「島原城」は安土桃山様式の歴史的名城!観光の見所やアクセス&駐車場は?

島原城は日本の100名城にも選ばれている、島原の重要観光スポットです。天守閣からの有明海と普賢岳を臨む絶景は見事です。春の梅や桜も美しく、たくさんの観光客で賑わいます。歴史ある島原城の、アクセス方法や駐車場、入場料金、見どころや魅力などをご紹介します。

「島原城」は安土桃山様式の歴史的名城!観光の見所やアクセス&駐車場は?のイメージ

目次

  1. 1「島原城」とは
  2. 2「島原城」の特徴
  3. 3「島原城」観光の見所
  4. 4「島原城」の周辺のランチ
  5. 5「島原城」のアクセス&駐車場情報
  6. 6歴史ある「島原城」に行ってみよう!

「島原城」とは

島原城(しまばらじょう)は、長崎県島原市にあるお城です。「森岳城」「高来城」の別名もあります。島原というと、誰でも真っ先に1637年勃発の島原の乱を思い浮かべると思いますが、島原城は日本の歴史上最大の一揆島原の乱の舞台となった城でもあります。

現在の天守は1964年に復元された物で、キリシタン資料や江戸時代の資料の歴史資料館となっています。島原城跡は、長崎県指定史跡に指定されています。平成3年雲仙普賢岳噴火災害の「観光復興記念館」にもなっています。2006年日本百名城に選定されました。

安土桃山様式の歴史的名城!

東に有明海、西に普賢岳を臨む素晴らしい立地に、1625年島原藩初代藩主松倉重政により、島原城は築城されました。五層天守閣、大小の櫓を要所に配した、安土桃山時代の建築様式を取り入れた、美しく壮大な城でした。完成に7年の歳月を要したと言われています。

島原城の建つ位置には森岳という小山があり、それを利用して築城されたため、森岳城とも呼ばれます。長い年月と人々の労力、多くの予算をかけて築かれた島原城は、400年の月日を経ても石垣はびくともせず、観光客の目を楽しませています。

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「島原城」の特徴

島原城は1625年、島原藩初代藩主松倉重政により築城されました。島原藩は、初期は日野江藩(ひのえはん)と呼ばれ、藩庁は長崎県南島原市にあった日野江城でした。重政は手狭だった日野江城とその支城の原場を廃城とし、新しく島原城を建築しました。

当時島原藩は4万石程の小さな藩でしたが、島原城は五重五層の天守、二の丸三の丸、櫓49棟、総石垣など10万石の大名の城に匹敵する、石高に見合わない壮大な城普請となりました。領民に日野江城や原城から石材を運ばせ、過酷な労働と税を強いる事となりました。

さらに重政は、江戸城改装の普請役を請け負い、費用捻出のために過酷な税を取り立てます。幕府のキリシタン弾圧政策が厳しくなると、重政は残忍なキリシタン弾圧を行い、これらの事から日本の歴史上最大の一揆島原の乱が勃発しました

特徴①長崎県島原市にある江戸時代のお城

島原城は江戸時代1624年、7年に及ぶ月日をかけて完成したお城です。藩主松倉重政は、2万石の小藩だった島原藩にもかかわらず、10万石大名級の規模のお城を建築しました。この城普請は、領民に大きな負担をかける事となり、島原の乱の発端となっていきます。

天草四郎と深い関わりがある

島原藩初代藩湯野松倉重政が急死すると、嫡男の勝家が二代藩主となります。勝家は父の悪政をそのまま引き継ぎ、島原藩の実質4万石の石高を10万石と見積り、その分の税金を領民に課し、厳しい取り立てを行いました。キリシタンの弾圧もますます厳しくなりました。

領民たちはこの悪政に耐え兼ね、小西行長、加藤忠弘などの改易で、浪人となっていた多くの武士たちと談合をし、これに弾圧を受けていたキリシタンも加わり島原の乱が蜂起します。当時16歳の天草四郎(増田四郎時貞)は一揆の総大将とされました。

