができます。

男山自然公園の基本情報

所在地 〒071-8171 北海道旭川市東山
開園期間 4月中旬~5月初旬 開園期間中無休
開園時間 9時〜17時
入園料 無料
問い合わせ 0166-57-2131(男山自然公園/開園期間中のみ)
交通 ・車でのアクセス
男山酒造り資料舘から15分
旭川北I.C.から国道40号線を名寄・稚内方面へ
旭川市と比布町の境目にある比布トンネルの旭川側手前100M位が
公園の入口です。
・公共交通機関でのアクセス
道北バス 「男山公園」下車
駐車場 200台収容完備
公式サイト https://www.otokoyama.com/blog/park

男山自然公園で春の花を満喫しよう!

旭川の男山自然公園で一面に咲く春の山野草を堪能しませんか?小鳥たちのさえずりを聞き、新鮮な空気をたくさん吸って、すっきり気分転換しに出かけましょう!

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この記事のライター
ORANGE77
旅行大好きです。特に博物館や神社仏閣巡りが好きです。歴女というほどではありませんが、日本史、世界史にとても興味があ...

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