「蔦沼」の紅葉は圧巻!見頃の時期は?秘境の温泉巡り情報も解説!

赤く染まる水面がみられることで有名な「蔦沼(つたぬま)」は、紅葉スポットとしても有名です。秋晴れの中遊歩道を散策しながら見る紅葉は別格ですよね。蔦沼に行くなら、見頃の時期やアクセス、温泉の事も知っておきたい!そんな方にぜひチェックいただきたい情報が満載です。

「蔦沼」の紅葉は圧巻!見頃の時期は?秘境の温泉巡り情報も解説!のイメージ

目次

  1. 1圧巻の紅葉が鑑賞できる「蔦沼」!
  2. 2「蔦沼」の絶景の紅葉を眺める方法!
  3. 3紅葉シーズンの「蔦沼」の混雑・駐車場情報
  4. 4魅力たっぷりの「蔦沼」の楽しみ方
  5. 5蔦沼と言えば「蔦温泉」も欠かせない!
  6. 6紅葉の名所「蔦沼」の詳細情報
  7. 7「蔦沼」で美しい紅葉を写真に残そう!

圧巻の紅葉が鑑賞できる「蔦沼」!

秋も深まってくると、紅葉を見に出かける機会も増えますよね。全国各地に紅葉の名所は数多くありますが、その中でも人気が高いスポットが青森県十和田市にある「蔦沼(つたぬま)」です。

「十和田樹海」とも呼ばれるブナの原生林に囲まれていて、紅葉シーズンになり木々が色づき始めると圧巻の紅葉を見ることができます。水鏡に映る紅葉は息を呑むほど美しく、年に数回しかないといわれる絶景です。

そんな蔦沼の魅力楽しみ方アクセス方法アクセスしやすい周辺ホテルについてたっぷりご紹介していきます。蔦沼へ行く際の参考にしてみてください。まずは、「蔦沼」についてお伝えしていきます。

紅葉シーズンはたくさんの人で賑わう

蔦沼は近年、紅葉の名所として注目を浴びており、紅葉人気ランキング全国15位青森県内1位を獲得するほど。紅葉の時期になると、蔦沼の紅葉をひと目見ようと多くの人が訪れます。

樹木が沼の岸のギリギリまで迫っていることもあり、紅葉シーズンになると大迫力の絶景を楽しむことが出来ます。色づきの鮮やかなブナの木に囲まれているのも、蔦沼の絶景を生み出す要因となっています。

そして蔦沼が一生輝きを増すのが、朝、日の出の頃です。山々から差し込んだ朝日が黄金に輝きながら色づいた斜面を照らし、蔦沼の水鏡に色鮮やかな紅葉を映し出します。そのわずかな朝の絶景を求め、毎年多くのカメラマンが蔦沼に足を運んでいることでも知られています。

赤倉岳の噴火でできた自然の沼

蔦沼は、周囲が1Km、面積が6ヘクタールほどの美しい沼です。南八甲田にある「赤倉岳(あかくらだけ)」で80年前に起きた大噴火によって自然にできたもの。十和田湖~奥入湖をすべて埋め尽くすほどの溶岩流が、現在の蔦沼のあたりまで押し寄せました。

赤倉岳がよく見えるブナの森に囲まれていて、蔦沼のほとりからは澄んだ水に映る木々が見られることも。四季折々の自然を楽しめる、美しい沼としてしられています。

蔦沼は蔦七沼のうちの一つ

蔦沼は「蔦七沼」のひとつで、その中でも最も大きな沼です。蔦沼・鏡沼・月沼・長沼・菅沼・瓢箪(ひょうたん)沼・赤沼の7つの沼が「蔦七沼」と総称されています。

蔦沼が人気の紅葉スポットとしてもおすすめですが、大自然を感じながら遊歩道を散策するのもおすすめです。赤沼をのぞく6つの沼が「沼めぐりの小路」と呼ばれる遊歩道で結ばれており、およそ1時間半ほどをかけてゆったりと散策することができます。

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「蔦沼」の絶景の紅葉を眺める方法!