島原藩は討伐軍を出し一揆軍と戦いましたが、一度島原城へ戻り籠城します。一揆軍は島原城下に押し寄せ、城下町に火をつけ、略奪などを繰り広げ引き上げました。同時に天草四郎の一揆軍が天草で蜂起、勢いを増し進撃を続けますが、幕府の援軍が来ることを知ります。

天草四郎の軍と島原の軍は合流し、37,000人が島原城建築で廃城となっていた原城に籠城します。この後70日間の籠城の末、遂に一揆軍は敗北し日本の歴史上最大の一揆、島原の乱は終焉しました。捕らえられた一揆軍は内通者山田右衛門作以外、全て処刑されました。

天草四郎もこの時打ち取られ死亡しました。島原の乱平定後、二代藩主松倉勝家は責任を問われ、改易の上の地に斬首となりました。江戸時代に大名が切腹ではなく斬首とされたのは、後にも先にもこの一件だけです。四郎の銅像は島原城に建てられています。

特徴②連郭式平城で高く頑丈な石垣

島原城は連郭式平城です。連郭式とは、本丸をはじめ各曲輪(区画)が一直線に並んだ配置ものをいいます。島原城の場合、水堀で囲まれた本丸、橋でつながれた二の丸と三の丸が並び、ほぼ四角形となっています。平城とは平地に建てられた城をいいます。

日本100名城に選ばれる

島原城は2006年(平成18年)に91番目の日本100名城に選ばれました。日本100名城は、財団法人日本城郭協会により、知名度、歴史上の重要性、復元の場合その正確性、環境保全状況などの基準から、歴史や建築の専門家の審査により決定されました。

特徴③島原七万石武将隊に会える

島原七万石武将隊」は、島原城を拠点に、島原市の委託を受け、観光案内やPR活動を行っている女性だけで構成されたグループです。平日は2名ほどが常に島原城にいて、甲冑や忍者衣装の貸し出し、入場案内や写真撮影などに応じています。

土日祝日の11:00と14:30には、島原城前の駐車場で、メンバー全員による演武が行われ、島原城観光を盛り上げています。メンバーは、松倉重政、有馬晴信、松平忠雄、天草四郎時貞、高力忠房の五人です。全員20代の女性が扮しています。

「島原城」観光の見所

島原城は、島原市の重要観光スポットです。現在の天守は1964年に復元された建物です。内部はキリシタンの資料、江戸時代の資料の歴史資料館となっています。日本の名城100選にも選ばれた島原城の見どころをご紹介します。

見所①堀や石垣

島原城の見どころ、最初は「堀や石垣」です。島原城では、天守を守るように石垣が組まれています。これらは江戸時代に築城された時そのまま残っています。石垣は屏風折れという技法が使われ、迷路のようになっていて、簡単に天守へはたどり着けません。

石垣にの角などに配置された鏡石は、人の背丈よりも大きなサイズの石もあります。鏡石は、城主の権力などを誇示、敵を威嚇するために配置されると言われます。島原城の石垣の延長距離は約4キロメートルに及びます。

石垣の外堀では1950年代まで、レンコンが栽培されていました。そのレンコンが堀に根付いていて、秋にはレンコン掘り大会が開かれ賑わいます。

見所②天守閣

島原城の天守閣は、五重五層の壮大な天守で、江戸時代は島原藩の政庁、藩主の居所として使用されました。明治時代の廃藩置県の際に廃城と決まり、建物は全て取り壊されてしまいました。現在の天守閣は1964年に復元された建物です。

天守閣の内部は、資料館となっています。1階がキリシタン史料館、2階が郷土史料、3階が民俗史料、5階は天守閣、展望所です。展望所からの眺望は素晴らしく、前方に有明海、後方には普賢岳、足元には島原の城下町が広がります。

キリシタン史料館

まだ島原城が築城される前、キリシタン大名有馬晴信が島原の領主だった頃、島原はキリスト教や南蛮文化が栄えていました。その当時のキリシタンの史料が貿易・宣教師コーナーに展示してあります。禁教のコーナーには、隠れキリシタンの史料が展示されています。

島原の乱のコーナーには、3ヶ月にわたる原上籠城の戦いの攻防図、手作りの槍や砲弾、金の十字架、などが展示されています。島原の乱の後、益々厳しくなっていったキリシタン弾圧時の踏み絵や立札、宗門人別帳などが当時の様子を物語っています。