蔦沼の絶景を楽しむには、紅葉の見頃や写真が撮れる場所、おすすめの時間帯を知っておきたいですよね。それぞれ詳しくお伝えしていきますので、チェックしてみてください。また、見所のひとつである「水鏡の紅葉」を楽しむポイントもご紹介します。

紅葉の見頃は10月中旬から下旬にかけて

紅葉の見頃は例年10月中旬から下旬です。毎年10月20日前後に最盛期を迎える傾向にあります。蔦沼がある「奥入湖エリア」は全国的に見て、比較的早い時期に見頃を迎えるので、見逃さないようご注意ください。

また、見頃を迎えた紅葉を最大限に楽しむには、風が無く晴れた日に蔦沼へ行くのがおすすめです。好条件の日には、赤く燃えるような紅葉水鏡の紅葉を見ることが出来るので、事前に週間天気予報をチェックしてみてください。

場所取りはお早めに!

ここ近年の「紅葉スポット」としての人気の高まりもあり、早朝の絶景をひと目見ようと蔦沼に集まる方が増えてきています。見頃の紅葉を心ゆくまで楽しむためにも、蔦沼に早めに到着していると安心です。

10月20日頃から1週間は、紅葉の見頃日の出方向の2つの条件が重なり、蔦沼の紅葉が一番きれいに見える時期と言われています。紅葉シーズンの中でも特に人気の時期です。多くの人が訪れるので、この時期に訪れる方は特に早めの出発がおすすめです。また、アクセスしやすいホテルなどに宿泊するのもおすすめです。

ベストポジションは桟橋

日の出が上がり朝日に照らされる紅葉の写真は、蔦沼の岸にある桟橋から撮ることが出来ます。ベストポジションとして知られ、撮影スポットとして特に人気の場所です。午前2時頃から場所取りをする方もいるので、桟橋で日の出の時間に写真を撮りたい方はより早めに場所取りに向かうかホテルへの宿泊がおすすめです。

桟橋は、沼の岸に隣接している木道で、幅が広く三脚を立てることも可能です。真っ赤な紅葉を写真に収めたい方は、少し早めの出発をしてぜひ足を運んでみてください。

日の出の時間を狙う!

蔦沼の紅葉の一番の見所は、朝日が山の斜面を照らす日の出の時間帯。燃えるような日の出の朝日に照らされ、蔦沼の紅葉が真っ赤に染まっていく瞬間は、一時も目が離せない美しさです。

そして、太陽が上昇して朝焼けが終わりオレンジ色の朝日に変わっていくと、真っ赤だった紅葉が黄金色に変化していきます。見頃の紅葉が黄金色に光輝き、幻想的な姿を見せてくれます。

日の出の前後30分間の朝日の差し込み加減による色の変化は、まさに感動の瞬間です。ぜひ一度足を運んでいただきたい特におすすめの時間帯です。
 

青森県の10月の日の出の時刻は午前5時30分ごろ。色の変化を楽しみたい方は、うっすらと空が明るくなるころには蔦沼に到着しておくと安心です。また、当日の日の出の時間もチェックしておくと、絶好のタイミングを逃す心配がありません。

そして、早朝に紅葉を見に行く際は、しっかりとした防寒対策が大切です。蔦沼の早朝は3度ほどまで気温が下がることがあります。紅葉狩りは長時間外に滞在するので、身体を冷やさない為にも万全な対策をしてからお出かけください。

水鏡の紅葉が撮れる条件

蔦沼の絶景の要素のひとつである「水鏡の紅葉」をぜひ写真に収めたいですよね。水鏡に紅葉が映るには、好条件が整っていることがとても大切です。

その条件とは、「晴れている」「無風である」「日の出が昇る一瞬」の3つ。この条件が揃った時に、まさに鏡に映っているような水鏡の紅葉を撮ることが出来ます。実はシャッターチャンスは数少なく、水鏡の紅葉は「奇跡の絶景」とも言われています。

そんな絶景である水鏡の紅葉は、蔦沼の魅力のひとつです。県内外のカメラマンがその瞬間をカメラに収めようと、早朝から待ち構えるほど。蔦沼への紅葉狩りへ行く際は、奇跡の絶景を見にぜひ日の出に間に合うよう出発をしてみてください。

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紅葉シーズンの「蔦沼」の混雑・駐車場情報

蔦沼へは、公共機関もしくは自家用車でアクセスすることが出来ます。どの方法で出かけるにしろ、紅葉の見頃シーズンは混雑する時期です。大人気のスポットということもあり、カメラマンや観光客が大勢蔦沼に訪れます。

アクセス方法や駐車場情報を詳しくお伝えしていきますので、絶景を見逃さない為にも事前にチェックしておきましょう。

紅葉の時期は交通規制がかかる!

近年の紅葉スポットとしての注目度が高まる半面、紅葉シーズンには車が殺到し、渋滞や国道への路上駐車による様々な問題が生じています。交通や物流に多大な支障がでる状況となってしまっており、問題解消のため蔦沼周辺の国道103号の交通規制が実施されることとなりました。

日時限定ではありますが、国道の一部区間において車両通行止めとなります。一般車両の自動車・二輪車(原付バイクも含む)が通行止めの対象です。2019年は交通規制の実証実験として、10月17日~20日の午前4時~8時に約6キロの区間を通行止めとしました。

この実証実験を受け、期間の制定を行う流れなので、足を運ぶ際は事前に交通規制について事前に調べておきましょう。交通規制が実施されている期間中、自動車で行く方は駐車場に車を停めた後、有料のシャトルバスで蔦沼へ移動するという流れとなります。

車の方は十和田湖子ノ口や焼山の駐車場へ

蔦沼に車で行く方は、「焼山駐車場」「十和田湖 ͡子ノ口駐車場」のどちらかの駐車場の利用がおすすめです。大勢の方が利用しますので、渋滞や駐車場の空きが心配な方は、早めの出発すると安心です。

なお、一番近い駐車場として「蔦温泉」の駐車場がありますが、紅葉シーズンは宿泊者のみの利用となるようです。アクセスが心配な方は、蔦温泉への宿泊がおすすめです。

蔦沼に一番近い駐車場が、「焼山(やきやま)駐車場」で、無料で利用が可能です。蔦沼に近いことと、十和田市が無料駐車場として提供していることもあり、紅葉が見頃のシーズンは混雑が予想されます。
 

名称焼山駐車場(十和田湖スキー場 前)
住所 青森県十和田市大字法量焼山
料金 無料
収容台数 約250台
蔦沼まで 臨時バスで約10分~15分

もう一つの駐車場が「子ノ口(ねのくち)駐車場」で、十和田湖と奥入瀬渓流の合流地点にある無料駐車場です。十和田湖の遊覧船乗り場の近くにあり、蔦沼までバスで30分ほどかかります。
 

子ノ口駐車場
住所 青森県十和田市奥瀬十和田湖畔子ノ口
料金 無料
収容台数 約60台
蔦沼まで シャトルバスで約30分~40分

どちらの駐車場もいっぱいで停められない場合は、有料ではありますが「休屋駐車場」をご利用ください。北と南の2つの駐車場にわかれていて、かなりの収容台数があります。こちらも蔦沼まではバスで50分ほどの距離です。
 

  休屋北駐車場 休屋南駐車場
住所 青森県十和田市奥瀬
十和田湖畔休屋16-246
秋田県鹿角郡小坂町
十和田湖畔休平64-1
料金 普通車500円・バイク200円 普通車500円・バイク200円
営業時間 8:00~17:00 8:00~17:00
収容台数 600台 200台
蔦沼まで シャトルバスで約50分~60分 シャトルバスで約50分~60分

臨時のバスが運行!

交通規制が実施されている期間は、有料の臨時バス・シャトルバスが運行しています。どこに車を停めるかによって乗るバスが異なりますのでご注意ください。

焼山駐車場に停めた方は、「JR臨時バス」で蔦沼の近くの「蔦温泉バス停」まで行くことが出来ます。乗り場は「十和田湖温泉郷バス停」もしくは「十和田湖温泉郷臨時バス停」のどちらかとなります。運行時間は4:00~7:50(十和田湖温泉郷発→蔦温泉行)で8本の運行となっており、その後は路線バスが運行しています。
 