見所③桜の馬場

島原城の見どころ、3番目は「桜の馬場」です。桜の馬場は300年歴史があり、藩政時代からの桜の名所です。島原城をぐるっと一周する堀に、250本の桜が咲きます。一部は桜のトンネルになっていて見事です。桜の見頃には赤提灯も灯もされ、夜桜も楽しめます

桜の時期に「島原城春まつり」が開催されます。満開の桜を背景に様々なイベントやケータリングカーなどが出て盛り上がります。島原の桜の見頃は、例年3月中旬から下旬頃です。おまつりに参加する場合は、島松城の入場料が必要です。

見所④民具資料館

島原城の見どころ、4番目は「民具資料館」です。明治、大正、昭和の道具を展示しています。農具、台所用品、ゼンマイ式時計、写真機、籠、お札、生活用品、ガリ版、練炭、ワープロ、フロッピーディスクなど、懐かしい物、珍しい物が並びます。入場無料です。

見所⑤島原城の梅園

島原城の見どころ、5番目は「島原城の梅園」です。島原城には古野梅苑という梅園があります。梅園の他にも島原城の本丸内に約300本の梅が植えられていて、例年2月上旬から3月上旬まで、梅が美しい沢山の花をつけ来場者を楽しませてくれます。

梅が見ごろの頃、古野梅苑では梅を楽しむイベント「島原城梅まつり」が開催されます。色々な催し物や、ケータリングカーなどが出て、満開の梅を見ながら楽しい時間を過ごすことが出来ます。梅まつりの時期は、本丸売店で飲食注文時に「梅茶サービス」があります。

見所⑥天守閣周りの石の彫刻

島原城の見どころ、6番目は「天守閣周りの石の彫刻」です。天守閣の周りに、日本を代表する彫刻家で島原出身の北村西望の作品を、島原城野外彫刻園として展示しています。北村西望は、力強い作風で知られ、代表作は長崎平和公園設置「長崎平和祈念像」です。

見所⑦西望記念館

島原城の見どころ、7番目は「西望記念館」です。文化勲章を受章した島原出身の彫刻家、北村西望の70点に及ぶ作品を、島原城の櫓の中に展示してあります。平和記念像のひな型もあり、北村西望の力強い作品群に圧倒されます。島原城の入場券で見学出来ます

見所⑧島原武家屋敷

島原城の外郭の西に、道の中央に水路が流れる静かな武家屋敷街があります。扶持取70石以下の武士たちのために、島原城築城の際、いっしょに建てられた住宅団地です。鉄砲部隊の住居だったので鉄砲町とも呼ばれ、警備を主な仕事としていました。

道のまん中の水路は奇麗な湧水を引いたもので、生活用水とし使用されていました。一つの屋敷は約300平方メートルずつに区切られています。住まいは25坪ほどで、庭には藩命で時給のため、梅・柿・蜜柑類・枇杷などの果樹を植えました

住居内に入って見学することが出来ます。道具なども飾られていて、当時の人々の暮らしを垣間見ることが出来ます。水路のある屋敷の石垣の脇を歩くと、江戸時代にタイムスリップしたような感覚を味わえるかもしれません。見学は無料です

住所 長崎県島原市下の丁
電話番号 0957-63-1087.
開館時間 9:00~17:00
閉館日 12月29日、30日
入場料金 無料
アクセス 島原駅から徒歩で10分
駐車場 あり
参考サイト https://www.city.shimabara.lg.jp/page935.html

「島原城」の周辺のランチ

歴史があり、見ごたえたっぷりの島原城です。お城や彫刻、武家屋敷をゆっくり見学したら、おなかも空いてきますよね。島原城の周辺にで人気の、美味しいランチを食べられるお店をご紹介します。

周辺のランチ①姫松屋 本店

最初にご紹介するのは「姫松屋 本店」です。島原名物「具雑煮」が食べられるお店です。「具雑煮」は、正月などに食べる島原地方の雑煮のことです。シロナ、かまぼこ、アナゴ、ごぼう、卵焼き、シイタケ、凍豆腐、れんこん、鶏肉、餅、春菊のなどが入っています。