焼山駐車場から蔦沼までのアクセス
乗るバス JR臨時バス
乗り場 十和田湖温泉郷バス停 もしくは 十和田湖温泉郷臨時バス停
運行時間(温泉郷発時刻) 4:00・4:10・5:00・5:10・6:50・7:00・7:50 (8本)

子ノ口駐車場・休屋駐車場に車を停めた方は、「シャトルバス」に乗り「焼山駐車場(終点)」まで行き、その後は徒歩路線バスに乗って蔦沼まで移動が必要です。「休屋駐車場」もしくは「子ノ口」のどちらかからお乗りいただけます。運行時間は9:00~14:30(休屋発→焼山行)で30分間の運行となっています。
 

子ノ口駐車場・休屋駐車場から蔦沼までのアクセス
乗るバス シャトルバス
乗り場 休屋駐車場 もしくは 子ノ口
運行時間
(休屋発時刻)
9:00・9:30・10:00・10:30・11:00・11:30
12:00・12:30・13:00・13:30・14:00・14:30(12本)
焼山駐車場から 徒歩 もしくは 路線バス利用

日の出の時間帯に紅葉を見たい方は、早朝より臨時バスが運行している焼山駐車場の利用がおすすめ。反対に十和田湖周辺の観光も予定に入れている方は、子ノ口駐車場・休屋駐車場の利用がおすすめです。

なお、バスの運行時間は2019年の情報です。運行時間の事前チェックを忘れないよう、十分ご注意ください。

バスの運賃について

「JR臨時バス」は片道大人400円、「シャトルバス」は1日フリーパス券1,000円で利用可能です。なお、JR臨時バスは現金のみ利用可能なので、事前に準備をしておくとスムーズに降りられますよ。
 

バスの運賃
JR臨時バス 片道:大人400円・小人200円 (往復:大人800円・小人400円)
<降車時支払い・現金のみ利用可能>
シャトルバス 1日フリーパス券 大人1,000円(小学生以下無料)

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レンタサイクルを使用する人も!

十和田湖の子ノ口(ねのくち)から焼山までの約14Kmにわたる渓流区間を、奥入瀬(おいらせ)渓流といいます。渓流に沿う国道は、緩やかな道が続く絶好のサイクリングコースとなっていて、レンタサイクルを利用し観光を楽しむ方も多くいます。

3ヶ所ある営業所によって異なりますが、4月~11月中旬の期間で自転車を借りることが出来ます。営業所間での相互乗り捨ても可能なので、行きはレンタサイクルで、帰りはバス徒歩で大自然を満喫するのもおすすめです。

午前中にレンタサイクルを利用するときは、予約を受け付けてくるので、借りたい場所に事前に電話しておくとスムーズです。ただ、サイクリングコースが車道のすぐそばということもあり、お子様用の自転車の用意がないので、ご注意ください。
 

レンタサイクルの詳細 (営業時間8:30~16:30)
レンタサイクル
営業所
奥入瀬渓流館 TEL:0176-74-1223
石ヶ戸休憩所  TEL:0176-74-2355
JRバス 子ノ口 TEL:0176-75-2244
料金表 電動アシスト自転車 4時間 / 1,500円 (30分毎に300円追加)
シティサイクル 4時間 / 1,000円 (30分毎に300円追加)

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魅力たっぷりの「蔦沼」の楽しみ方

蔦沼へ見頃の紅葉を見た後は、蔦七沼の遊歩道を散策するのがおすすめです。蔦七沼を含む十和田八幡平(はちまんたい)周辺は、1936年に国立公園に指定され、ブナの木の原生林と様々な野鳥が生息する手つかずの大自然が残っています。

そんな大自然を散策するなら「沼めぐりの小路」「野鳥の小路」に足を運んでみてください。また、日が落ちている時間帯では、天体観測をすることもできます。そんな魅力たっぷりの蔦七沼の楽しみ方をお伝えしていきます。

楽しみ方①遊歩道「沼めぐりの小路」を散策

「沼めぐりの小路」は、「蔦温泉ビジターセンター」を入口に「蔦沼→鏡沼→月沼→長沼→菅沼→瓢箪沼」6つの沼を巡ることができる遊歩道です。遊歩道はきれいに整備されているので、散策にはぴったりな小道です。

ビジターセンターのそばを通り遊歩道を進んでいくと、目の前には苔むした石や生い茂る木々が目の前に広がっています。遊歩道には両側に石がならんでいるため、迷うことなく散策できます。

遊歩道のそばには、蔦沼から流れてくる穏やかな川が並走する場所もあります。そこは夏の夜にはホタルが飛び交うほどの静けさで、思わずため息が出るような景色です。そのまま散策を続けると、大迫力の蔦沼が見えてきます。

蔦沼の見頃の紅葉を堪能した後は、15分ほど登り道を散策しながら鏡沼(かがみぬま)へ。鏡沼は、蔦七沼のなかでも小さい沼です。ほとんど風が入り込まずいつも穏やかな水面なので、名の通り水鏡に映る木々を撮ることができます。

続いては、月沼(つきぬま)です。こちらも小さな沼ですが、中央奥にある立ち枯れ木が印象的で圧倒的な存在感です。とても美しい沼で、水鏡にに映る紅葉と神秘的な写真を撮れる場所としても人気があります。

月沼から長沼(ながぬま)までの遊歩道を進むと、木々の向こうに美しいエメラルドグリーンの長沼が見えてきます。沼の手前には草原があり、紅葉の見頃シーズンには水面へのブナの落葉とのコントラストを楽しめることも。

5つ目の菅沼(すげぬま)は、遊歩道を5分ほど下った場所にあります。菅沼の見頃を迎えた紅葉は蔦沼と同じくらい美しく、華やかさがある沼です。風が止むのを待てば、水鏡に紅葉が映ることも。静寂さを際立たせるような水鏡の紅葉は、思わず写真に収めたくなる絶景です。

遊歩道の最後となる沼、瓢箪(ひょうたん)は、以前ひょうたんの形をしていたことから名づけられましたが、現在は形が変わっています。瓢箪沼の水鏡に映り込む草木には美しいながらも、閑寂とした雰囲気が漂ってます。

所要時間は1時間~1時間半

遊歩道の所々には、距離が書かれた案内板が立っており、安心して散策することができます。木道もありますが階段や砂利道の所もありますので、スニーカー歩きやすい靴で行くのがおすすめです。また、遊歩道の途中にはあずまやがあるので、散策の途中休憩を取ることもできます。

遊歩道は、6つの沼を散策して1時間~1時間半ほどのコースです(赤沼は2Kmほど離れた場所にあります)。ブナの原生林の散策はとても心地よいので、蔦沼に行く際は遊歩道の散策も楽しんでください。

楽しみ方②「野鳥の小路」を散策

十和田八幡台周辺は「蔦野鳥の森」の名がつく、野鳥保護区域に指定されている野鳥の宝庫です。野鳥の観察を楽しみたい方は、「野鳥の小路」の散策がおすすめ。ビジターセンターからのスタートとなりますが、沼めぐりの小路とは異なる遊歩道のルートが用意されています。

新緑を迎える5月下旬ごろは、繁殖期を迎えた鳥たちの声でとても賑やかです。鳴き声に特徴のあるアカショウビンやオシドリが見られることもあります。野鳥の声に耳を傾けながら、散策を楽しむのもおすすめです。

紅葉時期の遊歩道は落ち葉も美しい

紅葉シーズンはブナの木々が美しく染まり、遊歩道が落ち葉でいっぱいになりまるで赤いじゅうたんの様です。遊歩道の左右に広がる木々からの落葉も、これまた美しいものです。落葉がきれいな場所を探しながらの散策も楽しみのひとつです。

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楽しみ方③天体観測

腫れている日には、天体観測もおすすめ。日の出の紅葉を撮影するのに暗い時間からの場所取りを兼ねて、天体観測を楽しむ方もいます。夜の蔦沼は真っ暗なので、星をきれいに見ることが出来、満点の星空を写真に収められます。

風が穏やかな日には、星空が水鏡に映ることもあります。水鏡の星空は蔦沼ならではの絶景。紅葉シーズンには、見事な紅葉と美しい星空を見ることが出来るので、ぜひ足を運んでみてください。

楽しみ方④「蔦温泉ビジターセンター」で蔦沼を知る

散歩道の入り口ある「蔦温泉ビジターセンター」では、蔦沼周辺の事散歩道のコンディションを知ることが出来ます。動物植物の案内のほか、蔦七沼の歴史を知る書籍や資料が並んでいます。散策前にぜひ立ち寄ってみてください。
 

蔦温泉ビジターセンター
住所 青森県十和田市奥瀬
TEL 0176-75-2728(東北地方環境事務所)
開館時間 9:00~17:00 (無人)
休館日 12月1日~3月31日 (積雪状況により変更有)
設備 トイレ・休憩所 

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蔦沼と言えば「蔦温泉」も欠かせない!