島原の乱で原城に籠城の際、天草四郎が37,000人の領民や信徒と共に、もちと一緒に色々な具を入れて雑煮を作り、3か月間戦ったと言われ、この話を元に初代が趣向をこらし、具雑煮を生み出したそうです。おすすめは980円の並具雑煮です。

住所 〒855-0036 長崎県島原市城内一丁目1208
電話番号 0957-63-7272
営業時間 11:00~19:00
定休日 第2火曜日(8・10月は第3火曜休)
平均予算 1000円~2000円
アクセス 島原鉄道島原駅から徒歩7分
駐車場 あり
公式サイト http://www.himematsuya.jp/

周辺のランチ②:山の上カフェGarden

次にご紹介するのは「山の上カフェGarden」です。雲仙岳の麓、芝桜公園に隣接した丘の上にある一軒家カフェで、ブルーと白のマリン調のおしゃれな外観です。テラス席もあり、有明海を一望に出来ます。店内は開放的な雰囲気で、木の温もりを感じるインテリアです。

週替わりランチは1000円です。クリスピーナ石窯ピザもあります。寒い時期は店内の薪ストーブが焚かれ、居心地がよくついつい長居してしまいそうです

住所 長崎県島原市上折橋町甲1580
電話番号 0957-63-8055
営業時間 11:00~17:00
定休日 水曜日
平均予算 1000円~2000円
アクセス 島原駅から車で7分
駐車場 あり
参考サイト https://tabelog.com/nagasaki/A4203/A420302/42008630/

周辺のランチ③白龍

次にご紹介するのは「白龍」です。地元で愛されるラーメン店で、行列が出来る人気店です。にんにくが効いたこってりとんこつスープは後を引く美味しさと評判です。メニューはさほど多くなく、ご飯物は白飯とチャーハンのみです。

住所 長崎県島原市坂上町7533-1
電話番号 0957-63-1435
営業時間 11:30~15:00
18:00~22:00
定休日 火曜日
平均予算 ~1000円
アクセス 島原船津駅から車で3分
駐車場 あり
参考サイト https://tabelog.com/nagasaki/A4203/A420302/42001544/

「島原城」のアクセス&駐車場情報

島原のシンボル島原城は、有明海と普賢岳を臨む絶景の天守閣が自慢です。天守閣内の博物館では島原の乱やキリシタン関係資料など、興味深い島原の歴史を学ぶことが出来ます。島原城へのアクセスや駐車場情報などをご紹介します。

アクセス方法は?

島原城へのアクセスは、JRが便利です。JR島原駅から徒歩5分です。車でアクセスする場合は、長崎空港から車で90分、諌早ICから60分です。島原駅から約3分です。島原城西側の西堀橋通りに島原城料金徴収所があります。

駐車場はある?

島原城の駐車場は、天守閣の目の前にあります。駐車場料金は乗用車1回330円、小型バス1回550円、大型バス1回1,100円、バイク1回110円です。90台駐車可能です。

「島原城」の入場料・基本情報

島原城の入場料金は、大人550円、小・中・高校生280円、団体入場券15名以上(大人440円、小・中・高校生220円)、障害者割引き入場券(大人440円、小・中・高校生:220円)です。島原城天守閣、観光復興記念館、西望記念館の共通入場券です。

住所 〒855-0036 長崎県島原市城内一丁目1183-1
電話番号 0957-62-4766
開城時間 9:00~17:30 入館は17:00まで
休館日 なし
入場料金 大人550円、小・中・高校生280円
アクセス 島原駅から徒歩5分
駐車場 あり
公式サイト https://shimabarajou.com/

歴史ある「島原城」に行ってみよう!

歴史ある島原城は島原市の重要観光スポットであり、島原のシンボルです。天守閣からの有明海、普賢岳を臨む眺望は格別です。江戸時代の建築当時から変わらない高石垣は、数々の歴史を見つめて来ました。島原城へ歴史に触れる旅に出かけましょう

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ORANGE77
旅行大好きです。特に博物館や神社仏閣巡りが好きです。歴女というほどではありませんが、日本史、世界史にとても興味があ...

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