蔦七沼の散策の後は、蔦温泉で疲れた身体を癒すのがおすすめ。蔦温泉は素朴な秘湯感漂う本館と和モダンな別館からなる老舗の温泉旅館です。約千年前から人々に親しまれて続けている秘湯で、日本でも数少ない「源泉湧き流し」の温泉を楽しんでいただけます。

平安時代から存在する温泉

蔦温泉は、平安時代の1147年(久安3年)の文献に、湯池小屋があったという記録が残っているという古い歴史を持った老舗の温泉宿です。秘湯の風情を色濃く残した宿で、ノスタルジックな雰囲気が漂っています。

建物は大正時代に建立

蔦温泉の建物は大正7年に本館が、昭和35年に別館が建設されました。本館は、2015年にリニューアルされ、秘湯の風情を残しつつも快適に過ごせるような設備が整っています。館内はとても綺麗で清潔が保たれており、気持ちよく過ごせたという声もあります。

静寂に包まれ昔懐かしい落ち着いた温もりを感じる和室からは、四季折々に彩る大自然を眺めながら、ゆっくりと流れる時間を過ごしていただけます。地元の食材を使用したこだわりの旬の料理は、どれも美味しいものばかりです。

源泉湧き流しで有名!

千年の秘湯と言われる蔦温泉のお湯は、ぷくぷくと足元から湧き出る「源泉湧き流し」。源泉の上に浴槽を置いている為、湯底に敷かれたブナの板から源泉が湧き出ているのです。湧き出しから空気に触れていない生の温泉は、身体にやさしくなじみます。

源泉湧き流しは日本でも数少なく、30か所ほどしかないといわれています。蔦温泉ではそんな希少な温泉を4か所の浴槽で心ゆくまでお楽しみいただけます。その中でもおすすめな2か所をご紹介します。

蔦温泉の湯①久安の湯

久安の湯は、「平安時代に開湯された源泉が足元から湧き出る秘湯」で、昔は混浴風呂として利用されていました。浴槽がひとつしかない為、男女入替制での入浴となります。こじんまりとしていて、湯地場の風情が感じられるお湯です。
 

利用時間
女性 10:00~12:00・21:30~翌8:00
男性 13:00~21:00
アメニティ ボディソープ・化粧水・乳液         

蔦温泉の湯②泉響の湯

泉響の湯は、「約千年前に湯治屋として愛されてきた風情ある極上のやさしい湯」で、浴槽から梁までの高さが12メートルある開放感を味わえる空間。こちらも昔は混浴風呂でしたが、1996年に改装し、男女別で利用できます。
 

利用時間
男湯/女湯 10:00~翌9:00
アメニティ ボディソープ・シャンプー・リンス・ドライヤー
【男湯】シェービングフォーム 【女湯】メイク落とし・化粧水・乳液

蔦温泉の基本情報

名称 千年の秘湯 蔦温泉旅館
住所 〒034-0301 青森県十和田市奥瀬字蔦野湯1
TEL 0176-74-2311 (対応時間 7:00~22:00)
アクセス 青森駅よりJRバスで2時間 / 新青森駅より車で1時間50分
駐車場 無料駐車場有
時間 チェックイン 15:00 / チェックアウト 10:00
日帰り入浴 7:00~9:00(受付終了8:30) 【営業期間:5月10日~7月・9月・11月】
10:00~16:00(受付終了15:30)
料金 大人800円、小学生500円<ハンドタオル250円、貸出バスタオル500円>
泉質 自家源泉 / ナトリウム・カルシウム-低張性中性高温泉
効能 神経痛・リュウマチ・機能障害

冬季は休館しているので注意!

豪雪地帯の南八甲田の中腹に位置しているので、旅館業は冬季休業しています。休業期間は例年11月下旬~4月中旬ですが、休業中でも期間限定で宿泊可能な日程もあります。
また、日帰り入浴は通年可能なので、ぜひ千年の秘湯といわれる源泉湧き流しを堪能してみてください。

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紅葉の名所「蔦沼」の詳細情報

蔦沼に行く前にチェックしておいてほしい情報をまとめました。住所やアクセス方法、駐車場情報、周辺ホテルなどをまとめましたので、ぜひご覧ください。

蔦沼の詳細情報

住所 青森県十和田市奥瀬字蔦野湯
TEL 0176-24-3006 (十和田市観光協会)
例年の紅葉見頃時期 色づき始め:10月中旬 最盛期:10月20日~1週間
アクセス JA東北新幹線 青森駅より 2時間
駐車場 無料:焼山駐車場・子ノ口駐車場 / 有料:休屋駐車場
バス JR臨時バス:片道大人 400円 /シャトルバス:大人1日1,000円
レンタサイクル 電動自転車:4時間 / 1,500円
シティサイクル:4時間 / 1,500円

アクセスの詳細

電車・バス
でのアクセス
JR東北新幹線 青森駅にて「JRバス みずうみ号」乗車
→「蔦温泉」下車(2時間)
JR新青森駅にて「JRバス みずうみ号」乗車
→「蔦温泉」下車(1時間50分)
JR北海道新幹線 八戸駅にて「JRバス おいらせ号」乗車
→「十和田湖温泉郷」下車(2時間) → 車・バスで10分
車でのアクセス 新青森駅より 約1時間50分
八戸市街地より 約1時間15分
青森市街地より 約1時間30分
東北自動車道 石黒IC・青森IC より1時間

ホテルや旅館の予約はお早めに!

紅葉シーズンは、大勢の人が県内外から蔦沼に訪れますので、周辺のホテルや旅館が混雑する場合もあります。蔦沼へアクセスしやすいホテルや旅館、観光しやすいホテルなどは早くから予約が入ることもありますので、早めの予約がおすすめです。

蔦沼へ一番アクセスしやすい旅館は、先ほどご紹介した蔦温泉旅館です。そのほか蔦沼へアクセスしやすいホテル・旅館をいくつかご紹介しますので、ホテル選びの際の参考にしてください。

 

ホテル・旅館 蔦沼へのアクセス
星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル 車で約10分
野の花 焼山荘 車で約10分
奥入瀬温泉 灯と楓 車で約10分
日本三大秘湯 谷地温泉 車で約15分
奥入瀬 森のホテル 車で約15分
八甲田リゾートホテル 車で約25分
ホテル城ヶ倉 車で約30分
酸ヶ湯温泉旅館 車で約30分

新緑の時期も美しい「蔦沼」

大自然に囲まれる蔦沼は、新緑の時期もおすすめです。気候もよく散策にもぴったりの時期。新緑の見頃は少し遅めの5月中旬ごろで、青々とした木々は紅葉にも引けを取らない美しさです。この時期にも日の出の絶景を求めて、早朝に訪れる人もいるそうです。



青い空・白い雲・深い森を移す水鏡。新緑の時期ならではの光景です。また、風が吹くと水面がエメラルドグリーンになり美しく輝きます。遊歩道も緑の合間から光が差し込むととても綺麗で、爽やかな気分で散策を楽しめます。

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「蔦沼」で美しい紅葉を写真に残そう!

蔦沼はたくさんの魅力あるスポットですが、最大の見所である日の出の紅葉を目当てに沢山の人が訪れます。他の紅葉スポットにはない、幻想的な風景をぜひ写真に残してみてください。

蔦沼の紅葉は日本を代表する絶景スポットなので、足を運んでほしい場所のひとつです。遊歩道を散策したり、サイクリングをしたり、温泉に入ったりと様々な楽しみ方ができます。魅力を満喫するためにも、蔦沼へ行く際はホテルや旅館へ宿泊を兼ねて出かけるのがおすすめです。

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